平安S

京都競馬場9日目11R
第27回
平安S
ダ 1900m/GⅢ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクC】


オークス前日に行われる西のダート重賞。そもそも『平安S』というのはどういう位置付けのレースだろうか?古馬の中距離ダート路線を確認しておこう。2月のフェブラリーSが終わった後に行わる中央のダート重賞は以下の通り。
3月 マーチS
4月 アンタレスS
5月 平安S
6月 帝王賞(大井)
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8月 エルムS
9月 シリウスS
11月 みやこS
12月 チャンピオンズC
他にも毎月のように地方交流重賞が組まれているが、基本的に3~5月の重賞は帝王賞へ、7~11月の重賞はチャンピオンズCへ駒を進めるためのステップレースという位置付けになる。よって中央の古馬ダートGⅢは、各陣営が「賞金を加算すべく勝負度合いが高い」のか「次への叩き台」なのか、そのあたりを見極めることが“狙いの定石”だ。
このレースが2013年に1900mになって以降、前走が条件クラスだった馬がいきなり通用したことはなく、GⅠからの直行よりはOP~GⅢを経由した馬が最も走りやすいという傾向が出ている。やはり古馬になってハッキリとした上昇カーブを描いて来た馬を素直に信頼するのが最良手と言えるだろう。
それともうひとつ、今年だけに当てはまる事柄として、コロナの影響で土日に騎手の移動ができないことが最大のポイント。そのせいもあって多くの有力馬が乗り替わり(テン乗り)となっている。
乗り替わる騎手はそれなりの上位騎手であるため大幅にマイナスとは言わないが、例えばゴールドドリームやオメガパフュームなど、外国人ジョッキーがずっと乗ってきたような馬は乗り替わりで同じパフォを期待していいのかどうか、その影響を測るのが難しい。当週の追い切りに初めて跨ったくらいで100%前任者と同じ能力を引き出せるとは思わない。
それと重賞をいくつも勝っている馬は別定GⅢでは当然斤量が重くなるもの。1~3キロの斤量差は大きな影響が出るのは言うまでもない。
【乗り替わり】によるマイナス補正、バラバラな【斤量差】、そして冒頭であげたこのレースへの【本気度(意味合い)】。これらを諸々考慮すれば、決して堅い重賞とは言えないはず。下馬評では6頭くらいが横並びの評価になりそうだが、馬券はひと捻り、ふた捻りくらいするのが丁度良さそうなイメージだ。




2枠2番
ロードレガリス
牡5/56.0kg 
池添謙一/野中賢二
騎手厩舎連対率:-
京都ダ:4-0-0-0 
ダ1900m:1-0-0-0 
最高タイム:1.57.3
《期待値65%》

地方在籍時から6連勝中のロードレガリス、勢いに乗って7連勝で重賞制覇を目指しての出走となる。『稽古はやればやるだけ動くのですが、先週までに馬はほぼできており、今週は疲れを残さないように調整。ここまで予定通りきています。連勝していますが、急にハミを噛んでみたり、抜け出すとソラを使ってみたりと、まだ改善の余地がある馬です。今回はこれまでと戦ってきた相手とは違い、本当に強いダートのGⅠ級がいるので、上昇度を武器にそれらの相手にどこまでやれるかですね』と野中師。
JRAに戻って4連勝は、全て余裕を持っての勝利。底知れぬ強さで、厩舎としても、『インティとの2枚看板でダート路線をリードして行きたい』と期待は大きい。4戦4勝の京都コース、斤量56キロならばダートの強者相手でも十分太刀打ちできると見ている。



4枠5番
オメガパフューム
牡5/59.0kg 
北村友一/安田翔伍
騎手厩舎連対率:16.7%
京都ダ:1-1-1-0 
ダ1900m:0-1-1-0 
最高タイム:1.56.8
《期待値60%》

昨年末のGⅠ東京大賞典を連覇を決めたオメガパフューム。引き続きM・デムーロとコンビでこのレースでの復帰を早々に決めていたが、移動制限でミルコではなく北村友一とのコンビに変更になった。その鞍上、2週続けて追い切りに騎乗して感触を掴んでいたとの事。『最終追いは終いを伸ばすイメージで乗ってもらいました。繊細な面があったのですが、ここ最近は精神的にしっかりしてカイバもよく食べるようになりました。休み明けで59キロは斤量的にも楽ではないと思いますが、とにかく順調にきており、良い状態で送り出せます』と安田翔師。
昨年の平安Sも59キロで出走して3着。その当時よりも仕上がりは良く精神面での成長もあるが、相手は昨年より格段に強い。目標は次の帝王賞連覇。勝負度合いという意味では今回はそう強くない。



5枠7番
ゴールドドリーム
牡7/58.0kg 
藤岡佑介/平田修
騎手厩舎連対率:33.3%
京都ダ:1-0-0-0 
ダ1900m:未経験 
《期待値65%》

