クイーンC

東京競馬場5日目11R
第56回
クイーンC
芝 1600m/GⅢ/3歳/牝馬/国際/別定


【事前情報ランクC】


桜花賞トライアルではないものの、実力が反映されやすい東京マイルを舞台に戦う重賞ということで多くの有力馬が集い、桜花賞、そしてオークスにとっても重要な位置づけとなっているクイーンC。昨年はここで2着に入ったマジックキャッスルがオークス5着、秋華賞2着と活躍し今年の愛知杯を制覇。一昨年はクロノジェネシスとビーチサンバのワンツーだった。
今年はフルゲート16頭に対し23頭が特別登録。他のレースに回った馬もいたが、最終的に8/11の抽選となり有力馬と目されていたレフトゥバーズが除外されている。賞金上位馬ではククナやアカイトリノムスメ、抽選突破組ではステラリアやアールドヴィーヴルが人気になりそうだ。
日曜の共同通信杯と合わせて、クラシック本番を占う重要な東京コースでの3歳重賞。ソダシ、サトノレイナスが桜花賞直行を表明する中、ここから桜花賞の有力候補が出てくるだろうか。




1枠2番
ククナ
牝3/54.0kg 
ルメール/栗田徹
騎手厩舎連対率:42.9%
東京芝:0-1-0-0 
芝1600m:0-1-0-1 
最高タイム:1.33.8
《期待値65%》

牡馬相手のシンザン記念で1番人気に支持されるも4着に終わった栗田徹厩舎ククナ。とはいえ、明らかに大外枠の不利が響いての敗戦であり、これで評価を落とす必要はない。今回も引き続きルメール騎手が騎乗し、ソダシの2着だったアルテミスSと同じ牝馬同士でのマイル戦。しっかり結果を出して牝馬クラシックの有力候補に再浮上しておきたい。
「前走は外枠、内有利な展開、タフな馬場とこの馬にはあらゆる条件が逆風だった。それでも最後はしっかり脚を伸ばしていたし、よく頑張ってくれたと思う」と厩舎関係者。「長所は操縦性の高さと決め手なので、馬場の良い東京に替わるのはプラスだと思う」と、この舞台での巻き返しを見込んでいる。
ルメール騎手は阪神JF2着サトノレイナス、フェアリーS勝ち馬ファインルージュ、先週の春菜賞を快勝したアヴェラーレなど今年も3歳牝馬のお手馬には事欠かないが、デビューから5戦全て乗り続けているククナも桜花賞やオークスの有力候補。今回のククナの結果には他陣営も注目していることだろう。


2枠4番
リフレイム
牝3/54.0kg 
木幡巧也/黒岩陽一
騎手厩舎連対率:20.0%
東京芝:1-0-0-1 
芝1600m:1-0-0-0 
最高タイム:1.34.8
《期待値60%》

新馬戦では外ラチ沿いまで斜行していきながら勝利を収め、2戦目は最後方からの追い込みで5馬身突き抜けるというインパクト十分の2連勝で評判となった黒岩陽一厩舎リフレイム。そこから中1週で臨んだ京王杯2歳Sは仕上げ切れなかったこともあり1番人気の支持に応えられなかったが、今回は牝馬限定戦で重賞制覇を狙う。
「この中間は休み明けということもあり、しっかり調教で負荷を掛けられています」と語るのは厩舎に近い関係者。「ジョッキーが乗ってコースで追った2週前、3週前の追い切りが良かった。操縦性も休む前より良くなっていたし、マイルでも折り合って運べそう」とのことで、昨秋よりも大人なレース運びができそうだ。


3枠6番
アカイトリノムスメ
牝3/54.0kg 
戸崎圭太/国枝栄
騎手厩舎連対率:40.0%
東京芝:2-0-0-0 
芝1600m:2-0-0-1 
最高タイム:1.34.5
《期待値65%》

三冠牝馬アパパネの仔で、前走は母と同じく赤松賞を勝利。同厩舎のサトノレイナスがいたため母が制した阪神ジュベナイルフィリーズには向かわず、2連勝したのと同じ東京芝1600mのクイーンCを目標にしてきた。兄のモクレレ、ジナンボー、ラインベックは能力の高さを見せつつも重賞には手が届いていないが、この血統初の重賞制覇となるか。
実は、未勝利戦や赤松賞の時には厩舎サイドも乗っていた戸崎騎手、横山武史騎手も半信半疑だった。それは「馬体がまだシッカリしていない」「調教の動きが地味」というのが理由だったが、そんな状態で勝ち切っただけにこの中間は関係者の評価が上昇。「サトノレイナスとの2枚看板で桜花賞を狙える」と盛り上がっている。
「放牧を挟んだけど馬体はあまり変わっていない。もう少し成長が欲しい」と厩舎サイドはまだ辛口だが、これも桜花賞本番を迎える頃にもう一段成長してもらいたいという思いがあるから。「前走の勝ちっぷりならここでも通用していい」と、現時点でも牝馬同士のGⅢならやれる手応えは持っている。


