金鯱賞

中京競馬場2日目11R
第57回
金鯱賞
芝 2000m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランク マル特C】


三冠牝馬デアリングタクトが始動し、それに対してジャパンカップで僅差の5着だったグローリーヴェイズもこのレースに参戦。転厩初戦のキセキ、昨年後半は復調気配を見せたペルシアンナイトを合わせてGⅠ馬は全部で4頭。10頭立てながら、いかにもGⅠの前哨戦という注目の一戦となっている。
人気は当然デアリングタクトだが、仮にデアリングタクトを信頼するとしても、馬券的にはどの馬を本線に据えるか、どの馬に逆転の可能性を見込むかで配当期待値は大きく変わってくるだろう。4連勝中のポタジェや重賞好走が続くブラヴァス、昨年の牡馬クラシックで主力の1頭を担ったサトノフラッグなど、相手候補は混戦ムード。絞って狙い撃てば十分な馬券になる。
1か月後の大阪杯にはコントレイル、サリオス、グランアレグリア、レイパパレらが待ち受ける。豪華メンバーの金鯱賞で好走を果たした馬たちが、春のGⅠ本番をさらに盛り上げてくれることを期待したい。
来週は土日4重賞だが、中京では土曜日にファルコンSが行われる。昨年はファルコンS2着のラウダシオンがNHKマイルカップを勝利。今年は朝日杯馬グレナディアガーズが始動するとあって、土曜のローカル重賞でも見逃せない。







1枠1番
デアリングタクト
牝4/55.0kg 
松山弘平/杉山晴紀
騎手厩舎連対率:27.0%
中京芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.00.6
《期待値65%》

もはや説明不要の三冠牝馬。今回はジャパンカップ以来3か月半ぶりの復帰戦で、4歳シーズンの初戦となる。ジャパンカップの後は宇治田原優駿ステーブルを経由してノルマンディーファーム小野町で1月下旬まで放牧し、また宇治田原優駿ステーブルでワンクッション置いてから2月10日に栗東の杉山晴紀厩舎に帰厩している。昨年のこの時期は冬毛が伸びてコンディションの管理が大変だったが、今年は馬が大人になったことで調整はしやすくなったそうだ。
金鯱賞からの始動を選んだのはジャパンカップの直線で内にモタれてしまい、左回りの走りを再確認するという課題が生まれたため。関係者は「オークスでは普通に走れていたし、ジャパンカップでモタれたのは左回りよりも強敵相手で苦しくなったのが原因だと思う。今回は課題を克服するというより、ぼんやりとした不安を打ち消すための出走です」と、あまり心配していない様子だったが、この中間は松山騎手が追い切りでまっすぐ走ることに重点を置いて乗っていた。
デアリングタクトは香港のクイーンエリザベス2世Cに予備登録を済ませていて、レース後の体調や世界的な情勢を踏まえて海外遠征も視野に入れている。古馬になったデアリングタクトはどういうローテで競馬界を盛り上げてくれるのかだが、まずは始動戦のGⅡを確実に決めておきたいところ。


3枠3番
ブラヴァス
牡5/56.0kg 
福永祐一/友道康夫
騎手厩舎連対率:41.7%
中京芝:0-0-1-0 
芝2000m:4-3-1-3 
最高タイム:1.58.9
《期待値60%》

三冠牝馬ジェンティルドンナとクラシックで戦い、桜花賞、オークス、秋華賞全て2着だったヴィルシーナの産駒。成長のペースは母ヴィルシーナよりも近親のブラヴァスやシュヴァルグランに近く、3歳春は大舞台には立てなかったものの、夏を越し、古馬になって本格化してきた。現在はGⅢで3戦連続連対中。今回は初めてのGⅡで結果が出れば大阪杯や宝塚記念といったGⅠが見えてくる。
「前走は勝ったレイパパレも強かったが、差し切れるかというところで内にササってしまったのが痛かった。以前から走りのバランスが悪かったり歩様が気持ち悪かったりした馬だけど、少しもったいない2着だった」と厩舎筋はチャレンジCを振り返る。左回りの新潟記念を勝っていて、真っすぐ走れるという意味では左回りがベター。七夕賞の極悪馬場もこなしていて、土曜の雨が残っても大丈夫だろう。一気の相手強化だが、チャンスは感じられる。


