福島記念

福島競馬場6日目11R
第56回
福島記念
芝 2000m/GⅢ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


近年は意外に堅く収まっている印象のある福島記念だが、今年は最終的な人気順を読むことすら難しい大混戦。抜けた力がある馬がいない反面、全く勝負にならないという馬もほとんどおらず、展開一つ、騎手の腕一つでいくらでも結果が変わりそうな雰囲気がある。
実質的なトップハンデは牝馬で56キロのデンコウアンジュ。それに続くのがロードクエストとレッドアネモスで、56.5キロというハンデの馬もテリトーリアルとマイネルサーパスで2頭もいる。
余談だが、土曜日は東京と福島で3レースずつ枠連ゾロ目の決着があり、特に福島の方は枠連の配当が371倍、72倍、103倍と全て高配当だった。福島記念は枠で言うとレッドアネモス、バイオスパークのいる2枠、前売り1番人気のヴァンケドミンゴがいる5枠、ウインとマイネルの入った6枠が人気のようだが、ゾロ目で特大配当になりそうなのは…4、7、8枠辺りだろうか。
福島開催は今週で終了。2週間の2場開催を経て12月は中山・阪神・中京の3場開催となる。来週は3日間開催で、日曜日にマイルCS、そして3日目の月曜日に昨年はコントレイルが勝った東スポ杯2歳Sが行われる。




2枠4番
レッドアネモス
牝4/55.0kg 
吉田隼人/友道康夫
騎手厩舎連対率:47.8%
福島芝:0-0-0-2 
芝2000m:0-0-0-2 
最高タイム:2.01.8
《期待値60%》

クイーンSを11番人気で制して重賞ウィナーとなった友道康夫厩舎レッドアネモス。日曜日は阪神でエリザベス女王杯が行われるが、厩舎は8月末には「府中牝馬Sは休養期間になってしまうし東京のような広いコースは合わない。そして、エリザベス女王杯は明らかに距離が長いので、2000mでもローカル小回りでごまかしの利く福島記念に向かいたい。その後はターコイズS」と表明していた。
ハンデは55キロ。牡馬換算だと57キロでメンバー中2番目タイというのは少し見込まれた感があるが、陣営は「ローカル重賞なら牡馬相手でもヒケは取らない」と強気。「休み明けでもキッチリ仕上がっていて、状態の良さはひしひしと伝わってくる」とのことだ。
吉田隼人騎手は今年レッドアネモスのクイーンSを含めて重賞4勝だが、全て芝の1600~2000m戦。ローカル開催で圧倒的に勝ち星を伸ばして関東リーディング2位に付けている。福島の最後でも決めるか。


4枠7番
テリトーリアル
牡6/56.5kg 
石川裕紀人/西浦勝一
騎手厩舎連対率:25.0%
福島芝:未経験 
芝2000m:3-2-3-6 
最高タイム:1.59.0
《期待値60%》

前走のオクトーバーSは8番人気で勝利。道悪での3連単100万馬券の波乱、その主役となった。今年初戦の中山金杯でも11番人気で3着に好走しており、その反面1~2番人気だと人気を裏切ることも多いタイプ。波乱必至の福島記念にふさわしい感じの馬と言っていい。
鞍上の石川裕紀人騎手はこの馬のために福島へ。エージェントからは東京に残れば何頭か良い馬が受けられると言われていたが、「この馬には可能性を感じる」と自らの意見を通して福島行きを決めたそうだ。オクトーバーSは逃げたパンサラッサを2番手追走から最後に3/4馬身交わしての勝利だったが、そこを「最後に交わせたのは地力だと思うし、もっと良くなりそうな感触がある」と評価しているという。
厩舎サイドも「ちょうどデキが上向いてきたところだったが、それ以上に鞍上がこの馬の良さを引き出してくれた。今回も乗りに来てくれるので期待したい」と石川騎手を絶賛。同じ2000mなら小回りコースの方が合うはずで、連勝の可能性は見込んでいい。


5枠9番
ヴァンケドミンゴ
牡4/55.0kg 
酒井学/藤岡健一
騎手厩舎連対率:22.2%
福島芝:4-0-1-0 
芝2000m:2-0-2-5 
最高タイム:1.58.5
《期待値65%》

水曜想定の時点ではソロフレーズとともに1/2の抽選対象だったが、「とある事情があって出走順上位のナイママとコスモカレンドゥラが回避した」おかげで抽選無しの出走が叶った藤岡健一厩舎ヴァンケドミンゴ。福島コースで未勝利も1勝クラスも2勝クラスも3勝クラスも勝って七夕賞では3着という生粋の福島巧者。何としても出走したかった一戦だ。
「ひと叩きして中1週で福島記念というのは予定通り。前走は余裕を持たせた仕上げで京都コースでも良い競馬ができた。得意の福島なら勝負態勢ですよ」と厩舎関係者。似たようなコースでも中山や小倉では走れず福島だけは絶対に崩れないという極端な馬で、コースや馬場や展開だけでなく、環境そのものが合っているのかもしれない。ただ、秋福の最終週は後方からマクれるヴァンケドミンゴにとっては最高。


