京阪杯

阪神競馬場9日目12R
第65回
京阪杯
芝 1200m/GⅢ/3歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


例年は秋の京都開催最終日のレースということで、馬場が荒れていて馬の能力よりも展開や騎手の腕が重視される、すなわち大波乱が起きやすいレースになりがちだが、今年は阪神開催。年末まで開催が続くので馬場はまだまだ綺麗に保たれており、いつもとは違うレースの形になりそうだ。
スプリント路線は10月のスプリンターズSでGⅠが終わるので、京阪杯は来シーズンを見据える一戦。過去にはロードカナロア、ハクサンムーン、ダノンスマッシュといった一流馬が3歳でこのレースを勝って翌年の飛躍に繋げている。今年は3歳馬不在だが、賞金を稼いで来年へ、という4歳馬、5歳馬は少なくない。
来週は阪神でチャレンジC、中山でステイヤーズS、そして中京でチャンピオンズCの3重賞。チャレンジCには幻の秋華賞馬とも言われているレイパパレが出走予定。







2枠3番
レッドアンシェル
牡6/57.0kg 
幸英明/庄野靖志
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:1-1-3-1 
芝1200m:3-0-1-2 
最高タイム:1.07.3
《期待値65%》

今年の夏はCBC賞3着→北九州記念1着の成績でサマースプリントシリーズを優勝。昨年は故障のため出られなかったスプリンターズSにも出走を果たし6着だった。今回は脚部不安から復活し充実のシーズンとなった2020年の締めくくりを狙う一戦といったところだろう。
「GⅠの後なので最初は疲れがどれほどか心配していましたが、しがらきに戻した後で思った以上に回復が早く元気も有り余っているということだったので、京阪杯を使うことになりました」と厩舎関係者。11月10日に庄野靖志厩舎に帰厩しており、背腰の針治療なども施しつつ体調を戻している。さすがに前走ほどのデキではないようだが、GⅢならば戦える態勢。
「スプリンターズSは外枠が堪えたが、今回は良い枠を引けたし、この程度のメンバーならアッサリ決めて欲しい」と関係者は強気。ジャパンカップの裏ということで手綱が回ってきた幸英明騎手にとっても1年ぶりの重賞制覇のチャンス。


2枠4番
プリモシーン
牝5/56.0kg 
北村宏司/木村哲也
騎手厩舎連対率:30.2%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1200m:未経験 
《期待値65%》

長らくマイル路線で活躍を続けてきた木村哲也厩舎プリモシーンが、来年3月の引退を前に1200m戦に初めて出走する。京阪杯への出走が決まったのは帰厩後で、「マイルでしばらく結果が出ていないし、気持ちをピリっとさせるために短距離を使うのも一つの手だと思う」と厩舎とオーナーサイドで考えたそうだ。ちなみに、今年の春にも東京新聞杯後に高松宮記念に向かうプランが一旦持ち上がっていて、以前からスプリント戦に気はあった。
デキに関しては「リフレッシュ放牧を挟んで状態はかなり上がってきている。稽古に乗った助手も『良い頃の動きに戻っている』と好感触だった」と関係者の談。この中間は馬場入りをゴネたりといった気難しさも出していない。
「初めての1200mなので後ろからの競馬になるだろうけど、決め手は確か。前進気勢が強い馬なのでペースの違いに戸惑ったり付いて行けなかったりということは無いと思う」とのことで、何やら一発がありそうな雰囲気。


5枠9番
リバティハイツ
牝5/55.0kg 
団野大成/高野友和
騎手厩舎連対率:14.3%
阪神芝:1-0-2-4 
芝1200m:1-0-0-0 
最高タイム:1.08.6
《期待値65%》

3歳春のフィリーズレビューを最後に勝利から遠ざかり、古馬になってからは馬券に絡むことも少なくなっていた高野友和厩舎リバティハイツだったが、初めての1200m戦だった前走のオパールSで復活の勝利。関係者も「色々やってきたことが実を結んで1200mで結果を出せた」と感激する、実に2年半ぶりの勝利だった。
「2走前の中京記念で初めてブリンカーを着けて、前走はさらに1200mへの距離短縮。これで馬に集中力が戻ってきました。その前から意識的に出して行ったりと走る気を出させる工夫はしていましたが、とうとう噛み合ってくれたという感じです」と厩舎サイド。
「今回も重賞とはいえそれほど強力なメンバーではないので、同じくらい走れればやれそうです」と関係者。「あとは鞍上が重賞ということで意識し過ぎなければ」と、前走に続いてのコンビとなる団野大成騎手には期待と不安が半々で送り出すといった感じだった。


5枠10番
フィアーノロマーノ
牡6/57.0kg 
吉田隼人/高野友和
騎手厩舎連対率:18.2%
阪神芝:2-2-0-0 
芝1200m:0-0-0-2 
最高タイム:1.07.9
《期待値60%》

