ニュージーランドT

中山競馬場5日目11R
第38回
ニュージーランドT
芝 1600m/GⅡ/3歳/牡・牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


3着馬までにNHKマイルカップの優先出走権が与えられるトライアル競走。桜花賞の前日に行われるマイル戦ということで、年によっては桜花賞を除外されたり賞金が足りず登録しなかった牝馬が出てくることもある。去年はそんな立場だったメイショウショウブが2着に好走し、その賞金でオークスに向かったが、今年も16頭のうち6頭が牝馬。そのうち何頭かは上位人気になる模様だ。
一昨年からアーリントンカップの施行時期が変更されてNHKマイルカップのトライアル競走に指定されたが、その後もニュージーランドTは変わらず関西馬優勢。2018年、2019年は続けて関西馬のワンツーとなっている。
トリッキーな中山コースゆえに波乱の結果も珍しくないが、今年はそこまで目立つ有力馬がおらず混戦ムードの中、どの馬が賞金加算に成功し、GⅠへの切符を手にするのか。馬券的にも高配当のチャンスが眠る一戦といえそうだ。




1枠2番
カリオストロ
牝3/54.0kg 
ヒューイットソン/加用正
騎手厩舎連対率:-
中山芝:未経験 
芝1600m:未経験 
《期待値60%》

前走のフィリーズレビューは阪神コースでの実績と勝ちっぷりを見込まれて人気の中心となっていたが、4着に敗戦。ただしこれは「最内枠で出遅れてしまい、そこから押してハナを奪いに行く厳しい形。かなりのハイペースになってしまったし、むしろあれで4着に残したのは力がある証拠」と関係者が振り返るように、マズい競馬にはなってしまったが却って能力の高さは見せたレースだった。
今回は桜花賞前日のニュージーランドTに回ることになったが、「前走のように飛ばしすぎなければマイル自体はこなせると思っている。まずは気分よく行ける展開に持ち込みたい」と陣営は前向き。鞍上がずっと乗っていた松山弘平騎手からヒューイットソン騎手に替わる点と、初めてとなる関東圏への輸送は気にしていたが、能力的には重賞を勝って不思議はない。


3枠5番
ペールエール
牡3/56.0kg 
北村友一/安田隆行
騎手厩舎連対率:38.5%
中山芝:未経験 
芝1600m:0-1-1-1 
最高タイム:1.34.8
《期待値60%》

新潟2歳Sではウーマンズハートの2着、デイリー杯2歳Sではレッドベルジュールの3着と重賞実績がある安田隆行厩舎ペールエール。朝日杯フューチュリティSは勝ち馬から4秒差の最下位というまさかの結果に終わってしまったが、走り切っていないことは明らか。乗っていたマーフィー騎手は「向正面からコーナーの入りで止まるような格好に。どうしてあのようになったのか分からない」と振り返っていたそうだが、ひとまず参考外ということでいいだろう。
今回はジックリ立て直して汚名返上を期す一戦。「朝日杯を除けばマイル路線でしっかり結果を残してきた馬。前走の敗因が掴めないので何とも言えないが、調教などは普通に動けている」と陣営は巻き返しを見込んでいる。鞍上は安田隆行厩舎の主戦の一人である北村友一騎手。土曜日はこの馬のために中山に乗りに来る。高松宮記念は斜行の被害を受けて3着、大阪杯は内外の追い比べで負けて2着、そして桜花賞はレシステンシアをクビになるなど今年は年明けから流れが悪いが、このチャンスはモノにしたい。


5枠9番
オーロラフラッシュ
牝3/54.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:46.7%
中山芝:0-1-0-0 
芝1600m:2-1-1-0 
最高タイム:1.34.3
《期待値65%》

早めのドバイ入りが裏目となって先週まで自宅待機を命じられ、競馬に参加できていなかったルメール騎手。先週のダービー卿チャレンジTを勝ったクルーガーが実はルメール騎手の騎乗予定馬だったりと、3月20日から4月5日までの休みで逃した勝ち星はかなり多そうだが、復帰最初の重賞であるココは藤沢和雄厩舎の有力馬が回ってきた。
オーロラフラッシュは東スポ杯2歳S4着の実力馬。フェアリーSを除外されての関西遠征となった白梅賞は3着までだったが、続く東京のマイル戦で2勝目。今回は以前除外になったフェアリーSと同じ中山マイルで改めて重賞制覇を狙う。
「以前は無駄なことをすることが多かったが、馬が成長して確実に力を出せるようになった。先行力があるので中山は苦にしないし、結果的に桜花賞と使い分ける形になったけど期待している」と厩舎サイドは自信十分。NHKマイルCへの切符を手にすれば、2勝を挙げている東京ということで期待はさらに高まる。


5枠10番
ハーモニーマゼラン
牡3/56.0kg 
大野拓弥/牧光二
騎手厩舎連対率:23.5%
中山芝:2-1-0-0 
芝1600m:2-1-2-0 
最高タイム:1.33.8
《期待値65%》