4枠7番
ステラリア
牝3/54.0kg 
福永祐一/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:42.9%
東京芝:0-1-0-0 
芝1600m:0-1-1-0 
最高タイム:1.35.2
《期待値60%》

クイーンCは最終的に収得賞金400万円の1勝馬で8/11の抽選に。抽選対象だった馬のうち、共同通信杯にも特別登録を行なっていたのが斉藤崇史厩舎ステラリアと、除外再投票で実際に共同通信杯に向かったレフトゥバーズだった。この2頭は「除外になっても今週の重賞に出したかった」「牡馬相手でもやれる手応えがあった」ということで注目に値する。
ステラリアは秋の東京のベゴニア賞でキングストンボーイ(共同通信杯にルメール騎手で出走予定)とクビ差の2着。抽選対象ながら評価はそこらの2勝馬よりも上と言っていい。ベゴニア賞が輸送の影響でマイナス10キロだったため一旦放牧に出して態勢を立て直すことになり、陣営は「クラシックのためにココで何としても賞金加算を」と気合が入っている。
斉藤崇史厩舎は先週のきさらぎ賞をラーゴムで勝利。ステラリアが結果を出せば今年は牡牝でクラシック候補が揃う。放牧を挟んだ割に体重が戻らなかったのがネックで、当日の馬体重はチェックしておきたいところだが、素質はこのメンバーの中でも上位。


5枠9番
アールドヴィーヴル
牝3/54.0kg 
松山弘平/今野貞一
騎手厩舎連対率:35.3%
東京芝:未経験 
芝1600m:1-0-0-0 
最高タイム:1.36.6
《期待値65%》

10月10日の新馬戦を勝って以来のレースとなる今野貞一厩舎アールドヴィーヴル。その初戦は不良馬場で先行した2頭が併せ馬で抜け出す展開を、ただ1頭大外から伸びて差し切るという強い内容だった。1つ上の姉フアナは未勝利勝ち直後のフローラSで3着に好走し、ローズSでは1番人気に推されていた。
「新馬勝ち後は成長を促すために休ませていた。歯が生え替わるタイミングで一旦カイ食いが落ちたけど、ちゃんと食べるようになってからは順調。しっかり仕上がっています」と厩舎サイド。「初戦は道悪だったので、良馬場でも同じような脚が使えるかどうか。いきなりの重賞だし力試しの一戦です」とコメント自体は控え目だが、実際はかなり自信があるという話だ。


7枠14番
インフィナイト
牝3/54.0kg 
北村友一/音無秀孝
騎手厩舎連対率:22.2%
東京芝:0-1-0-0 
芝1600m:1-1-0-1 
最高タイム:1.34.4
《期待値55%》

牡馬相手のサウジアラビアロイヤルCで2着に好走し、阪神ジュベナイルフィリーズでも上位人気の一角に推されていた音無秀孝厩舎インフィナイトだったが、まさかの14着に大敗。デビュー2戦が不良馬場での好走だったので良馬場のスピード勝負が合わなかったのかと思いきや、レース後に北村友一騎手から「止め際にノドが鳴っていた」という指摘があった。
放牧先で診断したところ、「ノド鳴りの初見はあったが軽度のもので手術の必要はない」とのことで、関係者での協議の結果「レースでの影響については実際に走ってみないと分からない部分があるが、ひとまずこのままで次走に向かう」と決めてクイーンCを目指すことに。最終追い切り後の話は「音はしているが、調教では走り自体に影響は感じない」とのことだった。
陣営も半信半疑なだけにアテにはしにくいが、能力を発揮できれば上位争いになるだけの能力は秘めている。ジャッジの難しい存在だが、無視はできない。


8枠16番
ハッピーオーサム
牝3/54.0kg 
岩田望来/藤原英昭
騎手厩舎連対率:23.7%
東京芝:未経験 
芝1600m:0-0-0-1 
最高タイム:1.36.1
《期待値60%》

母ウィラビーオーサムは米GⅠサンタアニタオークスの勝ち馬で、兄シンプルゲームはダートの未勝利戦を大差勝ちして続く黄菊賞でポタジェ(現OP)を破って2連勝。無事なら昨年のクラシックで有力候補に挙げられていたはずだった。ハッピーオーサムは2018年のセレクトセールで1億1340万円で落札されている。
新馬戦は5着に敗れたが、間隔を空けて立て直した2戦目を快勝。牡馬相手の2000m戦を勝ち上がっており、オークス向きという評価もある。今回は「テキが望来に重賞を勝たせてやりたくて、こういう馬は積極的に重賞にチャレンジさせている」という話でのクイーンC参戦のようだが、広いコースならマイルでも対応できるだろう。
先週は菅原明良騎手がカラテで東京新聞杯を勝利。同期では斎藤新騎手、団野大成騎手に続く重賞制覇となった。この世代でここまで最も勝っているのは昨年全国リーディング9位になった岩田望来騎手だが、重賞は未勝利。クイーンCがその瞬間になるかどうかは分からないが、早く重賞勝利の瞬間を見届けたい。



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