チューリップ賞

阪神競馬場7日目11R
第28回
チューリップ賞
芝 1600m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/別定


【事前情報ランクM】


桜花賞に向けた最重要トライアル。2018年にGⅡ昇格してからは3年連続で阪神JFの勝ち馬が出走してくるなどその地位を一層高めていた。しかし、今年はソダシ、サトノレイナスが桜花賞直行を選び、ユーバーレーベンも疝痛でフラワーCにスライド。阪神JF組は4着のメイケイエール1頭となり、出走頭数も12頭。今年は桜花賞への希望を懸けた1勝馬にもチャンスがありそうな雰囲気だ。
例年とは開催の日割が違うため、今年のチューリップ賞は開催4週目。とはいえ先週の阪急杯はレシステンシアがレコードで押し切っていて、依然時計は速かった。ただし、前日発表の馬場状態は稍重。3歳牝馬同士の戦いだけに、道悪の影響は考慮しておきたい。




1枠1番
メイケイエール
牝3/54.0kg 
武豊/武英智
騎手厩舎連対率:32.1%
阪神芝:1-0-0-1 
芝1600m:0-0-0-1 
最高タイム:1.33.3
《期待値65%》

阪神ジュベナイルフィリーズは3番人気で4着だった武英智厩舎メイケイエール。レース前から気性難と初めてのマイルに対応できるか課題とされていたが、武豊騎手は敢えてスタートをゆっくり出して後方から進める作戦を選択。それでも早仕掛け気味に大外から動いて、直線で一旦は突き抜けるかというところから止まって4着だったが…一応レースの幅は広げ、能力の高さも見せ付けていた。今回はソダシ、サトノレイナス、ユーバーレーベンが不在。今年のチューリップ賞では一番の実績馬となる。
「このメンバーだったら普通は負けられない」と関係者。「あくまで桜花賞が目標だが、動きは相変わらず良いし、体がフックラして戻ってきたので調整もしやすかった」とのこと。前走時から使っているクロス鼻革で折り合いは改善されており、今回は桜花賞に繋がるような内容のある競馬を見せたいところだろう。阪神JF、チューリップ賞、桜花賞と阪神マイルのレースを3つ続けて使えるのは、レースぶりに課題を抱えるこの馬にとっては好材料だろう。



4枠4番
シャーレイポピー
牝3/54.0kg 
福永祐一/石坂公一
騎手厩舎連対率:57.1%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1600m:1-0-0-0 
最高タイム:1.34.0
《期待値65%》

父がマイルGⅠ2勝のミッキーアイル、祖母がオークス馬トールポピーという血統の石坂公一厩舎シャーレイポピー。2走前に阪神のマイルで初勝利を挙げているが、その内容が逃げて3馬身半差と圧巻。しかも、その時負かしたスンリはエルフィンSで2着に入っている。前走の紅梅Sは当日テンションが上がってしまいゲートで失敗したのが響いたもの。力を出し切っていない。
注目すべきは鞍上が福永祐一騎手であること。福永騎手はテンハッピーローズの主戦でもあり、ストゥーティ、マリーナにも騎乗経験あり。実際、エージェントは「メイケイエール以外ならどの馬も自由に選べた」と話しているが、その中から福永騎手自身が選んだのが前走で大敗しているシャーレイポピーだったようだ。関係者は「福永は結構色気を持っているようですよ」とこの判断に期待している。
「2走前だけ走れば勝負になる組み合わせ。ゲートに関しては中間の練習では問題なかったので、当日落ち着いていれば先手は取れる」と陣営。理想は良馬場という話だが、稍重の新馬戦でも崩れていなかったので、極端に悪くなければ対応は可能だろう。


5枠5番
エリザベスタワー
牝3/54.0kg 
川田将雅/高野友和
騎手厩舎連対率:28.6%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1600m:1-0-0-1 
最高タイム:1.36.5
《期待値60%》

