京都金杯

中京競馬場1日目11R
第59回
京都金杯
芝 1600m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


今年は京都競馬場が改修工事中のため、中京競馬場で行われる京都金杯。右回りと左回りの違いだけでなく、3~4コーナーに坂があって直線平坦の京都外回りと直線に上り坂がある中京のマイルとでは条件が大きく異なる。今年のメンバーには「中京でやるから京都金杯を目標にしてきた」という馬もいるようだ。
もう1つ今年の目立つポイントは、ハンデ重賞ながら最軽量が55キロでトップハンデが57.5キロと上下差がかなり小さいこと。今回が昇級初戦という馬は明け4歳のトリプルエース1頭だけで、オープン入り後の実績が皆無という馬もいない。ハンデGⅢとしてはかなり実績や能力のレベルが揃った一戦と言っていい。そうなると、勝敗を分けるのは陣営の本気度。そして中京開催をプラスに出来るかどうかにも掛かってくるだろう。
5日の競馬の後は9日から11日までの3日間開催。中京では10日にシンザン記念が行われる。同じマイル戦なので、中京の傾向はしっかりチェックしておきたい。今年は本来京都で行われる開催が阪神と中京に割り振られるので、中京開催を攻略することが2021年の収支に直結してくる。




1枠1番
ケイアイノーテック
牡6/57.0kg 
藤岡佑介/平田修
騎手厩舎連対率:50.0%
中京芝:未経験 
芝1600m:3-2-2-9 
最高タイム:1.31.3
《期待値60%》

2020年は津村明秀騎手との二人三脚で復調を果たしたという印象の平田修厩舎ケイアイノーテック。マイルチャンピオンシップは追い込みに賭けるも不発で13着に終わったが、今ならGⅢレベルで大崩れするイメージはない。なお、鞍上は津村明秀騎手が中山金杯に乗っているため、2年ぶりに藤岡佑介騎手とのコンビが復活している。
「今回はこれまでと比べればメンバーが楽になっている。安田記念や富士Sのように広い左回りのコースなら自分の脚は使えるので、あとは展開一つ」と厩舎関係者。NHKマイルカップの勝ち馬で、昨年も東京で内容の良いレースが多かったので、今年の京都金杯が左回りの中京で行われるのはプラスだろう。
平田師と藤岡佑介騎手は「ジックリ溜めていく」という打ち合わせをしているそうだが、津村騎手の騎乗に好印象を持っている担当厩務員は「早めに動く競馬で結果が出つつあったのに」と、乗り替わりによる戦法の変化をやや不安視している模様。脚を余さずに力を出し切りたいところ。


2枠4番
ピースワンパラディ
牡5/56.0kg 
福永祐一/大竹正博
騎手厩舎連対率:60.0%
中京芝:2-2-0-0 
芝1600m:4-2-0-0 
最高タイム:1.32.8
《期待値65%》

前走のキャピタルSでオープン特別初勝利。重賞はエプソムC7着、新潟記念7着と結果が出ていないが、逆に重賞以外のレースではデビューから一度も3着以内を外していない。今回はさらに実績を積み上げての重賞再挑戦。しかも、6戦6連対と崩れ知らずのマイル戦の重賞になる。
「前走を勝った後は京都金杯を目標と決めて放牧へ。今年は左回りの中京なので楽しみですよ」と関係者。デビューからここまで全て左回りの東京・中京・新潟だけを選んで走っており、中でも中京は4戦4連対。ピースワンパラディにとっては京都金杯が中京開催なのは願ってもない好機と言えるだろう。
「気性的にズルいところがって、追ってからモタモタしたり反抗したり、1頭になると気を抜いたりする面があった。ただ、この中間は馬に自主性が出てきたというか、調教でも前向きに動けるようになっています」と厩舎スタッフ。「前走で勝てたことで馬が目覚めたのかもしれません」とのことで、一気に重賞制覇の可能性も十分か。


4枠8番
レッドガラン
牡6/56.0kg 
北村友一/安田隆行
騎手厩舎連対率:22.9%
中京芝:未経験 
芝1600m:1-1-1-1 
最高タイム:1.33.3
《期待値65%》

前走のリゲルSは2年半ぶりのマイル戦だった安田隆行厩舎レッドガランだが、今回は引き続きマイル戦へ。ロードカナロア産駒で短距離の名門安田隆行厩舎の管理馬だけに、この路線変更が吉と出る可能性は高いだろう。
前走は初めから京都金杯を見据えての距離短縮。今回は一度マイル戦を叩いたことでペース慣れが見込め、状態面も上向いているようだ。「年末(12/30)に併せ馬でやった時は馬場が悪かったので遅れてしまいましたが、年明け(1/2)の最終追い切りは乗っていた北村友一騎手も好感触でした」と厩舎スタッフ。大型馬なので馬体が増えないように熱心に乗られている。
今年で6歳だが体質が弱く休んでいる期間が長かったため、今回がキャリア15戦目。昨年は新潟大賞典6着、鳴尾記念5着と重賞ではあと一歩だったが、この馬の充実期はここから。


