府中牝馬S

東京競馬場3日目11R
第68回
府中牝馬S
芝 1800m/GⅡ/3歳上/牝馬/国際/別定


【事前情報ランクM】


特別登録が10頭だけで、格上挑戦の形だったレッドアステルとレッドベルローズは両陣営とも「良馬場で走れないなら自己条件に回る」と回避。例年は頭数もメンバーも揃うGⅡ府中牝馬Sだが、今年は8頭立てになってしまった。今年は秋の新潟開催に“新潟牝馬S”が創設された影響もあるだろうか。
8頭のうち6頭が4歳世代で、中心を張るのはオークス馬ラヴズオンリーユー、牝馬路線の王道ローテで走り続けるダノンファンタジー、今年に入って重賞連勝のフェアリーポルカ、秋華賞3着のシゲルピンクダイヤ辺りだろう。
土曜日の府中は一日中雨予報。水はけのいい東京競馬場だが、開幕から2週続けて道悪となると開催後半への影響も懸念される。このレースも各馬の道悪の上手さは馬券的なポイントになりそうだ。







1枠1番
シゲルピンクダイヤ
牝4/54.0kg 
幸英明/渡辺薫彦
騎手厩舎連対率:42.9%
東京芝:0-0-0-2 
芝1800m:0-0-0-1 
最高タイム:1.44.6
《期待値55%》

前走の京成杯オータムハンデでは「馬体重が20キロくらい増えているけど全く太目感がないし、気性的にも今までと違って落ち着いている。心身ともにここにきてグンと成長した感じでメチャクチャいいですよ」と情報筋から猛プッシュがあった渡辺薫彦厩舎シゲルピンクダイヤだが、なんと当日になってこれまで以上にゲート入りをごねて、発走時刻が3分遅延。レースも好位の内目でなだれ込んだだけの5着までだった。
「良いと思ってたんだけどゲートがね…」と今回の情報筋。「1か月の出走停止と発走調教再審査になったので、この中間はゲート練習にかなり時間を割く形になった。輸送でテンションが上がってしまうことを考えるとあまり強い調教も出来ないし、前走と比べると調整過程としては勧められない」と控え目なトーンになっている。
主戦の和田竜二騎手がフェアリーポルカに乗るため今回はテン乗りの幸英明騎手というのも、ゲートや気性に難のあるシゲルピンクダイヤにとっては不安材料。馬体は成長していたし、道悪も苦にしないタイプだが、今回はどこまでやれるか。





2枠2番
ダノンファンタジー
牝4/54.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:43.8%
東京芝:0-1-0-2 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.44.4
《期待値60%》

4歳春は阪神牝馬S、ヴィクトリアマイルと連続5着だった中内田充正厩舎ダノンファンタジー。今回はファンタジーS、チューリップ賞、ローズSと過去に3勝している“GⅠの前哨戦”の府中牝馬Sで巻き返しを図る。
「今年の春は一番良かったことと比べると物足りなかったが、このまま終わる馬ではない。GⅠで勝ち負けになるポテンシャルはあるし、早熟タイプでもない」と厩舎サイド。馬体重は春より10キロほど増えているようだが、「太目感はないし、しっかり稽古をしての馬体増なので成長分」とのことで、追い切りに乗った川田騎手も珍しく仕上がりを褒めていたそうだ。
ただ、道悪は懸念材料で、唯一稍重でのレースだった秋華賞で、デビュー以来唯一掲示板を外す大敗を喫してしまっている。厩舎筋の関係者は「せっかく仕上がりが良かったのに雨は本当に残念」と諦めムードだった。ただ、以前より一回り逞しくなった今なら、多少の馬場悪化なら対応できる可能性はある。


3枠3番
フェアリーポルカ
牝4/54.0kg 
和田竜二/西村真幸
騎手厩舎連対率:26.7%
東京芝:0-0-0-2 
芝1800m:3-0-0-1 
最高タイム:1.46.1
《期待値65%》

小回り1800mの条件を狙い定めて重賞3連勝を狙った前走のクイーンSは6着。ハイペースで先行馬が早めに止まる展開になり、フェアリーポルカは一旦先頭に立つものの、ゴール前でさらに後ろから差されて2~3着争いの一番後ろに、という結果だった。
しかし、厩舎サイドは敗因に「滞在競馬が失敗だった」という点を挙げている。「落ち着き過ぎてしまったのか、馬体重が想像以上に増えて調教でも絞れなかった」と振り返るように、当日の馬体増はプラス18キロ。ゴール前で競り負けてしまったのは滞在競馬での調整ミスが響いたと捉えているようだ。
今回は栗東で調整して府中への輸送もあり、馬体の心配はなさそう。前走が重過ぎだったので、今回マイナス2桁の馬体重になっても気にする必要はないだろう。「最近結果が出ているのは小回りの競馬場でしたが、東京でもフローラSでは良い競馬をしていたし、距離はピッタリ。条件は悪くありません」と厩舎スタッフは前向きで、雨予報もこの馬にはプラス。





5枠5番
ラヴズオンリーユー
牝4/55.0kg 
デムーロ/矢作芳人
騎手厩舎連対率:11.1%
東京芝:1-0-0-1 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.50.9
《期待値65%》

春はドバイの中止によりローテーションが狂ってしまった矢作芳人厩舎ラヴズオンリーユー。ドバイでは2410mのシーマクラシックに出走する予定だったが、帰国後に仕切り直しの一戦として選んだのはヴィクトリアマイル。仕上げの難しさもあったが、長い距離にこだわっていたこの馬にはマイルGⅠの高速決着は厳しかった。それでも宝塚記念から目標を切り替えて使った鳴尾記念ではハナ差2着。やはり能力は高い。
「状態は春2戦より遥かにいい」と厩舎筋。「脚元に関しても今回の帰厩後からケアの方法を変えたら劇的に良くなった。ようやくオークスの時以来のデキで使えそうで、この相手なら普通に決めて欲しい」とかなり自信がある様子だった。少頭数のメンバーで唯一のGⅠ馬として、先週のサリオスのように格の違いを見せ付けられるか。



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