マーチS

中山競馬場2日目11R
第28回
マーチS
ダ 1800m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


過去3年の勝ち馬スワーヴアラミス、サトノティターン、センチュリオンはいずれもマーチSが重賞初勝利。ダート路線はフェブラリーSでGⅠ戦線に一区切りが付き、春は次の1年間に向けての戦いが始まるというタイミング。この後のアンタレスSや地方交流重賞も含め、新たな素質馬の台頭が多い。今年で言うと断然人気のアメリカンシードがマーチSを後々のGⅠへの足掛かりにしようとしている。
GⅠ裏の重賞だが、今年は関東馬がほとんど高松宮記念に出走していないこともあって美浦の有力騎手は多く中山に残っている。高野厩舎のライトウォーリアには横山武史騎手、橋口慎介厩舎のベストタッチダウンには北村宏司騎手、新谷功一厩舎のヒストリーメイカーには内田博幸騎手など、関東騎手×関西厩舎の組み合わせには注目したい。
中山では来週ダービー卿CTが行われ、再来週はまた中山マイルのニュージーランドT。そして、最終週に皐月賞。春の中山は残り3週となる。来週から観客の入場も再開されるとのことで、春本番らしい熱戦を期待したいところ。




1枠1番
ライトウォーリア
牡4/54.0kg 
横山武史/高野友和
騎手厩舎連対率:60.0%
中山ダ:0-1-0-1 
ダ1800m:4-1-1-2 
最高タイム:1.49.6
《期待値55%》

ダート戦では8戦4勝、自己条件に限れば一度も3着を外していない4歳牡馬の高野友和厩舎ライトウォーリア。伏竜SとレパードSでは12着に大敗しているが、これは揉まれる形になって馬が走る気を無くしてしまったため。自分より強い相手がいない条件戦ではスムーズに先行して結果を出しているが、今回は相手のレベルが上がって自分の競馬が出来るかどうかがカギになる。
「今回はハンデ差があるので、最内枠を活かして前々で進めたいところ。序盤で包まれてしまうとダメなので、主張していきたいですね」と厩舎関係者。この枠は諸刃の剣になりそうだが、ハナを切りそうなベストタッチダウン、アメリカンシードの直後で進められれば直線でもしぶとさが活かせるだろう。
今回のマーチSは4頭で2枠を争う抽選があり、ライトウォーリアとシネマソングスが突破してケイアイパープルとネオブレイブが除外。横山武史騎手は除外になる可能性があってもこの馬の依頼を受けていた。ただし、日曜の中山で一番楽しみにしているのはミモザ賞のオメガロマンスらしい。


3枠5番
スワーヴアラミス
牡6/57.5kg 
松田大作/須貝尚介
騎手厩舎連対率:0.0%
中山ダ:2-0-0-0 
ダ1800m:4-2-0-1 
最高タイム:1.50.2
《期待値65%》

昨年のマーチSの勝ち馬で、今回はそれ以来の勝利が掛かる須貝尚介厩舎スワーヴアラミス。ハンデは昨年から0.5キロ増えてトップハンデタイの57.5キロ。鞍上は去年の藤岡康太騎手から松田大作騎手に替わっている。
平安Sは強いメンバーが揃った中での5着で内容は悪くなかったが、秋競馬は放牧中の夏負けが尾を引くような感じで馬体調整に苦しみ、ブラジルC、みやこSと本来の力を出せずに敗戦。目標とするGⅠに歩を進められるような状態ではなく、ジックリ立て直して再びマーチSから始動する形となった。
「今回は牧場でしっかりカイバを食べていて、フックラして戻ってきてくれた。それで中間はビッシリ追って仕上げることができたし、状態は秋とは全く違う」と厩舎スタッフ。ちなみに、担当の山田助手は現在スワーヴアラミスと皐月賞に出走予定のステラヴェローチェの2頭持ち。須貝厩舎の中でも腕利きとして知られている。


3枠6番
アメリカンシード
牡4/55.0kg 
ルメール/藤岡健一
騎手厩舎連対率:71.4%
中山ダ:1-0-0-0 
ダ1800m:2-0-0-0 
最高タイム:1.48.6
《期待値70%》

他の出走馬の関係者からも「このレースは勝つ馬が決まっているから…」という言葉が漏れてくるほど、藤岡健一厩舎アメリカンシードに対する周囲の注目度は高い。タピット産駒の米国産馬で、3歳春はクラシック路線を進んで皐月賞に出走したものの、関係者が真の活躍の舞台と見込んでいたのはやはりダート。その期待通り、ダートに転向すると7馬身差、5馬身差、5馬身差という3連勝で楽にオープンまで上がってきた。
今回はダートでは初めての重賞挑戦となるが、厩舎サイドからは「この辺りは通過点だけど、まずは焦らずGⅢから獲っておこうとマーチSを使うことにした」と、昇級戦とは思えない話が飛び出した。「中山は前走で経験済みだし、まだ調教で頭が高くなったりと教えることはあるけど、とりあえず今回は普通に走れば普通に勝てる」とのことだ。
ルメール騎手は高松宮記念にコレというお手馬がいなかったとはいえ、GⅠに乗らずにアメリカンシードのために中山入り。やや実績馬が手薄になったダート路線の勢力図を一気に塗り替えるだけの魅力を感じている。雨で時計が速くなればさらに有利で、スタートを決めてしっかりポジションを取れれば崩れる姿は想像し難い。


