アンタレスS

阪神競馬場8日目11R
第25回
アンタレスS
ダ 1800m/GⅢ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


皐月賞の裏で行われるダート重賞。基本的にGⅠ級の実績馬の参戦は少なく、今後の重賞、GⅠ戦線に向けて実績を積みたいという馬が集まるレース。今年は前走で交流GⅡを勝ったアナザートゥルースが58キロで、GⅢ勝ちの実績がある3頭と、2年前の京都記念を勝っているクリンチャーの合わせて4頭が57キロ。過去10年では56キロ、57キロまでの馬しか勝っていない。
3月はダート中距離の重賞が多く、今年もマーチS(3月31日中山)、名古屋大賞典(3月12日名古屋)、ダイオライト記念(3月11日船橋)からのローテの馬が多い。そして、2~3月の準OPを勝った2頭も含めて主力を形成するような雰囲気だ。
今週から騎手の土日移動制限ルールが適用され、皐月賞、アーリントンCとの関係などで鞍上にも変更があった一戦。その中身は個々の馬の解説内で確認してもらいたい。なお、ワイルドカードに騎乗予定だった北村宏司騎手は金曜日の調教中に負傷したため、岩田望来騎手に乗り替わっている。
阪神開催は今週で終了し、来週からは京都開催。開幕週には安田記念の前哨戦マイラーズC、2週目には天皇賞・春が行われる予定だ。







2枠3番
ロードゴラッソ
牡5/57.0kg 
浜中俊/藤岡健一
騎手厩舎連対率:20.0%
阪神ダ:2-0-0-0 
ダ1800m:2-0-0-1 
最高タイム:1.51.7
《期待値60%》

佐賀記念2着→名古屋大賞典1着と上り調子でアンタレスSに挑む藤岡健一厩舎ロードゴラッソ。阪神では昨秋にシリウスSを勝っており、条件戦の勝利も含めてダート2戦2勝とコース相性は良い。去年の夏以降は2000mのレースを選んで走り続けていて、前走の名古屋大賞典は9か月ぶりの距離短縮だった。今回はさらに久々の1800mかつ、中央馬16頭での戦い。流れに付いて行けるかがカギとなりそうだ。
「前走は正攻法で強い勝ち方をしてくれた。阪神でも重賞を勝っているしコース替わりは問題ない」と厩舎サイド。「去年はJBCクラシックと東京大賞典こそ力の差を感じる敗戦でしたが、GⅡやGⅢ辺りならもう格上の存在ですからね。勝って再びGⅠに使いたいです」と関係者も強気だった。
今回は主戦の川田将雅騎手が皐月賞に乗りに行く予定だったため和田竜二騎手を押さえていたが、高松宮記念で騎乗停止。そのため改めて岩田望来騎手に騎乗依頼をしていた。その後川田将雅騎手は阪神で乗ることになったが、ロードゴラッソではなくベストタッチダウンを選択。ベストタッチダウンに乗る予定だった浜中俊騎手が余る形となり、ロードゴラッソにスライドしてくることになった。残念なのは玉突きで弾き出され重賞騎乗の機会を失った岩田望来騎手か…と思いきや北村宏司騎手の負傷でワイルドカードに代打で乗ることになった。


2枠4番
クリンチャー
牡6/57.0kg 
石橋脩/宮本博
騎手厩舎連対率:100.0%
阪神ダ:0-1-0-0 
ダ1800m:0-1-0-0 
最高タイム:1.51.3
《期待値60%》

ダートに転向してから仁川S2着→マーチS2着と連続して結果を残している宮本博厩舎クリンチャー。芝で活躍していた頃から「ダートは走りそう」という話があった馬だが、芝の重賞で頭打ちになりつつあったタイミングでの路線変更が吉と出ている。2着だった菊花賞は不良馬場で、初重賞制覇となった京都記念は重馬場。今回はそれ以来となる2年ぶりの勝利が掛かる。
今回は引き続き石橋脩騎手が騎乗。石橋脩騎手は「上がっていく時の脚はGⅠ級だった。勢いが付き過ぎて直線は下手に乗ってしまったけど、まともなら勝っていた競馬。なんで今までダートを使わなかったのかが不思議なくらい」と振り返っている。
一方で、マーチSからの中2週には不安あり。石橋脩騎手は「平安Sまで待った方が良いと言ったんですが…」と体調面を心配しており、情報筋も「能力や適性なら勝ち負けだけど、この強行軍だけが心配」と語る。「これまで詰めて使ったことがない馬なので、ケアは上手くいったと厩舎は言っているが実戦での不安がある」とのことで、この部分をどこまで考慮するかで評価は変わってくる。


4枠7番
ベストタッチダウン
牡4/56.0kg 
川田将雅/橋口慎介
騎手厩舎連対率:66.7%
阪神ダ:1-1-1-0 
ダ1800m:3-1-1-0 
最高タイム:1.48.3
《期待値65%》

ダートでは3着を外したことがなく、目下3連勝中と勢いがある橋口慎介厩舎ベストタッチダウン。しかも大差勝ち→3馬身差勝ち→3馬身差勝ちと全て完勝でオープンまで上がってきた。芝でのデビュー戦は434キロだったが、馬体を増やし続け前走時は498キロまで成長。逞しいダート馬に変貌を遂げている。
「前走なんかは前半に絡まれてかなり力んでいたけど、それでも直線はもうひと伸びして終わってみれば圧勝。3勝クラスでもこの競馬が出来るとなると、本当に強い」と関係者は前走内容を絶賛。「これまではスピードの違いでハナに行っていたけど、終いもしっかりしているから圧勝続きなんだし、控えてもリズム良く運べば問題はない」とのことだ。
鞍上は浜中俊騎手に乗り替わる予定だったが、川田将雅騎手が土日とも阪神で乗ることになったため元通り主戦の川田騎手に。ロードゴラッソは川田騎手が選ばなかったため、手が空いた浜中俊騎手が乗ることになった。
「重賞の壁があるかどうかだけ。能力的にはココに入っても上だと見ています」と厩舎サイドは自信十分。この馬の担当は橋口弘次郎厩舎でワンアンドオンリーやレッドアリオンを担当していた腕利きの持ち乗り厩務員で、この馬で自身5年ぶりの重賞勝ちが掛かっているそうだ。


