鳴尾記念

阪神競馬場1日目11R
第73回
鳴尾記念
芝 2000m/GⅢ/3歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


昨年はメールドグラースがその後の飛躍の橋頭堡としたが、それまでは池江泰寿厩舎が3連覇していた鳴尾記念。今年の池江泰寿厩舎はサトノルークスを出走させるが、人気の中心は紅一点のラヴズオンリーユーとなりそうだ。
今年は重い斤量を背負う実績上位馬が1頭もおらず、出走馬の半数の前走がオープン特別。さらに、前走1着馬も1頭もいないということで重賞としてはやや低調。コース適性や臨戦過程、仕上がりを見渡すと考え方次第でどこからでも狙いが経ちそうな雰囲気で、馬券的は大きなチャンスが眠っているかもしれない。
今週から始まる阪神開催は宝塚記念が行われる6月28日までの4週8日間。来週はマーメイドSが行われ、宝塚記念も含めて組まれている重賞は全て芝の中距離戦となっている。



3枠6番
キメラヴェリテ
牡3/52.0kg 
岩田望来/中竹和也
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:0-1-0-0 
芝2000m:0-1-0-1 
最高タイム:1.58.9
《期待値65%》

2012年に鳴尾記念が6月阪神開幕週の施行となってから、3歳馬が出走するのは今回の中竹和也厩舎キメラヴェリテが初めて。考えてみると、この時期に古馬オープンの賞金を持っている3歳芝中距離馬はダービーか白百合SかラジオNIKKEI賞を使うのが普通の形だ。
しかし、キメラヴェリテの場合は収得賞金1650万円ながらダービーが補欠一番手で除外。登録していた白百合Sは「外回りの1800mというタイプじゃない」という理由で見送り、古馬相手の鳴尾記念を選んでいる。関係者曰く「阪神の2000mは若葉Sで2着があるし、ココなら開幕週かつ52キロで使える。逃げるこの馬には最高の条件」とのこと。
「何が何でも逃げますよ」と厩舎サイド。先週時点ではあまり状態が良くなかったらしいが、今週になって「デキは凄く良くなってきた」と、1週スライドしたことで仕上がりも良くなっているようだ。珍しい形の参戦が実るか。


4枠7番
ラヴズオンリーユー
牝4/54.0kg 
デムーロ/矢作芳人
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:1-0-0-0 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.00.6
《期待値65%》

昨年のオークス馬ラヴズオンリーユーがやや意外にも感じるGⅢ鳴尾記念に参戦。このレースはグレード別定だが、やや特殊で牝馬に甘いルールとなっており、ラヴズオンリーユーはGⅠ馬ながら加増なしの54キロで出走できる。
「前走はドバイが中止になっての仕上げ直しだったし、マイルも結果的は短かった。ドバイでは2400mのシーマクラシックを使う予定の馬でしたからね」と関係者。「復帰2戦目で調整は順調だし、距離も2000mの方が良い。牡馬相手になるけど正直今年は大したメンバーじゃないのでヴィクトリアマイルの方が手強かったくらい」とのことで、普通なら負けられない態勢に見える。
ただし、厩舎筋によると「正直まだデキは途上。今回も手控え気味の追い切りだったし、まだ全力ではやれてない」とのこと。「この仕上げでGⅠだったら厳しいけど、54キロでGⅢだったら力の違いで何とかしたいけどね」と、微妙なトーンではあった。


4枠8番
レッドジェニアル
牡4/56.0kg 
酒井学/高橋義忠
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:0-0-0-3 
芝2000m:1-0-2-1 
最高タイム:1.59.1
《期待値65%》

4歳シーズンのここまで2戦は期待ほどの結果を残せなかった高橋義忠厩舎レッドジェニアルだが、厩舎サイドは「今回はイイぞ」と何やら自信がありそうな様子。「日経新春杯の時は体調がイマイチで、大阪杯はデキは上向いていたけど相手が強すぎた。今回は状態も相手関係も今まで一番」とのことで、ようやく結果を期待できるレースが巡ってきたという雰囲気。
「今は心身ともに大人になって余裕が生まれ、当たり前に調教が出来るようになってきた。走っている姿を見ても安心して見ていられるようになった」と厩舎サイド。鳴尾記念と大阪杯は同じコースだが、今年の大阪杯に出走したのはレッドジェニアルだけ。そこで0秒7差ならば今回は強気になっていいだろう。


