フィリーズレビュー

阪神競馬場10日目11R
第55回
フィリーズレビュー
芝 1400m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


今年は7頭が抽選で除外となったフィリーズレビュー。先週のチューリップ賞がフルゲート割れの12頭立てだったことを考えるとバランスが悪いが、これはそれだけ「1400mだったら勝負になるかも」とフィリーズレビューを狙っている陣営が多いということ。チューリップ賞は本気で桜花賞を狙う馬が集まるが、フィリーズレビューは桜花賞出走はおまけでGⅡの賞金を狙いに来るという馬が多い。
前日オッズはかなり割れているが、ファンタジーSと阪神ジュベナイルフィリーズで好走したオパールムーン、ヨカヨカが5倍前後の人気。3番人気以下はズラっと横並びで、12番人気のミニーアイルでも24倍程度。過去5年のフィリーズレビューは勝ち馬の人気が順に5番人気、12番人気、8番人気、2番人気、8番人気。簡単な結果になることは少ない。
同日のアネモネSの結果も合わせて、桜花賞の出走馬は概ね確定。来週にはフラワーCもあるが、最近はフラワーCに出走する馬はオークス路線に向かうことが多い。ソダシ、サトノレイナスに対抗できるような馬が日曜日に出てくるだろうか。
来週はフラワーCの他にスプリングS、阪神大賞典、ファルコンSがあって合計4重賞。3月はGⅠ戦線突入直前で、とにかく重賞レースが多く行われる。フラワーCにはユーバーレーベン、スプリングSにはランドオブリバティ、ファルコンSにはグレナディアガーズ、阪神大賞典にはアリストテレスなどがそれぞれ出走予定。




2枠3番
エルカスティージョ
牝3/54.0kg 
岩田康誠/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:25.0%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.22.2
《期待値65%》

父ロードカナロア、母エルミラドール。祖母がアドマイヤサンデーということで、近親にはトールポピー、アヴェンチュラ、フサイチホウオーらがいる良血馬。キャロットFが誇る牝系の一つでもある。12月20日に今回の条件と同じ阪神芝1400mで2馬身半差の新馬勝ち。今回はそれ以来のキャリア2戦目となる。
新馬戦の時は騎乗していた福永祐一騎手の関係者曰く「仕上がり途上で歩様が気持ち悪かった」とのことだが、それであの勝ちっぷりなのだから素質は確か。勝った後に間隔を空けて休ませたことで、歩様や馬体はかなり成長しているようだ。今回コンビを組む岩田康誠騎手は2週続けて追い切りに乗っていて、今週はかなり活気のある動きを見せていた。
斉藤崇史厩舎はエルカスティージョとララクリスティーヌの2頭出しだが、厩舎としては「ポテンシャルならエルカスティージョが上ですね」とジャッジ。ララクリスティーヌは紅梅S2着の実績があるので、素質で一発を見込むエルカスティージョと経験値で勝負のララクリスティーヌという感じだろう。どちらかが権利を取れる可能性は十分。


2枠4番
アンブレラデート
牝3/54.0kg 
池添謙一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:-
阪神芝:0-1-0-0 
芝1400m:0-1-0-0 
最高タイム:1.20.7
《期待値60%》

父エイシンフラッシュ、母ダイワスカーレットの良血馬。ダイワスカーレットの産駒は全て大城敬三オーナーが所有してきたが、昨年6月に96歳で亡くなっており、現役の「ダイワ」の馬は息子の大城正一氏が引き継いでいるが今後は所有馬を増やさず馬主としての活動は畳んでいくようだ。アンブレラデートは昨年9月に吉田千津氏の名義で馬名登録され、角居厩舎からデビュー。今回から藤原英昭厩舎に転厩している。
京都のマイルで新馬戦を勝ち、2戦目のこうやまき賞は平凡な走りだったものの、距離を短縮した前走は逃げて2着に好走。今回は引き続き阪神芝1400mでの出走となる。前走で敗れたグレイイングリーンは牡馬なので、牝馬同士ならチャンスがある。
転厩先の藤原英昭厩舎のスタッフは「正直なところまだ良く分からない」と話していたが、「落ち着きはあるので調整はしやすかった。まだ成長の余地を残していそうだが、素質は感じる」とも語っていて、それなりの期待は持っている様子。ダイワスカーレットの産駒から、今度こそ重賞級の活躍馬が出てくるか。


4枠8番
ヨカヨカ
牝3/54.0kg 
幸英明/谷潔
騎手厩舎連対率:25.0%
阪神芝:1-0-0-2 
芝1400m:0-0-0-1 
最高タイム:1.20.5
《期待値65%》

九州産馬の星として、関係者や競馬ファンの期待を背負って牝馬クラシックを戦っている谷潔厩舎ヨカヨカ。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、ソダシによる史上初の白毛馬GⅠ勝ちの裏で、ヨカヨカも史上初の九州産馬によるGⅠ5着を成し遂げていた。ファンタジーS、阪神JFの内容を考えれば、もう早熟で短距離だけの九州産馬と侮ることはできないだろう。
今回はデキの良さが魅力。陣営は「同じ休み明けでもファンタジーSの時とは全然違う。当時はカイ食いが悪くて、それで調教も控え目にしていたが、今回はしっかり食べてしっかり追い切ることができている」と話していて、最終追い切りも幸英明騎手が乗って「余力十分でピリっとした動き」と評価上々。「前哨戦としては文句のない仕上がりでレースに行ける」と自信を持っている。
フィリーズレビューは毎年「桜花賞どうこうより、1400mのココで結果を出すことが大事」という馬が多いが、ヨカヨカもどうやらその1頭。「桜花賞は確かに夢の舞台だけど、適性的には1400mの方が合っている。まずは先のことより重賞タイトルが欲しいですよね」と厩舎筋。