4枠8番
ウェスタールンド
セ8/56.0kg 
藤岡佑介/佐々木晶三
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神ダ:0-1-0-1 
ダ1800m:0-1-1-2 
最高タイム:1.49.2
《期待値65%》

ダートでの重賞勝ちは無いが、ルヴァンスレーヴの2着に好走した一昨年のチャンピオンズCを筆頭に、重賞戦線で活躍を続けている佐々木晶三厩舎ウェスタールンド。アンタレスSは昨年1番人気で4着に敗れたレースだが、阪神コースではシリウスSの2着があり相性は悪くない。
今年はダイオライト記念2着からの参戦となるが、強調したいのは「珍しく堅さがなく、ここ最近じゃ一番デキが良い」と情報筋が絶賛している仕上がりの良さ。1週前追い切りをビシっとやったことで「狙い通り気合が入って動きが良くなってきた」と厩舎サイドは調整過程に満足。叩き2走目で状態は申し分ない。
前走は船橋の重馬場で、「沼のようなまとわりつく感じで、重馬場でも中央の脚抜きの良い馬場とは全く違った。それで脚を取られて加速が付かなかった」と陣営は地方競馬場の重馬場を敗因に挙げており、また「小回りよりもある程度広いコースの方が向いている」とも振り返る。阪神コースは合っていると見ていいだろう。





6枠11番
アナザートゥルース
セ6/58.0kg 
大野拓弥/高木登
騎手厩舎連対率:16.7%
阪神ダ:1-0-0-0 
ダ1800m:6-4-0-3 
最高タイム:1.50.5
《期待値65%》

昨年のアンタレス勝ち馬にして、前走のダイオライト記念で重賞2勝目を挙げている高木登厩舎アナザートゥルース。今回はアンタレスSの連覇と前走からの重賞連勝をダブルで狙う一戦となる。
「右回りだとモタれる面があるが、コーナーが直角に近い阪神コースだと右回りでも走りがスムーズ」と厩舎サイド。確かに、戦績を振り返ってみると同じ右回りでも京都や名古屋では勝ちあぐねているが、阪神のアンタレスSでは鮮やかに勝ち切っている。昨年は名古屋大賞典からの参戦だったが今年はダイオライト記念を使ったのは、左回りの船橋を求めてのことだったのだろう。
「勝った後も至って順調です。連覇が掛かるレースなのでしっかり仕上げたつもりだし、58キロだけは気になるけど好勝負を期待しています」と厩舎サイドは強気。今回勝てれば自信を持ってGⅠ路線を歩めるようになる。





6枠12番
モズアトラクション
牡6/57.0kg 
幸英明/松下武士
騎手厩舎連対率:20.0%
阪神ダ:1-0-0-4 
ダ1800m:2-0-0-6 
最高タイム:1.49.9
《期待値60%》

エルムSを勝った後は3戦連続での大敗が続いてしまっている松下武士厩舎モズアトラクション。追い込み一手の馬だけに、展開が嵌まらなければ大敗というのは仕方のないところで、休み明けの今回はGⅢからの出直し。陣営は「坂があって広いコースの阪神は合っている舞台だし、決め手が活きる展開になれば勝ち負けになっていい」と巻き返しに向けて前向きだ。
今回は東海S以来の休み明けとなるが、「放牧明けだが動きが良く仕上がっている」と厩舎サイド。昨年もこの時期に休み明けの平安Sで2着に好走しており、準OPを勝ったのも休み明け。鉄砲駆けするタイプで今回は狙い目だろう。とにかく展開頼みの面はあるが、マークが薄くなった時こそ要注意。決め手の鋭さに関しては同じ差しタイプのクリンチャーやウェスタールンドといった人気馬にも見劣らない。





8枠15番
リワードアンヴァル
牡4/56.0kg 
三浦皇成/藤原辰雄
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神ダ:1-0-0-0 
ダ1800m:1-3-2-2 
最高タイム:1.48.9
《期待値60%》

甲南Sを勝ち上がってオープン入りを果たし、今回が初めての重賞挑戦となる藤原辰雄厩舎リワードアンヴァル。3歳の春にはリステッド競走の鳳雛Sでタイム差なしの2着という実績があり、4歳春でのオープン入りに関しては関係者の期待通りといったところだ。
今回はこれまでこの馬と最も多くコンビを組んでいて、勝った前走も勝たせた三浦皇成騎手が騎乗。三浦皇成騎手は元々土曜中山、日曜阪神の予定で、土曜の中山には最終レースのシャドウセッションなど有力馬の依頼も多かったが、リワードアンヴァルに乗るために土日阪神で予定を組み直している。
「前走は控えて抜け出し突き放す強い競馬だった」と関係者。「下級条件では行って押し切るだけの競馬で良かったが、3勝クラスに上がってからは展開に左右されるようになってしまった。そこで、普段の稽古からメリハリを付けるようにして、その効果が出たのが前走の控える競馬だった」と陣営もレースぶりの成長に自信を深めている。
「弾力性のある馬体でスムーズな歩様。状態はこれまでで一番なので、重賞でも大いに期待を持って臨みます」と、藤原辰雄師もかなり強気という話。前走で見せた成長と勢いで今回も好走となるか。


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