父がマイルGⅠ4連勝など通算8戦7勝の成績を残したキングマン、母がドイツオークス馬ターフドンナという外国産馬ながら、近親にはロサギガンティア、スターオブペルシャといった名前が並び、社台レースホース馴染みの血統でもある高野友和厩舎エリザベスタワー。年末の新馬戦を前評判通りに快勝し、エルフィンSは抜けた1番人気に推されていたが…。後方のままサッパリの9着に敗れてしまった。
この敗戦、一部の情報筋の間では戦前から「2戦目でかなりテンションが上がってしまっている。まともにレースができるか怪しい」と危惧されていた。結局、その懸念通りパドックや返し馬の時点でイレ込みがキツく、武豊騎手も手の施しようがなかったというレースに。今回は桜花賞のため賞金が必要なので在厩のままチューリップ賞へ参戦。精神面への不安は残るが、この中間はハミを替えてクロス鼻革を装着するなど対策は講じている。


6枠8番
テンハッピーローズ
牝3/54.0kg 
池添謙一/高柳大輔
騎手厩舎連対率:-
阪神芝:未経験 
芝1600m:0-1-1-1 
最高タイム:1.35.1
《期待値65%》

デビューから好走を続けているものの、自己条件のサフラン賞は2着、重賞のアルテミスS、フェアリーSは3、4着で賞金加算ができていない高柳大輔厩舎テンハッピーローズ。厩舎サイドが「この馬で牝馬クラシックに行きたい」と期待し続けている素質馬で、今回は桜花賞に向けてのラストチャンス。3着まで権利があるので、持ち前の安定感を何とか活かしたい。
「前走はスタートが決まり過ぎて前目に付けることになり、終いが甘くなってしまった。差す形の方がいいので、今回はゆっくりスタートして馬群の中で脚を溜めるつもり」と厩舎サイド。この中間は当日まで落ち着きを保てるように調整方法も変えてきている。
今回は池添謙一騎手への乗り替わり。調教には3週続けて跨り、特に最終追い切りの動きを絶賛していたそうだ。関西馬ながら阪神での出走は初めてだが、「輸送が無いのはいいでしょう」と関係者。


7枠10番
マリーナ
牝3/54.0kg 
岩田康誠/矢作芳人
騎手厩舎連対率:18.2%
阪神芝:0-0-1-3 
芝1600m:0-1-1-3 
最高タイム:1.34.3
《期待値60%》

オーナーが現横浜DeNAベイスターズ監督の三浦大輔氏ということでも注目されてきた矢作芳人厩舎マリーナ。2歳7月のデビュー戦から善戦止まりのレースを続けていたが、9戦目の中京で念願の初勝利。桜花賞出走を目指し、昇級初戦の目標はチューリップ賞一本に絞って進めてきた。
「休ませて良くなって帰ってきた。今週は体重の軽い古川(菜穂騎手)が乗っていたにしても良い時計が出たし、馬に前向きさがあって活気があるよ」と厩舎関係者。前走は使い詰めで体調が落ちてきたタイミングで勝ち切ったということもあり、状態は間違いなく休む前より上。桜花賞に向けて、今回がメイチというムードで仕上げてきている。
前走が不良馬場だったので、馬場に関してはいくら悪くなっても大丈夫。むしろ、他が苦にする可能性がある分だけ重馬場の方が有利だろう。マイルでも掲示板は外していない。


8枠12番
タガノディアーナ
牝3/54.0kg 
和田竜二/長谷川浩大
騎手厩舎連対率:28.6%
阪神芝:1-1-1-0 
芝1600m:0-1-1-0 
最高タイム:1.34.6
《期待値60%》

デビューから②②③①②着と堅実な競馬を続けていて、しかも全て0秒2差以内にまとめている長谷川浩大厩舎タガノディアーナ。前走は牡馬相手のつばき賞で1番人気に支持されてクビ差2着。今回も今まで通り3着以内を確保すれば桜花賞への道が開ける。
「ゲートに少し不安はあるが、末脚がシッカリしているのが魅力の馬。このコースは競馬がしやすい」と関係者のトーンは前向き。ここまでは1800mの方が結果が出ているが、マイルで3着だった3走前も出遅れてチグハグなレースになってのものなので、距離自体は大丈夫だろう。
中1週の出走で、追い切りは長谷川師が自ら3日に乗っている。今までと変わらない動きで、「反応も良かった」と長谷川師。状態面にも不安はない。



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