シリウスS

中京競馬場8日目11R
第24回
シリウスS
ダ 1900m/GⅢ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


今年は中京で行われるため距離も1900mに変更になっているシリウスS。秋のダートGⅠ戦線に向けて賞金を加算したい馬が集まるレースで、例年も上がり馬や若い馬の活躍が目立つのだが、今年はいつも以上に実績馬が少ない顔合わせ。出走16頭のうち10頭が前走オープン特別、2頭が3勝クラスからの昇級初戦で、前走が重賞だった馬は4頭だけ。そのうち3頭は3歳馬となっている。
2年前には当時3歳だったオメガパフュームがジャパンダートダービーからシリウスSに臨んで快勝し、ここで重賞初制覇。現在の活躍ぶりは皆が知るところだろう。今年はジャパンダートダービー2着のダイメイコリーダと、ジャパンダートダービーで単勝1.1倍を裏切ってしまったカフェファラオが出走する。
勝てばJBCクラシックやチャンピオンズC、東京大賞典といった大レースが視野に入るステップのGⅢ。ようやく重賞挑戦に辿り着いたという古馬勢か、一気のステップアップを狙う3歳馬か、GⅠ前に中京のダートで激戦が予想される。




2枠3番
エイコーン
牡5/55.0kg 
高倉稜/吉田直弘
騎手厩舎連対率:0.0%
中京ダ:1-2-0-1 
ダ1900m:2-1-0-0 
最高タイム:1.57.8
《期待値55%》

屈腱炎から復帰して今回が4戦目となる吉田直弘厩舎エイコーン。前走は復帰後初めて中1週でレースに使って5着と健闘し、徐々にだが脚元の不安との付き合い方が上手くなり、復調気配を見せている。
「引き続き詰めて使えるのは順調な証。この馬自身、故障前から詰めて使っていた方が状態が上がって走れる馬だったし、前走以上に走れていい」と関係者は前向き。「まだ重賞ではどうかなという感じだったけど、今回はほとんどオープン特別みたいなメンバーだし、やれていいですよ」とのことだ。
ただし、別の情報筋は「コースでやれるようになったら本物。復調しているとはいえ、まだ坂路でしか調教出来ない状況だから」と、脚元のことを考えつつの仕上げが続いていることに苦言。完全復活と言えるのはは調教プランを変えてきた時なのかもしれない。


2枠4番
アルドーレ
牡5/56.0kg 
横山典弘/昆貢
騎手厩舎連対率:18.2%
中京ダ:1-0-0-0 
ダ1900m:1-0-0-0 
最高タイム:1.58.7
《期待値60%》

前走の阿蘇Sがオープンでの初勝利となった昆貢厩舎アルドーレ。「これで賞金が加算できたので、重賞にも使いやすくなるしローテーションで一応は困らなくなった」と、厩舎サイドはダートのオープン馬に付き物の除外ラッシュ、番組選択の難しさから解放されたことを喜んでいた。
今回は3月のマーチS以来となる2度目の重賞挑戦。「本当はもっと距離が欲しいくらいの馬だけど、JRAの重賞ではそうも言っていられない。地方交流も自由に使えるようになればダートの長距離戦があるので、ここでさらに賞金を加算したい」と意欲的だった。
前走は厩舎サイドが「不向きな条件」と懸念していた小倉の小回り1700mでの勝利。状態は上がってきており厩舎スタッフは「軌道に乗ってきた感じ」と前向きなトーン。


5枠9番
ダノンスプレンダー
牡4/55.0kg 
川田将雅/安田隆行
騎手厩舎連対率:28.6%
中京ダ:0-1-0-0 
ダ1900m:1-0-1-0 
最高タイム:1.59.1
《期待値60%》

デビューから8戦して一度も3着以内を外しておらず、ここ2戦はいずれもアタマ差の接戦を制して連勝しオープン入りを果たした安田隆行厩舎ダノンスプレンダー。今回は休み明けで初めての重賞レースとなるが、底を見せていないこと、相手なりに走れる個性は魅力的だ。
鞍上は3走ぶりに川田将雅騎手に戻るが、情報筋によるとこれは「スプリンターズSのダノンスマッシュと合わせて、オーナーサイドからの依頼だった」とのこと。厩舎もダノンスマッシュと同じ安田隆行厩舎で、オーナー、騎手、厩舎の土日連続重賞勝利が懸かっている。
ただし、ダノンスプレンダーと川田将雅騎手のコンビは1番人気3着→1番人気2着と2回とも勝ち切れていない。川田騎手本人も気にしていて「手前の換え方が下手だし、変なところで行ったり止めたりして行儀が悪い」と良いイメージではないらしい。連勝の勢いで新たな面を見せられるか。


