ファンタジーS

阪神競馬場1日目11R
第25回
ファンタジーS
芝 1400m/GⅢ/2歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


今年は阪神開催の開幕週として行われるファンタジーS。京都開催は2023年まで休止となるので、今年の傾向は来年、再来年に向けても参考にしたいところ。これまでは京都外回り、連続開催の5週目だったが、今回は阪神内回り、開幕週という形。傾向が大きく変わっても驚くことはない。普通に考えるとスピードタイプの短距離馬でも対応できる条件のように思えるが、果たしてどうなるか。
リンゴアメ、リフレイムといった関東馬の牝馬は地元の京王杯2歳Sへ。ファンタジーSには関東馬の参戦はなく、3勝馬ヨカヨカ、小倉2歳S勝ち馬メイケイエール、2戦2勝のサルビアあたりが実績では上位ということになる。
昨年はレシステンシア、一昨年はダノンファンタジーが勝利しており、「1400mのレースなのでマイルGⅠには繋がりにくい」という一時期の評判は払拭されつつある。今年はコースが替わるのでまたレース後の評価も難しくなるが、まずは阪神ジュベナイルフィリーズに向けて要注目の一戦であることは間違いない。




3枠3番
ヨカヨカ
牝2/54.0kg 
福永祐一/谷潔
騎手厩舎連対率:100.0%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

九州産馬ながら6月の阪神でデビューし、ノーザンFの良血馬モントライゼに勝利。夏の小倉ではフェニックス賞、ひまわり賞をともに楽勝して3戦3勝の成績となり、九州産馬としては規格外の成績と注目度になっている。夏は小倉2歳Sをパスしたため、今回は初めてとなる一線級のメンバー相手のレース。果たして中央場所の1400mで4連勝となるだろうか。
「九州産馬だし、夏はレースを選んで完成度の違いで何とかしていた感じ。この先は厳しい戦いになりますよ」と関係者は正直な評価を吐露しているが、「この馬も夏よりはパワーアップしています。馬体重こそ変わらないですが、一回り体を大きく見せています」と、白旗ムードでもない。「前走の57キロから軽くなるのはいいし、逃げなくても競馬は出来る馬」とのこと。「差す形なら距離も持つ。今後のためにメドの立つ競馬をしたい」と、希望は持っている。


4枠4番
サルビア
牝2/54.0kg 
幸英明/鈴木孝志
騎手厩舎連対率:12.5%
阪神芝:未経験 
芝1400m:2-0-0-0 
最高タイム:1.22.3
《期待値65%》

新馬戦とりんどう賞を連勝してキャリア2戦2勝の鈴木孝志厩舎サルビア。特に前走のりんどう賞はメンバーや馬場に恵まれた印象もあったとはいえ、上がり最速で5馬身突き抜ける完勝だった。今回は競馬場を阪神に移して3戦連続での1400m出走となる。
「前走後はファンタジーSを目標にしてきました」と厩舎サイド。「この前もそうだったが、4コーナーで外に張っていて、調教でもまだそういう面を見せているのが気になるところ。今回はハミを換えるのと、ジョッキーにも事前に説明しているので修正できれば」とのことで、ここがスムーズになればさらにパフォーマンスを挙げられる余地がある。「真っすぐ走れば重賞でも期待できますよ」とのことだ。
福永祐一騎手は話題性のあるヨカヨカの方に騎乗するが、ある情報筋は「本音ではサルビアの方に乗りたかったんじゃないかな。将来性があるのは間違いなくコッチだからね」と密かに語っていた。


5枠5番
ミニーアイル
牝2/54.0kg 
藤岡康太/武幸四郎
騎手厩舎連対率:23.5%
阪神芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

