中日新聞杯

中京競馬場3日目11R
第56回
中日新聞杯
芝 2000m/GⅢ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


再び12月の施行となって今年で4年目の中日新聞杯。有馬記念には中1週となるため、どちらかというと来年以降の飛躍を目指す馬のためのハンデGⅢという位置付けだろう。今年の出走馬の中にも、既に「次は中山金杯」という予定まで立てている馬が何頭かいるようだ。
先週のチャレンジCが多数の格上挑戦馬を含めても11頭の少頭数だったのに対して、中日新聞杯はフルゲート18頭で除外馬も3頭出た。正直なところ先週のチャレンジCに出ていれば楽に入着はあったのに…という馬も少なくないが、そこはハンデ戦であることや左回りの中京であること、チャレンジCにはレイパパレ、ブラヴァスといった強い馬がいたことも関係しているのだろう。実際、中日新聞杯は18頭いても確たる主役不在の大混戦といった雰囲気だ。
今年の中京での重賞はこれがラスト。ただ、2021年は京都競馬場が使えない関係で、年始の京都が中京に振り替わる。京都金杯やシンザン記念などは中京開催となるので今から覚えておきたい。




1枠1番
サトノガーネット
牝5/55.0kg 
坂井瑠星/矢作芳人
騎手厩舎連対率:16.6%
中京芝:1-0-0-1 
芝2000m:2-1-0-4 
最高タイム:1.57.7
《期待値60%》

昨年の中日新聞杯の勝ち馬サトノガーネットが今年は最内枠から連覇を狙う。エリザべス女王杯大敗からのローテーションは去年と同じで、厩舎スタッフも「去年と同じなので仕上げの方は順調。去年よりもカイ食いが良くなっていて、むしろやりやすくなっていたくらいです」と話しているように、仕上がりは去年と同じかそれ以上の水準にある。
ただ、厩舎からは「エリザベス女王杯のパフォーマンスが落ちているのは心配」という話も。去年は0秒8差の9着、今年は0秒9差の11着なので数字だけではあまり変わりがないが、「去年は勝負にならない位置からだったが、メンバー中2位の33秒2の上がりで追い込んでいた。今年は後方のまま伸びずに終わった感じで、良い頃の走りではなかった」と、レースの中身の違いを心配しているようだ。夏にも小倉記念で2着があるので、急に力が衰えたということはないはずだが、今年も展開が向くかどうか。


2枠3番
テリトーリアル
牡6/56.5kg 
石川裕紀人/西浦勝一
騎手厩舎連対率:20.0%
中京芝:0-0-1-2 
芝2000m:3-2-4-6 
最高タイム:1.59.0
《期待値60%》

今年は初戦の中山金杯で11番人気3着、2走前のオクトーバーSで8番人気1着、そして前走の福島記念で5番人気3着と、人気薄での活躍が目立つ西浦勝一厩舎テリトーリアル。おそらく今年の最終戦になる今回も結果の出ている芝2000mで好走の期待が掛かる。
鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手。オクトーバーSは藤岡康太騎手が東京にこれないので代打騎乗という形だったが、そこで結果を出したことで騎乗が続いている。今回は石川裕紀人の方から「絶対に乗りに行く」と志願して中京へ。前走は「自分でも仕掛けが早いとは思ったけど、気持ちが前のめりになってしまって…」と3着でも納得していない様子だった。「今回も自信はあります」とのことで、気合はかなり入っている。


3枠6番
トリコロールブルー
牡6/56.5kg 
荻野極/友道康夫
騎手厩舎連対率:-
中京芝:2-0-0-0 
芝2000m:4-3-2-4 
最高タイム:1.57.7
《期待値65%》

新馬戦と2走前のケフェウスSで中京芝2000mは2戦2勝のパーフェクトな成績となっている友道康夫厩舎トリコロールブルー。東京、新潟にも実績があり左回りは得意。中日新聞杯は目標にしていたレースだ。
前走のオクトーバーSは1番人気で8着に敗れてしまったが、「内が伸びる馬場で後方から外を回してしまった。あの展開では仕方ない」と関係者は悲観していない。同じような立ち回りをした他の人気馬も軒並み大敗しており、度外視していいのだろう。
「左回りも良いが、この馬は直線が長くて広いコースが合っているので中京や東京では結果が出ている。今回も力を出し切れば勝ち負けのレベルにはある」と陣営は強気。いつ重賞タイトルに手が届いてもおかしくない実力馬で、ベスト条件かつハンデ戦の今回はチャンス。





