毎日王冠

東京競馬場2日目11R
第71回
毎日王冠
芝 1800m/GⅡ/3歳上/国際/別定


【事前情報ランクC】


今年は11頭立てでGⅠ馬はサリオス1頭だけ、重賞勝ち馬も5頭と、毎日王冠としてはやや寂しいメンバーとなっている。さらに、週半ばから台風の影響で雨が降り続き、土曜日は極端な不良馬場。果たして天皇賞・秋に繋がるレースとなるのか、まずは断然人気のサリオスや同じ3歳馬のサトノインプレッサ、勢いのあるザダル、ダイワキャグニーらの走りが注目される。
先行したいのは逃げた時の成績がいいコントラチェックとトーラスジェミニ。ダイワキャグニーもなるべく前で運びたい1頭だろう。一方、アイスストームやサンレイポケット、サトノインプレッサ、カデナと後方に控えるタイプも多く、少頭数でも馬群は縦長になりそうな雰囲気。サリオスは果たしてどの位置で立ち回るか。
東京開催は開幕週にダブル重賞が組まれているが、来週からはメインを秋華賞&菊花賞の京都に譲る。東京でのGⅠは3週間後の天皇賞・秋。毎日王冠の出走馬の他、アーモンドアイなども出走を予定している。







4枠4番
ザダル
牡4/56.0kg 
田辺裕信/大竹正博
騎手厩舎連対率:30.0%
東京芝:1-0-1-0 
芝1800m:1-0-1-0 
最高タイム:1.44.4
《期待値60%》

デビューから3連勝でダービートライアルのプリンシパルSを勝つも、雹による中止順延でダービーまで中1週となっていたため苦渋の決断でダービー出走を断念。秋はセントライト記念3着から菊花賞で初のGⅠ挑戦を果たすも、距離が合わず13着に敗れた。レース選びが大変になったのは明け4歳シーズン。2勝+プリンシパルS勝ちのため収得賞金がオープンでは下位となり、春はダービー卿CTとエプソムCに賞金不足で出られなかった。
こういう経緯があり、前走の関越Sは「今後のために絶対に賞金加算が必要」と必勝態勢で臨んでいたが、結果は鮮やかな3馬身差の差し切り。上がりは32秒8をマークし、重賞でも勝負になる実力を見せ付けた。「関越Sを勝って毎日王冠というのは予定通り。今回は少頭数になったけど、天皇賞・秋はこの馬にとってベストの舞台なのでココでも結果を出したい」と陣営のトーンは引き続き高い。
先週の追い切りに騎乗した田辺騎手は若干物足りないという話をしていたそうだが、田辺騎手が辛口なのはいつも通り。「今週さらっとは予定通り。前走を使って上積みはあるので相手は強いが何とか2着以上でさらなる賞金加算を」とのこと。



5枠5番
ダイワキャグニー
セ6/56.0kg 
内田博幸/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:11.1%
東京芝:8-0-1-8 
芝1800m:5-0-0-3 
最高タイム:1.45.2
《期待値60%》

新馬戦、セントポーリア賞、プリンシパルS、キャピタルS、メイS(2018年)、メイS(2019年)、オクトーバーS、そしてエプソムCと、ここまでの全8勝が東京の芝1600~2000m戦という菊沢隆徳厩舎ダイワキャグニー。オープン特別を5勝する一方で重賞は長らく善戦止まりだったが、前走で遂に重賞ウィナーの仲間入りを果たした。エプソムC→毎日王冠という夏休みを挟んだ同条件のローテではダークシャドウ、エイシンヒカリ、ルージュバックなどが連勝している。
今回のポイントは去勢明け初戦であること。基本的には結果の出ない馬が打開策として去勢をするので重賞勝ち後の去勢は珍しいパターンだが、厩舎筋によると「エプソムCの結果が出る前からレース後の休養期間に去勢をすることは決まっていた。そのタイミングで勝ってしまったので見た目には変な感じになった」とのこと。エプソムCの直前は普段世話をしている厩務員が危険を感じるほど気性が危うくなっていたそうだ。
「力まなくなったから走りのバランスが良くなった。以前はしっかり走れなかった坂路でも今は真っすぐに登って来られている」と厩舎サイド。「去勢から時間が経っているので力は出せるし、今回も馬場が渋るのは有利でしょう」とのことで、引き続き上位争いの可能性は十分か。