4枠7番
マイネルユキツバキ
牡6/57.0kg 
柴田大知/高木登
騎手厩舎連対率:9.1%
中山ダ:3-3-1-4 
ダ1800m:3-3-1-9 
最高タイム:1.49.7
《期待値65%》

2020年は6回走って⑮⑨⑧⑦⑫⑩着と全く良いところがなかった高木登厩舎マイネルユキツバキだが、今年に入ってから④③①着と本来の力を取り戻しつつある。昨年は夏負け気味の状態で無理して使ったせいでずっと調子を崩していたが、寒い時期になってようやく体調が良くなってきた。今回は早くも2021年の4戦目だが、好調はキープできている。
中山のダート1800mでは3勝を挙げていて、師走Sでも2着に好走。条件は合っている。厩舎サイドは「1800mで重賞だと前半のポジション取りが大変になりそうなので、外枠から揉まれない位置に付けていつでも動けるようにしたい」と話していた。引いた枠は4枠7番だが、すぐ隣にアメリカンシードがいるので、この馬をマークするように進めれば自ずと勝負になるポジションが取れそうだ。


4枠8番
ハヤヤッコ
牡5/57.0kg 
三浦皇成/国枝栄
騎手厩舎連対率:21.7%
中山ダ:1-3-1-1 
ダ1800m:2-3-2-3 
最高タイム:1.49.9
《期待値60%》

2週間後の桜花賞には同じ白毛一族のソダシ、メイケイエールがどちらも有力馬の1頭として出走。ハヤヤッコはレパードSで白毛馬初のJRA重賞勝ちを果たし、ダートのオープン特別では上位の安定株となっているが、古馬になってからは重賞では結果が出ていない。今回は一度も掲示板を外していない中山のダートで勝ち負けを狙う。
「稽古はいつも動かない馬なので、遅れは気にしなくていい」と厩舎関係者。今回は右にモタれる面の対策のために片側だけブリンカーを装着してレースに臨む。「外を回せば確実に伸びる馬なので、小細工なしでいつも通り後ろから。それで展開が向くかどうかだろう」と関係者。


5枠9番
ダノンファスト
牡4/55.0kg 
田中勝春/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:50.0%
中山ダ:3-0-0-1 
ダ1800m:3-0-0-1 
最高タイム:1.51.0
《期待値60%》

総武Sでは1番人気に推されながら10着に敗れ、ダートでの連対率100%という記録も途絶えてしまった菊沢隆徳厩舎ダノンファスト。これはレース前から懸念されていたことが、促さないと動いていかないなど乗り難しさがある馬で、主戦の横山典弘騎手に先約があって乗れないという点も響いてしまった。今回も横山典弘騎手は高松宮記念に乗りに行くため乗れず、田中勝春騎手との初コンビ。上手く動かせるかがまずはカギとなる。
厩舎サイドは前走の敗因について馬場状態を挙げている。「総武Sは良馬場発表だったけど、水分を含んだ馬場に凍結防止剤が入っていて特殊な状態だった。ウチの馬以外にも馬場が合わずに負けた馬がたくさんいたからね」と、普通に走れば負けないはずだったという気持ちが滲み出ていた。確かに、普通の良馬場よりもさらに時計の掛かるレースにはなっていた。
今回はひと叩きした上積みがあり、時計も速くなるはず。前走こそ大敗したが、それまで中山のダート戦は3戦3勝だった。巻き返しの可能性は捨てられない。


6枠12番
ヒストリーメイカー
牡7/56.0kg 
内田博幸/新谷功一
騎手厩舎連対率:0.0%
中山ダ:未経験 
ダ1800m:2-1-1-2 
最高タイム:1.50.4
《期待値65%》

前走の東京大賞典は大接戦のゴール前に顔を出して0秒1差の4着。地味なタイプながら、オープン入り後も常に善戦を続けている。今回は7歳になっての初戦だが、中央に戻ってきたのが5歳の時だったので、まだまだ伸びシロはある。念願の重賞勝利を目指して中央、地方と走り続けることになるだろう。
今回は状態面が強調できるようだ。「いつも放牧から戻ってくると状態が悪くて立ち上げに苦労していたが、この中間から放牧先を変えたらいい状態で戻ってきた」と厩舎関係者。これまでの休み明けよりも仕上がりは良く、陣営は自信を持っている。
「右回りなら安定しているし、ハンデも思ったより軽かった。強い馬もいるけど上位争いになると思う」とのこと。元の主戦である畑端省吾騎手は調教師に転身し、北村友一騎手はドバイに行っているため今回は初騎乗の内田博幸騎手だが、関係者は「手は合いそうなタイプ」と期待している。



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