5枠9番
ラヴケリー
牝3/54.0kg 
松若風馬/高柳大輔
騎手厩舎連対率:10.0%
阪神芝:0-0-1-0 
芝1400m:0-0-1-0 
最高タイム:1.20.4
《期待値60%》

デビューから5戦全て3着以内という安定感を誇る高柳大輔厩舎ラヴケリー。しかも、新馬勝ち、函館2歳S3着、クローバー賞2着、ファンタジーS3着、黒松賞2着とレベルの高いレースを渡り歩いての好走なので価値は高い。ただし、これだけ実績があっても賞金加算が出来ていないため今回は抽選を突破しての出走で、この後のGⅠに向かうためには権利が必要。今まで通り3着を確保できれば一応はミッションクリアとなる。
「この厩舎は先週のテンハッピーローズがサッパリだったので、桜花賞に向けて気合は入っているようですよ」と厩舎筋。高柳大輔厩舎は先月のフェブラリーSのソリストサンダーがGⅠ初出走。3歳牝馬ではラヴケリーと同じく惜しい競馬を続けていたテンハッピーローズが一番の期待馬だったが、チューリップ賞で10着に負けて桜花賞が厳しくなってしまった。
ラヴケリーは権利取りに全力だが、気になるのは前走で1200mの黒松賞を使ったこと。「1200mなら折り合いが付くので勝てると踏んでの出走だったが、逃げ切りを許して2着。もう1回1400mに戻して、上手く折り合って脚を溜められるかは少し不安がある。追い切りでは落ち着き重視で工夫はしているが、最後はジョッキーに託すしかないね」と関係者はやや懐疑的。


6枠11番
ララクリスティーヌ
牝3/54.0kg 
中井裕二/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:75.0%
阪神芝:未経験 
芝1400m:1-1-0-0 
最高タイム:1.21.1
《期待値60%》

昨秋の京都で新馬勝ちし、休養を挟んで出走した紅梅Sで2着に好走した斉藤崇史厩舎ララクリスティーヌ。デビュー戦から中井裕二騎手が乗り続けていて、この中間も水曜日の追い切りは全て中井裕二騎手が乗っている。抽選を突破しての出走で、関係者は「裕二はなかなか運があるね。このチャンスを活かしてほしい」と期待している。
「変わらず線の細い体をしているが、前走も馬体維持に苦労しながらの調整でも頑張っていた。前走は馬込みの中に控える形でも走れたのが収穫だったし、続けて使えることで上積みもあるはず」と厩舎サイド。調教師は2頭出しのエルカスティージョの方に期待しているようだが、厩舎スタッフの中には中井騎手への応援も込みでララクリスティーヌの方に大きな期待を抱いている者も少なくないようだ。もちろん、2頭とも好走というシーンはあり得る。


7枠13番
ミニーアイル
牝3/54.0kg 
藤岡康太/武幸四郎
騎手厩舎連対率:29.2%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1400m:0-0-0-1 
最高タイム:1.20.5
《期待値60%》

ロングランの“フユコク”で萌黄賞とあざみ賞を走り、2勝目を挙げて桜花賞戦線に舞い戻ってきた武幸四郎厩舎ミニーアイル。ファンタジーSは接戦の3着争いで僅かに後れを取って6着に終わったが、今回は結果を出してGⅠ出走を叶えたいところだろう。
「折り合いがカギの馬で、前走は内枠も良かったかもしれない」と関係者。「落ち着いて走れれば最後はシッカリと脚を使ってくれる馬なので、鞍上が上手く乗れたら距離自体は心配いらない」とのことだ。ただし、「最後の坂で脚色が鈍りそうな気配はある」と、平坦の小倉で結果を出してきたことについては少し気になるところがあるようだ。
「ファンタジーSはイレ込みもあったので参考外だと思っている。力通り走れば重賞でも普通に勝ち負け」と厩舎サイドは自信十分。差し馬の流れになれば有力候補の1頭になる。


8枠16番
オパールムーン
牝3/54.0kg 
横山典弘/昆貢
騎手厩舎連対率:25.0%
阪神芝:0-1-0-1 
芝1400m:0-1-0-0 
最高タイム:1.20.2
《期待値60%》

昨年はフィリーズレビューと同じ阪神芝1400mで行われたファンタジーSで2着。続く阪神JFでも6着に健闘しており、今回の出走馬ではヨカヨカと並んで実績最上位と言っていい昆貢厩舎オパールムーン。札幌での新馬勝ちからずっと横山典弘騎手が乗り続けていて、今回も当然阪神に乗りに来る。
「完成度が高い馬で、調教でもすぐに仕上がってしまう」と厩舎サイド。この中間は横山和生騎手が追い切りを付けていて、最終追い切りに関しては「指示通りの時計で終いを伸ばしてくれた」と厩舎スタッフも上々の評価だった。ただ、横山和生騎手自身は「口向きが悪くて左に傾いて走っていたし、非力な印象なので道悪も良くなさそう」と、レースで乗らないとはいえ微妙な手応えだったようだが。
陣営は最初こそ「桜花賞本番は勝負にならないので1400mのココが勝負」と言っていたが、チューリップ賞の上位馬が課題の残る結果だったため、「チューリップ賞組があの体たらくなら、この馬でも上位のチャンスはあるんじゃないか」と、桜花賞にも色気を見せてきているという。こういう陣営は他にも多いかもしれない。もっとも、今年はソダシ、サトノレイナスと強力な馬たちが桜花賞直行で待ち構えている。



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