ローズS

中京競馬場4日目11R
第38回
ローズS
芝 1800m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


今年は桜花賞の1~3着馬もオークスの1~3着馬もいないローズS。舞台は阪神芝1800mではなく中京芝2000mとなっている。確たる主役がいないということで、下馬評はリアアメリア、フアナ、リリーピュアハート、クラヴァシュドール、デゼルの5頭が上位拮抗というムード。前日オッズではリアアメリアが4倍ちょうどの1番人気だが、当日いくらでも入れ替わる可能性はありそうだ。
ローズSといえば秋華賞へのステップレースとして筆頭の格があるが、意外とローズS組の秋華賞優勝は2015年のミッキークイーン(ローズS2着)を最後にしばらく出ていない。これは紫苑Sのレベルが上がったことと秋華賞直行で結果を出す馬が増えてきたため。今年はローズS組と、マルターズディオサら紫苑Sの上位組、そしてデアリングタクトの力関係を見極めたい。
今週は月曜日までの3日間開催で、月曜には中山でセントライト記念が行われる。そして、来週の中京では神戸新聞杯。いよいよクラシック3冠目に向けての出走馬が固まってくる。






1枠1番
リアアメリア
牝3/54.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:45.1%
中京芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値65%》

新馬戦とアルテミスSを連勝し、阪神ジュベナイルフィリーズの時点では間違いなく世代の一強と目されていたが、そこでまさかの6着敗退。直行ローテで立て直して再起を図った桜花賞は道悪を苦にして10着に敗れ、オークスの時には単勝30倍台の8番人気まで地位を落としていたが、4着に巻き返して秋への足掛かりを掴んだ。
中内田充正厩舎は春クラシックに続いて今回もリアアメリアとクラヴァシュドールの2頭出しだが、どうやら今回はリアアメリアの方を評価している様子。厩舎の助手は先週まではクラヴァシュドールが上だとコメントしていたが、最終追い切りを終えて「リアアメリアが良い。他人の馬だけど、初めて自分でも乗ってみたいと思わせる仕上がりだった」と絶賛していた。
「春は競馬を教えることと気性面の立て直しのため控え目な調整しか出来なかったが、夏を越して体付きが大きくなり威圧感が出てきた」と厩舎筋の関係者。川田将雅騎手も「めちゃくちゃ良くなっている」と、普段の辛口ぶりからは考えられないほど成長ぶりを高評価していたそうだ。「今はもう挑戦者の立場。叩き台のつもりは全く無い」と厩舎サイド。


1枠2番
フィオリキアリ
牝3/54.0kg 
北村友一/清水久詞
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:0-0-0-1 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.00.3
《期待値60%》

新馬勝ち後は1勝クラスでしばらく足踏みしていたが、2月の京都で2勝目を挙げると続くアネモネSで2着に入り桜花賞への出走権を獲得。桜花賞は人気薄だったがメンバー中3位の上がりで7着まで追い上げてきた。オークスは抽選を突破して出走したが、14着に敗れている。そして、夏の小倉で3勝目を挙げてローズSへ。牝馬三冠皆勤を確実にするべく今回は権利が欲しい。
「昔は追い込み一辺倒だったけど、オークス辺りからゲートが上手くなってきた。2番手から押し切った西海賞の内容は以前では考えられないもので、これならローズSや次の秋華賞でも戦いやすい」と情報筋は評価。「一度使った上積みがあるので、休み明けの実績馬よりも状態はいいはず。自信を持って勝ち負けとは言わないが、見せ場は作りたい」と厩舎サイドは話していた。
ちなみに、フィオリキアリは「かなりイレ込みやすい馬で、再び観客が入るようになると多分力を出せなくなってしまう」というタイプのようで、「無観客競馬のローズSで結果を出しておきたい」という話が。


2枠3番
フアナ
牝3/54.0kg 
ルメール/角居勝彦
騎手厩舎連対率:40.0%
中京芝:未経験 
芝2000m:0-0-1-0 
最高タイム:1.58.8
《期待値65%》

デビュー戦はアドマイヤビルゴの2着で、2戦目に楽に勝ち上がり。キャリア3戦目で果敢にフローラSに挑戦すると、直線半ばまで馬群に閉じ込められるロスがありながら上がり最速の末脚を繰り出し勝ちに等しい3着に好走した。オークスへの出走はクビ差で叶わなかったものの、一足早く充電に入ると8月半ばの小倉で復帰し2勝目。今回は秋華賞に向けて勝負駆けのレースとなる。
「復帰初戦からキッチリ勝ち上がれたし、期待していた以上の走りっぷりだった」と関係者。「1勝クラスは通過点という馬なのは確かだけど、最初からローズS、秋華賞というローテを考えていたので仕上がりは途上だった。そのデキでああいう勝ち方が出来たんだからやっぱり素質は相当」と前走の内容はかなり評価されている。
賞金的には格下でも「世代上位の力を持っていることは明らか」と関係者は自信満々。今回はルメール騎手が騎乗し、権利取りのみならず、堂々とデアリングタクトに挑戦状を叩き付けるような走りを見せようとしている。