4枠4番
グローリーヴェイズ
牡6/57.0kg 
川田将雅/尾関知人
騎手厩舎連対率:33.3%
中京芝:0-1-0-0 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:1.56.6
《期待値60%》

ジャパンカップでは三冠馬3頭に対して先に抜け出す強気な競馬を見せ、一瞬は大金星が成ったかと思わせるシーン。最後は外で追い比べを演じた馬たちに差されてしまったものの、香港GⅠを勝った地力を見せた。
坂が苦手な馬で、これまでは直線平坦の京都に集中的に出走。GⅠを勝ったのも平坦の香港だった。今回も当初は京都記念での始動を視野に入れていたという。しかし、ジャパンカップ後の反動が大きく、京都記念では満足な態勢が整わないということで、馬の状態優先で金鯱賞に目標変更。中京の直線には坂があるが、陣営は「ジャパンカップで東京はこなしたし、中山や阪神のような最後に堪える坂じゃなければ今は大丈夫だと思う」と心配はあまり大きくないようだった。
この中間は「中京コースを意識して」と、ウッドコースで敢えて内目を通す調教なども行なっており、始動戦ながら結果を出すことを意識している。この後は2年前に惜敗の天皇賞・春か、それともGⅠを制した香港への再遠征か。デアリングタクト同様、この先のローテまで含めて注目したい今季初戦。





7枠7番
キセキ
牡7/57.0kg 
デムーロ/辻野泰之
騎手厩舎連対率:-
中京芝:1-0-0-0 
芝2000m:2-1-1-1 
最高タイム:1.56.9
《期待値60%》

今年で7歳となったキセキ。角居勝彦厩舎の解散に伴い、今回から辻野泰之厩舎に転厩してのレースとなる。辻野厩舎はほぼ角居厩舎を引き継いでいる形なので、調整に関してはそれほど心配する必要はないだろう。
その辻野師は「中京はコーナーがキツいからこの馬にはどうだろうな」と、舞台適性を気にしている模様。中京では4年前に条件戦を勝っているが、今回はそれ以来の出走。「大トビでノビノビと走らせた方がいい馬なので、コースレイアウトはあまり合っていない感じ」とジャッジしている。金鯱賞への出走は厩舎よりもオーナーサイドが主導しているようだ。
昨秋は天皇賞・秋→ジャパンカップ→有馬記念と秋古馬三冠に皆勤するも、5着、8着、12着。ジャパンカップはファンを沸かせる大逃げを打ったが、今はゲートが開いてみないと作戦が決められないような状態になっている。「一番良かった頃の主戦のミルコが久々に乗るので、それでどういう効果が出るかだね」と厩舎筋。菊花賞以来の勝利はいつ手にすることが出来るのだろうか。


8枠10番
ポタジェ
牡4/56.0kg 
北村友一/友道康夫
騎手厩舎連対率:30.0%
中京芝:未経験 
芝2000m:4-3-0-0 
最高タイム:1.57.8
《期待値60%》

ルージュバックの弟で、金子真人氏がセレクトセールで2億円で落札した超良血馬。デビューから①②②②①①①①と8戦全て連対しており、目下1勝クラスからオープン特別まで着実に階段を登って4連勝という状況。今回は初めての重賞挑戦となる。
「馬体はレースを使いながら成長している。使い込んでも硬さが出なくなり、本格化してきた感じがある」と関係者。「毎回着差は付けないものの、追い比べになってから負けない勝負根性がある。こういうタイプは相手が強くなれば自分の力をさらに引き出せるはず」とのことで、GⅠ馬との対決にはむしろ楽しみを感じているようだ。鞍上は川田将雅騎手がグローリーヴェイズに騎乗するため北村友一騎手に替わる。
ある情報筋は「プリンシパルSのクビ差2着がこの馬の運命を変えたかもしれない」と語る。もしプリンシパルSを勝っていれば、ダービーに出走し、秋は菊花賞トライアルからGⅠを目指していただろう。しかし、情報筋は「ダービー出走が叶わなかったことで、成長を促しながら条件戦を確実に勝たせていくことができた。クラシックに全力投球するとそこで力尽きてしまう馬もいるので、古馬になってからの活躍という意味ではポタジェにとってはこの形で良かった」と、出世が遅れたことをプラスに捉えているのだという。



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