新潟大賞典

新潟競馬場2日目11R
第42回
新潟大賞典
芝 2000m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


昨年は昇級初戦で7番人気だったメールドグラースが、当時まだ未知数の存在だったダミアン・レーン騎手に導かれて勝利を収めた新潟大賞典。その後、人馬ともに快進撃を続けていくことになる訳だが、ローカルのハンデGⅢでここまで大物が出てくることは珍しい。今年もココで結果を出せれば後々はGⅠでも…と思わせるような素質馬、良血馬はいるが、果たして結果を残せるだろうか。
ハンデは最重量が57.5キロの3頭、最軽量が牡馬で53キロのドゥオーモということで、上下差4.5キロ。今年は除外馬が出るほどだったため格上挑戦の馬はおらず、このレースとしては上位拮抗の良いメンバーが揃っている。
春の新潟開催は新潟大賞典が唯一の重賞。来週は土日ともメインレースが3勝クラスの条件戦となっている。今週は新潟大賞典のおかげで騎手がある程度揃っているが、東京競馬場でGⅠが続く中、来週以降の新潟はローカルらしさを増すことになりそうだ。







1枠2番
エアウィンザー
牡6/57.5kg 
三浦皇成/角居勝彦
騎手厩舎連対率:0.0%
新潟芝:未経験 
芝2000m:4-4-2-1 
最高タイム:1.58.3
《期待値55%》

一昨年のこの時期から4連勝が始まりGⅢチャレンジCで重賞制覇を果たした角居勝彦厩舎エアウィンザー。しかし、GⅡ金鯱賞では3着、GⅠ大阪杯では5着と格が上がるにつれて勢いを失ってしまい、大阪杯の後は夏負けで調整が遅れて京都大賞典は12着大敗。さらにこの中間は骨折により再び長期休養明けのレースとなっている。
「重賞で勝ち負けをするような仕上げまでは出来ていないですね」と厩舎サイドのトーンは控え目。情報筋は「角居厩舎なので仕上げの理想が高いという面はあるが、威張れる状態ではないのは確かだろう」と今回のデキを見ている。実績を考えると当然ながら、トップハンデタイの57.5キロも楽ではないだろう。
「前走は状態面だけじゃなく、京都の下り坂でバランスを崩したし距離も長かった。その点今回の条件はいいし、能力通りならGⅢは楽に勝てる馬だが」と関係者。今回は地力の高さと不安材料を上手く天秤に掛けて評価を下す必要がある。





2枠3番
ギベオン
牡5/57.5kg 
岩田望来/藤原英昭
騎手厩舎連対率:24.4%
新潟芝:未経験 
芝2000m:2-0-0-5 
最高タイム:1.59.3
《期待値65%》

昨秋以降はレースで不利があったり折り合いを欠いたりして結果が出ていなかった藤原英昭厩舎ギベオンだが、前走の金鯱賞は復調気配を見せる4着。しかし、金鯱賞も「4コーナーまでは良い位置で折り合いも付いていたが、直線に向いてから前が詰まった」と関係者が振り返るように、決してスムーズなレースではなかった。「瞬発力がないので一度ブレーキを踏むと巻き返せない。スムーズに捌いていれば2着はあったんじゃないか」とのことだ。
今回は引き続き得意の左回りを狙って新潟へ。「ハンデを背負うのは仕方ないが、左回りの広いコースはベスト。距離も合っている。ゲートをちゃんと出て前走のような位置で競馬が出来れば勝負になる」と陣営は強気。2年前のこの日にはNHKマイルカップ2着の実績馬が、今年はGⅠ裏で久々の勝利を狙う。


3枠6番
レッドガラン
牡5/56.0kg 
鮫島克駿/安田隆行
騎手厩舎連対率:5.9%
新潟芝:0-0-0-1 
芝2000m:0-0-1-0 
最高タイム:1.59.2
《期待値65%》

去年の冬から3戦2勝でOP特別を勝ち軌道に乗ってきた5歳馬レッドガラン。大阪城Sを勝った後にジョッキーから「今はワンターンの競馬が合っている」と進言を受けて初重賞の舞台は新潟大賞典に決定。短期放牧を挟んで調整している。鞍上は北村友一騎手が乗りに来る予定だったが、移動制限の関係で鮫島克駿騎手が代打騎乗することとなった。
「まだコーナーの走りがぎこちなかったり、直線でも逆手前で走っていたりと、未完成な部分が多い中で前走は勝ち切ってくれました。その辺りが改善されればもっと良い走りができると思いますが、今はデキが良くて充実しているし重賞でも楽しみですよ」と関係者の評価は高い。
安田隆行厩舎のロードカナロア産駒というとダノンスマッシュ、ダイアトニック、トロワゼトワル、ミッキーワイルド、レッドルゼル、ケイデンスコールとレッドガラン以外に現役のOP馬が6頭もいるが、どの馬もマイル以下で活躍するスピード自慢。レッドガランが2000mの重賞を勝てばロードカナロアと安田隆行厩舎の名声はさらに高まる。