5枠10番
シュリ
牡5/56.0kg 
武豊/池江泰寿
騎手厩舎連対率:57.1%
中京芝:2-0-0-1 
芝1600m:3-0-0-1 
最高タイム:1.32.8
《期待値65%》

キャリア8戦5勝の池江泰寿厩舎シュリ。デビューから全戦で1番人気に推されているようにとにかくポテンシャルの高さが知れ渡っており、デビュー当時から大きい舞台に行くことは間違いなしと評価されてきた。3勝クラスとオープン特別リゲルSを連勝して初の重賞挑戦となるが、今回も主役候補の1頭となりそうだ。
中京では2勝クラスの賢島特別と3勝クラスの納屋橋Sを勝っており、厩舎サイドも「中京のマイルなら舞台としては十分」と前向き。過去に3着内を外した2戦は稍重と重馬場で、良馬場かつ開幕週の中京ならそのスピードが発揮できるだろう。
前走はオープン初挑戦ながら上手い立ち回りで快勝。レッドガランには0秒2差を付けており、斤量も引き続き56キロなら問題ない。武豊騎手は2020年は年間115勝と50代にして成績を上げている。新年一発目から存在感を見せられるか。


7枠14番
タイセイビジョン
牡4/56.0kg 
石橋脩/西村真幸
騎手厩舎連対率:12.5%
中京芝:未経験 
芝1600m:1-1-0-3 
最高タイム:1.32.8
《期待値65%》

デビューから世代のマイル路線で主力の1頭として活躍し、重賞を2勝している西村真幸厩舎タイセイビジョン。秋は富士S5着、マイルCS14着と古馬の壁に一旦跳ね返されたが、GⅢの京都金杯で仕切り直しを図る。
「GⅠを勝ち切るほどの馬ではない」というのは石橋脩騎手が以前から漏らしていた言葉。ただ、その反面「GⅢくらいなら上手く乗れば十分勝ち負けになる」という感覚は持っているようで、控え目なトーンだった前走と比べると今回は強気だ。
「前走は瞬発力勝負になってしまったのが不利だった。もう少し流れてくれれば」と厩舎サイド。「短期放牧を挟んで状態は良い。左回りも実績があるし、基本は堅実な馬なのでGⅢなら前走のようなことはない」とのこと。


8枠15番
サトノアーサー
牡7/57.5kg 
坂井瑠星/池江泰寿
騎手厩舎連対率:25.0%
中京芝:未経験 
芝1600m:2-3-0-3 
最高タイム:1.32.7
《期待値60%》

今年は池江泰寿厩舎がマイルの京都金杯に3頭出し。中距離重賞に圧倒的な強さと実績を誇り、中山金杯は過去に2勝を挙げているが、京都金杯は勝ったことがない。今回は伸び盛りのシュリと重賞2勝馬のサトノアーサー、今回が引退レースとなるスマートオーディンという三者三様の布陣で京都の金杯に全力。
富士Sは1番人気に推されながら9着に大敗してしまったが、陣営は「前走は外に出せず、馬場の悪いところを通り続けて馬が途中で走る気を失ってしまった感じ。この馬には大外一気が似合います」と振り返っている。8枠はサトノアーサーにとっては好都合で、例年内有利になりやすい京都ではなく中京でレースができるのもプラスだろう。
今年はサトノアーサーがトップハンデの57.5キロ。2走前に重賞を勝っているので当然だ。その評価にふさわしい走りを見せたい。


8枠16番
トリプルエース
牡4/55.0kg 
団野大成/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:13.3%
中京芝:1-0-0-2 
芝1600m:1-0-0-3 
最高タイム:1.32.6
《期待値65%》

3歳馬同士のレースはやや不完全燃焼のまま終わった斉藤崇史厩舎トリプルエースだったが、4月のアーリントンCで5着に敗れたところで休養に入り立て直したことが成功。秋競馬で復帰すると初戦こそ4着に敗れたものの、そこから2連勝してオープン入りを果たしている。
「ここにきて本格化しました。5月生まれのアイルランド産馬ですから、3歳春はまだ成長途上だったんでしょう」と厩舎関係者。「休み明けのレースがプラス14キロで前走がプラス20キロ。春と比べると30キロくらい増えているけど、これが成長の証」とも話しており、中1週で使えるのも馬が春と比べて丈夫になったからだそうだ。
連勝を導いた福永祐一騎手は先約のあったピースワンパラディに騎乗するため、今回は厩舎所属の団野大成騎手に乗り替わり。昨年は62勝を挙げて通算100勝にもあと少しまで迫っている成長株で、本人も「今年は重賞を勝ちたい。師匠の馬で勝てたら最高です」と、今回のトリプルエースへの騎乗にはかなり気持ちが入っているという。



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