日経新春杯

中京競馬場6日目11R
第68回
日経新春杯
芝 2400m/GⅡ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


今年は中京で行われるため、距離が2400mから2200mに変更される日経新春杯。京都外回りの2400mとはコース形態が大きく異なるため、いつもなら日経新春杯を目標にはしないだろうという馬も多くエントリーしてきた。
ハンデは57.5キロのダイワキャグニーが最重量で、牡馬で53キロのショウリュウイクゾと牝馬で51キロのロサグラウカ、レイホーロマンスが最軽量。前日オッズでは56キロの4歳馬アドマイヤビルゴと57キロの5歳馬ヴェロックスが人気を集めている。
土曜日の愛知杯は6番人気◎ランブリングアレーから的中をお届けしたが、あのレースはナルハヤとタガノアスワドの先手争いと見られていたところにディアンドルが割り込み、前半1000mが57秒9の超ハイペース。今開催の中京では珍しい差し・追い込み決着となった。日経新春杯もどの馬が逃げるか、どれくらいのペースになるかは重要なポイントになり得る。
中京開催は2月7日まで。あとは東海S、シルクロードS、きさらぎ賞と3つの重賞が残っている。来週の東海Sは最初のGⅠフェブラリーSの前哨戦で、現状ではインティに注目が集まりそうなメンバー構成となっている。




1枠1番
ダイワキャグニー
セ7/57.5kg 
内田博幸/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:11.8%
中京芝:0-0-1-0 
芝2200m:未経験 
《期待値65%》

東京コースでオープン特別6勝とGⅢエプソムC勝ち、毎日王冠2着、天皇賞・秋とジャパンCでも6着があり、今回はトップハンデの57.5キロで日経新春杯に出走してきた菊沢隆徳厩舎ダイワキャグニー。この馬の東京巧者ぶりは誰もが知るところだが、今回は日経新春杯が左回りの中京で行われるということで天皇賞・秋の後はすぐにココを目標と決めていたようだ。
エプソムCを勝った後に去勢して2戦を消化しているが、「乗りやすくなっている」というもがもっぱらの評判。関係者は「力みが取れてバランスよく走れるようになり、コントロールが利くようになった」と去勢効果を表現している。最終追い切りは菊沢師が騎乗して坂路で50秒台。「こんな動きをしたのは初めて」と驚いていたそうだが、これも去勢効果なのだろう。
中京では昨年の金鯱賞3着があり、東京でしか走れないという訳ではない。距離とトップハンデは気になるところだが、ここで結果が出れば7歳シーズンも活躍が期待できる。菊沢隆徳厩舎はミッキースワローが引退したので、ダイワキャグニーに掛かる期待は大きい。


2枠3番
サトノソルタス
牡6/55.0kg 
池添謙一/堀宣行
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:0-1-0-3 
芝2200m:未経験 
《期待値60%》

土曜日の愛知杯ではサトノガーネットが5着、サトノダムゼルが7着と惜しい結果に終わった「サトノ」だが、日経新春杯もサトノソルタスとサトノインプレッサの2頭出し。サトノソルタスはサトノダムゼルと同じ堀宣行厩舎の管理馬で、昨年の金鯱賞ではサートゥルナーリアの2着に好走している。ここまでのキャリア10戦のうち5戦が東京、4戦が中京の左回り。今回も日経新春杯が中京で行われることを見越してこのレースに使ってきたようだ。
「前走は外枠が響いた」と厩舎関係者。中日新聞杯は大外18番枠からの競馬で後手後手になってしまったが、今回の枠ならある程度ポジションを取りながらロスなく運べるはず。陣営は「金鯱賞の時くらい走れればやれていい」と話していたが、その金鯱賞は3番手からの競馬だった。
「寒い時期なので中間も緩めず熱心に乗り込んでいる。デキとしては前走より若干上向いているくらい」とのことで、やはり前走の負けで評価を落とすのは早計。愛知杯のリベンジを期待したい。


2枠4番
サンレイポケット
牡6/55.0kg 
荻野極/高橋義忠
騎手厩舎連対率:17.5%
中京芝:2-0-0-0 
芝2200m:0-1-0-0 
最高タイム:2.15.0
《期待値65%》

名古屋のご当地オーナー永井啓弐氏の期待馬サンレイポケット。中京では過去2戦2勝で、同じ左回りの東京・新潟でも実績十分。日経新春杯が中京で行われるのはこの馬にとっても願ったり叶ったりだろう。
アルゼンチン共和国杯の6着については「直線で馬場の悪い内目に行かざるを得なかったのが響いた」とのこと。それでも直線で一旦は単独の2番手に上がっており、能力の高さは見せている。毎日王冠ではダイワキャグニーと同斤量でハナ差の3着に走っていて、重賞制覇の瞬間はそう遠くない。
サンレイポケットの快進撃が始まったのは一昨年12月の中京で荻野極騎手とコンビを組んでから。担当厩務員も荻野極騎手とサンレイポケットのコンビを全面的にバックアップしていて、「馬もキワムも重賞を勝っていないので、この馬と一緒に重賞初勝利を果たしてほしい」と意気込んでいる。





