エルムS

札幌競馬場6日目11R
第25回
エルムS
ダ 1700m/GⅢ/3歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


今年はエルムS、レパードSと夏のダート重賞が同日に行われるが、まずは35分にエルムSが発走。昨年の2・3着馬に対してマリーンS勝ち馬タイムフライヤー、春に本州で好走したウェスタールンド、アナザートゥルースらが加わる形となる。
北海道と小倉、福島で組まれているローカル小回りのダート1700mでの重賞はエルムSただ一つ。今回もこの条件の経験が豊富な馬とほぼ初めてという馬で二分されている。
札幌開催は今週で1回開催が終了。後半は4週で、2週目から札幌記念、キーンランドC、札幌2歳Sが組まれている。秋のGⅠに繋がっていくレースが増えてきている。




2枠2番
エアスピネル
牡7/56.0kg 
武豊/笹田和秀
騎手厩舎連対率:0.0%
札幌ダ:未経験 
ダ1700m:未経験 
《期待値60%》

前走が1年ぶりの復帰戦かつ初めてのダート戦だった笹田和弘厩舎エアスピネルが、2017年富士S以来となる勝利を目指して北海道へ。
今年で7歳だが、脚部不安や体質の弱さがあったため、5歳シーズンは3戦、6歳シーズンは1戦しかしておらず、前走は「腰の疲れがなかなか取れず、レースに使うところまで仕上げを進められなかった」ということで1年ぶりの復帰戦だった。それに加えて初めてのダート戦では人気がないのも当然のことだった。
ただ、関係者はエアスピネルのダート適性に以前から期待を持っていた。昨年の函館記念を使った時に「ココを叩いて次はエルムSに行くというのが本線」という話が関係者の間で出ており、実は今回のエルムS出走は1年越しの狙い。実際にダートで走れることが分かった後だけに期待は高い。
2年ぶりに武豊騎手とのコンビが復活したというのも、今回勝ち負けの手応えがあるということだろう。芝マイルで頂点に肉薄した馬が、7歳を迎えてダートでもう一花となるか。


2枠3番
サトノティターン
牡7/56.0kg 
藤岡康太/堀宣行
騎手厩舎連対率:18.8%
札幌ダ:0-0-1-0 
ダ1700m:0-0-1-0 
最高タイム:1.42.4
《期待値60%》

昨年のエルムSで3着だった堀宣行厩舎サトノティターン。「大跳びだし不器用な馬でベストは広い東京の2100m。なので小回りはいかにも苦手そうなんだけど、去年は3着にきているからね」と関係者は笑っていたが、昨年は差す展開になって外を回して追い込んでも3着に間に合った。器用さが求められる展開になるとどうかだろう。
先週末の調教でチークピーシーズを試し、今週の追い切りとレースではブリンカーを着用。「小回りなので流れに乗って競馬をするため」と厩舎サイドは意図を説明している。「春の東京は斤量が厳しかったので56キロで走れるのはいい」とのことで、これは昨年のエルムSからも1キロ軽くなっている。
懸念があるとすれば体調面。前走後はノーザンファームに放牧して札幌競馬場に入ってきたが、「放牧中に体が大幅に減ってしまい、入厩してからは体を戻しつつの調整だった」と厩舎サイドはノーザン空港牧場での仕上げにいぶかしげだった。





3枠4番
ワンダーリーデル
牡7/57.0kg 
横山典弘/安田翔伍
騎手厩舎連対率:62.5%
札幌ダ:未経験 
ダ1700m:未経験 
《期待値65%》

前走のプロキオンSは放牧明けで「次のエルムSが本番。ここを使ったら次はもっと良くなりそうな雰囲気」とレース前から厩舎の話を聞いていた安田翔伍厩舎ワンダーリーデル。
昔は1400mで結果を出していたが、年齢を重ねてから、特に安田翔伍厩舎に転厩してからはマイル戦がベストにシフトしており、今回の1700mも「ズブくなってきたので距離は合った方がいい」と前向きなトーンで選んでいる。
北海道での滞在競馬は今回が初めてとなるが、「元々賢い馬で自分で馬体や気持ちを作っていたが、今回もジョッキーが乗って追い切ったらレースに向けてのスイッチが入った」と態勢は整った模様。今年のエルムSは横山一家3人が揃うことが話題だが、父典弘のパートナーがこの馬。


