中山金杯

中山競馬場1日目11R
第70回
中山金杯
芝 2000m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


今年が節目の第70回となる新春恒例のGⅢ中山金杯。勝ち馬は過去10年間全て単勝5番人気以内&単勝10倍未満の人気サイドだが、ハンデ重賞かつ年始の特殊な日程で行われるレースなので紐荒れ傾向は強く、ここ2年は連続して2~3着に穴馬が食い込み3連単6桁配当になっている。
有馬記念が2分35秒0という遅い勝ち時計になったように、今年の冬の中山芝は見た目やクッション値は普通な割に時計が掛かっている。今週からはCコースに替わるが、昨年からの傾向が続いているかどうかは中山金杯までのレースでしっかり見極めておきたい。
今年はフルゲート17頭が揃ったが、実績的に抜けた馬はおらずいかにも中山金杯らしい混戦ムード。高齢馬でも活躍できるレースだが、4~5歳馬が勝つとラブリーデイ、ヤマカツエース、ウインブライトのようにその後一気に飛躍していくことも少なくない。出走馬たちにとっても馬券を買う側にとっても、1年の計を占うレースだ。




2枠3番
ココロノトウダイ
牡4/53.0kg 
丸山元気/手塚貴久
騎手厩舎連対率:25.0%
中山芝:0-0-0-2 
芝2000m:2-0-0-0 
最高タイム:1.59.9
《期待値65%》

ここまで重賞では共同通信杯5着、スプリングS7着、セントライト記念6着とワンパンチ足りない競馬が続き、結果的には3歳クラシックの三冠レースに出走できなかった手塚貴久厩舎ココロノトウダイ。しかし、自己条件に限れば新馬戦2着の後は負けなしの4戦4勝。地道に階段を登り、明け4歳の初戦で古馬重賞に向かえることとなった。
「放牧を挟み、戻ってからは金杯を目標に好仕上がり。以前より稽古で動けるようになってきたし、年末年始の調教の動きも本当に良かった」と厩舎サイドは前向き。レースにはプラス体重で臨む可能性が高いそうだが、これは調教師自身が「実が入っての馬体増なので気にしなくていい」と事前にジャッジしている。
中山コースはスプリングSとセントライト記念で走って結果こそ出ていないが、似ているコース形態の福島では4戦3勝。「時計の掛かる馬場や小回りコースは合うので、今の中山はこの馬向き」と厩舎サイドは期待していて、「53キロも魅力だし、デキの良さやレース巧者ぶりも合わせれば重賞でもやれていい」と色気は十分持っている様子。


3枠6番
カデナ
牡7/58.0kg 
三浦皇成/中竹和也
騎手厩舎連対率:25.0%
中山芝:1-0-0-3 
芝2000m:2-2-2-10 
最高タイム:1.57.8
《期待値60%》

今年は58キロのトップハンデで中山金杯に臨む中竹和也厩舎カデナ。昨年の中山金杯は58キロでトップハンデだったトリオンフが勝っている。カデナは昨年57キロで11着だったが、その次の小倉大賞典を勝利したことでその後のハンデ戦は58キロを背負って走っている。
今年で7歳馬となるが、「年齢を重ねてからの方が調整がしやすくなっています」と厩舎スタッフはむしろ前向き。「良い馬体をキープしているし、去年は着順こそ一息なレースが多かったですがGⅠ以外では大負けしていません。58キロも背負い慣れているので気になりません」とのことだ。
中山金杯は過去2回走って10着、11着だが、どちらの年もスローの前残りで出番がなかったという格好。「この馬は毎回他力本願ですが、流れさえ向いてくれれば勝ち負けする力はあります。小回りの2000mはピッタリなのでマクりの決まる展開になれば」と、三度目の正直でカデナ向きのレースになることを願っていた。


5枠9番
ヒシイグアス
牡5/54.0kg 
松山弘平/堀宣行
騎手厩舎連対率:50.0%
中山芝:2-2-0-1 
芝2000m:2-0-0-0 
最高タイム:2.00.7
《期待値65%》

