紫苑S

中山競馬場1日目11R
第5回
紫苑S
芝 2000m/GⅢ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


重賞昇格後、1年目が2着ヴィブロス、2年目が1着ディアドラ、3年目が1着ノームコア、4年目が2着フェアリーポルカ&3着カレンブーケドールということで、毎年のように秋華賞での好走馬や、さらに後々までの活躍馬を輩出するようになった紫苑S。今年は除外馬が6頭出る盛況ぶりで、今回権利を取れなくても秋華賞には出られるような春の実績馬も多い。
開催初日の中山だが、天気予報は雨。メインレースの時間に馬場がどうなっているかは要注意になる。例えば、オークス5着のマジックキャッスルは道悪は苦手という話で、反対にオークス3着のウインマイティーは道悪歓迎だという。18頭それぞれに対して、馬場悪化の度合いに応じた評価をしていく必要がある。
春競馬では明らかに1頭格が違ったデアリングタクトは秋華賞に直行予定。紫苑Sと来週のローズSで対抗馬が現れるかが焦点になる。




2枠3番
レッドルレーヴ
牝3/54.0kg 
三浦皇成/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:1-1-0-0 
芝2000m:1-1-0-1 
最高タイム:1.59.5
《期待値60%》

フローラSで7着に敗れ、オークスは賞金が足りていたが自重することとなった藤沢和雄厩舎レッドルレーヴ。そのフローラSはこれまでより好位で進めたことと、強風で先行馬には厳しい展開になったことが敗因。「距離やコースは大丈夫だったし、馬体減も引き締まったものだったが、とにかく先行したのが失敗だった」と陣営は振り返っている。
登録のあった白百合Sは回避し、夏場は放牧先で休養。秋は紫苑Sから秋華賞というローテーションを描いて乗り込んできた。「メンバーは揃ったが、この馬もヒケを取らない素質馬。中山にも良績があるし十分勝負になる」と陣営。鞍上を三浦皇成騎手にしたのは秋華賞まで乗れることと、前走の内容に不満があった厩舎サイドが指示をしっかり聞く鞍上を希望したからだそうだ。


4枠8番
ミスニューヨーク
牝3/54.0kg 
加藤祥太/杉山晴紀
騎手厩舎連対率:33.3%
中山芝:1-0-0-0 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

無敗の2冠制覇を果たしたデアリングタクトは秋華賞に直行。杉山晴紀厩舎はミスニューヨークを紫苑Sに送り込む。オークスは抽選で除外となったが代わりに向かった白百合Sで3着。古馬相手の松島特別を勝って、今回のメンバーでは唯一2勝クラスを突破してこのレースに臨んでいる。
「オークスに出ていればデアリング相手でも良い勝負になっていた。当然秋華賞でのデアリングの最大のライバルはこの馬だよ」と厩舎サイドは2冠牝馬を引き合いに出せてミスユーニョークの自信を語っている。また、「加藤くんには開業当初から稽古などを手伝ってもらっていて感謝している。だから彼には何とか重賞をウチの馬で勝たせたいと思っている」とのことで、素質馬に加藤祥太騎手を乗せ続けているのにも理由がある。


5枠10番
マルターズディオサ
牝3/54.0kg 
田辺裕信/手塚貴久
騎手厩舎連対率:33.3%
中山芝:1-0-0-0 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

桜花賞は8着、オークスは10着と春のクラシック本番では結果が出なかったが、それまでの実績は世代トップクラスだった手塚貴久厩舎マルターズディオサ。陣営は「今にして思えば桜花賞はデキが最悪で重馬場も堪えていたし、オークスはその時の疲れが抜け切らず距離も長かった。春は可哀相な使い方になってしまった」と2戦の凡走を振り返っている。
オークスの後に田辺裕信騎手は「2000mなら大丈夫」と話していて、秋は紫苑Sから秋華賞を目指す形に。中山ではちょうど1年前にアスター賞を勝っていて、距離もオークスの2400mに比べれば今回の方がいいだろう。1週前に田辺騎手は「緩い」と話していたが、今週の追い切り後には「良かった」と手応えを掴んでいた。春の実績馬として、ここで再び力を見せたい。


