函館スプリントS

函館競馬場4日目11R
第27回
函館スプリントS
芝 1200m/GⅢ/3歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


サマースプリントシリーズの開幕戦となる函館でのスプリント戦。昨年は禁止薬物問題が直撃し、13頭中6頭が競走除外になって7頭立てというレースになってしまったが、今年はフルゲートの16頭が顔を揃えた。
例年斤量差と古馬初対戦ということで注目を集める函館スプリントSの3歳馬だが、今年は1頭も出走していない。当初はビアンフェが使うという話が出ていたが、葵Sの勝利で賞金は十分と判断し、直接秋のGⅠに向けて準備を進める形になったようだ。
そして、このコースは“函館巧者”や“洋芝巧者”といった点も話題になるが、ダイアトニック、フィアーノロマーノ、ライトオンキューといった実績馬はいずれも函館初参戦。函館芝1200mでのレース経験がある馬は6頭しかおらず、勝ったことがあるのは2頭しかいない。地力か、適性か。この辺りも馬券の結論を出すために重要な材料となりそうだ。







1枠2番
マリアズハート
牝4/54.0kg 
大野拓弥/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:27.3%
函館芝:未経験 
芝1200m:3-1-1-1 
最高タイム:1.07.7
《期待値65%》

目下3戦連続連対中の菊沢隆徳厩舎マリアズハート。キャリア7戦のうち5戦が中山で、その5戦が4勝2着1回というコース巧者だが、今回は初めて洋芝の函館に向かうこととなった。
「当初は中山のオーシャンSを狙っていたが、熱発で間に合わなくなり回避。立て直して春雷Sを使ってから函館スプリントSを目指すことになった」と関係者は函館入りの経緯を説明。美浦にいる厩舎スタッフは「1週前追い切りは輸送を控えているので坂路でサラっとだったが、その前のコース追いであらかた仕上がっていた。現地での動きも良かったと聞いているし状態は前走以上だろう」とトーンが高かった。
「内からでも捌けるタイプなので枠はどこでもよかった。有力馬とは斤量差もあるし、勝負になると思っている。今後のために賞金加算をしておきたい」とのことだが、今後とは得意の中山で行われるGⅠスプリンターズSだろう。





2枠3番
エイティーンガール
牝4/54.0kg 
坂井瑠星/飯田祐史
騎手厩舎連対率:33.3%
函館芝:未経験 
芝1200m:4-3-1-4 
最高タイム:1.07.8
《期待値60%》

昨秋のシルクロードSで2着に好走している飯田祐史厩舎エイティーンガール。前走の鞍馬Sは1番人気で3着だったが、この敗因は休み明けよりも馬場。「これまでは良馬場でも時計が掛かるような荒れ馬場の開催で結果が出ていたので、今の京都で1分7秒台の決着になるとどうか」という懸念が関係者から挙がっており、WORLDはこの話も考慮した上で鞍馬Sは勝ったタイセイアベニールから本命公開していた。
この話を踏まえると、函館コースは初めてとなるが、ある程度時計の掛かる洋芝は合いそうな予感。陣営も「洋芝は初ですが、力の要る馬場状態だったシルクロードSで2着しているのでアウト思っている」と話している。「最近は追い込みのイメージだけど、以前は前目でも運べていたので小回りには対応できると見ている」とのことで、この枠なら久々にスタートから出していく可能性も。





3枠6番
ダイアトニック
牡5/58.0kg 
武豊/安田隆行
騎手厩舎連対率:0.0%
函館芝:未経験 
芝1200m:0-0-1-0 
最高タイム:1.08.7
《期待値65%》

阪急杯は加害馬となって2位入線3着降着。高松宮記念は逆に被害馬となって4位入線3着だったが、不利が無ければ突き抜けて勝っていたかもしれない。ここ2戦はいずれも好走しているが何とも煮え切らない結果となってしまった安田隆行厩舎ダイアトニックが、今回は武豊騎手との新コンビで久々の勝利を目指す。
「前走は初めての1200mだったけど、阪急杯で出していく競馬をしていたので上手く流れに乗れた。不利は仕方ないが、今後もスプリント路線で活躍が見込めそうな強い内容の競馬だった」と関係者。「栗東に戻ってきた時は余裕があったけど、函館への輸送を挟んで引き締まってきた」とのことで、「以前は弱かったトモがしっかりしてきた」と現地のスタッフが語るように、しっかり態勢は整っている。
「58キロでも結果が求められる立場なのでスムーズに回ってきたい」と陣営。ダノンスマッシュを凌ぐ安田隆行厩舎のスプリント路線の主力となれるか、まずは一つ1200mのタイトルが欲しい。





