京成杯

中山競馬場6日目11R
第62回
京成杯
芝 2000m/GⅢ/3歳/国際/別定


【事前情報ランクC】


クラシック最有力と目されるイクイノックス(東スポ杯Vで2戦2勝)が早々に皐月賞直行を発表した。ルメールが一番惚れ込んでいる馬でもあるため、ルメールが騎乗する可能性が高そうだが、競走馬はいつアクシデントがあるか分からない。しかも、まだそこまでの過程に様々なレースが控えている。この京成杯もそうだし、共同通信杯、弥生賞、スプリングSなどなど…。そこでどんな馬が出現するかの状況にもよるだろうが、騎手確保の舞台裏の動き(主にノーザンF)もにわかに騒がしくなってきているのは事実だ。
昨年のルメールは結局乗り馬が固定できず、皐月賞(アドマイヤハダル)、ダービー(サトノレイナス)、菊花賞(オーソクレース)とバラバラに騎乗して結果を出せなかった。なかなか牡馬クラシックでルメールに真の強い馬が回らないのがノーザンFの頭痛の種となっている。
そういうことのないように今年は騎乗馬を固定したいところだが、早くもお手馬が被りだしそうな雰囲気。このレースのアライバルもそうだし、コマンドラインやイクイノックスとルメールで重賞を勝たせた馬が多数。そんな事情があるからこそ、このレースのアライバルは結果も含めて今後の動向などもよく見ておく必要があるだろう。この時期の重賞が春に繋がっていることを強く意識してレース検討に臨みたい。





1枠2番
トゥーサン
牝3/54kg 
三浦皇成/吉岡辰弥
騎手厩舎連対率:0%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.08.6
《期待値50%》

「初戦は直線で内へもたれる面を見せていた。普段のケイコでは真っ直ぐ走るし問題はないが、トップスピードになると時折もたれる面を見せる。不良馬場を苦にせず勝ったように能力はあるけど、今回は重賞で時計が速くなった時の対応もどうか。期待と不安が半々ってところかな」


2枠3番
フジマサフリーダム
牡3/56kg 
丹内祐次/菊川正達
騎手厩舎連対率:11.4%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.04.3
《期待値60%》

丹内が小倉に行く前に乗って「大分良くなっている」と褒めていた。新馬の時はゲートが悪いって話から始まって、「どうかな?」と懐疑的だったけど、今回は良くなっているとの話。丹内自身も当然この馬のために中山に戻ってくる。新馬ではロジハービンを負かしているだけに、そのロジが穴人気するならばこの馬だってやれてイイ。


2枠4番
ヴェールランス
牡3/56kg 
藤岡佑介/藤岡健一
騎手厩舎連対率:29.8%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-1-0-0 
最高タイム:1.59.7
《期待値70%》

母に桜花賞馬ジュエラーを持つ良血馬で、前走の走破時計から「強いのが来るんだろ?」と関東陣営が一目置いている存在。藤岡健師は「2戦目の前回はひと息入れて、馬体を増やして臨めたのは良かった。最後はいい脚を使ってくれて能力を感じさせる勝ち方で、やはり血統馬らしくいいモノを持っている。この中間でも体を増やしているし、1戦毎に馬体増で出走できそうなのがいい。課題もあるが、重賞に入っても期待の方が大きい」と期待十分に東上してくる。
現状維持という調整だった前回に比べて、今回はトモが使えるようにすることを意識してフットワークも良くなっている。また、口向きが悪いところがあったので操縦性についてもアップできるように調整。いろいろな意味で前回以上。血統的にもここで好勝負してくれれば先が本当に楽しみ。



3枠5番
アライバル
牡3/56kg 
ルメール/栗田徹
騎手厩舎連対率:41.9%
中山芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値70%》

これは前走の新潟2歳Sの出走前の話。管理する栗田徹師は「右前の種子骨にウィークポイントがある馬で、年内は今回ともう一戦だけにする予定ですが、ノーザンF天栄でしっかりとケアしてくれるので、今のところまったく問題はありません。普通の牧場ならこうはいかないですよ。まだ良化余地はありますが、早いうちに賞金を加算させてクラシックに備えたいと思います」と正直に話してくれた。
そこで賞金加算に成功したことで、2歳戦は切り上げて年明けはここから始動することになったが、賞金加算したと言ってもまだ1000万円ではクラシック出走当確とは言えず、どこかでもう一度加算の必要がある。ルメールは皐月賞は他の馬で騎乗する可能性が高いことを考えたら、ここでメイチの騎乗で結果を残そうとするだろう。色んな背景や思惑を考えると、この馬としてははここが勝負掛かりの一戦なのは間違いない。馬のタイプ的にも中山2000mはベストの印象で、能力を出し切れればまず上位争いは必至だ。


3枠6番
ルークスヘリオス
牡3/56kg 
永野猛蔵/中川公成
騎手厩舎連対率:14.3%
中山芝:1-0-0-1 
芝2000m:1-0-0-2 
最高タイム:2.00.2
《期待値50%》

「前走のコース取りはベストに近かったかな。最高に乗った結果があれ。しかもずっと3キロ減もあったから…。今回はその減量がなくなって相手も一段と強くなる。さすがに前走以上となるとどうだろうか」


4枠7番
タイセイディバイン
牡3/56kg 
松若風馬/高野友和
騎手厩舎連対率:32%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-1 
最高タイム:2.03.0
《期待値55%》

「喉が気になっていたので舌をくくったら結果が出た。現状は逃げの競馬のほうが合ってるのかも。阪神2000mで勝てたのは大きい。心身ともに成長しており、今回は重賞で力試しをしてみたくなった。前走みたいな競馬が出来ればそれなりにやれると思ってる」


