アルゼンチン共和国杯

東京競馬場2日目11R
第58回
アルゼンチン共和国杯
芝 2500m/GⅡ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


既に2頭の三冠馬コントレイルとデアリングタクトがジャパンカップで激突すると判明しているが、アルゼンチン共和国杯もジャパンカップへのステップとして出走する馬が多いレース。最近だと2016年のシュヴァルグランがアルゼンチン共和国杯を勝って、続くジャパンカップでも3着に健闘している。今年は58キロから53キロまで上下差5キロのハンデ。先週のアーモンドアイの勝利で改めて「牝馬の強さ」がクローズアップされたが、このレースは牝馬が1頭もいない。このレースを使えるレベルの馬はエリザベス女王杯に行くことが多い。
前日オッズではユーキャンスマイルが1番人気、オーソリティが2番人気。どちらも重賞ウィナーだがハンデ差は馬齢の分も含めて4キロある。3番人気のサンレイポケットは55キロで重賞初勝利が懸かる立場。
ハンデ戦の割にはメンバーが揃うこともあって大波乱は少ないレースだが、今年は久々の18頭フルゲートということで好配当の可能性も十分。出走馬は幅広く検討していきたい。
来週は、先ほども少し触れたように阪神でGⅠエリザベス女王杯が行われる。アーモンドアイ、クロノジェネシス、デアリングタクトが不在なので真の意味で『一番強い牝馬』を決めるレースとは言えないが、その分だけ馬券的には考える面白さがありそうだ。




2枠4番
エアウィンザー
セ6/57.0kg 
横山典弘/角居勝彦
騎手厩舎連対率:0.0%
東京芝:1-0-0-1 
芝2500m:未経験 
《期待値55%》

夏負けや骨折で長期休養を繰り返しているうちにすっかり良い頃の輝きを失ってしまった角居勝彦厩舎エアウィンザーだが、この中間に去勢手術を施してきたことで復活の可能性が出てきているようだ。
「エアのオーナーさんは馬を大事にする人なので去勢はほとんどしないんだけど、今回は思い切って去勢したのがかなり良い方に出ている」と情報筋。厩舎スタッフも「馬が変わった。体付きが良くなって調教でも動けるようになったし、前向きさも出てきた」とかなりの手応えを感じている。
このタイミングでの横山典弘騎手起用は「あとは任せた」という感じのようだ。「厩舎的にはやれることは全てやったので、あとは手応えさえ感じれば本気でやってくれる仕事人に任せた」と厩舎スタッフ。2桁着順続きでダメで元々。気楽な立場から大駆けを狙う。





3枠5番
ユーキャンスマイル
牡5/58.0kg 
岩田康誠/友道康夫
騎手厩舎連対率:27.3%
東京芝:1-0-0-2 
芝2500m:未経験 
《期待値65%》

昨年は天皇賞・秋→ジャパンカップというローテーションで2戦とも掲示板に載った友道康夫厩舎ユーキャンスマイル。今年は距離適性や相手のレベルを重視してアルゼンチン共和国杯からジャパンカップというローテーションで秋の東京を戦う。
入厩してきたのは9月下旬で、そこから実に2か月近い入念な乗り込み。「帰厩してきた時からアルゼンチン共和国杯で復帰というローテは決まっていて、厩舎で下地からジックリ造るという構えだった」と関係者は中間の状況を語っている。さらに「ジャパンカップのメンバーが強力になりそうだと分かると、急に調整のピッチを上げてきた。あくまで目標はジャパンカップだけど、アルゼンチン共和国杯も絶対に取りこぼさないという雰囲気が出てきた」という話も。今回が勝負という狙いにシフトしたとなれば、信頼度は上がる。
58キロはもう背負い慣れた斤量で、左回りの長距離戦がベスト。ハンデGⅡならば貫録を見せて3冠馬2頭に挑みたい。


3枠6番
トーセンカンビーナ
牡4/55.0kg 
デムーロ/加藤征弘
騎手厩舎連対率:35.3%
東京芝:0-0-1-3 
芝2500m:未経験 
《期待値55%》

角居勝彦厩舎から加藤征弘厩舎に転厩しての初戦だったオクトーバーSでは12着と大敗してしまったトーセンカンビーナ。春には阪神大賞典2着、天皇賞・春5着という実績があった馬で、休み明け、転厩初戦とはいえオープン特別でここまで負けるとは意外だったが…。
厩舎サイドは「今にして思うと、前走は熱発があってそこから立て直した影響があった」と前走を振り返る。また、「前の厩舎にいた頃からスタートが言われていた馬で、スタートを決めなくちゃいけないという意識が強すぎた。それで、出たら流れに乗り過ぎてしまって脚が溜まらなかったのだと思う」と、以前とは違う立ち回りになったことも影響したと考えているようだ。
今回は「今まで通りジックリ構える競馬に戻す。鞍上も乗ったことがあるミルコに頼んだので、スタートやポジションは意識せずトーセンカンビーナの競馬をさせたい」とのこと。「良い馬だという評価は変わりないので、叩き2走目で距離も延びる今回は格好を付けたい」と、トーンは落ちていない。


