オールカマー

中山競馬場7日目11R
第66回
オールカマー
芝 2200m/GⅡ/3歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


出走すれば1番人気確実だったフィエールマンが、熱発のため最終追い切りを行なえず、そのまま回避。レースの主役がいなくなっての9頭立てと、事前の期待からするとやや寂しいレースになってしまった。
とはいえ、重賞馬5頭に、重賞は勝っていないが実質的にはそれ以上の格があるカレンブーケドールも加わり出走馬のレベルは高い。今回の勝ち負けがあるかどうかについては慎重に情報を見極めてもらいたいが、ジェネラーレウーノ、オウケンムーンといった長期休養からの復活組の走りも注目だ。
人気はフィエールマンの回避によって割れているが、中山巧者ミッキースワロー、重賞勝ちの勢いがあるクレッシェンドラヴ、GⅠ3連対のカレンブーケドールが僅差で争う状況。神戸新聞杯が圧倒的な一強ムードなので、良い配当が出るのは少頭数でもオールカマーの方かもしれない。
来週はいよいよこの秋最初のGⅠスプリンターズS。既に登録馬は出ているが、アーモンドアイを破ったグランアレグリアがスプリントでも頂点に立つか?ダノンスマッシュが悲願のGⅠ制覇となるか?モズスーパーフレアの春秋制覇はあるか?まずはこの辺りが主要なトピックになるだろう。




1枠1番
クレッシェンドラヴ
牡6/56.0kg 
内田博幸/林徹
騎手厩舎連対率:20.0%
中山芝:4-1-1-4 
芝2200m:2-0-1-2 
最高タイム:2.12.5
《期待値65%》

過去2度の重賞勝利は福島記念・七夕賞とどちらも福島でのもので、福島コースは通算でも5戦5連対。林徹厩舎クレッシェンドラヴにとって一番の舞台が福島であることは間違いないだろうが、同じ右回りで小回りの中山コースも条件戦を4勝。福島に劣らず得意なコースであることもまた確かだ。昨年のオールカマーは5着、年始の中山金杯は1番人気に推されながら7着と悔しい結果に終わっているが、当時と比べれば力を付けている。
「前走は馬場や展開が向いたが、半年ぶりの実戦でトップハンデを背負いながら強いメンバー相手に勝てたことは自信になった」と厩舎サイド。七夕賞後はサまー2000シリーズ優勝を考えることなく再び休養に入り、得意の中山のオールカマーに向けてジックリと調整。これで実に11戦連続で福島か中山かでしか走っていない。
「今回はフィエールマンがいなくなったとはいえ、他にもGⅠで戦ってきた一流馬たちが揃っている。ここで勝ち負けできればクレッシェンドラヴの格も一つ上がるというもの」と関係者。GⅡを勝てば、次はいよいよGⅠ戦線への参戦が見えてくる。この馬の個性からすると、見据えるは暮れの中山だろうか。






3枠3番
ミッキースワロー
牡6/57.0kg 
横山典弘/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:39.1%
中山芝:3-2-0-3 
芝2200m:2-2-0-2 
最高タイム:2.12.3
《期待値65%》

「たとえフィエールマンが出ていても、この舞台なら勝つ自信があった」と厩舎サイドが豪語している菊沢隆徳厩舎ミッキースワロー。中山では2200mのセントライト記念と2500mの日経賞を勝っており、昨年のオールカマーは2着。明け4歳初戦にはAJCC2着もあり、トリッキーなコースでは現役屈指の上手さを誇っている。
「天皇賞でも勝ち馬の出方次第では2着もあったと思うし、いよいよGⅠで勝負になるだけの力を付けてきている」と関係者。「天皇賞で頑張った反動が出たので春シーズンはそれで休ませることになったが、今はもう大丈夫。背腰に疲れが残らなくなり、そのおかげか精神的にもイライラしなくなっている」とのことで、6歳の秋を迎えて馬はさらに成長しているようだ。