5枠10番
ダイメイコリーダ
牡3/54.0kg 
松山弘平/森田直行
騎手厩舎連対率:20.8%
中京ダ:未経験 
ダ1900m:未経験 
《期待値65%》

ジャパンダートダービーでは単勝1.1倍のカフェファラオ、さらには2番人気ミヤジコクオウ、3番人気バーナードループまでもが崩れて大波乱となる中、逃げて2着に粘り込んだ森田直行厩舎ダイメイコリーダ。その前までは2勝クラスに在籍していたが、賞金加算によって僅かにオープン入りのボーダーを超え、今回は古馬相手の重賞に出走することとなった。
「前走は中間に歩様が悪くて楽をさせた期間があったため太目残りでの出走になったが、それでも頑張ってくれた」と厩舎サイド。今回は休み明けながら調整そのものは順調で、前走より体は絞れているとのこと。デキは前走以上と評価してよさそうだ。
森田直行厩舎はスプリンターズSにも3頭出しで、そのうち2頭は「ダイメイ」のダイメイフジとダイメイプリンセス。ただ、スプリンターズSは戦前の評価が劣勢で、関係者は「チャンスがあるのはシリウスSのコリーダだろう」と考えているそうだ。


6枠11番
グレートタイム
牡5/55.0kg 
福永祐一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:38.2%
中京ダ:0-0-1-0 
ダ1900m:未経験 
《期待値60%》

3歳時にはユニコーンS2着、ジャパンダートダービー3着などの実績を残してきた藤原英昭厩舎グレートタイム。古馬と戦うようになってから3勝クラスで足踏みが続いていたが、2走前の夏至Sをレーン騎手の好騎乗で勝利しオープン入り。しかし、ジュライSは2番人気に推されたものの良いところなく7着に終わっている。
「前走はパドックから馬っけがひどくて、激しくイレ込んでいた。今までそんなことはなかったし牝馬も出ていなかったので、原因が分からない」と関係者は前走の敗因を語る。別の関係者は「暑さにやられてテンションがおかしくなっていた」と分析しているが、いずれにせよ本来の力を出せなかったことは間違いない。
「平常心で走れれば前走のようなことはない。1900mは少し長いけど、上手く乗ればこの相手でも通用する」と陣営は巻き返しにヤル気十分。パドックや返し馬まで見ておきたい1頭。


7枠13番
キメラヴェリテ
牡3/53.0kg 
松若風馬/中竹和也
騎手厩舎連対率:18.2%
中京ダ:未経験 
ダ1900m:未経験 
《期待値55%》

若葉S2着で皐月賞への権利を獲り、そこからしばらく芝のレースを使っていた中竹和也厩舎キメラヴェリテだったが、このタイミングでダート戦に復帰。前走の鳴尾記念は出遅れてそのまま先行争いに加わることも出来ず、逃げられないと脆いという面がモロに出ての大敗で、古馬相手に芝重賞では分が悪いと感じたようだ。
「今度こそは何が何でも行く。前走の通り、行けないと二束三文。気分よく行けるかどうかに掛かっている」と厩舎サイド。そのために今回はブリンカーを着用し、スタート後の直線が長い1900mで外枠からだろうと絶対に主張するつもりだ。一歩目が速くないタイプの逃げ馬なので、今回の条件は合っている。



8枠15番
カフェファラオ
牡3/54.0kg 
ルメール/堀宣行
騎手厩舎連対率:42.9%
中京ダ:未経験 
ダ1900m:未経験 
《期待値65%》

ジャパンダートダービーは単勝1.1倍の支持を受けながら7着に敗退。ユニコーンSまでの勝ちっぷりを考えれば1.1倍の支持そのものは妥当だったはずだが、4戦目にして初めて厳しいレースを強いられたことで脆さを出してしまった。
「一つ目は1コーナーで躓いたこと。あの辺りに厩務員用のバスの轍があって、それに驚いて飛び跳ねてしまった。そのせいで逆手前になってしまい、精神的に動揺したまま走っていた」と厩舎筋の関係者は語る。「二つ目はミヤジコクオウが3コーナーからずっと内にモタれていたこと。その内にいたカフェファラオは何度もブツけられてラチとの間に挟まり、行き場を失うし砂は被るし、上がってきたら左半身は傷だらけになっていて本当にかわいそうだった」と、敗因は大きく2つ。直線に向いたところで走る気を失っていたのはこの不利のため。参考外でいい。
今回は得意の休み明けでルメール騎手。いじめられる不安が少ないという意味では外枠もプラスだろう。厩舎関係者は「今後のために芝・ダート、距離がどれくらいかを見極めてもらうためにルメールに頼んだ」と話しているようだが、とにかく今回は汚名返上へ結果が欲しい。

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