4枠8番
サンレイポケット
牡5/55.0kg 
荻野極/高橋義忠
騎手厩舎連対率:23.1%
東京芝:1-0-1-0 
芝2500m:未経験 
《期待値60%》

前走の毎日王冠は「1800mは若干短い」と不安を覗かせながらも3着に好走した高橋義忠厩舎サンレイポケット。今回の距離延長には関係者がかなり期待を持っており、ハンデ戦になって斤量も1キロ減。重賞制覇に向けてここ2戦以上に期待を持てそうな雰囲気にある。
「忙しい距離でも対応できたように、馬自身が力を付けている。前走はデキもそこまでだったので上積みが大きいし、3走前に東京の2400mで勝った時のイメージが良くてこのレースは狙っていた。あとはジョッキー次第だけどこの馬に関しては良く分かっているので期待している」と陣営はかなり強気だった。
また、今回はラストドラフトに騎乗する戸崎圭太騎手も3走前に乗って勝った時の印象がかなり良かったようで、今回はかなりサンレイポケットのことをかなり気にしているという話だ。一流騎手も認める能力の高さを主戦の荻野極騎手が絶好の舞台で活かせるか。





6枠12番
メイショウテンゲン
牡4/56.0kg 
池添謙一/池添兼雄
騎手厩舎連対率:22.2%
東京芝:0-1-0-1 
芝2500m:未経験 
《期待値60%》

長距離戦にこだわるようになってから安定した競馬を続けている池添兼雄厩舎メイショウテンゲン。今年の2月にはダイヤモンドSで2着と東京コースでも結果を出している。アルゼンチン共和国杯の舞台となる東京芝2500mはスタート直後に上り坂があり、2400mとは100mの距離以上にスタミナが問われる。メイショウテンゲンには合う条件だろう。
「以前から奥手と言われていた馬で、今年の夏を越してさらに成長している。トモがしっかりしてきたのが大きい」と厩舎サイドは春以上のデキの良さをアピール。この馬は先週のスワンSを単勝万馬券で勝ったカツジと同じ厩務員が担当していて、そのためか今回も厩舎のトーンは全体的に高かった。
「今の東京は例年より時計が掛かっているのでこの馬向き。今後に向けて賞金を加算してほしい」と厩舎スタッフ。現状でも長距離重賞に出るには十分な収得賞金は持っているが、今年はジャパンカップや有馬記念も視野に入れているということだろうか。


7枠14番
オセアグレイト
牡4/55.0kg 
三浦皇成/菊川正達
騎手厩舎連対率:0.0%
東京芝:2-1-2-2 
芝2500m:0-0-0-1 
最高タイム:2.30.2
《期待値65%》

春は不甲斐ない競馬が続いてしまった菊川正達厩舎オセアグレイトだが、今回は目黒記念の時と同様に「東京のこの条件はベストに近い」と気合を入れて立て直してきた。目黒記念の時には主戦の野中悠太郎騎手をクビにしてルメール騎手を乗せてきたように、関係者の期待が非常に高い1頭。今回は巻き返しに期待したい。
「メトロポリタンSは鞍上の下手乗り。目黒記念は叩いて勝負の青写真だったんですが、中2週で疲れが残ってローテが裏目になりました。七夕賞は完全に蛇足。道悪で小回りの2000mではレースになりませんでした」と関係者はここ数戦の敗因を振り返る。今回はしっかり休養期間を設けて立て直し、「状態面は一変している」と厩舎サイドは自信を見せている。
今回は三浦皇成騎手とのコンビ。3歳春の未勝利戦以来の騎乗ということで最終追い切りに乗っており、「以前のイメージでは気性が難しくてソエっ気な感じだったけど、やっぱり今は違う。凄く大人になっていて芯の入った走りになっていた」と好感触。「フレッシュな時の方が良いと聞いていた通り、やる気があって前向きな感じだったので期待できそう」と、オープンまで出世したオセアグレイトのことを評価していた。


8枠18番
オーソリティ
牡3/54.0kg 
ルメール/木村哲也
騎手厩舎連対率:51.4%
東京芝:1-0-0-0 
芝2500m:未経験 
《期待値65%》

青葉賞を2分23秒0の好時計で制するも、その後で骨折が判明してダービーは回避。骨折自体は軽度で7月には乗り出していたが、無理して3冠目に間に合わせようとはせず、馬の体調重視の調整でアルゼンチン共和国杯を復帰戦の舞台に定めてきている。
「青葉賞を勝った時に比べると、折り合いとか、左右のバランスといったところが戻り切っていない」と厩舎筋は半年ぶりの復帰戦に対して仕上がりは控え目なジャッジ。「先週ルメールが乗った時もかなり頭を上げていたので、大外枠でスローペースになると折り合いが難しいかもしれない」とのことだ。もっとも、ルメール騎手は土曜日の京王杯2歳Sのモントライゼも上手く抑え込んで勝っており、この秋は絶好調だ。
青葉賞の時にも「心肺機能が高いので距離延長はプラスに出そう」という評価があった中での勝利。さらに距離が延びてスタミナが要求される今回の条件は合っているはず。勝ってコントレイルやサリオスに追い付きたいと言えるだけのポテンシャルは秘めている。



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