函館記念

函館競馬場6日目11R
第56回
函館記念
芝 2000m/GⅢ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


今年の函館オーラスを飾る記念レース。サマー2000シリーズの第2戦でもあり、フルゲートの16頭が顔を揃えた。
土曜日に行われた函館2歳Sは10番人気リンゴアメが勝って大波乱。函館が地元の丹内祐次騎手はマイネルミラノで制した2016年の函館記念以来4年ぶりに、またも函館での重賞制覇となった。リンゴアメもビッグレッドファームがオーナーの「マイネル系」だったが、函館記念は昨年2着のマイネルファンロンとともに参戦する。
他には藤沢和雄厩舎が3頭出し、橋田満厩舎が2頭出し。リンゴアメの菊川正達厩舎もグレイトミッションとの2頭出しで、人気薄の方が勝ったという結果だった。
2着馬の人気が過去10年⑨⑦⑭⑬⑩⑧⑦⑧⑫①ということで、9年連続で連レベルで大きく紐荒れ中の函館記念。今年の函館ラストも大波乱となるか。
来週からは札幌開催がスタート。最初の重賞は2週目の牝馬戦クイーンS。







1枠1番
レイエンダ
牡5/57.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:46.2%
函館芝:1-0-0-0 
芝2000m:2-0-0-2 
最高タイム:1.58.4
《期待値60%》

東京開催が終わってからの夏競馬期間中は函館・札幌に主力を集中させるのが恒例となっている藤沢和雄厩舎だが、今年は函館記念にレイエンダ、ランフォザローゼス、レッドサイオンの豪華3頭出し。中でも期待が大きいのはルメール騎手が乗っているところからも明らかだがレイエンダのようだ。
連覇の懸かっていた前走のエプソムCは10着に敗れてしまったが、上がってきたルメール騎手は開口一番「ここまで馬場が悪いとダメ」と話していたという。稍重のエプソムCや富士Sでは好走したが、前走のように上がりの掛かる荒れ馬場は向いていないとのこと。また、1800mに距離を延ばすのでブリンカーを外したことで行きっぷりが悪くなってしまい、前残りの流れにも対応できなかった。
今回は昨年の新潟記念以来となる2000m戦で、再びブリンカーを着用。陣営は「調子のよかった前走と同じくらいのデキだし、精神面も良い意味で変わりなくきている。良馬場なら変わってくるはず」と前向きだ。


2枠3番
ミスマンマミーア
牝5/52.0kg 
池添謙一/寺島良
騎手厩舎連対率:33.3%
函館芝:未経験 
芝2000m:0-0-0-4 
最高タイム:1.59.9
《期待値55%》

マーメイドSの時から「次はオーナーの要望もあって函館記念と決まっている」という話を聞いていた寺島良厩舎ミスマンマミーアが予定通りの参戦。ただし、前走時は「函館記念だと牡馬相手になるし小回りで後ろからくるイメージがないので勝負はマーメイドS」とも言っていた。今回のトーンは果たしてどうか。
函館競馬場には先週の水曜日に到着し、今週の水曜日に芝コースで時計を出してレースに臨む形。「着いた時はテンションが高いなという感じで、そこから何とかギリギリの状態でやってきた。こっちに来てからの上積みはあまり」というのが現地スタッフの感触だそうだ。やはり「函館の小回りで届くイメージがない」というのが正直なところで、今回は展開頼みの面がある。
希望は前走で2000m自体には対応できていたことと、鞍上が函館リーディングを争う立場の池添謙一騎手に戻ること。好調の鞍上が違う形でミスマンマミーアの能力を引き出せればこのメンバーでも。





3枠5番
カウディーリョ
牡4/55.0kg 
藤岡佑介/堀宣行
騎手厩舎連対率:28.6%
函館芝:未経験 
芝2000m:2-0-0-0 
最高タイム:1.59.9
《期待値65%》

デビューから①⑦①⑪①⑧①④着と1着か着外かの交互の成績が続いている堀宣行厩舎カウディーリョ。ただし、これは単なる偶然ではなく、勝ったレースと負けたレースには共通点がある。
「とにかく輸送が苦手で、イレ込んでカイ食いも悪くなってしまうので力を発揮できない」と関係者が語るように、負けた4戦は東京が3つと京都が1つ。対して、勝ったレースは滞在競馬の札幌が2つと小倉が1つ、そして美浦から一番輸送が短い中山。今回は函館滞在ということで、ただ単に並びの上で勝つ順番というだけでなく力を出せる下地がある。
別の情報筋が指摘するのは「精神面が課題のタイプなので距離短縮の時の方が競馬がしやすい」という点。確かに、距離短縮のレースは[2-0-0-0]だが、距離延長のレースは[1-0-0-3]という成績になっている。今回は2400mから2000mへの距離短縮で、これも巻き返しのパターンに合致する。
まだオープン以上での実績はないが、名門堀厩舎が芝中距離のエース候補として期待する良血馬。現地の情報筋も「このくらいのメンバーだったら全然通用しそうな雰囲気」と報告している。まだまだ課題も多い馬だが、前述の通り今回は走れる条件がピタっと揃っている。