キーンランドC10着以来のレースとなる高野友和厩舎フィアーノロマーノ。厩舎筋が「キーンランドCは脚元に不安があったのに無理使いしたのが良くなかった」と語っているように、どうやら状態が一息だったようだ。
今回は坂路のみでの仕上げながら活気十分で、「不安がなくなり状態は夏場より間違いなくイイ」と仕上がりには太鼓判。「本質的には1200mだと少し忙しいし、時計が速い今の阪神だとなおさら追走は難しくなりそうだが、実績は上なので末脚が活きる展開になってくれれば」とのことで、展開の助けは要りそうな感じだが、上位争いの可能性は十分。


6枠11番
シヴァージ
牡5/56.0kg 
藤岡佑介/野中賢二
騎手厩舎連対率:40.0%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1200m:1-0-0-4 
最高タイム:1.08.0
《期待値60%》

ここ4戦は全て最速の上がりをマークしながら着順は⑤⑤⑩⑤着と、歯がゆい競馬が続いている野中賢二厩舎シヴァージ。前走のスワンSも大外から追い込んでゴールの瞬間の脚色は一番だったが、クビ+ハナ差で3着争いに敗れている。とはいえ、今回も自分の競馬を貫くつもりのようだ。
「色気を持つと終いが甘くなる。この馬の競馬に徹してあとは展開がどうかだけ」と藤岡佑介騎手。一方の野中師は「運がないな」とボヤいていたらしいが、それは今年の京阪杯が阪神開催のため。「例年の京阪杯は京都の最終週で馬場もボロボロ、時計が掛かって外を回しても届く状態になっています。ただ、今年は阪神開催でまだ馬場も良いですからね」と、関係者は調教師のボヤきの理由を説明していた。
どのレースを見ても「あと少し前が止まっていたら…」と思わせるだけの末脚を使っているだけに現状には不満だが、「そろそろ突き抜けるレースがあってもいい」と関係者はあくまでも前向き。まずはラブカンプーやジョーカナチャンの先行争い激化に期待か。


7枠13番
カレンモエ
牝4/54.0kg 
松若風馬/安田隆行
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:未経験 
芝1200m:4-1-2-1 
最高タイム:1.07.6
《期待値65%》

ロードカナロア×カレンチャンという夢の掛け合わせの初仔カレンモエが、いよいよスプリント重賞に登場する。3歳時は4戦だけ、4歳を迎えてもここまで4戦と、休み休み大事に使われてきたためオープン入りは両親より遅れたが、8戦4勝で一度も掲示板を外していない安定感はさすが。ちなみに、8戦全て1番人気でなおかつオッズも全て3倍未満と、アイドル的な人気にもなっている。
「2走前の佐世保Sが負けて強しの競馬で、前走の長篠Sは当然といった感じの勝利。一戦ごとに力を付けてきていて、イキナリ重賞で勝ち負けになるかはどうかも、このメンバーなら歯が立たないということはないでしょう」と厩舎サイドのトーンは良好。「安定して好位に付けられるし速い時計にも対応できるので今の阪神コースは合っていると思います」とのことだ。
ロードカナロアは3歳の時に京阪杯を勝利。これが重賞初勝利にして、世界のスプリント王への足掛かりだった。その当時、1歳上のカレンチャンはスプリンターズSを勝ってスプリント路線の頂点に立っていた。カレンモエにとっても京阪杯が飛躍への第一歩となるか。


8枠15番
タイセイアベニール
牡5/56.0kg 
石橋脩/西村真幸
騎手厩舎連対率:14.3%
阪神芝:0-1-0-2 
芝1200m:5-7-1-8 
最高タイム:1.07.7
《期待値60%》

石橋脩騎手、西村真幸厩舎で「タイセイ」の馬といえば先週のマイルチャンピオンシップに出走していたタイセイビジョンがいる。石橋脩騎手がタイセイアベニールに乗るのは初めてだが、西村厩舎としては松山弘平騎手が乗れないため代役を探していて、一方の石橋脩騎手サイドも「ジャパンカップ当日の東京にいるよりは裏の阪神で良い馬を探した方がいい」と考えており、利害が一致。この乗り替わりが成立している。
前走はセントウルS4着。重賞ではワンパンチ足りない面があるものの、「スプリンターズSは見送って京阪杯を目標に乗り込んできたので状態は抜群。時計の速い決着に強いタイプなので条件は合っています」と厩舎サイドはここ数戦よりも強気。石橋脩騎手も依頼を受けた後で入念に過去のレースのVTRをチェックし、「ここなら足りそうだね」と色気を持っていたという。
ちなみに、石橋脩騎手は日曜日に阪神に乗りに行くと決まってすぐ、西村厩舎から1Rのユリシスブルーと6Rのラトゥールレディーの依頼もセットで受けている。この2頭も勝ち負けレベルらしい。(2Rのパレドジュスティスは西村厩舎だがイマイチだそうだ)



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する