OP特別のジュニアCとクロッカスSで連続2着の後、平場の自己条件に戻って単勝1.1倍の支持に応える貫録勝ちを見せた牧光二厩舎ハーモニーマゼラン。「前走はあまりにもメンバーが軽かったので勝って当然」と陣営は話しているが、これで中山マイルは3戦2勝。ニュージーランドTは前走を勝ってからすぐに目標に決めて調整してきたレースだそうだ。
「先週にジョッキーが乗って抜群の動き。最終追い切りはレースに疲れを残さないよう予定通りサラっとやりました」と厩舎サイド。「馬はここにきてどんどん力を付けて成長してきています。前走も直後の馬に競り掛けられましたが、全く相手にせずに突き放しましたからね」と、目下の充実ぶりには良い感触を持っている。
初勝利を挙げたレースではオーロラフラッシュの追い込みを凌いでおり、やはり中山コースは合う。今回は他にも行きたい馬がいそうだが、本来は好位からの立ち回りが出来る馬で、展開面も気にならないだろう。


6枠11番
ルフトシュトローム
牡3/56.0kg 
石橋脩/堀宣行
騎手厩舎連対率:21.6%
中山芝:2-0-0-0 
芝1600m:2-0-0-0 
最高タイム:1.34.8
《期待値65%》

中山マイルでデビューから2戦2勝の堀宣行厩舎ルフトシュトローム。堀厩舎の良血馬らしく、まだまだ粗削りな面はあるが能力の高さはピカイチ。今回はとある狙いがあって「絶対に権利を取ってNHKマイルカップに出したい」と陣営が燃えている。「勝ったらNHKマイルカップはレーンを乗せる予定。だから堀厩舎にしては珍しく詰めたローテでトライアルを使うんです」と関係者は今回の出走経緯を語る。
「外枠ならほぼ大丈夫だと思っている」と情報筋。「まだ厳しい競馬を経験していないし稽古から繊細な面を見せているような馬なので、内枠で揉まれるような形になると心配だが、外枠を引いてそのままグルっと回ってくるだけの競馬になれば能力の違いで圧倒できると思う」と週半ばに話していた。6枠11番ならば十分だろう。
「まだまだ食べたものが実にならないし、成長途上の馬」とは厩舎サイドの話だが、それでも「ウィークポイントだった右トモが良くなり、デビュー当時よりは成長している」とのこと。3連勝でGⅠ参戦となれば注目を集めることになるだろう。


7枠14番
シーズンズギフト
牝3/54.0kg 
津村明秀/黒岩陽一
騎手厩舎連対率:16.7%
中山芝:1-0-1-0 
芝1600m:未経験 
《期待値65%》

フラワーCは惜しくも賞金加算に届かない3着だった黒岩陽一厩舎シーズンズギフト。デビュー戦に牡馬混合の2000m戦を使ったくらいの馬で、当初はオークス向きのタイプと言われていたが、今回選んだのはマイル戦のニュージーランドT。これは距離がどうというより、「春にあと一度だけ使うとして、賞金加算が叶いそうなレースはどこかを考えた時、今年のNZTはあまりメンバーが揃わないという情報が入ってきたから」とのことだ。
「春にあと一度だけ使う」と陣営が述べているように、今回は3着以上でもNHKマイルカップやオークスには向かわない予定。「現状ではレース後の反動が大きいので続けて使えないし、馬体も精神面もまだまだ成長途上で本格化するのは秋以降。なので、GⅠを目指すのは秋にとっておいて、今回は秋に数を使わなくて済むように賞金加算を狙って出走する」とのことだ。「春はこれで終わりなので今回がメイチ。この後のGⅠを狙っている馬より勝負度合は高いですよ」と、関係者は前向きだった。
今回は津村明秀騎手が騎乗するが、追い切り後に「変なところでハミを噛んだり乗り難しいところはあるが、能力はやっぱり相当なものを感じた」と評価していたという。


8枠16番
ウイングレイテスト
牡3/56.0kg 
横山武史/青木孝文
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:未経験 
芝1600m:0-2-0-1 
最高タイム:1.34.3
《期待値65%》

前走のファルコンSは初めての1400mで、しかも最内枠がアダになって最後まで外に出せず終い。「内から脚は使っているが、最後は馬場の良い外から伸びてきた馬たちにやられてしまった。この馬なりに頑張っているが展開が向かなかった」と陣営も悔しがっていた。
今回は距離をマイルに戻してのトライアル。デイリー杯2歳Sの2着があるので本番のNHKマイルカップ出走という意味では普通の2勝馬よりも有利な立場だが、陣営は「次のGⅠは舞台が府中だしメンバーもこれまでとは比べ物にならないほど強力になる。GⅡで勝負にならないようでは出ても意味がない」と、今回の結果を重要視している。
状態面に関しても「前走も休み明けとしては出来ることはやってきたが、どうしても物足りない部分はあった。今回はそこからの上積みがあり、トモの張りや肩の筋肉の具合が大きく違う」とのことで、ファルコンS以上のデキにあることは確実。「ウイン」の世代一番馬としてもう一花咲かせたい。



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