エプソムC

東京競馬場4日目11R
第37回
エプソムC
芝 1800m/GⅢ/3歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


昨年と同じく渋った馬場での競馬となりそうなエプソムC。時期的にあまり一流馬は揃わないGⅢだが、その代わりに将来を期待される4歳馬、5歳馬が多く集まり、ダークシャドウ、エイシンヒカリ、ルージュバックなどはエプソムC制覇後も大舞台で活躍している。秋の毎日王冠との繋がりが深いのも特徴だろう。
今年は池江泰寿厩舎、藤沢和雄厩舎、吉村圭司厩舎の2頭出し、社台レースホースの3頭出し、「サトノ」の3頭出し、シルクレーシングの2頭出しなど、出走メンバーにまとまりがある。どういう経緯で多頭出しになったのか、期待度が高いのはどちらの馬なのか、その辺りも馬券のヒントになってくる。
当日の馬場状態が読みにくいこともあるのか、前日段階のオッズはかなりの混戦模様。1番人気は4歳馬ピースワンパラディだが、当日は馬場も人気も改めてチェックし直す必要があるだろう。
東京開催は先週までの安田記念でひと段落付いた感じだが、来週は3歳ダート重賞のユニコーンSが行われる。3歳馬の順位付けだけでなく、将来のダート界の頂点を担う馬を占う一戦、今年は超ハイレベルという噂。







1枠1番
ソーグリッタリング
牡6/57.0kg 
藤井勘一郎/池江泰寿
騎手厩舎連対率:20.0%
東京芝:1-2-1-3 
芝1800m:2-3-2-1 
最高タイム:1.44.3
《期待値60%》

池江泰寿厩舎は昨年の3着馬ソーグリッタリングと一昨年の勝ち馬サトノアーサーの2頭出し。ソーグリッタリングはエプソムCのステップレースとして機能しているメイS2着からの参戦となる。
「安定して走れているが、抜け出すとソラを使う癖があってなかなか勝てない」と情報筋が評する通り、昨年のエプソムC3着から数えて③③③④④②着と6戦連続で掲示板を確保しながら勝ち切れていない。「こういう馬だから乗り慣れていた川田から藤井になってどうかの心配はある」とのことだ。
「道悪は特段苦にしないし、メイSを叩いてエプソムCというローテは予定通りなので状態も上がっています。上手く乗れば去年以上の結果は期待できますよ」と、厩舎サイドは前向き。





2枠3番
ギベオン
牡5/57.0kg 
戸崎圭太/藤原英昭
騎手厩舎連対率:16.7%
東京芝:1-1-0-1 
芝1800m:1-1-0-1 
最高タイム:1.45.0
《期待値55%》

相性の良い左回りの中距離戦を転戦しているが、なかなか結果が出ない藤原英昭厩舎ギベオン。新潟大賞典は「内でゴチャゴチャして道中のリズムが悪かったのと、開幕週にしては緩い馬場が合わなかった」と厩舎サイドは振り返っていた。
ただ、今回も18頭立ての内枠で、おそらく土曜日の雨の影響は避けられない状況。「スムーズに力を出し切れるレースになればGⅢくらいは勝ち負けできる馬」とずっと言われてきたが、今回も舞台設定はあまり良くないかもしれない。
鞍上は戸崎圭太騎手に乗り替わり。先週のメインレースである安田記念は上手く乗れていなかったが、土曜日はメインと最終レースを連勝。馬場を掴めている点は頼もしい。


2枠4番
サトノアーサー
牡6/56.0kg 
レーン/池江泰寿
騎手厩舎連対率:100.0%
東京芝:1-0-1-4 
芝1800m:2-2-3-1 
最高タイム:1.45.1
《期待値65%》

一昨年の勝ち馬サトノアーサーが2年ぶりにエプソムCに参戦。毎日王冠の後に故障で長期休養があり、復帰後はオープン特別を中心に走っていた。陣営は「賞金加算をして再び重賞戦線へ」と考えていたようだが、崩れないもののとことん勝ち切れず復帰後の成績は②⑥④③②③着。とはいえ今回は賞金が足りて縁起のいい舞台に参戦することが叶った。
「前走は構え過ぎたのもあるが、手応え抜群だった割に伸び切れなかった」と関係者。厩舎サイドは「直線が長い東京の方がこの馬向きなのかもしれない」と考えてエプソムCを使うことを決めたそうだ。池江厩舎はソーグリッタリングもいるのでサトノアーサーは米子Sに向かうプランもあったようだが。
「こっちは実際にこのレースを勝っているし、馬場不問で力を出せるのが魅力。この厩舎の2頭はどちらも良いけど、サトノの方が少し上かな」と厩舎筋。


