阪神大賞典

阪神競馬場12日目11R
第69回
阪神大賞典
芝 3000m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクC】


2017年にはサトノダイヤモンドが単勝1.1倍で勝ち、2013年~2015年はゴールドシップが全て1倍台の人気で3連覇。オルフェーヴルが逸走しながら2着に追い込んだり、ナリタブライアンとマヤノトップガンが壮絶なマッチレースを繰り広げたりと、天皇賞・春のステップになる伝統のGⅡとして、古くからスターホースが多く出走し、印象的なレースを見せてきた。
3000mを走る長距離戦だが、ステイヤーズSやダイヤモンドSとは違って、典型的なステイヤーというより古馬王道路線で活躍できるような総合力がある馬が活躍しやすいのが阪神大賞典の特徴。今年はアリストテレスが前日オッズで単勝1.3倍の圧倒的な人気となっているが、菊花賞2着かつAJCC勝ちという守備範囲の広さは阪神大賞典向きだろう。
今年は天皇賞・春が阪神芝3200mで行われるため、例年以上に阪神大賞典の結果が重要な意味を持つようになるかもしれない。大阪杯も宝塚記念も阪神コースなので、今年の春古馬三冠は全て阪神。阪神巧者にとっては勝負の春と言えるかもしれない。
大阪杯は4月4日。日曜の競馬が終わった後には特別登録が発表される。その翌週には桜花賞があり、5月2日の天皇賞・春、6月27日の宝塚記念と阪神GⅠが続く。高松宮記念から始まる本格的なGⅠシーズン到来に向けて、もう気持ちを高めていきたいところ。




5枠6番
ディープボンド
牡4/56.0kg 
和田竜二/大久保龍志
騎手厩舎連対率:20.0%
阪神芝:0-1-0-0 
芝3000m:0-0-0-1 
最高タイム:3.06.2
《期待値65%》

コントレイルと同じノースヒルズの馬で、昨年は皐月賞10着、ダービー5着、菊花賞4着。前走の中山金杯は有馬記念を除外されてのスライドで、厩舎サイドは「本質的に2000mは短いが、小回りコースや時計の掛かる馬場は得意なので何とかしてほしい」と話していたが、結果的には不安要素の方が的中してしまった形。2000mでは好位が取れず後ろを回ってくるだけになってしまった。
「合っていない番組に使ってしまった。結果は悲観していない」と厩舎サイド。今回は「天皇賞へのひと叩き」と言いつつも、「2000mよりは確実に競馬がしやすいし、調教では楽に時計が出てしまう馬なので仕上がっている」とのこと。コントレイルは大阪杯から始動し、おそらく今年は長距離戦には出てこない。クラシックではコントレイルのおヒキのような立場だったが、今年はノースヒルズの長距離エースとして独り立ちしたい。


6枠8番
ショウリュウイクゾ
牡5/57.0kg 
団野大成/佐々木晶三
騎手厩舎連対率:27.6%
阪神芝:1-0-2-2 
芝3000m:未経験 
《期待値60%》

日経新春杯を格上挑戦で制し、団野大成騎手とともに重賞初勝利を成し遂げた佐々木晶三厩舎ショウリュウイクゾ。前走は53キロのハンデだったが、今回は別定戦で他馬より重い57キロ。3000mの距離も初めてで、GⅠ出走を目指して改めての試金石という一戦になるだろう。
厩舎関係者は「もともと押して押して行かせるというタイプだし、血統的にも却って距離は良いかもしれない」と、条件に関しては前向き。斤量についても「他との比較では重くなるが、57キロ自体は背負い慣れた斤量なので気にしていない」とのことだった。
明け5歳初戦が重賞勝ちのタイミングとなったが、ショウリュウムーンの初仔でデビュー直後から大きいレースでの活躍が期待されていた1頭。条件戦で勝ち切れなかったところも、逆にステイヤーとしての資質を感じさせる。今回結果を出せれば、天皇賞・春には自信を持って臨めるだろう。





6枠9番
アリストテレス
牡4/56.0kg 
ルメール/音無秀孝
騎手厩舎連対率:42.9%
阪神芝:0-3-0-0 
芝3000m:0-1-0-0 
最高タイム:3.05.5
《期待値70%》