6枠12番
ドミナートゥス
牡5/56.0kg 
松山弘平/宮本博
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:1-0-0-0 
芝2000m:2-4-0-1 
最高タイム:1.59.1
《期待値60%》

今年の鳴尾記念はサンデーレーシングが3頭出しだが、その中で最も陣営のトーンが高いのが宮本博厩舎ドミナートゥス。3連勝でオープン入りを果たした後に屈腱炎を発症して1年以上の休養を強いられたが、今年2月に復帰を果たすと叩き2走目の前走福島民報杯で2着に好走。引き続き左前脚の状態は慎重にケアする必要があるようだが、今回も前走並みの状態はキープできている。
今回新コンビの松山弘平騎手は調教に乗って「乗り味が良いし、良い馬を頼まれました」と好感触。厩舎スタッフも「前走の福島は馬場が荒れていた。本来はもっと良い馬場が合っている馬で、その点では開幕週の阪神でもっと良い走りができそう」と舞台替わりに期待を持っている。


7枠13番
レッドガラン
牡5/56.0kg 
北村友一/安田隆行
騎手厩舎連対率:33.3%
阪神芝:4-0-0-2 
芝2000m:0-0-1-1 
最高タイム:1.59.2
《期待値60%》

前走の新潟大賞典は1番人気に推されながら6着に終わった安田隆行厩舎レッドガラン。関係者は「鞍上が上手く乗りこなせていなかった」と、土日移動制限の関係もあってコンビを組んだ鮫島克駿騎手の騎乗にやや不満があるようだが、重賞初挑戦ということを考えれば人気とはいえ敗戦をそこまで責める訳にはいかないところ。
新潟を使ったのも「コーナー2つの広いコースだから」というのが理由で、これまでは外回りの条件を選んで使っていたが、今回はコーナー4つの内回り2000m。厩舎サイドは「これまでは腰の甘さがあってコーナーの多いコースは避けていたが、馬自身は成長しつつあるし対応して欲しい」とコメント。この話ぶりだと、まだ自信があるという訳ではなさそうだ。


8枠15番
エアウィンザー
牡6/56.0kg 
川田将雅/角居勝彦
騎手厩舎連対率:61.1%
阪神芝:4-2-0-1 
芝2000m:4-4-2-2 
最高タイム:1.58.3
《期待値65%》

骨折明けで7か月ぶりだった前走時は明らかに状態が良くなかった角居勝彦厩舎エアウィンザーだが、叩き2走目となる今回は前進がありそうなムード。「前走はハッキリと良くなかったし、57.5キロではあの結果は仕方ない」と話していた関係者も「今回は巻き返せるデキにある」と話すトーンが変わっていた。
「今回は56キロだし、休養前に重賞を勝っているコース。夏はまたハンデを背負わされそうだし、走るとしたらココでしょう」と関係者。「本来の実力を考えたら他と同じ斤量のGⅢでは負けていられません。確かに一番良かった頃と比べるとあと一息ですが、復活の足掛かりにしたいレースです」とのことで、気合は入っている。


8枠16番
サトノルークス
牡4/56.0kg 
武豊/池江泰寿
騎手厩舎連対率:12.5%
阪神芝:2-1-0-0 
芝2000m:0-0-0-1 
最高タイム:1.59.7
《期待値60%》

先週のダービーではヴェルトライゼンデが3着に健闘した池江泰寿厩舎。鳴尾記念には昨年の牡馬クラシック3冠に皆勤し菊花賞2着だったサトノルークスを出走させるが、「ステイヤーの資質が高い馬だが、今回は久々になるので2000mを使うことにした」と陣営が明言しているように、叩き台の雰囲気を漂わせている。
「骨折明けですが、今はもう脚元に不安はありません」と陣営。「奥手のタイプで3歳の頃は素質だけで走っていたが、ようやく馬体の成長が追い付いてきた」とのことで、仕上がり自体は良好。厩舎筋の関係者は「この後宝塚に向かうという話は聞いていないので、サマーシリーズが目標だろう。厩舎得意の小倉記念なら面白いんじゃないか」と話していた。


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