フラワーC

中山競馬場7日目11R
第35回
フラワーC
芝 1800m/GⅢ/4歳上/牝馬/国際/別定


【事前情報ランクM】


近年は桜花賞だけでなく、NHKマイルカップやオークスを目標にしている馬も出走することが多いフラワーC。2017年の勝ち馬ファンディーナ、2014年の勝ち馬バウンスシャッセは次走に皐月賞を選んでいる。桜花賞までは中2週と間隔に余裕がなく、小回りの1800mというのも桜花賞とはタイプが違う。それこそ、今年だとチューリップ賞を疝痛で回避してフラワーCに使うことになったユーバーレーベンのような場合でない限り、フラワーCから桜花賞というローテを決めている馬は少ないのだろう。
昨年は12番人気のアブレイズが押し切る波乱の一戦となったが、牝馬限定戦にしては珍しく堅く収まることも多いのがフラワーCの一つの特徴。傾向としては、重賞で大きく負けた馬の巻き返しよりは、新馬未勝利1勝クラスを勝った勢いのある馬が活躍しやすい。
そして気になるのは中山の馬場状態だろう。先週の競馬が超の付く道悪で行われ、土曜日はどういう馬場になっているのか予測が付きにくい。これは当日のレースをしっかり確認して最終的な結論に役立てるしかないだろう。フラワーCも含め、土曜の競馬はスプリングSの参考にもなる。




2枠3番
ホウオウイクセル
牝3/54.0kg 
丸田恭介/高柳瑞樹
騎手厩舎連対率:66.7%
中山芝:0-1-0-0 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.49.3
《期待値60%》

高柳瑞樹厩舎はエトワールマタンとホウオウイクセルの2頭出し。エトワールマタンは抽選を突破しての出走だが、ホウオウイクセルはフェアリーS2着で賞金を加算しており、除外の不安なく調整してこられている。
「馬体が小さくてまだ非力感がある馬なので、フェアリーSの後は放牧で成長を促してフラワーCを目標にしてきました。期待ほど馬体は増えていないですが、疲れは取れて調教では動けています」と厩舎サイド。「今後のために賞金を加算しておきたい」とのことで、大舞台が好きなオーナーだけに今回結果が出れば春は桜花賞からオークスという形になるだろうか。
前走はマイル戦で前崩れの流れに乗った格好だが、初勝利は福島の芝1800mだったので距離に関しては心配なし。先週までの競馬で荒れた馬場にも対応できるだろう。末脚の確実な馬だが、今回は上手く流れに乗っていきたい。


3枠5番
クールキャット
牝3/54.0kg 
横山典弘/奥村武
騎手厩舎連対率:100.0%
中山芝:0-0-0-1 
芝1800m:未経験 
《期待値65%》

フェアリーSはレース直後から厩舎スタッフやオーナーサイドのみならず、一緒にレースに乗っていた他の陣営やジョッキーからも不満が噴出するひどい内容だった。中山のマイル戦で、最初の2ハロンを通過したところで後方から一気に先頭へ。しかもペースが遅かったわけでもないのに強引に進出したせいで、クールキャット自身がバテて止まっただけでなく、他の先行馬もまとめて潰す格好になってしまった。「この結果がクールキャットの実力ではない」と奥村武師。津村明秀騎手はすぐに降板が決まった。
今回は田辺裕信騎手とのコンビで臨む予定で、1週前追い切りに田辺騎手が乗った際には「レースでの印象と違って、操縦性が高くて乗りやすい馬だった」と高評価だったが、先週の落馬負傷の影響で騎乗不可に。急遽横山典弘騎手とのコンビで臨むことになった。前走がああいう競馬だった馬に横山典弘騎手となると、どういう競馬になるのか想像は尽きないが、能力通りなら一変がある1頭なのは確か。


4枠7番
エンスージアズム
牝3/54.0kg 
岩田望来/安田翔伍
騎手厩舎連対率:33.3%
中山芝:未経験 
芝1800m:2-0-0-0 
最高タイム:1.47.7
《期待値65%》

年末の阪神で2勝目を挙げ、今回は休み明けでの重賞挑戦となる安田翔伍厩舎エンスージアズム。「前走は上手に競馬ができて、まっすぐ走って着差以上の強さでした。5頭立てとはいえ2・3着馬は強い馬だったし、ここでも上位の素質を感じます」と関係者は前向きなトーンで話している。「前走のような競馬ができればコーナー4つの小回りでも大丈夫だろう」と厩舎スタッフも前向き。
「スピードに乗せるまでに時間が掛かる馬なので、もっと距離があっていい。その意味でオークスに出られれば楽しみ」とのことで、賞金加算に成功しても桜花賞ではなくオークス狙いに回る可能性が高い。この中間は追い切りで3頭併せの真ん中に入れるなど、より実戦向きの調教を課しており、陣営の期待の高さが感じられる。
鞍上は岩田望来騎手。先週の金鯱賞で西村淳也騎手が重賞初勝利を果たすなど、今年は若手騎手の重賞勝ちが続いている。岩田望来騎手は関西の若手では一番の出世組ながら、重賞は昨年から何度もチャンスのある馬で挑戦して惜敗続き。今回はファルコンSのロードマックスを捨てての中山遠征で、なおさら結果が欲しい。