5枠8番
ウェスタールンド
セ8/57.0kg 
藤岡佑介/佐々木晶三
騎手厩舎連対率:50.0%
札幌ダ:未経験 
ダ1700m:2-0-0-0 
最高タイム:1.43.6
《期待値60%》

今年の春はダイオライト記念2着、続くアンタレスSで待望の重賞初制覇と2戦続けてアナザートゥルースとワンツーを決めて好調だった佐々木晶三厩舎ウェスタールンド。今回は放牧を挟んでのレースだが、まずは函館に入厩し、ウッドコースで追い切ってから札幌に移動しているように乗り込みは入念。「少し馬体は太いかもしれない」という話はあるが、動きはパワフルで仕上がりは上々と言っていい。
今回は久々に小回り1700mでの競馬となるため、陣営が気にしているのは展開面。「昨年のように前が速くなって追い込み馬が嵌まる展開になれば自信があるが、今年は逃げ馬が1頭しかいないからなぁ」と、ペースが緩むことを懸念している。エルムSは直線入り口で先頭集団にいた馬がそのままという極端な前残りになることも多く、今回はそこの読みも馬券検討の材料にしたい。





6枠10番
アナザートゥルース
セ6/58.0kg 
大野拓弥/高木登
騎手厩舎連対率:29.8%
札幌ダ:未経験 
ダ1700m:未経験 
《期待値60%》

ダイオライト記念は逃げてウェスタールンドを2馬身差で完封し、続くアンタレスSは連覇を狙った一戦だったがウェスタールンドに差し切られて2着。今回は小回り1700mの札幌に舞台を移し、対ウェスタールンドという意味では3戦連続の勝負となる。東京の1600mは走ったことがあるが、ローカル小回りの1700mは初めて。
「デキに関しては本当にイイ。7月頭に美浦に入ってジックリやってきたし、最終追い切りも大野が乗ってビシっとやった」と厩舎関係者。ただ、それに続けて「見た目には明らかに良いんだけど、この馬は休み明けは毎回走らないのでそこが心配」という話も。
前走に続いて58キロを背負い、他馬との斤量差は厳しいものの、「前走でこの馬自身は58キロを克服できている」と厩舎サイド。北海道遠征が実るか。


7枠12番
ハイランドピーク
牡6/56.0kg 
横山和生/土田稔
騎手厩舎連対率:7.4%
札幌ダ:1-1-0-0 
ダ1700m:2-2-1-1 
最高タイム:1.42.0
《期待値60%》

前走は骨折明けで状態一息ながら3着に好走した土田稔厩舎ハイランドピーク。今回はひと叩きして一昨年優勝、昨年2着のエルムS。ローテーション自体は予定通りで、3年連続の好走を狙っているが、実情はやや慎重に考える必要がありそうだ。
「不良馬場で好走した反動で、レース後は骨折した両膝が再びモヤモヤしていた」と厩舎筋。「何とかケアをしあがら緩めず乗り込むことはできたが、決して万全ではない」とのことで、青写真通りの上積みとはいかないようだ。「昨年も似たような状態で2着に走っているのでこの条件は合っているけど」と厩舎スタッフも地力と適性に期待というムード。
とはいえ、この件に関して横山和生騎手は「膝がモヤモヤしているのは知ってるけど、いつもこんな感じの馬だからあまり気にしても仕方ない」とサバサバ。自然体でエルムSへ。





8枠13番
タイムフライヤー
牡5/56.0kg 
ルメール/松田国英
騎手厩舎連対率:62.5%
札幌ダ:0-0-0-1 
ダ1700m:1-0-0-1 
最高タイム:1.42.4
《期待値65%》

前走のマリーンSでダートでの初勝利を挙げた松田国英厩舎タイムフライヤー。レース後は坂路のあるリリーバレーに短期放牧に出て、札幌競馬場にはレース10日前の7月30日に帰厩。最終追い切りはルメール騎手が乗ってダートコースで行なっている。ルメール騎手は追い切り後に「リラックスできている」とスタッフに感触を語ったそうだ。
昨年のエルムSは初めてのダート戦で6着だったが、その後も芝には戻らず内容のあるレースを続け、前走が待望の勝利。しかもこれまでの鬱憤を晴らすような3馬身半差の圧勝だった。重賞制覇へも態勢は整っている。
サンデーレーシングは土曜メインの札幌日経オープンに3頭出しで染め分け帽のポンデザールが圧勝。エルムSもウェスタールンド、タイムフライヤーの有力馬2頭で臨んでいる。


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