シルクロードS

中京競馬場10日目11R
第26回
シルクロードS
芝 1200m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


今年は中京競馬場で行われるシルクロードS。去年の秋はセントウルSが中京で行われおり、京都競馬場の改修工事中は中京芝1200mが高松宮記念を頂点としてスプリンターたちにとってはカギになるコースとなりそうだ。今回や高松宮記念の時期もそうだが、中京の芝は重馬場、荒れ馬場になっていることが多いのも特徴。その辺りへの適性もカギになる。
ハンデは56.5キロ=58.5キロのモズスーパーフレアを筆頭に、重い斤量の馬が多数。牡馬で54キロのミッキースピリットが最軽量という組み合わせになっている。GⅠ馬3頭がそれぞれ休み明けの叩き台、久々の1200m、高齢で近況不振という懸念を抱えており、上位人気は大混戦。前日オッズでは3連単が4896通り全て万馬券となっている。
中京開催は来週までで、その後は天皇賞・春の行われる5月2日まで阪神開催が続く。中京では春に例年通りのローカル開催が行われた後、5月から京都開催の替わりに1か月半の開催がある。来週の中京ではきさらぎ賞。ラーゴム、ヨーホーレイクら重賞実績馬に加え、再起を期すランドオブリバティも参戦予定。







1枠2番
ライトオンキュー
牡6/57.5kg 
古川吉洋/昆貢
騎手厩舎連対率:26.5%
中京芝:1-0-0-1 
芝1200m:3-2-0-3 
最高タイム:1.08.1
《期待値65%》

昨年は高松宮記念ではなくドバイ遠征を選択し、結果的には上半期の競馬を棒に振ることになってしまった昆貢厩舎ライトオンキュー。今年はシルクロードSから始動して高松宮記念に向かう予定となっている。今回はハンデ戦で57.5キロだが、他にも実績馬が多くこの馬よりハンデが重い馬が5頭もいる。むしろ0.5キロ恵まれていると考えていいかもしれない。
「あくまで前哨戦なのでやりすぎないようにしていたけど、坂路だとすぐ仕上がってしまう」と厩舎サイド。2週前に49秒台を出すなど3週続けて坂路で派手に先着し、仕上がりは100%に近い。「北海道のコースで調教している時はそんなことないが、栗東の坂路だと動き過ぎる。叩き台のつもりが仕上がり過ぎた」とのことで、高松宮記念でこれがキズになる可能性はあるが、今回に関してはプラス材料だろう。
荒れ馬場も北海道の洋芝もこなしていて、今の中京はいかにも合うタイプ。鞍上については厩舎ではなく馬主のゴドルフィンが権限を持っており、関係者は「フルキチもそろそろクビになるんじゃないかとビビってるから、今回は本気で勝ちに行くんじゃないか」と話していた。





4枠7番
エイティーンガール
牝5/55.0kg 
坂井瑠星/飯田祐史
騎手厩舎連対率:38.5%
中京芝:0-0-0-1 
芝1200m:5-3-1-7 
最高タイム:1.07.8
《期待値65%》

雨が降って重馬場だった2走前のキーンランドCを大外一気で鮮やかに勝っている飯田祐史厩舎エイティーンガール。3勝クラスを勝ってからは追い込み競馬にこだわって好成績を残していて、逆にポジションを取りに行った浜松SやUHB賞では案外な結果に終わっていることから、今回もおそらく後方から脚を溜める形になるだろう。
GⅠ初挑戦のスプリンターズSは11着に終わったが、これは力負けというより作戦失敗。4コーナーから直線に向くところで内目の進路を選んだせいで、直線に入ってから外の進路が開かずまともに追えないまま終わってしまった。「勝ったグランアレグリアには敵わなかったとしても、3着のアウィルアウェイは腹を括っての大外一気が嵌まった形。この馬も半端にコスく回ろうとせず大外を回せば3着はあった」と関係者は悔しがっていたそうだ。
中京の芝はだいぶ荒れており、Bコースに替わったものの土曜日の競馬を見る限りは明らかに外差しが優勢。自分の形に徹すればチャンスはあるだろう。坂井瑠星騎手は騎乗停止のためスプリンターズSでエイティーンガールに乗れなかった分、ここは気合が入っているはず。


5枠9番
ヴェスターヴァルト
牡4/55.0kg 
富田暁/加藤征弘
騎手厩舎連対率:100.0%
中京芝:1-0-1-0 
芝1200m:0-1-0-1 
最高タイム:1.10.0
《期待値60%》

今年のシルクロードSは明け4歳馬が2頭。ラウダシオンは言わずと知れたGⅠ馬だが、加藤征弘厩舎ヴェスターヴァルトの方は2勝クラス、3勝クラスを地道に勝ち上がって再び重賞に挑戦することとなった。とはいえ、3歳春のファルコンSではラウダシオンが2着でヴェスターヴァルトが3着。条件戦を勝ち上がってきたとはいえ能力的に大きな差がある訳ではなく、今回は55キロでラウダシオンとは2キロの斤量差がある。こちらは格下だと単純に軽視するのは危険だ。
「1200mは久々になるが、これまでの1400mでも折り合いを重視した競馬を教えていたくらいで、スピードは足りる。前に壁を作って運べれば今までより追走はスムーズになるかもしれない」と厩舎サイド。「状態は良い感じで来ているし、前走は中京での勝利。左回りは元々合っている」と、色気はありそうだった。
鞍上は前走で勝たせた富田暁騎手をそのまま起用。同期の横山武史騎手や下の世代に押されて成績は下降気味だが、久々の重賞騎乗をチャンスにできるか。