7枠8番
サトノインプレッサ
牡3/54.0kg 
戸崎圭太/矢作芳人
騎手厩舎連対率:66.7%
東京芝:0-0-0-2 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.47.9
《期待値60%》

日本ダービー4着以来の復帰戦となる矢作芳人厩舎サトノインプレッサ。ダービー馬コントレイルは神戸新聞杯を圧勝し、ダービー3着馬ヴェルトライゼンデは同2着、ダービー5着馬ディープボンドは同4着。ダービー6着馬ガロアクリークはセントライト記念3着と、ダービーの上位馬はここまでそれぞれ良い滑り出し。毎日王冠ではサリオスとサトノインプレッサが古馬に挑む形となる。
「ダービーは頑張ってくれましたが、春はずっとソエに悩まされていてNHKマイルCの時なんかは全然調教もできていなかった。その時と比べると、夏を越してソエの不安が解消し、調教過程も仕上がりも春とは全然違います」と厩舎スタッフは状態面に自信アリ。「距離もこれくらいがベストだし、渋った馬場の実績もある。チャンスは感じますよ」とかなり良いムードのようだ。
鞍上は初コンビの戸崎圭太騎手。「乗ったことのない馬ですが、強い馬だとは把握しています。サリオスと一騎打ちのつもりで乗りますよ」と親しい関係者に手応えを語っていたという。





7枠9番
サリオス
牡3/54.0kg 
ルメール/堀宣行
騎手厩舎連対率:50.0%
東京芝:2-1-0-0 
芝1800m:未経験 
《期待値70%》

3歳牡馬のナンバーツー、堀宣行厩舎サリオスが秋は毎日王冠から始動。皐月賞、ダービーで後塵を拝したコントレイルとの対決は見送り、この後は天皇賞・秋やマイル路線などを狙っていく予定だ。3歳馬は夏以降の古馬相手の重賞で苦戦が続いているものの、サリオスはコントレイルとともに3歳世代の中では力量的に抜けた存在。毎日王冠にしては古馬勢も手薄で、今回は楽に突破したいというのが関係者の本音だろう。
春の主戦だったレーン騎手が帰国しているため、今回は新コンビにルメール騎手を手配。1週前にルメール騎手がウッドで追い切りに乗って好感触を掴んでおり、最終追い切りは「雨でウッドコースの状態が悪いのと、レースも道悪になりそうなので本馬場で追った」と厩舎サイドが説明する通り、芝コースでやっている。
「順調に夏休みを過ごして、秋初戦としては申し分のない仕上がりです」と厩舎筋。「調教での手前の変換もスムーズだったし、息も出来ている」とのことで、観客が戻ってきた秋のGⅠ戦線を盛り上げるためにも、強い内容の勝利を見せてもらいたいところだ。気になるのは土曜の極端な道悪がどこまでマシになっているか。


8枠10番
カデナ
牡6/56.0kg 
三浦皇成/中竹和也
騎手厩舎連対率:40.0%
東京芝:0-1-0-4 
芝1800m:2-0-1-1 
最高タイム:1.47.5
《期待値55%》

中距離重賞の常連ながら、毎日王冠への出走は初めてとなる中竹和也厩舎カデナ。3歳時は神戸新聞杯から天皇賞・秋に向かい、4歳時は8月~10月が不出走、5歳時は新潟記念から天皇賞・秋というローテだった。最近は小回りコースを集中的に使うようになり、東京での出走も去年の天皇賞・秋以来となっている。
「脚の使いどころが難しい馬なので、直線の長い東京でテン乗りの騎手だと競馬が難しそうですよね」と話すのは厩舎に近い関係者。「馬場も渋っているのがプラスとは言えないタイプ。今回はあまり条件面で恵まれているとは言えないでしょう」とのことだった。鞍上は最近結果を出していた鮫島克駿騎手から三浦皇成騎手へ。実績や東京コースの経験なら当然三浦皇成騎手が上だが、これにも関係者は「わざわざクビにするほどでもないのに」と怪訝な表情だった。
とはいえ、今回は少頭数で強敵も多くなく、自分の競馬に徹すれば上位に食い込んでもおかしくない。内容次第では天皇賞・秋へも希望が持てる。



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