6枠11番
ウインイクシード
牡6/56.0kg 
松岡正海/鈴木伸尋
騎手厩舎連対率:100.0%
福島芝:1-0-1-2 
芝2000m:2-3-3-4 
最高タイム:1.59.5
《期待値60%》

昨年の福島記念は4着。今年に入っても福島民報杯3着、七夕賞5着と福島では善戦を続けている鈴木伸尋厩舎ウインイクシード。前走の札幌日経オープンは距離が合わず大敗してしまったが、中山金杯の2着もあり能力は十分足りている。
松岡正海騎手の落馬負傷後は横山武史騎手が主戦を務めていたが、今回は松岡正海騎手とのコンビが復活。鈴木伸尋師は横山武史騎手の師匠だが「この馬にはタケシよりも松岡の方が合っているんじゃないか」と評している。
「北海道で走った後は、福島記念を目標に逆算して帰厩させ、十分に乗り込めている。いつも出る硬さも無くて、この馬にしては柔らかみのある良い動きをしている」とのことで状態は良さそうだ。「内の2・3番手で運びたい」とのことで、最終日のメインで馬場がどうなっているか。


6枠12番
マイネルサーパス
牡4/56.5kg 
丹内祐次/高木登
騎手厩舎連対率:14.3%
福島芝:2-1-0-1 
芝2000m:2-1-0-6 
最高タイム:1.59.0
《期待値65%》

今年は福島民報杯を勝利するも、続く七夕賞は11着に大敗。発表は同じ重馬場だったが、関係者曰く「福島民報杯は稍重に近い重馬場でそこまで芝が荒れていなかったので持ち堪えられたが、七夕賞は馬場がかなり悪い上に水分を含んだ重馬場だった。本質的には良馬場向きの馬で、七夕賞の馬場では耐えられなかった」と語る。今回良馬場で走れそうなのはプラスだ。
オクトーバーSは休み明けの58キロで最初から福島記念への叩き台。今回は56.5キロでも前走からの比較では1.5キロ減ということで、ステップとしてはかなり良い。「使った効果で仕上がりはかなり進んでいる。重賞を何とか勝たせてやりたい馬で、今回は大チャンスだと思ってますよ」と陣営のトーンもかなり高い。
「マイネル」軍団はマイネルサーパス、マイネルファンロン、マイネルハニーに加えてウインイクシードもいて、しかも出走順で上だったコスモカレンドゥラとナイママを引っ込めて、それでもリープフラウミルヒが除外となっている。GⅠ裏のハンデ重賞らしい大攻勢だ。使わなかった馬は翌週のアンドロメダSに向かうようだ。


7枠13番
デンコウアンジュ
牝7/56.0kg 
柴田善臣/荒川義之
騎手厩舎連対率:16.7%
福島芝:1-0-1-3 
芝2000m:1-0-0-2 
最高タイム:1.59.3
《期待値60%》

5年連続でこの週に出走しているデンコウアンジュだが、3歳と4歳の秋はエリザベス女王杯に出走してともに2桁着順の大敗。その後は2200m以上のレースを走ることはなくなり、5歳と6歳、そして今年の秋はエリザベス女王杯には出走せずに裏の福島記念に参戦している。
今年は愛知杯で3度目の重賞勝ちを収め、今回は牝馬で56キロの実質トップハンデ。柴田善臣騎手は勝てば岡部幸雄元騎手の記録を抜いてJRA最年長重賞勝利の記録達成となる。56キロ自体は牝馬限定重賞で背負い慣れているが、今回は久々に牡馬混合のレース。関係者は「福島コースは実績があるが、距離は2000mでギリギリだし牡馬相手というのは楽ではない」とも話している。昨年の福島記念は55キロで6着だった。



8枠15番
ドゥオーモ
牡7/53.0kg 
藤岡康太/野中賢二
騎手厩舎連対率:34.6%
福島芝:未経験 
芝2000m:1-1-0-2 
最高タイム:1.59.8
《期待値60%》

小倉大賞典では52キロで10番人気2着、函館記念では53キロで13番人気2着と、今年はハンデ重賞の波乱の申し子として活躍している野中賢二厩舎ドゥオーモ。前走の京都大賞典は56キロで全く歯が立たず15着だったが、これは最初から叩き台の出走。今回は休み明け2戦目でハンデGⅢで53キロ。再び波乱を巻き起こす準備は整っている。
「予定通りのローテで状態はとてもいい。もっと雨とかが降って馬場が荒れてくれればよかったが、秋の福島の最終週ならこの馬向きの流れになる可能性は十分」と陣営。藤岡康太騎手はこの馬のために福島入りしており、勝てばドゥオーモにとって重賞初勝利というだけでなく、藤岡康太騎手にとってはJRA10場重賞勝利達成となる。ちなみに、バイオスパークの池添謙一騎手も同じくJRA全場重賞制覇にリーチが掛かっている。



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