札幌記念

札幌競馬場4日目11R
第56回
札幌記念
芝 2000m/GⅡ/3歳上/国際/定量


【事前情報ランクC】


特別登録のあったマカヒキが最終追い切り後に回避することになり、12頭立て、うちGⅠ馬が3頭というメンバーで行われることになった今年の札幌記念。大方の予想通り、人気はラッキーライラック、ノームコアというGⅠ牝馬2頭が集める状況。その一方で3番人気候補のグループは非常に混戦ムードになっている。
夏競馬唯一のGⅡで、秋のGⅠ戦線を狙う一流馬が始動戦に選ぶこともある注目のレース。今年はやや小粒かもしれないが、エリザベス女王杯に向かうべく久々の2000mに挑むノームコア、菊花賞へのステップとして得意の北海道を選んだ3歳馬ブラックホール、そして今回の結果次第で秋のローテの中身を考えるというラッキーライラックの結果にはそれぞれ注目だろう。
夏競馬は今週を含めてあと3週間。札幌はここからキーンランドC、札幌2歳Sと最後まで重賞が続く。来週のキーンランドCにはスプリント王へ軌道に乗るダイアトニックやお馴染みの穴馬ダイメイフジらが出走予定。







1枠1番
ノームコア
牝5/55.0kg 
横山典弘/萩原清
騎手厩舎連対率:11.8%
札幌芝:未経験 
芝2000m:1-1-1-0 
最高タイム:1.58.0
《期待値60%》

今年の春はスプリントGⅠの高松宮記念から始動し、得意としている東京マイルのヴィクトリアマイル、安田記念で善戦した萩原清厩舎ノームコア。今年はヴィクトリアマイルも安田記念もアーモンドアイを筆頭に相手が強く勝ち星は挙げられなかったが、適性の高さと地力は見せていた。
そんなノームコアだが、今回は2000mの札幌記念に参戦。4歳初戦の愛知杯以来となる2000m戦になるが、どうやらこれは秋のエリザベス女王杯を睨んでの出走のようだ。厩舎スタッフは「2000m自体は合うので、エリザベス女王杯に向かうために格好の付く競馬をして欲しい」と話している。ちなみに、中距離路線を勧めたのは横山典弘騎手。勝負にならなかった高松宮記念からコンビを組んで3戦、感じるところがあったのだろう。
「いつも放牧から戻ってきた直後は状態がイマイチ」と言われているように休み明けは得意ではない馬で、「今回は特に酷くて苦労した」らしいが、何とか今週で格好の付く仕上がりには持ってこられたとのこと。






2枠2番
ペルシアンナイト
牡6/57.0kg 
大野拓弥/池江泰寿
騎手厩舎連対率:0.0%
札幌芝:0-0-0-1 
芝2000m:0-2-0-3 
最高タイム:1.57.8
《期待値55%》

GⅠを制したのは3歳の秋で、その後もハイレベルなレースを使い続けて善戦は続けてきたものの、馬券になったのは3年連続好走のマイルチャンピオンシップと一昨年の大阪杯だけ。今年の上半期はドバイ遠征の予定が狂ってしまった影響もあり、安田記念9着、宝塚記念15着とペルシアンナイトらしくない大敗が続いてしまった。
宝塚記念が直前の大雨によって道悪の巧拙の差が大きく出るレースになってしまったため、陣営は不完全燃焼。まともに走っていないので疲れも残らなかったということで、中2か月で札幌記念を使うことになった。
札幌競馬場に入厩してからは大野騎手が続けて追い切りに騎乗しており、「ジョッキーは今週の方が良くなっていると手応えを掴んでくれた。息遣いや馬体面も良い状態でレースに臨める」と現地のスタッフは前向き。昨年の札幌記念は5着で、この条件自体は悪くないが。





5枠6番
ラッキーライラック
牝5/55.0kg 
デムーロ/松永幹夫
騎手厩舎連対率:25.0%
札幌芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-1 
最高タイム:1.58.4
《期待値65%》

GⅠ・3勝馬として今年の札幌記念の主役を担う松永幹夫厩舎ラッキーライラック。エリザベス女王杯の勝利で長いトンネルを脱すると、今年の春は牡馬相手の大阪杯を制覇。宝塚記念は道悪の影響で期待に応えられなかったが、ここから秋のGⅠ戦線を狙う。
宝塚記念の後は放牧を挟んでまず栗東に帰厩し、ウッドで1週前追い切りを済ませてから札幌競馬場に移動。最終追い切りは芝コースで行ない抜群の動きを披露している。「時計は速かったけど、さすがGⅠホースという感じで、あの時計でも楽々だった。洋芝もノメるところは見せず大丈夫だったし、香港でも走れているのでこのコースは問題無さそう」と現地スタッフは手応えを掴んでいる。
古馬になってから馬券にならなかったのはマイルの2戦と道悪の宝塚記念だけ。今回の結果次第で秋のローテーションをどれだけ強気に組むかどうかを決めるようだが、この相手に格好を付けられないようでは、秋天やジャパンカップ、海外遠征とは言いづらくなる。