4枠7番
ライトオンキュー
牡5/56.0kg 
古川吉洋/昆貢
騎手厩舎連対率:39.2%
函館芝:未経験 
芝1200m:2-1-0-1 
最高タイム:1.08.1
《期待値65%》

馬柱上は京阪杯以来7か月ぶりのレースとなる昆貢厩舎ライトオンキューだが、この中間はドバイのアルクオーツスプリントに出走するため現地入りし、中止になって戻ってくるという経過を挟んでいる。
関係者曰く「水準くらいには持ってこれたかな」というデキのようで、ドバイへの空輸送と結果的に長期休養明けの形になるため絶好調とまでは言えない状況。昆貢厩舎といえば毎年北海道開催では欠かせない厩舎で、普通は滞在の馬は早くから現地に入れていく形を取っているが、今年はコロナの影響と、ライトオンキュー自身が坂路でやった方が仕上げやすいという馬なのでギリギリまで栗東の坂路で調整されている。
なお「ドバイの中止に関しては、帰厩した時に体が増えていたくらいなので疲れや反動はなかった」とのこと。ポイントは久々の実戦と、ギリギリまで坂路を使わざるを得なかったという急仕上げ感。


4枠8番
シヴァージ
牡5/56.0kg 
藤岡佑介/野中賢二
騎手厩舎連対率:33.3%
函館芝:未経験 
芝1200m:1-0-0-2 
最高タイム:1.09.0
《期待値55%》

高松宮記念は上がり最速で5着だった野中賢二厩舎シヴァージ。今回はそれ以来のレースとなるが、追い込みタイプのこの馬がCBC賞など他のレースではなく洋芝小回りの函館スプリントSを選んだ理由については、情報筋から興味深い話を聞いている。
「夏場は暑さでヘタれてしまうので、最初からこの時期は北海道で休ませるつもりだった。ただ、秋まで待つと間隔も空くし、それなら放牧ついでに函館で一つ使っておこうかという流れになった」と情報筋。現地の調教班が「やや太目に映るし、稽古の反応も鈍くてデキに関してはもう一歩かな」と首をかしげていたのも今回がおまけの一戦ということに関係がありそうだ。
「雨が降ったりすればこの馬のパワーが活かせると期待したんですが、今週は良馬場ですね」関係者。「今回も外からの追い込みになりそうなので、函館でたまにある内が大渋滞して大外一気が正解みたいなパターンになるといいんですが」と、展開利での食い込みを希望を寄せていた。


5枠9番
フィアーノロマーノ
牡6/57.0kg 
藤岡康太/高野友和
騎手厩舎連対率:0.0%
函館芝:未経験 
芝1200m:未経験 
《期待値65%》

今回が初めての1200m戦となる高野友和厩舎フィアーノロマーノ。阪急杯2着の後は高松宮記念に向かわずマイラーズCに投票した(確定後競走除外)のでスプリント路線はないのかと思われていたが、夏競馬を迎えてこの距離にチャレンジすることになった。
「初めてのスプリント戦になるので序盤に流れに乗れるかどうかがカギになる。能力自体はこのメンバーなら上位なので、スムーズに立ち回れば勝ち負けになって不思議はない」と関係者。一方、厩舎スタッフは「スタートさえ上手くいけば1200mでもスピード負けすることはないはず」とジャッジ。ただ、跛行による除外以来の競馬で、「ダメージは小さかったので立ち上げもスムーズだった」と説明する一方、「今週のひと追いで走れる態勢は整った」とのことで、若干急仕上げで間に合わせた雰囲気はある。


5枠10番
ジョーマンデリン
牝4/54.0kg 
岩田康誠/清水久詞
騎手厩舎連対率:37.5%
函館芝:3-1-0-0 
芝1200m:3-1-1-5 
最高タイム:1.08.6
《期待値60%》

先週のUHB杯を勝って連闘してきた清水久詞厩舎ジョーマンデリン。函館では[3-1-0-0]という今年一番のコース巧者で、関係者は「とにかく函館なら走る馬なので、連闘で函館スプリントSというのは最初から考えていた」と語る。ちなみに、特別登録の締め切りは日曜の14時半で、UHB杯の発走は日曜の15時25分。つまり、陣営は結果が出る前に函館スプリントSへの登録を済ませていたということになる。
「前走は良化途上だったけど、ゲートは上手く出るし好位で上手く折り合えるしと、函館にくると全然競馬ぶりが違うというところを見せてくれた」と関係者。「このメンバーに入ると格では見劣るけど、連闘でも上積みは十分だし今年は函館慣れしている有力馬がいない。勢いと相性の良さで何とかなってもいい」と、結構色気は持っている様子だった。



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