フェブラリーS、チャンピオンズCなどGⅠ5勝のゴールドドリーム。昨年末に引退するはずだったが、サウジCとドバイに選出されたのでそこまで現役続行。サウジカップ6着後はドバイワールドカップを目指して現地入りして調整していたが中止。帰国して引退レースを帝王賞に再設定して調整。その前のひと叩きにこのレースを選んだ。
『帰国後はノーザンFしがらきで調整し、ここを目標にしっかり乗り込んできました。先週あたりから本来の姿になってきたし、いい状態に持っていけます。58キロは初めて背負いますが、です斤量がどうこうという馬ではなく、自分の走りができれば結果はついてくるはず』と平田師。この馬が国内でGⅠ以外のレースに出るのは、2016年の武蔵野S以来。目標は次であるのは間違いないが、力が違うので恥ずかしい競馬にはならないだろう。



5枠8番
スマハマ
牡5/56.0kg 
坂井瑠星/中内田充正
騎手厩舎連対率:26.7%
京都ダ:1-0-0-3 
ダ1900m:未経験 
《期待値60%》

前走の東海Sではインティが控えたので楽にハナを切れたが、4角で手応えがなくなり後退してしまい15着と惨敗。前走後に高橋亮厩舎から中内田厩舎に転厩して、今回はその初戦となる。「手探りなところはありますが、以前の関係者からも色々とアドバイスをもらって調整しました。稽古ではそんなに良く見せない感じとの事なので、仕上がりとしては上々だと思います。今回はチークを着けて集中力を高めて、自分の型に持ち込み、できればそのまま押し切って欲しいですね」と陣営。強力メンバーの今回もいつも通りの逃げ戦法でどこまでか。



6枠10番
スワーヴアラミス
牡5/57.0kg 
松田大作/須貝尚介
騎手厩舎連対率:0.0%
京都ダ:1-1-0-0 
ダ1900m:1-1-0-0 
最高タイム:1.57.4
《期待値60%》

降雪の為に2日順延となり、続行競馬として行われた前走のマーチS。好位の4番手から追走して、直線で抜け出し、後方から猛追して来たクリンチャーを首差振り切って重賞初勝利となった。「予定が延びた影響なのか、少し内にモタレていました。それでも何とか凌いでくれました。その後は1カ月ほど短期放牧に出しましたが、このレースに合わせて調整しました。良い意味での変わりがなく順調なので、この相手でどこまで通用するのか楽しみですね」と陣営。
当初は西村淳也予定が騎乗停止で松田大作騎手に変更。その松田騎手は2週連続で追い切りに騎乗して感触を掴んでいたとの事。相手強化となるが、最近の安定ぶりから食い込むチャンスもありそうだ。



7枠11番
ヴェンジェンス
牡7/57.0kg 
幸英明/大根田裕之
騎手厩舎連対率:14.3%
京都ダ:1-4-2-3 
ダ1900m:未経験 
《期待値60%》

2走前の東海Sでは勝負話をお伝えして本命推奨し的中をお届け。前走のフェブラリーSは東海Sの後に出走するかどうかをしばらく決めかねていたように、条件もベストとは言えずに意欲十分な参戦ではなかったので10着というのもある意味納得の結果だった。
今回は得意の京都コースになるし、有力馬に乗り替わりが相次いでいる中で、この馬は主戦の幸騎手が騎乗というのも心強いところだ。「前走後は放牧に出して、4/15に戻りました。先週、今週と幸騎手を背に良い動きを見せて仕上がりは問題ありません。かなり強力なメンバーが揃いましたが、今回は得意の京都コースになるし、前に行く馬もいて流れも向きそうです」と陣営。



7枠12番
マグナレガーロ
牡5/56.0kg 
北村宏司/角居勝彦
騎手厩舎連対率:0.0%
京都ダ:3-0-0-0 
ダ1900m:2-0-0-0 
最高タイム:1.58.1
《期待値60%》

マイラーズC、青葉賞、NHKマイルC、ヴィクトリアマイルと現在4週連続重賞勝利中と絶好調のシルクRから土曜の期待がこの馬。5戦4勝、3連勝中で重賞初挑戦となる。「前走後は放牧に出して調整。休ませた効果で筋肉量が増えてダート馬らしい体つきになりました。今回GⅢにしては強力なメンバーでイキナリ重賞初挑戦となりますが、持っているものはヒケをとらないと思うので、どこまで通用するのか楽しみです」と陣営。一戦一戦が全力勝負で続けて使えない弱さはあるが、ここまで大事に育てて結果を残して来た。鞍上の北村宏騎手に厩舎から強力なプッシュがあり、今週は京都での騎乗を決意。まだ底を見せていない魅力もあり侮れない存在になりそうだ。




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