4枠4番
センテリュオ
牝5/54.0kg 
戸崎圭太/高野友和
騎手厩舎連対率:-
中山芝:1-0-0-0 
芝2200m:1-2-0-1 
最高タイム:2.12.7
《期待値60%》

関西の高野友和厩舎の牝馬センテリュオがオールカマーを秋初戦として選択してきた。情報筋によると「色々と使う番組の候補はあったけど、右回りと距離の長いレースということで牡馬相手でもココからになった」とのこと。新潟記念や府中牝馬S、新潟牝馬Sなども候補に挙がる中、エリザベス女王杯と同じ右回り2200mという条件が決め手になったそうだ。
「牧場で十分乗り込まれてきたので休み明けでも仕上がりは上々ですよ」と陣営のトーンは前向き。「強い牡馬が相手なので自信を持って勝ち負けとは言えませんが、エリザベス女王杯に向けて期待の増すような内容でこなしてもらいたいです」と語っていた。
最近は道悪やスタート失敗の影響で後ろからの競馬が多くなっているが、スタートを決めれば前にも行ける馬。陣営は「もう少し上手くレースを組み立てたい」と話しており、今回は戦法にも要注目。


7枠7番
ステイフーリッシュ
牡5/56.0kg 
田辺裕信/矢作芳人
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:0-2-1-0 
芝2200m:1-2-1-0 
最高タイム:2.11.0
《期待値60%》

2000m超の重賞では常連となっている矢作芳人厩舎ステイフーリッシュ。最後に勝ってから2年4か月が経過しており、未だにキャリア2勝ではあるが、重賞では2着が4回、3着が6回。GⅠは5回挑戦して③⑩⑪⑬⑨着とホープフルS以外は太刀打ちできていない反面、GⅡ・GⅢは通算で[1-4-5-4]と複勝率7割を誇る。今回はGⅡで11頭立て、しかも強い馬が1頭回避したとなれば、いつも通り2~3着に顔を出す可能性は十分あるだろう。
「この馬にしては休みが長かったので若干体付きに余裕があるというか、休み明けという雰囲気はありますが、ここらのメンバーなら能力は上ですよ」と厩舎関係者は仕上がりに若干の不安を抱えつつも好勝負を期待するトーン。普段はあまり馬体重の増減が大きくない馬なので、馬体重やパドックまでチェックして重め残りの雰囲気があったら気を付けたい。





8枠8番
カレンブーケドール
牝4/54.0kg 
津村明秀/国枝栄
騎手厩舎連対率:50.0%
中山芝:1-0-1-0 
芝2200m:0-1-0-0 
最高タイム:2.16.8
《期待値60%》

決してデビュー当時から大舞台でやれるという期待があった存在ではなかったが、キャリアを積むごとに力を付けて3歳シーズンはオークス・秋華賞・ジャパンカップと3つのGⅠで2着に入る活躍を見せた国枝栄厩舎カレンブーケドール。賞金は十分に稼いでいるものの、勝ち鞍は未勝利戦とスイートピーSの2つなので“重賞ウィナー”という箔がない。厩舎サイドはそのことを気にしているようで、この中間も「まずは一つタイトルを獲らせたい」と頻繁に話していたそうだ。
今回、京都記念から7か月ぶりの復帰戦となったのはドバイ中止の影響。ドバイへの空輸送、中止による帰国で予定が狂いつつも多くの馬は春シーズンに仕切り直しのレースを走っていたが、カレンブーケドールは「ドバイに行った影響がモロに出て、馬体がガレてしまって春はずっと山元で休ませざるを得なかった」とのこと。馬体はもう回復しているが、休んでいた期間が長く、決して今回はデキが良いとは言えない状況のようだ。
ちなみに、国枝栄厩舎は2頭出しで、オウケンムーンはほぼ2年ぶりという厳しい状況に見えるが、意外とこちらの方が「長期休養を感じさせない仕上がり」らしい。



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する