ラジオNIKKEI賞

福島競馬場2日目11R
第69回
ラジオNIKKEI賞
芝 1800m/GⅢ/3歳/国際/ハンデ


【事前情報ランク マル特M】


今年は出走12頭のうち11頭が賞金900万円の2勝馬で、残る1頭が1勝+前走1勝クラスで2着のディープキングという顔ぶれ。すなわち、賞金上位の存在が1頭もおらず、“残念ダービー”とも呼ばれる夏の3歳戦としては異例。言ってしまえば2勝クラスの条件戦を3歳馬だけでやっているという形になる。
そのため、ラジオNIKKEI賞の醍醐味の一つであるハンデ差もほとんど存在しない。さらには12頭のうち9頭が前走で2勝目を挙げての参戦ということで、クラシック路線で揉まれてきた馬もほとんどいない。とにかく例年とは違った雰囲気のレースになっている。
となると、重要なのは勝ってきたレースの中身とポテンシャルの比較。そして、初日から雨が降って難しくなっている馬場への対応力だろう。人気的にも上位は拮抗しているだけに、配当面に関しては例年通りの妙味が見込めるだろう。




1枠1番
バビット
牡3/53.0kg 
団野大成/浜田多実雄
騎手厩舎連対率:20.0%
福島芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-1-0-0 
最高タイム:1.47.8
《期待値65%》

福島での未勝利戦、新潟での早苗賞と春のローカル開催で2連勝してきた浜田多実雄厩舎バビット。関係者は「デビュー戦が11番人気だったところからも分かるように、最初はそこまで注目されていた存在ではなかった」と語る一方、「これまで4戦して全て連対。まだ底を見せていないのは魅力」と3連勝への期待を覗かせている。
2連勝はどちらも逃げ切りだが、陣営は「他にハナに行きたい馬が多いのは好都合」と話している。というのも「気が良すぎる馬で、前走なんかも押し出されるようにハナに立ってから抑えるのにかなり苦労していた」という話で、「他の馬たちに行ってもらえば後ろで我慢させられる」と、今回は控える形を考えているようだ。
また、今回はこれまでの折り合いの難しさを考慮してリングハミに変更。「ソエが良くなったので以前よりシッカリ調教出来ているのも大きい」ということで上積みもある。


4枠4番
コンドゥクシオン
牡3/53.0kg 
石川裕紀人/中舘英二
騎手厩舎連対率:8.3%
福島芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-0-0-1 
最高タイム:1.51.2
《期待値60%》

ダービー出走の夢を追って挑戦した青葉賞は12着に大敗。その時に乗っていた石橋脩騎手は表向きのコメントでは「この馬なりにしぶとく走っていたが時計が速かった。まだまだこれからの馬ですから」と語るにとどめたが、裏では「とにかくスピードが全然ない。東京じゃ話にならない」と酷評していたそうだ。
しかし、今回は雨予報もある小回り福島コース。「スピード不足」という酷評も2分23秒台の決着に付いて行けなかった前走の結果も全く気にする必要はない。
実際に、デビュー勝ちを収めたのは不良馬場だった去年の夏の福島芝1800m。そして2勝目を挙げたのも重馬場でレースの上がりが39秒1も掛かった3月中山の山桜賞。特に前走の勝ちっぷりに関しては「あれだけ悪い馬場なのにこの馬1頭だけがスイスイと上がっていけた。道悪の上手さはクロノジェネシス級じゃないか」と関係者が宝塚記念馬を引き合いに出して褒めていたほど。
とにかくレースまでに雨が降り、大敗した青葉賞とは真逆の条件になってくれればチャンス増大。ちなみに、青葉賞を大敗したおかげかハンデが他の2勝馬たちより1キロ軽くなっているのも地味なプラス要素。



5枠5番
サクラトゥジュール
牡3/54.0kg 
石橋脩/堀宣行
騎手厩舎連対率:23.3%
福島芝:未経験 
芝1800m:0-1-0-0 
最高タイム:1.50.4
《期待値60%》