4枠7番
ブラヴァス
牡4/55.0kg 
柴山雄一/友道康夫
騎手厩舎連対率:0.0%
新潟芝:未経験 
芝2000m:3-1-1-2 
最高タイム:2.00.1
《期待値65%》

ヴィルシーナの初仔ブラヴァスが重賞に初参戦。オーナーはもちろん佐々木主浩氏で、厩舎はもちろん友道康夫厩舎。ヴィルシーナがGⅠを勝ったのは古馬になってからで、シュヴァルグランやヴィブロスも息長く活躍していた。この一族は素質の高さで3歳春から走れるが、本当に良くなるのは3歳の夏を越してからなのだろう。ブラヴァスも若駒S8着後に休養に入り、8月末に復帰してからは5戦3勝でOPまで上がってきた。
「成長力がある血統で、確実に力を付けています」とは厩舎サイドも認めるところ。さらに、「以前は力む面があったが、障害練習を取り入れてから体が起きてタメの利いた走りができるようになった」ということで、この血統を良く知る厩舎の工夫も成長に繋がっているという。
鞍上は、最初は津村騎手に声を掛けていたが東京に残ることになったため柴山雄一騎手に。関係者は「これは柴山に久々に重賞を勝てる馬が回ってきたんじゃないか」と注目している。


4枠8番
ダイワキャグニー
牡6/57.5kg 
内田博幸/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:18.8%
新潟芝:0-0-0-1 
芝2000m:2-0-1-5 
最高タイム:1.58.3
《期待値60%》

今年の新潟大賞典はトップハンデが57.5キロで3頭並んでいるが、その中で重賞勝ちがないのは菊沢隆徳厩舎ダイワキャグニーだけ。ただし、東京のOP特別を5勝しており、キャリア通算7勝は今回のメンバーでは最多タイとなっている。ベストが東京なのは間違いないが、斤量的に東京のOPは使いにくい立場となってきたためこの春は中京の金鯱賞→新潟の新潟大賞典と左回りの重賞を渡り歩いている。
「OPは5つも勝っているのに重賞は3着が最高。この馬向きの左回りの中距離重賞は多いので、何とかタイトルを獲らせたいんです」と厩舎筋。「前走は勝ち馬が桁違いでしたが、ハナを切って良いペースで運べました。自分でレースを作れる強みがあるので上手く立ち回りたい」とのことで、重賞制覇に向けてトーンは高い。


5枠9番
トーセンスーリヤ
牡5/54.0kg 
横山和生/小野次郎
騎手厩舎連対率:20.0%
新潟芝:未経験 
芝2000m:0-0-1-3 
最高タイム:1.58.9
《期待値60%》

昨冬から横山和生騎手とコンビを組むようになり、先行する形で結果を出して一気にOP入りを果たした小野次郎厩舎トーセンスーリヤ。重賞初挑戦となる今回も横山和生騎手はともに新潟入り。左回りは久々だが、5走前の中京2000m戦で3着に好走している。
「今、すごく具合が良いんですよ」と語るのは横山和生騎手。「折り合いが付くようになったので2000mも大丈夫ですし、この相手関係なら一発あると思っています。ハンデは予想より少し重かったですけどね」と、関係者に話す口ぶりは軽かった。そして「今回は終いを活かすような競馬をしようと思っています。追い切りでも最後に良く伸びたように溜めれば脚は使えます」と話しており、この馬が控えると展開は少し変わってきそうだ。
「この馬のことは横山和生が一番分かっているし、本人も自信を持っている。狙う価値はあると思うよ」と情報筋も密かに期待する一戦。ハンデ重賞らしく伸び盛りの軽ハンデ馬がアッと言わせるか。





5枠10番
サラス
牝5/53.0kg 
松若風馬/西村真幸
騎手厩舎連対率:33.3%
新潟芝:未経験 
芝2000m:3-1-0-2 
最高タイム:1.59.7
《期待値60%》

格上挑戦での重賞制覇を果たした昨年のマーメイドSからほぼ1年ぶりの復帰戦となる西村真幸厩舎サラス。脚部不安明けながら帰厩後はしっかりと調整できており、「さすがにイキナリから万全とはいかないし、前走の方が良かったことは確かだけど、それでも松若がこの馬のために新潟に来ているように、走れる態勢にはある」と関係者は状態面を見ている。
「前走は後ろからまとめて差し切ったように決め手が武器の馬。大型馬でトビも大きいので、新潟の外回りも合っていると思います」と厩舎サイド。これが復帰戦の舞台に牡馬相手の新潟大賞典を選んだ一つの理由でもある。長期休養明け、牡馬相手と楽な戦いではないが、重賞ウィナーながら今回もハンデは軽い側。再び波乱を巻き起こすことが出来るか。



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