6枠11番
スカイグルーヴ
牝3/54.0kg 
戸崎圭太/木村哲也
騎手厩舎連対率:-
中山芝:0-1-0-0 
芝2000m:1-1-0-1 
最高タイム:1.59.3
《期待値65%》

デビュー2戦目の京成杯で2着に入り、その後桜花賞は目指さずにオークス路線を狙うと公言したことで注目を集めた木村哲也厩舎スカイグルーヴ。ところが、対デアリングタクトの重要候補として人気になったフローラSはまさかの5着。賞金的にはそのままオークスに出ることも可能だったが、トライアルで負けていては勝負にならないと自重。立て直して秋華賞への再出発を切ることになった。
「前走は稽古で攻めすぎて、ガソリンが溜まっていない状態でのレースになってしまった」と厩舎サイド。マイナス14キロという馬体重もそれを示すものだったのだろう。また、強烈な風の中、壁を作れない位置でのレースになったことも影響していた。今回は調整を工夫していて、京成杯で好走している中山。巻き返したい。


8枠16番
シーズンズギフト
牝3/54.0kg 
ルメール/黒岩陽一
騎手厩舎連対率:100.0%
中山芝:1-1-1-0 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.03.6
《期待値65%》

前走のニュージーランドTで2着に好走し、WORLDは◎ルフトシュトロームからシーズンズギフトを本線の相手にして3万馬券を的中。その時にもお伝えしていたように、勝ってもNHKマイルカップに向かうつもりはなく、「秋に向けて賞金を加算できそうなレースを選んだ。春競馬は結果にかかわらずこれが最後」という出走。実際にニュージーランドTの後で放牧に出て、秋競馬すなわち秋華賞への道を進み始めた。
春はレースごとに鞍上が替わっていたが、今回は2度目の騎乗となるルメール騎手。しかも、春の主戦だったスカイグルーヴから奪い取った形になっている。「精神的に成長しているので今なら2000mでも気持ちよく走れるし、素質だけで走っていた感じの春とは馬が違う」と厩舎サイドは強気。ルメール騎手は3歳牝馬のお手馬がパッとしなかったためココは気合が入っているらしい。


8枠17番
ウインマイティー
牝3/54.0kg 
和田竜二/五十嵐忠男
騎手厩舎連対率:20.0%
中山芝:1-0-0-0 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.03.6
《期待値60%》

オークスで3着に激走した五十嵐忠男厩舎ウインマイティーが紫苑Sから始動。元々長い距離にこだわりがあって最初からオークス路線に向かい忘れな草賞を勝っていて、今回も1800mでコーナー2つのローズSよりも紫苑Sを選んだのは自然なところだろう。
「体を減らして帰厩してきたので中間はその回復に努めた。無事に戻ってきたけど、動きに関しては春の良かった頃には及ばない」と関係者。「この状態で良い競馬が出来れば本番はもっと楽しみになる」とのことで、今回はどちらかというと叩き台という雰囲気含みのレースになりそうだ。「春も使いながら力を付けていたので休み明けはどうか」というコメントも。ただし、雨が降ればプラスというタイプ。


8枠18番
パラスアテナ
牝3/54.0kg 
武豊/高柳瑞樹
騎手厩舎連対率:50.0%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.02.7
《期待値60%》

ラジオNIKKEI賞では牡馬相手に1番人気に推されるも4着止まりだった高柳瑞樹厩舎パラスアテナ。初勝利を挙げたのが稍重の福島だったので前走時には「こういう馬場は合っていそう」と言われていたが、結果的には乗り方も噛み合わず4着まで。「カーネーションCの勝ち方が一番良かったので、本質的には良馬場でのスピード勝負がいいんだろう」と関係者。その話からすると開幕初日の紫苑Sは合っている。
武豊騎手は再びこの馬のために中山へ。「放牧明けで帰厩当初は硬さもあったが、徐々に柔らかみが出てきて良い仕上がりになった。権利を取らないと秋華賞に出られない立場なので頑張りたい」と厩舎サイド。前走1番人気の力を良馬場の中山で見せたい。



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