デイリー杯2歳S

阪神競馬場3日目11R
第55回
デイリー杯2歳S
芝 1600m/GⅡ/2歳/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


特別登録は12頭だったが、自己条件のレースや1200mの福島2歳Sと両睨みの馬もいて、一時期は5~6頭でのレースになるのではないかとも言われていた。結局は8頭立てになったが、出走する馬と陣営にとっては、このメンバーでGⅡの賞金が得られるのはかなり美味しいと思っているだろう。
2014年に開催時期が11月中旬に移ってからはエアスピネル、アドマイヤマーズといった馬がデイリー杯2歳Sをステップに世代の主役として活躍している。阪神JF、朝日杯FSのステップとして絶好の位置にあるGⅡなので、当然メンバーは揃いやすく、今年も少頭数にはなったが上位入線馬のその後には要注目だろう。
今年は阪神で行われるため、それこそ阪神JF、朝日杯FSと同じ条件でのレース。例年以上に本番のGⅠへの直結度は上がるかもしれない。




1枠1番
ホウオウアマゾン
牡2/55.0kg 
松山弘平/矢作芳人
騎手厩舎連対率:30.0%
阪神芝:1-1-0-0 
芝1600m:2-1-0-0 
最高タイム:1.35.4
《期待値65%》

父はキングカメハメハ、母は2010年のヴィクトリアマイルでブエナビスタの2着に入るなど活躍したヒカルアマランサス。2018年のセレクトセールで1億5120万円の高値で落札されている。新馬戦はフラーズダルム(新潟2歳S3着)の2着に敗れたものの、2戦目の未勝利戦で今回も対決するスーパーホープに勝って初勝利を挙げると、放牧を挟んだ野路菊Sも連勝。そこでは新馬戦で敗れたフラーズダルムを逆転している。
「速い脚を使えないイメージがあったが、野路菊Sではスローの瞬発力勝負に対応して勝ち切れた」と関係者は前走の内容を評価。この中間は再び放牧を挟んでいるが、「筋肉が付いて見た目にも幅が出てきた感じ。こちらの期待以上に成長してくれている」と厩舎スタッフも感触を得ているようだ。
鞍上はデアリングタクトと牝馬三冠を達成した松山弘平騎手で、厩舎はコントレイルで牡馬三冠を達成した矢作芳人厩舎。黄金タッグで次世代のクラシックを狙う良血馬が重賞制覇へ。


2枠2番
レッドベルオーブ
牡2/55.0kg 
福永祐一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:33.3%
阪神芝:未経験 
芝1600m:1-1-0-0 
最高タイム:1.33.1
《期待値70%》

全兄のレッドベルジュールは昨年のデイリー杯2歳Sの勝ち馬。レッドベルジュールはその後、ノド鳴りなどの疾病が重なって既に引退、種牡馬入りとなっているが、「レッド」の東京ホースレーシングにとっては今後のクラブの中心となるべく期待されている血統だけに、弟のレッドベルオーブに掛かる期待は大きい。
新馬戦は消極的な立ち回りになってしまいストゥーティ(アルテミスS4着)にアタマ差で敗れたが、圧巻だったのが2戦目。2番手追走から直線入り口で先頭に立ち、2着馬に3馬身半差、勝ち時計は従来のレコードを1秒1上回る1分33秒1という圧勝だった。
「前走は競られる形で最後までスピードを持続させ、あれだけの時計で走り切ったのが収穫。兄は故障で未完の大器のまま終わってしまったが、ベルオーブはGⅠで勝ち負けできるところまで連れて行きたい」と関係者。「頭数にも恵まれたし、このメンバーなら正直力が一枚上。最低でも賞金を加算してそのまま朝日杯に行きたい」と強気一辺倒だった。


3枠3番
スーパーホープ
牡2/55.0kg 
川田将雅/藤岡健一
騎手厩舎連対率:28.6%
阪神芝:0-1-1-0 
芝1600m:0-1-0-1 
最高タイム:1.36.3
《期待値60%》

姉はフィリーズレビュー勝ち馬のプールヴィルという血統で、スーパーホープ自身は2018年のセレクトセールで4320万円で落札されている。オーナーの青山洋一氏と藤岡健一厩舎のタッグといえば、ジュエラーやワンカラット、サンシャイン、ワントゥワンが思い浮かぶ。
デビューは6月の東京だったが、初戦から④②③着と夏競馬の間は勝ち切れず、初勝利を挙げたのは放牧を挟んで戻ってきた10月25日の京都。プラス12キロと馬体を増やし、ルメール騎手を背にして1馬身半差の快勝だった。「馬体増は成長分もあったが、やや立派だった。今回はひと叩きして締まっている」とのことで、今回は上積みが期待できる。
距離が1ハロン延びる点については「掛かる馬じゃないし、キズナ産駒なのでマイルでも問題はないでしょう」とのこと。「相手は強くなるが、素質はここでも通用していい」と、昇級でも色気は持っている様子。


6枠6番
カイザーノヴァ
牡2/55.0kg 
坂井瑠星/矢作芳人
騎手厩舎連対率:18.1%
阪神芝:未経験 
芝1600m:未経験 
《期待値65%》

矢作芳人厩舎は今年のデイリー杯2歳Sに2勝馬の2頭出し。カイザーノヴァは夏の北海道でモーリス産駒最初の活躍馬として話題になった存在で、新馬戦の快勝から連闘で函館2歳Sに進んで5着、続いて1500m戦のクローバー賞に続戦して2勝目を挙げている。こちらにはデビュー戦から厩舎所属の坂井瑠星騎手が乗っている。
母ステラリードは新馬戦と函館2歳Sを連勝してからパッとせず早熟で終わった馬だが、1歳上の姉パラスアテナは今年の夏以降ラジオNIKKEI賞4着、紫苑S2着、秋華賞4着と活躍している。カイザーノヴァも北海道ではまだまだ荒削りで緩さも残す感じだっただけに、2歳夏だけで終わる馬にはならないだろう。
函館2歳Sの時に「1200mは本質的には忙しい」と言っていたので、今回のマイルは好材料。一方で、普段からテンションの高い馬なので「滞在の北海道では良かったけど、当日輸送でどうなるかは少し不安」という厩舎の話も。できれば当日のパドックや返し馬で気配をチェックしておきたい。



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