今年のラジオNIKKEI賞は2頭出しとなる堀宣行厩舎。2007年にロックドゥカンブ、2012年にファイナルフォームでこのレースを勝っており、他にストロングリターン、クォークスターが馬券になっている。ただし、最近は結果が出ておらず去年はヒシイグアスが1番人気9着、その前に2頭出しだった2015年はレアリスタが2番人気16着、キャンベルジュニアが5番人気15着と揃って大敗している。
今年の2頭はともに5月の東京で2勝目を挙げたサクラトゥジュールとグレイトオーサー。石橋脩騎手が騎乗するサクラトゥジュールは口向きの悪さに課題があり、「コーナー4つの1800mを引っ掛からずに乗り切れるかが課題」と言われているが、状態に関しては「当初思っていたよりかなり良くなっている」と厩舎スタッフが絶賛。「直前の追い切りでは落ち着きを保てていたので、なんとかレースでもスムーズに立ち回りたい」とのことで、能力さえ出し切れば勝負になっていいという感触はある。


6枠8番
グレイトオーサー
牡3/54.0kg 
レーン/堀宣行
騎手厩舎連対率:47.6%
福島芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.49.0
《期待値65%》

堀宣行厩舎の2頭出し、もう1頭はディアデラノビアの産駒グレイトオーサー。こちらの方がキャリアは浅いが「ラジオNIKKEI賞が目標」という話が出てきたのは早かった。デビュー戦は4月下旬の未勝利戦だったが、そこを勝つとすぐさま「もう一つ勝ってラジオNIKKEI賞に向かう」という方針が決まり、「ラジオNIKKEI賞を前提にすると2000mを使った方が距離短縮で向かうことになるのでレースがしやすい」と考えて2戦目は2000m戦を選んでいる。
レーン騎手はサクラトゥジュールにもグレイトオーサーにも乗っていたが、厩舎サイドから好きな方を選んでいいと言われてグレイトオーサーへの騎乗を即決。理由の一つは「サクラは口向きが悪くて危ないので乗りたくない」ということだが、「ポテンシャルの高さや将来性も断然グレイトオーサーが上」と関係者の間でも言われており、2頭とも普通に力を出し切ったらグレイトオーサーが先着するだろうという雰囲気になっている。


7枠9番
パラスアテナ
牝3/52.0kg 
武豊/高柳瑞樹
騎手厩舎連対率:80.0%
福島芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.45.9
《期待値65%》

デビューからの2戦はダートで勝ち切れなかったが、3戦目に芝に使うとそこから2連勝と結果を出した高柳瑞樹厩舎パラスアテナ。「脚元がしっかりしていなかったし適性も掴みにくいタイプだったのでダートから使ったが、成績通り芝で良さが出た」と厩舎サイド。今回は芝で無敗の3連勝を目指し、函館からこの馬のためにやってくる武豊騎手とともに重賞に臨む。
「ここまでの2連勝はともに余裕十分で、とにかくレースセンスの良さが光る馬」と関係者は評価。「馬場状態も不問だし、福島でも結果を出している。不安という不安が見当たらないので、あとは他馬との力関係だけでしょう。牝馬があまり活躍しないレースというのはありますからね」と話している。
ちなみに、武豊騎手がわざわざ関東馬の牝馬のために福島へ、という点は大きなポイントだが、とある情報筋からの話では「最初はこの馬のためという話ではなかった。ポタジェ(6月7日の1勝クラスで2着→土曜日の生田特別を勝利)が前走で勝っていたらラジオNIKKEI賞という話で、そのためにこの日は福島行きの予定を立てていたようです」とのこと。


8枠12番
ルリアン
牡3/54.0kg 
坂井瑠星/佐々木晶三
騎手厩舎連対率:50.0%
福島芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値65%》

新馬戦2着の後に骨折してしまったためクラシック路線には縁が無くなってしまったが、今春の復帰後は未勝利戦→1勝クラスを2連勝して素質の高さを見せている佐々木晶三厩舎ルリアン。今回は3か月弱の間隔を空けてラジオNIKKEI賞に参戦するが、状態は休む前から更に良くなっているようだ。
「前走後はダービートライアルという線もあったが、骨折で遅れた馬なので無理をする必要はないとここまで待っていた」と関係者。「2連勝は能力だけで押し切ったようなもの。今回は休みを挟んで体付きに締まりが出てきたし、上に力が抜けるような感じだったフォームもトモに力が付いて前への推進力が出てきた」と、休む前からの成長度を感じ取っている。
鞍上は坂井瑠星騎手になるが、実は川田将雅騎手も相当後ろ髪を引かれていたという話がある。阪神のCBC賞などに先約があったことで福島に行くことは無かったが、調教師からは「勝てるから乗りに来るか?」とかなり自信のある様子で誘われたそうだ。



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