京王杯2歳S

東京競馬場1日目11R
第56回
京王杯2歳S
芝 1400m/GⅡ/2歳/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


昨年は勝ち馬タイセイビジョンが朝日杯FSで2着、2着馬ビアンフェが葵S勝ちとその後も結果を出している。3年前の勝ち馬は古馬になってからスプリンターズSを制したタワーオブロンドンで、最近はGⅡの格付けに恥じない活躍馬を輩出している。
今年は岩手競馬からの遠征馬マツリダスティールを含む18頭フルゲート。函館2歳S勝ち馬リンゴアメ、小倉2歳S2着馬モントライゼ、新潟2歳S2着馬ブルーシンフォニーと夏の2歳重賞で結果を出してきた馬の激突も楽しみだ。阪神で行われるファンタジーSとともに土曜日は2歳戦が見逃せない。
11月は来週がデイリー杯2歳S、再来週が東スポ杯2歳S、最終週が京都2歳Sということで、立て続けに2歳重賞が行われる。そして、12月には阪神JF、朝日杯FS、ホープフルS。2頭の3冠馬が誕生したばかりだが、次のクラシックを目指す戦いは既に本格化している。




2枠4番
リンゴアメ
牝2/54.0kg 
丹内祐次/菊川正達
騎手厩舎連対率:10.3%
東京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

開催初日の函館で芝1000mの新馬戦を勝利し、函館2歳Sでは10番人気の伏兵評価ながら好位から追い比べを制して優勝。この世代最初の重賞ウィナーとなった。今回は放牧を挟んで秋の東京開催へ。牡馬相手のレースなのは前走と同じだが、今回は1ハロン延びる1400mに対応できるかがカギとなりそうだ。結果が出れば阪神JFへ視界が開ける。
「放牧で10キロほど馬体が増えて成長を感じるし、落ち着きも出てきました」とは菊川正達調教師の談。「距離が延びるのも問題ないし、前走で見せた勝負強さを発揮できればここでも上位争いになるはずです」と厩舎サイドのトーンは高い。
一方、厩舎に近い情報筋からは「仕上がり自体は良いが、夏よりも更に気難しさが出ているような感じがする」と厩舎の人間とは少し違うジャッジも。「ゲート内でガタつく面は練習してマシになってきたけど、前走も道中で変な格好をしていたし、距離が延びて大人しく回ってこられるかどうか」と、コントロールの難しさを気にしていた。そこは新馬戦からコンビを組む丹内祐次騎手に託したい。


3枠6番
モントライゼ
牡2/55.0kg 
ルメール/松永幹夫
騎手厩舎連対率:0.0%
東京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

新馬戦はヨカヨカにアタマ差で敗れるも、2戦目の未勝利戦を大差勝ちで突破。時計の掛かる道悪の芝で着差が付きやすかったとはいえ、芝の1200m戦で1秒7差はなかなかできる芸当ではない。この勝ちっぷりを評価されて小倉2歳Sでは1番人気に推されたが、メイケイエールに差されて2着に敗れている。ただ、今回はヨカヨカもメイケイエールもファンタジーSの方に出走。負けた相手と戦わなくて済むのは好材料か。
「勝ち馬には完敗だったが、モントライゼ自身も上手い競馬ができて内容的には十分だった」と厩舎サイドは小倉2歳Sの内容を評価。「気が入り過ぎる面も成長するとともに解消して大人になってきたし、今なら1400mでも特に問題はない」と、関東遠征での1400m戦にも不安はなさそうな様子だった。
鞍上はルメール騎手。先週はアーモンドアイとフィエールマンというお手馬2頭のワンツーだったが、今週の重賞はモントライゼ、オーソリティと土日ともノーザンFの有力馬にテン乗り。これは「自信があるからルメールを乗せる」というノーザンFの采配だと考えていいだろう。


5枠9番
ファルヴォーレ
牡2/55.0kg 
横山武史/高橋義忠
騎手厩舎連対率:-
東京芝:未経験 
芝1400m:1-0-0-1 
最高タイム:1.22.1
《期待値55%》

6月6日の阪神で世代最初の新馬戦に出走したが、そこでは離された6着まで。結局初勝利はデビュー3戦目、夏の新潟芝1400mだった。地味な形で勝ち上がったため新潟2歳Sでは人気が無かったが、WORLDも穴馬としてプッシュしていたように決め手は十分通用する鋭さがあり、10番人気の低評価を覆す4着に健闘。今回は勝った1400mに戻るだけに軽視は禁物だろう。
「早熟馬という感じもしていたが、放牧から戻ってきたらシッカリ成長していた」と関係者。「前走だけ走れれば重賞でも差のないところまで来られるし、これまで通りの後ろからの競馬で展開が嵌まってくれれば」と密かに色気を持っているようだ。距離に関しては「マイルにも対応できたのは収穫だったが、やっぱり勝った1400mが一番良さそうなので京王杯を選んだ」とのこと。


