阪神牝馬S

阪神競馬場5日目11R
第63回
阪神牝馬S
芝 1600m/GⅡ/4歳上/牝馬/国際/別定


【事前情報ランクM】


桜花賞の前日に、桜花賞と同じ阪神芝1600m、牝馬限定戦という条件で行われる阪神牝馬S。馬場傾向や時計、そしてジョッキーの乗り方など、翌日のGⅠに向けて参考に出来る部分は多い。
距離が1600mになってから今年で5年目。近2年は4歳馬が連勝中で、さらに2着には2桁人気の馬が突っ込んでいる。別定のGⅡだが、若い馬が優勢で波乱傾向というのは他の牝馬限定重賞と同じだ。
今年は4歳馬が7頭、5歳馬が7頭という顔ぶれ。愛知杯、京都牝馬S、中山牝馬S辺りと比べると、明らかに実績のある馬が集まった印象がある。ヴィクトリアマイルに向けては見逃せないレースになりそうだ。







1枠2番
サウンドキアラ
牝5/54.0kg 
松山弘平/安達昭夫
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:0-2-2-0 
芝1600m:4-3-3-2 
最高タイム:1.31.2
《期待値60%》

今年に入ってから京都金杯、京都牝馬Sと重賞を連勝中の安達昭夫厩舎サウンドキアラ。今回のポイントは舞台が京都から阪神に替わることで、京都金杯の時には陣営が「京都で良い競馬を続けているのでリゲルSの阪神より向く」と話していたり、京都牝馬Sの際には「得意の京都コースなら1ハロン短縮でも問題ない」と話していたりと、京都巧者ぶりは誰もが認めるところ。通算成績も京都が[6-1-0-1]なのに対して阪神が[0-2-2-0]と、明らかに成績の傾向が違う。
これについて関係者は「京都以外でサッパリ走らないというタイプじゃないので阪神がダメとは思わない」としつつも、「京都以外だと最後に甘くなって勝ち切れないのは確か。平坦コースの方が最後までしっかり伸びるし、外回りの下り坂も上手く使えている。そういう意味では京都巧者であることは間違いない」と語る。
なお、陣営としても京都での重賞2戦が勝負と見ていたようで、今回は「前走後に放牧に出して、今回は少し余裕を持たせた仕上げ。続けて結果を出してくれたし次はGⅠが控えているので、次に繋がる競馬が出来れば」と、叩き台のような雰囲気がある。





2枠4番
ビーチサンバ
牝4/54.0kg 
福永祐一/友道康夫
騎手厩舎連対率:35.5%
阪神芝:1-1-1-1 
芝1600m:1-2-1-1 
最高タイム:1.33.2
《期待値65%》

4歳初戦となった京都牝馬Sは上がり最速の末脚を繰り出すも5着まで。初めての1400m戦だったことに加えて「道悪を用心して慎重に構えたら思った以上に後ろからの競馬になってしまった」とのことで、「しかも、結果的に好位で運んだ馬同士の決着。後ろから伸びてきたのはこの馬だけなので力のあるところは見せられたが、少し勿体ない競馬になってしまった」と関係者は振り返っている。
今回は復帰2戦目で阪神のマイル。1400mはやっぱり少し忙しい印象があっただけに、マイル戦に戻るのはプラスだろう。「この春は2回使ってヴィクトリアマイルというのが目標。休み明けだった前走より状態は上がっているし、京都よりも阪神や東京のパワーが求められる競馬場が合うタイプでもある。今後のためにも賞金を加算してGⅠに向かいたい」とのこと。


4枠8番
ブランノワール
牝4/54.0kg 
武豊/須貝尚介
騎手厩舎連対率:27.3%
阪神芝:3-0-0-2 
芝1600m:3-1-0-4 
最高タイム:1.33.6
《期待値60%》

姉に阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のローブティサージュがいる血統の須貝尚介厩舎ブランノワールだが、厩舎サイドが「姉よりは成長がゆっくりなタイプ」と語るように、3歳春はエルフィンS2着、チューリップ賞6着で惜しくも桜花賞には進めず、夏を越して連勝し秋華賞に出走(7着)した馬だった。自己条件に戻ってからは2戦足踏みするも、牝馬同士のうずしおSを快勝。短期放牧を挟んで同条件の阪神牝馬Sを目標にしてきた。
鞍上は1か月前から武豊騎手に依頼しており、1週前追い切りに騎乗してもらっている。「前走は福永騎手の好騎乗が光りましたが、馬自身も阪神コースは得意としているし、あれくらい走ってくれると思っていた。今回も同じ距離とコースなのでスムーズな競馬が出来れば重賞でもヒケは取らない」と陣営は強気。半年ぶりの重賞挑戦で、既に実績を残している同世代の馬たちにどこまで迫れるか。


5枠9番
シャドウディーヴァ
牝4/54.0kg 
池添謙一/斎藤誠
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1600m:0-1-0-0 
最高タイム:1.33.1
《期待値60%》