5枠9番
ヴェロックス
牡4/57.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:42.1%
中京芝:未経験 
芝2000m:2-1-0-0 
最高タイム:1.58.1
《期待値65%》

小倉大賞典以来、10か月ぶりの復帰戦となる中内田充正厩舎ヴェロックス。その小倉大賞典はまさかの9着だったが、レース後になって陣営は「菊花賞、有馬記念と使った後で、体調が戻り切らないまま『ここなら能力で勝てる』と無理に走らせたのが良くなかった」とコメント。その後は脚元に不安が出たこともあって大阪杯など春競馬の予定は白紙に戻し、良くなるのを待ってジックリと調整して中日新聞杯での復帰となった。
「まだ一番良い頃のデキにはないものの、調教に乗った川田は『これなら力は出せます』と言っていた」と厩舎筋の関係者。何とも微妙なトーンの話ではあるが、「小倉大賞典はともかく、ヴェロックスの地力を考えたらGⅢくらいは8分仕上げでも楽勝できるはず」とのことで、クラシックの中心として戦ってきた能力への信頼度は高い。


6枠11番
グロンディオーズ
牡5/54.0kg 
ルメール/田村康仁
騎手厩舎連対率:44.4%
中京芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:1.58.3
《期待値65%》

菊花賞の後に屈腱炎を発症し、1年8か月の長期休養を経て今年の秋に復帰を果たした田村康仁厩舎グロンディオーズ。復帰初戦こそ完全に叩き目的で木幡育也騎手を乗せて後方ままの15着だったが、態勢の整った2戦目で一変の2着。復帰3戦目でルメール騎手に乗り替わると復活の勝利を挙げた。
菊花賞の時にも穴人気していたように素質の高さは確かな良血馬だが、成績的には準オープンを勝ち上がったばかりに過ぎないので今回はハンデが54キロ。陣営は「このメンバーの中でも能力は上だと思っているのでハンデは相当恵まれた」と自信を見せている。ルメール騎手が中京まで乗りに来るのも勝算があるからこそだろう。
不安なのは距離がグロンディオーズにはやや短い2000mになるのと、復帰4戦目で脚元が気になり、中間はプール調教を挟んだりしてやや調教を手控えていること。能力とハンデ差で突破したいところだが。





7枠15番
レッドヴェイロン
牡5/56.0kg 
西村淳也/石坂正
騎手厩舎連対率:7.1%
中京芝:1-0-0-0 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

3歳春にはNHKマイルカップで3着の実績がありながら、オープン入り後はやや伸び悩んでいる石坂正厩舎レッドヴェイロン。ただ、今回は陣営が巻き返しに向けて工夫してきていて、見直す余地がありそうだ。
3歳の春はマイル路線で活躍していたが、古馬になってからは「マイルは少し短い」というジャッジ。それで1800mのメイS4着の後は同条件のエプソムCを使おうとしていたが、除外でマイルの米子に向かうことになり結果が出なかった。そこで今回は初めての2000m戦となる中日新聞杯に照準。「左回りは得意だし、今は距離が長い方が期待できる」とのことだ。
米子Sの後はジックリと時間を掛けて立て直し。放牧中に打撲でペースダウンというアクシデントはあったが、イチから造り直した効果で帰厩後は「動きが柔らかくなっている」と良化を示している。調教を付けている助手も「重賞を勝てる馬の乗り味」と好感触で、今回が復活の舞台となって不思議はない。



8枠18番
サトノソルタス
牡5/55.0kg 
池添謙一/堀宣行
騎手厩舎連対率:-
中京芝:0-1-0-2 
芝2000m:1-1-1-3 
最高タイム:1.59.0
《期待値65%》

去年の中日新聞杯は0秒4差の5着、そして年明けの金鯱賞はサートゥルナーリアと0秒3差の2着と、中京のこの条件で結果を出している堀宣行厩舎サトノソルタス。今回は大阪杯以来のレースで、「ルメールに声を掛けたがサンデーRの馬を断れず、良い騎手がいないなら来週のディセンバーSにスライドすることも考えたが、池添を確保できたので予定通り中日新聞杯に使うことになった」と関係者は出走経緯を説明している。
「しっかり休ませたことで馬体が良くなり、今回は輸送を加味しても前走からプラス体重で出走できそう。仕上がりは良いし休み明けも苦にしないタイプなので楽しみはあります」と関係者のトーンは良好。デビュー2戦目の共同通信杯で2着に好走した馬だが、厩舎サイドは晩成と見ており、「ここにきて成長している。金鯱賞以上の雰囲気なので楽しみ」と強気。



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