4枠8番
リフレイム
牝3/54.0kg 
木幡巧也/黒岩陽一
騎手厩舎連対率:18.2%
中山芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

デビュー戦は外ラチまでヨレながらの逃げ切り、2戦目は最後方からの大外一気で5馬身差圧勝とインパクトの大きい内容で圧勝し、京王杯2歳Sでは牡馬相手に1番人気、クイーンCでも3番人気に支持されていたリフレイム。ただ、重賞となるとなかなか気性難を抱えながらの大味な競馬では結果が出ず、クイーンCは13着だった。
「前走は馬群を嫌がっていて、直線はスペースがあっても入っていけなかった。力はあるが、現状では極端な競馬をするしかないのかもしれない」と、レース後の木幡巧也騎手。この中間は調教でも我慢させたり鞍上の支持に従わせたりという面を意識しているが、相変わらず前進気勢に欠ける面は残しており、当日の気配次第ではチークピーシーズの着用も考えるという。
こういう馬だけに、距離延長かつ小回りの中山というのは心配で、初めての右回りというのも気になるところ。上手く乗ろうとせず、嵌まればラッキーの最後方、大外一気のような競馬をした方がチャンスはあるかもしれない。


6枠11番
ルース
牝3/54.0kg 
石橋脩/池添兼雄
騎手厩舎連対率:-
中山芝:1-0-1-0 
芝1800m:1-0-0-1 
最高タイム:1.47.7
《期待値60%》

フラワーCと同じ中山芝1800m・牝馬限定戦のデイジー賞で2勝目を挙げた池添兼雄厩舎ルース。前走時は「速い脚が無くて勝ち切れないので、中山だったら何とか前進できないか」と、厩舎としてもあまり勝ち負けレベルの期待を持っている様子ではなかったが、好位追走から追い比べを制しての勝利。コース適性を見込んでフラワーCに続戦してきた。
「勝った勢いで使っているので状態面に大きな上積みはないし、再び前走のような楽なペースで好位を取れるとも考えにくい」と厩舎筋の関係者は慎重だが、厩舎スタッフは「1勝馬が大半というレースならこの馬でも格上だし、中山は合っている。馬場が荒れていればもっと有利になりそう」と前向き。なお、前走まで乗っていた横山武史騎手はオメガロマンスを優先してルースの依頼を断っている。


7枠13番
ユーバーレーベン
牝3/54.0kg 
丹内祐次/手塚貴久
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:未経験 
芝1800m:1-1-0-0 
最高タイム:1.48.2
《期待値65%》

札幌2歳Sではソダシとクビ差の2着、阪神ジュベナイルフィリーズでは上がり最速でソダシ、サトノレイナスと0秒1差の3着。9着だったアルテミスSには馬体重の調整ミスという明確な敗因があり、今年の3歳牝馬では間違いなく上位グループを形成する1頭と言っていい。フラワーCでは1頭実績の抜けた存在と言っていいだろう。
当初はチューリップ賞から始動する予定だったが、1週前追い切りの前に疝痛を発症し、チューリップ賞には間に合わないとフラワーCにスライド。さらに、騎乗予定だったデムーロ騎手が騎乗停止となり、丹内祐次騎手とのコンビでレースに向かうことになった。丹内騎手は2週続けて追い切りに跨り、1週前こそスライドの影響もあって仕上がり途上という感触だったものの、最終追い切りで力を出せる態勢になった。



8枠16番
イズンシーラブリー
牝3/54.0kg 
三浦皇成/加藤征弘
騎手厩舎連対率:25.0%
中山芝:1-0-1-0 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

3歳春にフラワーC2着→桜花賞4着という実績を残したトーセンブレスの全妹に当たるイズンシーラブリー。加藤征弘厩舎はトーセンブレスも母ブルーミンバーも管理しており、手の内に入れていてなおかつ思い入れの深い血統。新馬戦を後方からの競馬で取りこぼした大野拓弥騎手を一発でクビにし、2戦目ですぐにルメール騎手を確保したほどだった。クイーンCはやや追い出しを待たされる形になりながら5着と力を見せている。
「新馬戦からずっと在厩のままだけど、ヘコたれずにここまで頑張っている。馬体はギリギリだけど、気持ちの前向きさが保てているのがいいですね」と厩舎関係者。「姉のトーセンブレスと違って気性に問題がない馬なので、この中間からメンコを外している。調教でも良い反応だったし、フラワーCに向けてデキは良さそうですよ」とのことだ。
距離は初めてだが、中山で勝っているのは好材料。トーセンブレスも中山マイルで初勝利を挙げて、フラワーCで初めての重賞2着という形だった。大外枠だが落ち着いて追走できれば。




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