新馬戦はテンハッピーローズ(アルテミスS3着)の3着で、2戦目の未勝利戦を3馬身差の快勝で突破した武幸四郎厩舎ミニーアイル。名前の通りミッキーアイルの初年度産駒の1頭で、兄姉にはオーシャンドライブ、サトノソルタス、パシフィックギャルらがいる良血馬だ。
「かなり乗り難しい馬だけど能力は相当なモノがある。まずはゲートをしっかり決めて、道中も鞍上と馬が喧嘩することなく進められれば重賞でも楽しみは大きい」と関係者はミニーアイルへの期待を語る。鞍上がテン乗りの藤岡康太騎手というのは気になるが、気性的な難しさは事前に聞いて追い切りにも2週続けて乗っている。
1400mは初めてとなるが、ミッキーアイルも1200mからマイルまで幅広く対応していた馬なので、この距離がダメということはないだろう。このレースは同じミッキーアイル産駒のメイケイエールが人気になりそうだが、こちらも要注意。ワンツーの可能性も十分にある。


6枠7番
モンファボリ
牝2/54.0kg 
北村友一/須貝尚介
騎手厩舎連対率:20.0%
阪神芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

函館での新馬戦を従来の2歳レコードを0秒5上回る1分08秒7で5馬身差の逃げ切り勝ちで勝ち上がり、このパフォーマンスを評価されて函館2歳では単勝1.5倍の1番人気に。ところが、2番手からレースを進めたものの直線早々に失速して13着。あまりにも想定外の大敗となってしまった。今回はジックリ立て直して汚名返上を狙うレースとなる。
「前走はハナ争いを避けて番手から進めたが、初戦と違う形に戸惑って馬自身が走る気を無くしてしまった」と厩舎サイドは函館2歳Sの敗因を振り返る。今回はハナを切るのではなく、「調教の段階から控える競馬を教え込んできた」とのことで、逃げずに巻き返しを図るようだ。
須貝尚介厩舎は2歳馬が既に6頭勝ち上がり、ソダシとステラヴェローチェという2頭の重賞ウィナーも擁している。その須貝厩舎のスタッフが「モンファボリも前走こそ案外だったけど、2歳戦の間ならバリバリ走ってくれる馬」と評価しているだけに、前走の負けで見限ることはできないだろう。


7枠9番
ラヴケリー
牝2/54.0kg 
川田将雅/高柳大輔
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

夏の北海道で新馬戦1着→函館2歳S3着→クローバー賞2着と安定した成績を残してきた高柳大輔厩舎ラヴケリー。この厩舎は先週のアルテミスSでテンハッピーローズが3着に健闘したが、ラヴケリーも「同じくらい期待している」という話だった。
今回騎乗する川田将雅騎手からは「口が強い」、担当の厩務員からは「元気が良過ぎる」といったコメントがあったように、前向き過ぎるというのが現状の課題。ただ、この気性がレースでの爆発力に繋がっている面もあり、陣営は「川田が上手く乗ってくれればいい競馬になる。おそらく今回も脚を溜めて直線勝負になると思う」と語っていた。
土曜日の阪神は朝から徐々に雨が強まっていく予報だが、この馬に関しては「雨が間に合って欲しい」と道悪を希望。洋芝実績がある馬は開幕週の良馬場よりは適度に水分を含んでいた方が向きそうだ。


7枠10番
メイケイエール
牝2/54.0kg 
武豊/武英智
騎手厩舎連対率:41.7%
阪神芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

新馬戦を5馬身差で圧勝し、2戦目の小倉2歳Sも先に抜け出した1番人気モントライゼをアッサリ捕らえて突き抜け2連勝を飾った武英智厩舎メイケイエール。能力の高さはこの2戦でキッパリと見せ付けており、今回は阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞といった先の目標に向けて距離延長をクリアできるかといったところになる。
「今回は折り合いだけ。推進力が他とは違うよ」と陣営は自信がありそうな様子。「先を考えても1400mくらいは簡単にこなしてもらわないと困る」という話からも、やはり将来的にはマイルの大舞台を見据えていることが窺える。
「そんな時計じゃないと思っても速い時計が出てしまうような馬で、この中間はコースでも乗るようになって仕上がりは進んでいる。太目感はないし今のところ精神的な気負いもない。順当に突破してもらいたい」とのことで、3連勝を強く意識。2歳牝馬の主役となるような走りを見せられるか。



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する