6枠12番
ラウダシオン
牡4/57.0kg 
デムーロ/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:33.3%
中京芝:0-1-0-0 
芝1200m:1-0-1-0 
最高タイム:1.10.6
《期待値60%》

NHKマイルカップの勝ち馬で秋は富士S→マイルチャンピオンシップというローテで戦った斉藤崇史厩舎ラウダシオンが、小倉2歳S以来の1200m戦となるシルクロードSから始動する。厩舎サイドの話では「東京新聞杯というのももちろん考えていた」とのことだが、「今年はシルクロードSが左回りの中京だし、最近は行きたがる面が出てきたので一度距離を短くすることにした」という判断でこのレースへ。「相当大負けしない限りはそのまま高松宮記念にも出るつもり」とのことだ。
馬券圏外に敗れた2戦はどちらも阪神コースで、厩舎サイドは「この馬は左回りだったら相当強い」とサウスポーぶりを高く評価している。また、厩舎サイドは「先週の雨でやれたらもっと良かったのに」と、道悪にも自信があったようだが、今の中京は良馬場でも相当荒れている。厩舎の感触から、この馬場もラウダシオンにとっては後押しとなりそうだ。


7枠13番
シヴァージ
牡6/56.0kg 
福永祐一/野中賢二
騎手厩舎連対率:14.3%
中京芝:0-0-0-2 
芝1200m:1-0-0-5 
最高タイム:1.08.0
《期待値65%》

目下7戦連続で上がり最速の末脚をマークしながら、勝ったのは6走前の北九州短距離Sが最後で、5着が直近の2戦を含めて4回もあるという野中賢二厩舎シヴァージ。最後方から凄い脚を使って届かないという競馬が定番になりつつあるが、今回は差し馬向きの荒れ馬場と鞍上チェンジで差し切りを狙う。
「佑介だと同じ競馬しかしないのでジョッキーを替えたいという話はあったが、今回はちょうどよかった」と厩舎関係者。藤岡佑介騎手はビアンフェに騎乗予定だったため(諸事情により回避でルッジェーロに騎乗)、今回は福永祐一騎手に。「ユーイチならスタートを出してくれそうだし、常識的な競馬をしてくれんじゃないかと思っている」と、大外一気からの脱却を見込んでいる。
昨年の高松宮記念は5着に走ったが、当時も賞金はギリギリで、今年はさらに出走が厳しい立場。「今回もそうだけど、中京の荒れ馬場が合っている馬なので高松宮記念はチャンスがある。まずは出走のために賞金を加算したい」と、毎度のことではあるが、今回は賞金加算に向けて勝負駆け。





7枠15番
モズスーパーフレア
牝6/56.5kg 
北村友一/音無秀孝
騎手厩舎連対率:22.2%
中京芝:1-0-0-3 
芝1200m:7-3-1-7 
最高タイム:1.07.0
《期待値60%》

昨年の高松宮記念を勝ってGⅠ馬となった音無秀孝厩舎モズスーパーフレア。今年はドバイ遠征を考えていたが、世界的な情勢を鑑みて年始にドバイ遠征の自重を発表。その時には「高松宮記念が春の目標で、直行にするかシルクロードSを挟むかはこれから」という話をしていたが、結局ステップにシルクロードSを使うことになった。
こういう事情があるため、やや急仕上げ感は否めず仕上がりは微妙なところ。元々本気で勝ちに来たレースでもないので、仕上げすぎないようにして本番に繋げつつ、地力の高さに期待というところなのだろう。ハンデの56.5キロは厳しいが、昨夏には同じ56.5キロを背負って北九州記念で2着に好走している。仕上がり、ハンデ、馬場など気になる要素は多いが、これまでも厳しいレースになると思われながら善戦を続けてきた馬ではある。
鞍上が北村友一騎手で、松若風馬騎手がミッキースピリットの方に乗っているのは、前述のように急な参戦決定だったことに加えて、根岸Sにも音無秀孝厩舎のサンライズノヴァを使う予定があったから(こちらもドバイを自重してフェブラリーS直行か根岸S→フェブラリーSの予定だった)。クビであるとか、逆にミッキースピリットの方が勝負という訳ではないようだ。


8枠18番
クリノガウディー
牡5/58.0kg 
鮫島克駿/藤沢則雄
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:0-1-0-2 
芝1200m:0-0-0-4 
最高タイム:1.08.5
《期待値60%》

高松宮記念で1位入線4着降着という痛恨の結果となってからは、穴をあけたり人気を裏切ったりという意外性が影を潜めてやや平凡な馬となってしまった印象もある藤沢則雄厩舎クリノガウディー。左回りが得意なので今回の条件は合っているはずだが、昨秋のセントウルSも6番人気7着とイマイチ弾けなかった。
阪神カップから年を跨いでの中4週で、他の人気馬と比べると調整は順調。最終追い切りでは予定より速い時計が自然と出てしまったくらいで、仕上がりに関しては全く気になるところはない。ハンデは高松宮記念の1位入線が評価されて、CBC賞で58キロにされたのを引き継ぐ形。これはやや可哀相な気もするが…。
鞍上はここのところ毎回乗り替わっていて、今回は初騎乗の鮫島克駿騎手。今年は既に6勝を挙げる好調なスタートを切っているが、その勢いでクリノガウディーの復活を導けるか。



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する