4枠8番
ベストアプローチ
セ6/56.0kg 
横山武史/小島茂之
騎手厩舎連対率:0.0%
函館芝:0-0-0-1 
芝2000m:1-1-1-1 
最高タイム:2.02.1
《期待値60%》

前走の巴賞が屈腱炎で2年2か月ぶり、しかもその間に藤原英昭厩舎から小島茂之厩舎に転厩してのレースだったベストアプローチ。結果は上がり最速で0秒5差の6着。かなりのスローで完全な前残りの競馬になったことを考慮すれば、復帰戦としては上々の内容だった。
休養前は青葉賞2着と東京でのオープン勝ちがあった素質馬で、陣営は「ただでさえ常識的には厳しい復帰戦で、キツい展開を大外からあれだけ伸びたのだから合格点以上」と好感触。「追い切りに乗った鞍上も前走より良いと言ってくれたし、距離も1800mより伸びた方が良いのは確実」とのことで、いかにも前走からの変わり身がありそうな気配だ。
2年以上も待って復帰した以上はレースで結果を出したいところ。この中間も関係者から「脚元が大丈夫なうちに…」といった話が聞こえてくるように、一戦一戦が勝負という立場にある。


5枠10番
トーラスジェミニ
牡4/56.0kg 
木幡育也/小桧山悟
騎手厩舎連対率:18.2%
函館芝:1-0-0-0 
芝2000m:1-0-0-1 
最高タイム:2.00.4
《期待値60%》

エプソムCでは18頭立ての18番人気で3着に逃げ粘り3連単421万馬券の片棒を担いだ小桧山悟厩舎トーラスジェミニ。3勝目を挙げた時も単勝141倍の万馬券だったように、小桧山厩舎、日高の小牧場出身、さらに勝つ時は大抵乗っているのが木幡育也騎手ということでとにかく人気にならないタイプだったが、前走の巴賞は2番人気での逃げ切り勝ち。単勝5.4倍というのはトーラスジェミニとしては断トツに渋い配当だった。
「前走も少頭数で楽に行かせてもらって前半が61秒。相当上手くいきましたよ」と陣営は振り返るが、これまでに築き上げてきたキャラクターゆえに、常に「ナメられ逃げ」のチャンスがあるのがこの馬。「勝った後だし、そんな毎回上手くはいかないでしょう」とは関係者の談で、確かにいつも勝ってから次に勝つまでに間隔が空くのは大敗を繰り返して再びナメられる状況を作る必要があるからなのかもしれない。
今回はステップレースの巴賞を勝っての参戦だけに、再度前走のような緩い逃げが打てるとは思えないが、木幡育也騎手がお手馬とともにどのようなレースプランを考えているか。


6枠12番
プレシャスブルー
牡6/54.0kg 
石川裕紀人/相沢郁
騎手厩舎連対率:18.6%
函館芝:未経験 
芝2000m:3-2-1-10 
最高タイム:1.58.9
《期待値60%》

明け6歳初戦の初富士Sでやっとオープン入りを果たした相沢郁厩舎プレシャスブルーだが、相手なりに末脚を伸ばして大崩れしない個性が活きて、昇級2戦目の新潟大賞典で3着に健闘。今回は厩舎関係者を始めとして、周辺の人間のトーンがかなり上がっている。
「前走で接戦だったブラヴァスが七夕賞で強い2着。そことの比較でいけばこの馬もローカルの重賞くらいだったら手が届くはず」と関係者。「新潟よりは間違いなく小回りコース向き」という点もプラスで、この馬のために函館で乗る石川裕紀人騎手も「今年はメンバーが弱いし、稽古の動きからデキも凄く良さそうに感じるので勝てると思っています」と妙に自信を持っているそうだ。
ハンデは前走から据え置きの54キロで、去年の夏は札幌で勝っているので洋芝実績、夏競馬の実績も備えている。今回も穴候補になりそうな存在。





7枠13番
ニシノデイジー
牡4/56.0kg 
勝浦正樹/高木登
騎手厩舎連対率:0.0%
函館芝:1-1-0-0 
芝2000m:0-0-1-3 
最高タイム:2.00.1
《期待値60%》

3歳シーズン以降、一度も3着以内の好走がないまま4歳の夏競馬を迎えた高木登厩舎ニシノデイジー。今年は新コンビとして田辺裕信を迎え、距離や戦法を色々と変えながら走ってきたがAJCCが6着、金鯱賞が6着、そして目黒記念が18着と相変わらず結果が出ていない。
今回は2歳の夏に3戦3連対で札幌2歳Sも勝っている北海道シリーズの滞在競馬に活路を求め函館記念に参戦。鞍上は久々に勝浦正樹騎手となり、現地での追い切りにも騎乗している。「前走は意識的に前に行かせる競馬をしたが、距離もあってバタっと止まってしまった。やはり溜める形の競馬の方が良さそう」とのことで、今回はある程度控える形になりそうだ。
「函館に入ってから、馬体に張りが出て見るからに状態は良さそう」というのは滞在競馬が合うからだろう。一つ噛み合えば復活できるはずの馬で、ここで変わり身を見せたい。



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