4枠8番
サトノインプレッサ
牡4/56.0kg 
坂井瑠星/矢作芳人
騎手厩舎連対率:17.2%
中京芝:未経験 
芝2200m:未経験 
《期待値55%》

矢作芳人厩舎は愛知杯のサトノガーネットに続いて日経新春杯にサトノインプレッサを出走させる。今回は菊花賞以来となるレースで、毎日王冠以来2度目の古馬との対決となる。デビューから3連勝、ダービー4着の実力を見せたいところ。
状態面に関しては「帰厩してから硬さがあってイマイチ」とのこと。「落ち着きがあるのはいいけど、絶好調だったダービーに比べると劣る」と、正直に話している。NHKマイルCの時はソエが痛くて全くレースにならず、毎日王冠の時はレース前のイレ込みがひどくて走れずと成績にムラがあるが、今回はデキこそ微妙でも絶対的に走れない要素はない。
菊花賞に関しては単純に「距離が長かった」とのことで、今回は距離的にベストと見込んで2200mの日経新春杯に照準を合わせてきている。毎日王冠の時には「サリオスと一騎打ちのつもり」と言われていた馬で、ポテンシャルを発揮できれば今回の相手にも通用するはず。この条件で復活できるか。





5枠9番
ヴェロックス
牡5/57.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:39.2%
中京芝:0-0-1-0 
芝2200m:未経験 
《期待値65%》

長期休養明けだった中日新聞杯で3着と実力のあるところを見せた中内田充正厩舎ヴェロックス。レース後は在厩調整で再び中京の重賞に向かうこととなった。クラシックの中心の1頭して世代戦を盛り上げた実績馬だが、重賞を勝っていないというのが厩舎サイドが気にしているところ。今度こそ1着が欲しいというレースになる。
「まだ体に緩さがあったので、最終追い切りはゴール板を過ぎてからもしっかり追っていた。これで態勢は整うだろう」と厩舎筋の関係者。「57キロのハンデは想定通りだし、2200mも普通に守備範囲。こういう馬なので絶対勝つとは言いにくいが、上位争いは間違いないだろう」と、トーンは高い。
川田騎手と中内田厩舎はともに一時期「勝ち星は稼ぐが重賞やGⅠで勝てない」と言われていたことがあったが、昨秋の中京、ローズSをリアアメリアで勝ってから重賞での勝負弱さを払拭。川田騎手はそれ以降重賞6勝、中内田厩舎は重賞3勝を挙げ、朝日杯FSではグレナディアガーズでコンビでのGⅠ制覇を果たした。今の両者の勢いなら、ヴェロックスにも待望の初タイトルをもたらすことができるかもしれない。





5枠10番
アドマイヤビルゴ
牡4/56.0kg 
武豊/友道康夫
騎手厩舎連対率:48.1%
中京芝:1-0-0-0 
芝2200m:1-0-0-1 
最高タイム:2.12.1
《期待値65%》

セレクトセール6億2640万円という超良血馬アドマイヤビルゴ。ここまで極端な高額取引馬は大成せずに終わってしまうことも多いのだが、アドマイヤビルゴは5戦4勝と立派な成績で再び重賞の舞台にやってきた。
ただし、関係者としても「無事に走られる」「戦績を汚さない」という点を意識しているようで、ここまでは相手の弱い若葉Sを使ったり、その後の皐月賞を回避したり、京都新聞杯で負けるとダービーを見送ったりととにかく慎重。秋も菊花賞ではなく自己条件、オープン特別と勝てるレースを選んで勝ち進んできた。今回は重賞の常連相手で自身は56キロ。試金石の一戦となる。
「ゆくゆくはGⅠで頑張ってもらいたい馬なので、このメンバー相手でも勝ち上がってもらいたいですね」と厩舎サイドは前向き。前走後はすぐに日経新春杯を目標にしており、1週前追い切りの動きからもしっかり仕上げてきている。「3歳の時に無理しなかったのでここにきての成長度が大きい」とのことだ。中京の2200mでは2走前に快勝していて、舞台には不足なし。ここで結果を出せればいよいよGⅠが視界に入るか。


6枠11番
クラージュゲリエ
牡5/56.0kg 
福永祐一/池江泰寿
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:未経験 
芝2200m:未経験 
《期待値55%》

サートゥルナーリアと同期の皐月賞5着、ダービー6着馬。長期休養と京都記念の出走取消があって古馬になってからはオープンで2戦しかしていないが、前走はアドマイヤビルゴとクビ差の2着に好走している。本来の力を取り戻せば重賞でも十分に戦える馬だ。
ただ、今回は中間の調教の動きが不可解だと言われている。「もともとは普通に調教で動く馬だったのに、この中間に急に動きが悪くなった。時計が詰まらないので先週は福永に乗ってもらったけど、それでも変わらなかった。テキは『太いのかも』と言っていたが…」と厩舎関係者。時計だけでなく、併せた相手に全く追い付けておらず、いくら厩舎スタッフが「この馬はいつも実戦で稽古以上に走ってくれる馬だから」と言っていても、不安はぬぐえない。
前走はアドマイヤビルゴより2キロ重い斤量でクビ差。今回はアドマイヤビルゴと同斤量になるので、その辺りの比較でいうと有利。3歳春までの実績を考えてもここで勝ち負けの地力はある1頭だろう。とにかく今回は明らかに鈍い調教の動きをどう判断するか。



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