6枠11番
リフレイム
牝2/54.0kg 
木幡巧也/黒岩陽一
騎手厩舎連対率:25.0%
東京芝:1-0-0-0 
芝1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.22.6
《期待値65%》

インパクトの大きい勝ち方だった新馬戦が話題となった黒岩陽一厩舎リフレイム。レース前半から怪しさを見せていたが、直線に向くとどんどん右へ右へと流れていってしまい、最終的には外ラチへ。しかも右のアブミが外れて最後はまともに追えていなかったが、それでも押し切ってしまった。
こんな勝ち方だっただけに2戦目は色々な意味で注目だったが、放牧でリフレッシュさせた効果と帰厩後の調教の工夫、そして馬具の変更によって、最後方から真っすぐ追い込んで5馬身差の圧勝。高いポテンシャルをそのまま引き出すことに成功した。
今回は同じ東京1400mだけに期待は大きい。陣営は「中1週で初めての在厩調整。そして今回は18頭でのレースになるので油断はできない」と慎重だったが、能力的には今回のメンバーに入っても上位の1頭と評価して良いだろう。


7枠15番
レガトゥス
牡2/55.0kg 
戸崎圭太/木村哲也
騎手厩舎連対率:0.0%
東京芝:0-0-0-1 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

父が新種牡馬モーリスで母がアドマイヤセプター、1つ上の姉がスカイグルーヴという良血馬の木村哲也厩舎レガトゥス。6月東京での新馬戦は不良馬場で力を出せずに6着に敗れたが、立て直して臨んだ新潟マイルで無事に勝ち上がりを果たしている。
今回はこの一族の特徴でもある気性面を考慮して1400mの京王杯2歳Sへ。前走後のルメール騎手は「まだまだ本気で走っていなかった」と評しており、能力を引き出せれば前走からもう一段上のレースが出来るはずだ。
今年の京王杯2歳Sに出走するモーリス産駒はレガトゥス1頭だけ。モーリスといえば京王杯2歳Sで大出遅れを喫して単勝1.5倍の人気を裏切る6着に敗れ、これが響いて幸か不幸か3歳時にはGⅠに縁が無かった。その初年度産駒が因縁の京王杯2歳Sでどういう結果を残すか。


8枠17番
ロードマックス
牡2/55.0kg 
岩田望来/藤原英昭
騎手厩舎連対率:26.7%
東京芝:1-0-0-0 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

6月の東京で新馬勝ちを決め、放牧を挟んで2戦目には新潟2歳Sを選んだ藤原英昭厩舎ロードマックス。新馬戦が不良馬場で時計の掛かるレースになったので、新潟2歳Sの時には「良馬場の上がり勝負では厳しい」「ディープインパクト産駒だし母系もシッカリしているので良馬場になればさらに良い競馬が出来る」と関係者の間でもジャッジが分かれていたが、7着という結果を見るに新潟外回りのマイル戦で決め手勝負となると分が悪かったようだ。
「調教で引っ掛かるようになってきたので、今回はハミをこれまでとは換えた上で1400mに距離を縮めてみることにしました」と厩舎関係者は京王杯2歳Sへの出走の意図を語っている。「前走にしても先行力は見せていたので、この距離で粘りが増せば可能性はある」と、巻き返しムードなのは確か。オーナーの「ロード」にとっては世代トップクラスの期待馬で、何とか重賞、そしてGⅠでの活躍を見込みたいところ。勝った東京コースと距離短縮で変われるか。


8枠18番
ブルーシンフォニー
牡2/55.0kg 
田辺裕信/伊藤圭三
騎手厩舎連対率:27.5%
東京芝:1-0-0-0 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

東京のマイル戦で新馬勝ちして続く新潟2歳Sでも2着と好走を果たした伊藤圭三厩舎ブルーシンフォニー。この成績だけでも今回のメンバーの中では上位の存在と名乗れるが、今回注目したいのは新馬戦のレース前にあった「除外で1600mに再投票することになった。本質的には1200mの馬っぽくて、今回は地力でどこまでやれるか」という厩舎サイドのジャッジ。ここ2戦は距離の長いマイル戦なのに能力の高さで結果を出していたとするなら、1ハロン短縮の今回はさらに楽しみになる。
「放牧を挟んだけどこのレースを目標に仕上がりは良好です」と厩舎サイド。「母の血統を考えれば距離が短くなるのはプラスになる」と、やはり距離短縮に期待を持たせるような話も出てきている。新馬戦は稍重、新潟2歳Sは開催最終週で良馬場の新潟外回りにしては上がりが掛かっていた。この馬にとっては適度に荒れて時計の掛かる馬場の方が良さそうだが、幸いこの秋の東京は前半に道悪での競馬が続いたため極端に速い時計の出る馬場ではなくなっている。



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