菊花賞ではコントレイルの対抗に指名し、馬連◎○1点目的中をお届けしたアリストテレス。明け4歳初戦のAJCCも不良馬場を苦にせず快勝し、コントレイルが世代の大横綱とすると、サリオスとアリストテレスが両大関のような立場になってきた。コントレイルとサリオスは2週間後の大阪杯で対決し、アリストテレスはおそらく阪神大賞典をステップに天皇賞・春へ。4歳世代のトップが春の古馬GⅠで主役となるか。
陣営は「2200mはこの馬にとっては短いし、道悪も得意ではなかった。能力の高さで何とかしたという競馬」とAJCCを振り返る。また、プラス4キロという馬体重も中山への輸送で大きく減ってしまってのもので、本当はもっと大きなプラス体重で出てくるのが理想だったようだ。
あまり色々な状況が良くなかった中で勝ち切ったAJCCに対して、今回は距離が延び、輸送の短い阪神での出走。そして中間の乗り込み量も増えていて、明らかに前走時より条件は整っている。普通なら落とせないレベルの一戦ということになるだろう。





7枠10番
ユーキャンスマイル
牡6/57.0kg 
武豊/友道康夫
騎手厩舎連対率:41.2%
阪神芝:1-1-0-1 
芝3000m:1-1-1-0 
最高タイム:3.03.0
《期待値65%》

昨年の阪神大賞典の勝ち馬で、今年は連覇が懸かる立場となる友道康夫厩舎ユーキャンスマイル。去年の秋競馬は良い結果が出なかったものの、3000m超の長距離戦は昨年の阪神大賞典の他に2年前のダイヤモンドSも勝っていて、菊花賞は3着、天皇賞・春は5着→4着。この距離ならば順当に巻き返してくるだろう。
厩舎サイドは昨秋の不振について、「春天で上半期の競馬を切り上げて、秋はアルゼンチン共和国杯から。これは余裕のある調整をしたいという狙いだったが、結果的にはレース間隔を空け過ぎたことで良化がスローだった」と話している。とある情報筋は「友道厩舎は古馬王道路線のオープン馬が多いので、他馬との使い分けでアル共から使うことになった。そこで58キロを背負って負けてケチが付いたんじゃないか」とも語っていた。
この中間は3か月と休み明けとしては普通の間隔。得意の長距離戦に向けて満足な調整ができている。休み明け初戦は本来得意としていて、阿賀野川特別、新潟記念、そして昨年の阪神大賞典と3勝している。なお、鞍上は「岩田(康誠騎手)だと後ろからだと決めつけてしまっているので、新味を出してもらうためにユタカさんに頼んだ」とのことだ。


8枠12番
ダンスディライト
牡5/56.0kg 
福永祐一/松永幹夫
騎手厩舎連対率:36.4%
阪神芝:4-0-2-4 
芝3000m:未経験 
《期待値65%》

重賞初挑戦となった京都記念は高速決着に対応しきれず6着だった松永幹夫厩舎ダンスディライト。やや一線級との力の差を見せ付けられる結果にはなったものの、阪神コースで全4勝を挙げているコース巧者とあって阪神大賞典への続戦は京都記念の結果にかかわらず決まっていたとのこと。この距離で結果を出し、今年は阪神で行われる天皇賞・春への出走を目指している。
「京都記念はペースが速くて勝負どころで追走に苦しんでいたが、直線に向いてから手応え以上に盛り返していた。まだこの距離の経験はないが、いかにも3000mは合っていそうだし、道悪で他馬がバテたらもっと有利だと思う」と厩舎筋は距離延長に期待。「とにかく2着は確保しないと春天出走は難しくなる。アリストテレス以外となら互角に戦えると思っているので何とかしたいところ」と、色気はありそうな様子だった。


8枠13番
ゴースト
セ5/56.0kg 
鮫島克駿/橋口慎介
騎手厩舎連対率:28.1%
阪神芝:2-0-0-1 
芝3000m:0-0-0-1 
最高タイム:3.04.5
《期待値60%》

未勝利戦は3歳の8月下旬というギリギリのタイミングで勝ち上がった橋口慎介厩舎ゴーストだが、本質的に長距離向きの馬にとっては長い距離のレースが組まれない未勝利戦というのは苦労するもの。1勝クラスに上がると、すぐに阪神芝2600m戦で4馬身差の圧勝。3勝目は札幌の芝2600m、4勝目は阪神の芝2400mで挙げてオープン入りを果たした。オープン入り初戦の万葉Sは5着で、まずはメドを立てたという一戦になった。
今回は放牧明けで「戻ってきた直後はだいぶ緩い状態だった」とのことだが、立ち上げに苦労しつつも馬体はしっかり絞り、厩舎スタッフは「使ったら更に良くなりそうな雰囲気だけど、ココに向けてはしっかり仕上がった」と一応の手応えは感じていた。
鞍上は2走前から乗っている鮫島克駿騎手。最終追い切りに乗った後、親しい関係者に「逃げてみようかな」と話していたそうだ。これという逃げ馬がいない長距離戦なので、行く意思があれば先頭には立てるはず。先週もギベオンが意表を突く逃げで大金星を獲ったばかりだが…?



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