前走の東京新聞杯はキャリア初のマイル戦で、陣営も「牝馬にとって春の目標はヴィクトリアマイルになるので、何とかマイルでも対応できるところを見せて欲しい」と、確信を持っての距離短縮よりも今後に向けて幅が広がればというトーンでの出走といった感じだったが、プリモシーンに続く2着に好走。これで春はヴィクトリアマイルを目標とすることが決まったという。今回は本番を見据えて再度マイル戦に挑む。
「3歳時の実績を考えると中山牝馬Sから福島牝馬Sというローテが普通なのかもしれませんが、東京新聞杯で結果が出せたのでヴィクトリアマイルから逆算して阪神牝馬Sを使うことになりました」と関係者。「心なしか、前進気勢が強くなってマイラーらしい体付きになってきました。腰がパンとしたことでゲートも出るようになったし、もう距離に対する不安はないですよ」と厩舎サイドのトーンは前走時からガラっと変わっている。





6枠11番
シゲルピンクダイヤ
牝4/54.0kg 
デムーロ/渡辺薫彦
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:0-2-0-1 
芝1600m:1-2-2-0 
最高タイム:1.32.8
《期待値60%》

今回は和田竜二騎手からデムーロ騎手に乗り替わりとなる渡辺薫彦厩舎シゲルピンクダイヤ。これは和田竜二騎手が高松宮記念で騎乗停止処分を受けたから、という訳ではなく、関係者によると「騎乗停止は関係なく、前走後に次は乗り替わりと決まっていた」とのことだ。「なかなか期待するような結果が出ていないところで京都牝馬が大敗になってしまったので、オーナーからの指示でミルコになった」という話だったそうだ。
「前走は条件が全て裏目。道悪や1400mは合うんじゃないかと思って送り出したが、結果的にはどちらも合っていなかった」とのことで、良馬場のマイル戦でやれそうな今回の方がチャンスであることは間違いない。「気の悪いところがあるのでテン乗りがどうかだが、前走でモタれていた面を踏まえてハミを交換したりしている」と厩舎サイド。阪神のマイルといえばチューリップ賞と桜花賞で連続2着の舞台。ここで1年越しの重賞制覇となるか。





7枠13番
ダノンファンタジー
牝4/55.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:48.3%
阪神芝:4-0-0-1 
芝1600m:3-1-0-1 
最高タイム:1.33.1
《期待値65%》

3歳シーズンはチューリップ賞とローズSという2つのトライアルを制するも、クラシック本番は桜花賞4着、オークス5着、秋華賞8着と結果が出なかった中内田充正厩舎ダノンファンタジー。今回は半年ぶりの復帰戦。休み明けに強くトライアル重賞は2歳秋のファンタジーSも含めると3戦3勝という実績を考えると、ヴィクトリアマイル前の始動戦である今回はいかにも結果が出せそうなタイミングだが…?
「先週までは動きがモタモタしていて『まだ重い』と厩舎スタッフも弱気そうでしたが、今週の追い切りでしっかり良化を見せています。前走と比べると15キロ程度増えていて仕上がりも8分程度ですが、しっかりとこの馬の力は出せると思います」と厩舎筋の関係者。「毎回休み明けから走ってしまってGⅠ本番でダメという流れが続いているので今回は明らかに叩き台仕様にしたみたいですが、気の良い馬なのでレースになると勝手に自分で仕上げてしまうんでしょうね」と別の情報筋は語る。
「オークスと秋華賞は距離も長かったし、得意のマイルなら普通に勝負になると思います」と厩舎サイド。世代トップクラスの力の持ち主として、まずは始動戦で貫録を見せたいところ。


8枠15番
スカーレットカラー
牝5/55.0kg 
岩田康誠/高橋亮
騎手厩舎連対率:36.4%
阪神芝:0-1-1-4 
芝1600m:1-2-0-3 
最高タイム:1.33.8
《期待値60%》

去年の秋は府中牝馬S、エリザベス女王杯、有馬記念と3戦した高橋亮厩舎スカーレットカラー。実は、エリザベス女王杯でのプラス14キロは調整失敗による太目残りで、有馬記念はエリザベス女王杯が不完全燃焼だったため使うことにしたそうだ。馬体重はマイナス12キロとしっかり絞れていたが、強行軍かつ牡馬の一線級相手では結果が出ないのは仕方がなかった。
今回は前走から900mの距離短縮、そして3歳春の桜花賞以来ほぼ2年ぶりとなるマイル戦になるが、「毎回レースになると力む面があるので、もしかすると今ならマイルくらいの方が良いかもしれない」と関係者は意外に前向き。「昨秋の反省を活かして、太くなりすぎないように意識してやってきた。落ち着きがありながら前向きさも伴っていて休み明けとしては満足な仕上がり」とのことだ。
鞍上の岩田康誠騎手はシャドウディーヴァにも乗りたがっていたそうだが、そこは厩舎サイドも意識しており「シャドウディーヴァには負けない仕上げをしたから」と話していたそうだ。岩田騎手のお手馬2頭の後先にも少し注目。



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