3枠5番
ピースワンパラディ
牡4/56.0kg 
津村明秀/大竹正博
騎手厩舎連対率:16.7%
東京芝:2-0-2-0 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.48.6
《期待値65%》

「間違いなく重賞を勝てる馬」と昔から大竹正博厩舎で期待されていたピースワンパラディが、ようやくオープン入りを果たし青葉賞以来の重賞に参戦。
素質は間違いない馬ながら条件戦を勝ち上がるのに時間が掛かったのは「視界が広くなると仕事が終わりと思うようで、先頭に立つと力が抜けてしまう」という個性のため。前走で勝たせた川田将雅騎手も「真剣味に欠ける馬だね」と振り返っていたそうだ。ただ、これは裏を返せば全力を出さずにオープンまで戻ってきたということ。相手が強くなればそれだけパフォーマンスが上がる期待が持てる。
「ここ2戦のマイルは少し忙しかったので1800mでちょうどいい。道悪もこなせるので、他馬が苦しむようなら相対的に優位に立てる」と陣営。一気の重賞制覇が叶うか。





4枠7番
サラキア
牝5/54.0kg 
石橋脩/池添学
騎手厩舎連対率:0.0%
東京芝:0-1-1-1 
芝1800m:0-3-0-1 
最高タイム:1.45.9
《期待値60%》

池添学厩舎サラキアは昨年の2着馬。マーメイドSではなくエプソムCに遠征してきた理由については、昨年は「1600m~1800mくらいがベストで、広くて直線が長いコースが合っているから」と条件面の良さを挙げていたが、今年は昨年結果が出ているというゲンの良さと、マーメイドSだとハンデが重くなることを考慮しての参戦のようだ。
昨年のエプソムC以降は目立った好走がないものの、エリザベス女王杯は0秒4差の6着に健闘。今回はまずレーン騎手に騎乗依頼をしたように、関係者もココが復活の舞台だと気合を入れて臨んでいる。実際は「もう少し良い馬の依頼が来るだろうから」とエージェントに答えを保留され、結局レーン騎手はサトノアーサーに、サラキアには同じエージェントの石橋脩騎手が乗ることになったが。


8枠16番
アンドラステ
牝4/54.0kg 
岩田望来/中内田充
騎手厩舎連対率:30.0%
東京芝:未経験 
芝1800m:1-1-0-0 
最高タイム:1.47.5
《期待値65%》

今年のエプソムCは社台レースホースの馬がソーグリッタリング、ギベオン、アンドラステの3頭出し。3頭ともチャンスを感じるが、中でも目立つのはオープン入り直後の4歳牝馬ながらマーメイドSではなくエプソムCに参戦してきたアンドラステだろう。鞍上は前走から続いてコンビを組む岩田望来騎手でここ最近は重賞でチャンスのある馬に乗る機会が増え、栗東の関係者は「そろそろ岩田の息子も重賞を勝てそうなんだが」と注目されている。
関係者によると元々内回りで2000mのマーメイドSは視野に入れておらず、「手堅くオープン特別の米子S(阪神1600m)に向かうのが最初の予定だったが、今はデキがいいし、過去2戦2勝の左回りに魅力を感じるのでエプソムCに挑戦させることにした」という話。
パールSは出遅れたため普段と違う差す競馬で勝ち、「競馬の幅が広がって自信になった」と厩舎サイド。「以前ほど引っ掛かる面がなくなったので外枠でも大丈夫だし、道悪でばかり走っている馬なので雨は歓迎」とのことで、人馬ともに重賞初制覇の可能性は十分。





8枠17番
レイエンダ
牡5/57.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:48.2%
東京芝:2-1-0-3 
芝1800m:2-0-0-1 
最高タイム:1.46.6
《期待値65%》

昨年の勝ち馬レイエンダがちょうど1年ぶりの勝利を目指してエプソムCに参戦。今年は昨年の1~3着馬が揃って出走するという形になっている。藤沢和雄厩舎は土曜日の函館で史上2人目となる通算1500勝を達成した。
「ダービー卿CTの後は放牧を挟んで調整してきたが、気持ちに前向きさがあって良い雰囲気ですよ」と厩舎関係者。「東京は元々合っているし、去年のエプソムCも富士Sも稍重で結果が出ているので馬場が渋るのはプラスでしょう」とのことで、連覇に向けてトーンは高い。
今回は久々にルメール騎手とのコンビも復活し、厩舎としても狙ってきた一戦。先週はグランアレグリアの調教パートナーを務めており、厩舎スタッフは「先週は併せた相手が大仕事をしてくれたから、今週はレイエンダに頑張って欲しいね」と語っていた。GⅠ勝ち、通算1500勝と厩舎のムードの良さが伝わってくる。



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