4枠8番
ヴェローナシチー
牡3/56kg 
団野大成/佐々木晶
騎手厩舎連対率:24.6%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.03.1
《期待値55%》

「前走は1~2コーナーで耳を絞っていたし、一瞬止めるのかと思ったくらい。まだ真剣味に足りないところがあるが、それでも競り勝ったように能力を感じる馬だね。レース後も順調だし、まだまだこれからよくなる馬。長距離輸送も初戦で経験済みで全く問題ない。ここでも楽しみ」



5枠9番
オディロン
牡3/56kg 
大野拓弥/浜田多実
騎手厩舎連対率:11.1%
中山芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値40%》

「芝じゃしんどいね。中京日曜に美味しい競馬があるんだけど、今回はオーナーの要望で使うだけ。調教重ねるごとにダート馬になっているし、馬場が大きく荒れてくれたらいいんだけどそれも難しいね」


5枠10番
オニャンコポン
牡3/56kg 
菅原明良/小島茂之
騎手厩舎連対率:40%
中山芝:1-0-0-1 
芝2000m:2-0-0-1 
最高タイム:2.01.7
《期待値55%》

「前走はGⅠでまともに返り討ちにされちゃったね。当初は慎重に使って行くって話だったんだけど、馬がボーッとしている感じもあったので間隔を詰めてここに使うことにした。レースまでに気持ちが乗ってくれればいいけど…。2連勝は超スローの上がり勝負だったけど、やっぱり前走みたいに流れる競馬だとまだ対応できなかったね。今回は重賞2戦目の慣れを見込みたい」


6枠11番
テンダンス
牡3/56kg 
和田竜二/中竹和也
騎手厩舎連対率:15.8%
中山芝:未経験 
芝2000m:0-1-0-0 
最高タイム:2.01.9
《期待値65%》

東スポ杯では見せ場作って3着。勝ち馬イクイノックスが強すぎたが、この馬自身の走るも悪くなかった。「強いメンバーの揃った重賞でも先行することができたし、いい競馬を見せてくれた。走る気持ちが強過ぎて道中は少しハミを取ってしまうところはあったが、渋太く粘ってくれていた。中山は兄カデナも重賞で結果を残しているコース。兄以上にレースセンスがあって前に行くこともできるし、このコースも合っているだろう。心身ともまだ幼く、完成するのは先だが、賞金を加算して春のクラシックに向かいたい」と厩舎サイド。
稽古はもともと動く馬だけど、今週は「やり過ぎ?」と思えるくらい動きが良かった。厩舎はジョッキーの判断に任せたそうで、和田は「この前よりすごく重厚感が出ていい」と厩務員に伝えていたとのこと。担当はダコールとかこの厩舎のノースヒルズの馬をだいたいやっている持ち乗りで、「長い目で見てあげて」とは言っていたけど、「兄カデナのこの時期よりしっかりしている」とも話しており、ココでも十分勝負になっていい。


6枠12番
サンストックトン
牡3/56kg 
松岡正海/鹿戸雄一
騎手厩舎連対率:16.7%
中山芝:0-1-0-0 
芝2000m:0-2-0-0 
最高タイム:2.00.7
《期待値60%》

2走前の時計面からも、まともならここで勝ち負けになっていいが…。前走は結果的に熱発で3週スライドした分、しっかり乗り込めた経緯はあった。今回は放牧で緩んでしまい、やや急仕上げの感。「息遣いも気になる」と前走以下のデキと言えそう。しかも横山武は騎乗停止中で乗れないとなると強調材料に欠ける。水出助手は「重賞でも力は足りる」と強気ではあるが、このコメントをどこまで鵜呑みにしていいのかは何とも言えない。



7枠14番
ホウオウプレミア
牡3/56kg 
岩田康誠/奥村武
騎手厩舎連対率:28.6%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-1-0-0 
最高タイム:2.02.6
《期待値70%》

セレクトセールで3億円近い値段が付いた高馬。値段の通りの素質を感じさせますが、若さも同居している現状。それで岩田康に白羽の矢が立ち、前走から手綱を取ってもらっている。今週の追い切りにも駆けつけ、終い1ハロン10秒8をマークしてデキの良さをアピールした。
岩田は「まだ緩くて幼さはあるけど、素質は高いし、まだギアを隠している感じ。成長を感じるから重賞でも期待できる」とこの馬を随分と気に入っている。紙面にも「これだけの期待馬に乗せてもらえる以上、こっちは結果を求めないといけない。勝たなアカン!見とけよ!」という話も掲載されているが、実際に期待度はそのコメント通りのトーンではある。残る課題は外枠を引いたのをどう対処するかだろう。ここを勝てば俄然、クラシック一冠目が視野に入ってくる。


8枠15番
ロジハービン
牡3/56kg 
戸崎圭太/国枝栄
騎手厩舎連対率:39.2%
中山芝:1-0-0-0 
芝2000m:1-1-0-0 
最高タイム:2.02.0
《期待値60%》

前走は勝負所で窮屈になりながら、馬群の中から素晴らしい伸びを見せた。器用さがあってまだまだ伸びシロもある。ノーザンFの血統馬ではないものの、意外にも厩舎の評価が高い馬で重賞でも十分通用しそうな雰囲気。戸崎も「デキはいいですよ。前走も内容は良かったですからね。前走のように馬群の内でも我慢が利くようなところはセールスポイントですし、気性的な不安は今のところなさそう。この血統らしく中山2000mみたいな舞台は条件が合いそう」と色気を持っていた。




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