3枠5番
リリーピュアハート
牝3/54.0kg 
福永祐一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:36.4%
中京芝:未経験 
芝2000m:0-0-1-0 
最高タイム:2.03.8
《期待値65%》

藤原英昭厩舎の3歳牝馬というとミヤマザクラが2歳時からクラシックの王道路線で戦っていたが、その裏でオークス一本に目標を絞り、関係者の間で密かに注目を集めていたのがリリーピュアハート。2月の東京でオークスの予行演習とばかりにゆりかもめ賞を楽勝し、忘れな草賞は道悪で3着に取りこぼしたものの無事に抽選を突破してオークスへ。抽選組とは思えない6番人気という高評価を受けたが、無念の出遅れで力を出し切ることは出来なかった。
「オークスはスタートで躓いたのが痛恨。それでも直線捌けていれば4着はあったと思う」と関係者。「秋初戦は最初からローズS狙いで、付くべきところに筋肉が付いてしっかり成長している。追ってから沈むようになってきた」とのことで、春とは馬が変わってきているようだ。
「今年のローズSが左回りで距離も2000mなのはこの馬に有利」と関係者は中京開催にも希望を持っている。ちなみに、鞍上の福永祐一騎手は「エリザベス女王杯で乗りたい馬」と考えていて、フアナよりもコチラを選択した上で、秋華賞だけでなくエリザベス女王杯を目指して賞金加算をしておきたいという狙い。


5枠9番
クラヴァシュドール
牝3/54.0kg 
デムーロ/中内田充正
騎手厩舎連対率:33.3%
中京芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

勝ち星こそ新馬戦だけだが、サウジアラビアRCでサリオスと接戦の2着に入り、その後は阪神JF3着、チューリップ賞2着、桜花賞4着と牝馬クラシックのど真ん中で連続好走。オークスは15着に敗れてしまったが、これは距離や輸送後の大幅な馬体減など敗因がハッキリしており、世代上位の存在であることは揺るがないだろう。
リアアメリアの情報内で「中内田充正厩舎の評価はリアアメリアが上」とお伝えしたが、クラヴァシュドールも「先週まではクラヴァシュドールの方が上の評価だった」ということで決して悪いということはない。「体が増えてきたのは良い傾向だし、中京への輸送ならオークスの時ほどイレ込んでカイ食いが悪くなることもないはず」と厩舎関係者。オークスは大幅馬体増で出てくるはずがマイナス2キロだったので、今回は成長分も込みで450~460キロは欲しいところ。





5枠10番
アブレイズ
牝3/54.0kg 
藤井勘一郎/池江泰寿
騎手厩舎連対率:18.9%
中京芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.05.8
《期待値60%》

2月の京都で牡馬相手に2000mの新馬戦を勝利し、2戦目のフラワーCは新馬勝ち直後ということで人気薄だったが2番手からしぶとく押し切って重賞制覇。距離適性を考えて桜花賞は使わずオークスへ直行したが、レース中に骨折してしまった影響もあって17着に敗れている。
「夏を越して馬体に幅が出てパワーアップしている。この相手でも楽しみはあるよ」と厩舎サイドは前向き。帰厩してからは坂路で良い時計、良い動きをマークしている。デビューから2000m、1800m、2400mと長い距離しか使っていない馬なので、ローズSが2000mで行われるのはプラスにできる側の馬。池江泰寿厩舎は日曜日の中京に新馬のサトノスカイターフ、3勝クラスのシュリ、そして重賞のアブレイズと期待馬を並べている。


7枠15番
デゼル
牝3/54.0kg 
武豊/友道康夫
騎手厩舎連対率:40.7%
中京芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値65%》

デビューが遅れて3月の未勝利戦が初陣となったが、そこで既走馬相手に楽勝。続くスイートピーSでは大外から32秒5の上がりを繰り出して連勝し、オークスへの優先出走権を獲得した。この2戦のインパクトの大きさと、遅れてきた大物という期待度によってオークスでは打倒デアリングタクトの筆頭として2番人気になったが、11着に終わっている。
「前走は大舞台でキャリアの浅さが出た。引っ張って引っ張って位置取りが悪くなり、スムーズさを欠いてしまった」と厩舎筋。「ひと夏を越して確かな成長が見られる。もともと武豊騎手も秋以降と言っていた馬だし、仕切り直しの今回は結果を出して本番に向かいたい」と改めて勝ち負けを見込んでいる。デビューが3月だっただけに、目下の成長度は他より上のはずだ。
先週の坂路では自己ベストをマークしており、厩舎スタッフも「前哨戦としてはしっかり間に合った」と仕上がりには満足。秋華賞で再びデアリングタクトに対抗する立場となれるかどうか、今回の走りにかかっている。


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