6枠7番
ブラックホール
牡3/54.0kg 
石川裕紀人/相沢郁
騎手厩舎連対率:18.4%
札幌芝:1-0-0-0 
芝2000m:0-0-0-3 
最高タイム:2.02.1
《期待値65%》

去年の夏は函館で初勝利を挙げ、札幌2歳Sで重賞制覇を果たした洋芝巧者の相沢郁厩舎ブラックホール。その後は勝ち星から遠ざかっていきクラシック戦線における評価も徐々に落としてしまったが、ダービーではコントレイルに次ぐ2位タイの上がりで7着。3着ヴェルトライゼンデとは0秒1差のところまで追い込んでいた。
「このメンバーなら勝負になりそう」と主戦の石川裕紀人騎手。「ダービーは指示通り直線だけの競馬をしたけど、あんな競馬で勝ち負けに加われないことはハッキリしていた。それでもコントレイル以外とは差が無かったし、成長していると感じた。正攻法の競馬をしていればもっと上の着順もあったかもしれない」と、ダービーに関してはかなりの手応えを掴んでいる様子だった。
去年の実績通り北海道での滞在競馬は合っているようで、「いつもは環境が変わるとイレ込む馬だけど、今回は3日で落ち着いた。馬体も増えていて調整しやすいし春からの成長を感じる」と厩舎スタッフの感触も良い。
この後は菊花賞に向かう予定のようだが、古馬相手の今回は良い経験値を積めるのみならず、斤量の利点もある。2016年はレインボーラインが札幌記念3着から菊花賞2着。2014年はハープスターが52キロを味方にゴールドシップを破っている。


7枠10番
ポンデザール
牝5/55.0kg 
ルメール/堀宣行
騎手厩舎連対率:50.0%
札幌芝:3-0-0-0 
芝2000m:0-0-0-1 
最高タイム:2.03.0
《期待値60%》

前走の札幌日経オープンを4馬身差で圧勝し、函館・札幌の芝2600m戦は4戦4勝となった堀宣行厩舎ポンデザール。去年の夏は軽ハンデを利しての連勝という言われ方もしたが、今年は別定54キロでの圧勝となり、洋芝適性の高さ、長距離適性の高さというところを堂々と見せ付けた。
今回は得意の札幌とはいえ2000mで相手も大幅に強くなる札幌記念。関係者からは「持続的に脚を使えるスタミナ型なので、やっぱり距離はもっとあった方がいい」「距離短縮は不安」と、やはり2000mに関しては不安視する声が挙がっている。
一方、状態面に関しては中1週でも万全の様子。「先週まではダメージ回復に努めてきたが、カイ食いが戻ってきて馬体重は前走よりも増えているくらい。疲れはないし滞在なので状態は高いレベルで維持できている」という話だ。サンデーレーシングの勝負服でルメール騎手というのはエルムSのタイムフライヤーと同じ。


8枠11番
アドマイヤジャスタ
牡4/57.0kg 
吉田隼人/須貝尚介
騎手厩舎連対率:25.0%
札幌芝:未経験 
芝2000m:2-1-0-4 
最高タイム:1.59.0
《期待値60%》

函館記念を15番人気で制し、8戦連続大敗からの復活を果たした須貝尚介厩舎アドマイヤジャスタ。ホープフルSではサートゥルナーリアの2着に好走し、ダービーでもいわゆる3強と言われていたサートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーに次ぐ4番人気に推されていた実力馬だったが、競馬への前向きさが無くなって大敗が続いていたようだ。
復調の兆しを見せたのはホライゾネットを着用して臨んだ2走前の鳴尾記念。このレースは久々に2桁着順から抜け出す6着だった。そして函館記念は驚きの快勝。厩舎サイドは精神的な復調ともに「洋芝適性もあったと思う」と話していた。
今回は短期放牧を挟んで札幌入り。前走だけ見るとフロックのように感じてしまうが、馬具による精神的な復活と、元々は世代上位の評価を受けていた素質馬だという点を考えれば、今回も軽視はできない。



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