セレクトセール1億円超えの良血馬でクラシックでの活躍が期待されていたが、3歳のスプリングSとラジオNIKKEI賞で敗戦し、クラシック本番には進めなかった堀宣行厩舎ヒシイグアス。しかし、ラジオNIKKEI賞で大敗したことで馬本位の調整とローテーションに切り替えることになり、その後は休みを挟みながら4戦連続連対。2連勝でオープン入りし、いよいよ本格化というタイミングで久しぶりの重賞に挑戦する。
「前走は体の使い方や体幹が定まっていない状態でよく勝ち切ってくれた」と厩舎関係者は前走ウェルカムSの内容を評価。前走はジャパンカップのデアリングタクトのために東京に来ていた松山弘平騎手がテン乗りで勝利に導いたが、その時の感触が良かったようで、今回はヒシイグアスに乗るのを目的に中山に来ている。
デキに関しては「前走と比べたら順調度が違う。今回は自信を持てる仕上がり」と厩舎サイドが自信十分。昇級戦でハンデが54キロというのも有利だろう。「ハーツクライ産駒らしく、古馬になってから緩さやトモの甘さが解消してきた。高馬なのでここから軌道に乗せたいですね」と関係者。昇級初戦でもメドの立つ競馬はしておきたい。


7枠14番
ヴァンケドミンゴ
牡5/56.0kg 
藤岡康太/藤岡健一
騎手厩舎連対率:13.2%
中山芝:0-1-1-5 
芝2000m:2-1-2-5 
最高タイム:1.58.5
《期待値65%》

福島記念はクビ差でバイオスパークの2着に敗れた藤岡健一厩舎ヴァンケドミンゴだが、これで福島コースは6戦して4勝2着1回3着1回と3着内率100%をキープ。2走前には京都外回りのカシオペアSでも3着に走っていて、オープン入りしてからは充実ぶりが目立っている。
今回は中山にコースが替わる点がポイントになりそうだ。ヴァンケドミンゴは皐月賞2着など中山巧者だったサンリヴァルの弟で、それゆえに厩舎サイドもデビュー当時から中山コースを中心に小回りの競馬場を選んで走らせていたが、福島では圧倒的な安定感を誇る一方、同じように右回りで小回りの中山、小倉では大敗続き。「コース形態とかじゃなく、まさに福島の水が合うってことなのかもしれん」と関係者もクビをかしげていた。
地力を付けてオープンでも好走を続けている今、中山でも変わらぬ走りを見せられるかどうか。「ここ3戦は力の要る馬場での好走。今の中山は合っているはずです」と関係者は期待している。


8枠16番
ウインイクシード
牡7/56.0kg 
戸崎圭太/鈴木伸尋
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:2-4-1-4 
芝2000m:2-3-3-5 
最高タイム:1.59.5
《期待値60%》

昨年の中山金杯で2着に好走している鈴木伸尋厩舎ウインイクシード。今回も昨年同様福島記念→ディセンバーS→中山金杯というローテーションで、ディセンバーSの時には「目標は金杯になるので使って年明けに状態がピークになるよう持っていきたい」と、中山金杯が勝負掛かりだと匂わせるような話もしていた。
前走に関しては「3~4コーナーで荒れた内を通らされたのが痛かった」という話。鞍上がテン乗りの三浦皇成騎手で「ハミに頼って走っていたので無理をさせられませんでした」と、ビビってしまったのも敗因の一つだという。厩舎サイドは「切れない馬だからコーナーで上がっていかないとダメなんだ」と、三浦騎手の消極的な立ち回りに不満を持っていたそうだ。
今回は福島記念の時から目標にしていた叩き3走目の中山金杯。「状態は3戦目で一番だし、去年までは使うと硬くなっていたがそういう面も見せていない。雰囲気は昨年と同等かそれ以上なので、展開一つで勝負になると思っている」と陣営は強気だ。


8枠17番
バイオスパーク
牡6/57.0kg 
池添謙一/浜田多実雄
騎手厩舎連対率:30.8%
中山芝:未経験 
芝2000m:4-3-3-4 
最高タイム:1.59.6
《期待値60%》

2020年は年明け初戦の飛鳥Sを勝ってオープン入りを果たし、重賞初挑戦の函館記念で3着、そして2020年最後のレースとなった福島記念で重賞初勝利と充実した1年になった浜田多実雄厩舎バイオスパーク。今年はさらなる活躍を目指して中山金杯から始動する。
ただ、関係者は意外に控え目なようだ。「前走はこれ以上ないという競馬でクビ差の辛勝。今回はハンデが一気に2キロ増えるし、平坦が得意な馬なので初めての中山コースも気になるところ。枠も大外も引いてしまったので…」と、不安に感じる要素が多い。「状態こそ前走同様に良いデキをキープしていますが、同じGⅢだからといって簡単に連勝できるかは分かりませんね」とのことだ。
逆に言うと、今回結果が出せれば大きく今後の展望が開ける。大阪杯を目指したり、サマー2000シリーズの優勝を狙ったりと、芝中距離の重賞の常連になっていくだろう。池添謙一騎手は前走の勝利でJRA全競馬場での重賞勝利を達成したが、今回もバイオスパークのために中山金杯に参戦する。



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