ダービー卿チャレンジT

中山競馬場3日目11R
第52回
ダービー卿チャレンジT
芝 1600m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


過去10年は阪神開催だった2011年も含めて全てフルゲートで行われているダービー卿チャレンジT。ハンデ戦のGⅢということで様々なタイプの馬が参戦しやすいという面があるのだろう。今年も昇級初戦の馬もいれば復活を期すGⅠ馬もいるという多彩なメンバー構成の16頭立てとなっている。
中山のマイル戦というとトリッキーで波乱になりやすいという印象があるが、それを指し示すのがこのコースでの1番人気馬の不振。ジャンダルムは前哨戦の東風Sで1番人気10着。ドーヴァーは去年のこのレースで1番人気7着。ジャンダルムが勝ったニューイヤーSでは1番人気グルーヴィットが7着に敗れている。グルーヴィットは昨秋の京成杯AHでも1番人気11着ということで、最近の中山マイルのOP以上のレースは1番人気馬だけが不思議と大敗を繰り返している。
今年は重賞3勝のプリモシーンが1番人気になりそうだが、そのプリモシーンもターコイズSで1番人気8着という憂き目に遭ったことがある。ダービー卿チャレンジTそのものも、過去10年で1番人気馬は[1-2-0-7]と苦戦中。果たして今年は傾向を覆すような結果が見られるだろうか。







1枠2番
ストーミーシー
牡7/56.5kg 
横山武史/斎藤誠
騎手厩舎連対率:15.4%
中山芝:2-2-1-7 
芝1600m:2-3-2-22 
最高タイム:1.31.1
《期待値60%》

前走の東風Sは横山武史騎手の好騎乗もあって通算5勝目を手にした斎藤誠厩舎ストーミーシー。「今回はある程度出して行くつもり」という話自体はレース前から厩舎と鞍上とで話し合われていたが、それ以上に勝負どころから直線にかけて内を突いたのが大成功。「馬場が乾いてきたタイミングで、結果的にイン突きが最高に嵌まった。他の馬はみな大きく外を回していたからね」と陣営も人馬一体で掴んだ勝利を喜んでいた。
ダービー卿チャレンジTは2年前に人気薄で3着だったレース。中山のマイル戦は負けたレースでも大崩れしておらず、ストーミーシーにとっては相性の良いコースと言っていい。「東風Sを勝てたのは期待以上でしたが、叩いてダービー卿というのは予定通りのローテ。重賞ではずっと結果が出ていないので強気なことは言えませんが、状態そのものは良いし前走を勝って流れはあるので期待は持っています」と陣営は前向き。前走からの勢いで初重賞制覇に手が届くか。


2枠3番
ジャンダルム
牡5/56.0kg 
藤井勘一郎/池江泰寿
騎手厩舎連対率:29.6%
中山芝:1-1-2-2 
芝1600m:3-0-1-6 
最高タイム:1.30.9
《期待値60%》

好時計決着だった京成杯オータムハンデで3着に好走し、2走前のニューイヤーSでも勝利。中山マイルへの適性を見込まれて前走の東風Sで1番人気に推されたのはある意味当然の流れだったが、4コーナーで先頭に立つ見せ場は作ったものの直線に向いてから伸びを欠いて10着に大敗してしまった。陣営は「敗因は判然としないが、元々ムラな面があって走ったり走らなかったりだから」とサバサバした様子だったが…。
「この中間も調教の動き自体は悪くない」と陣営。今年は3戦全て中山マイルのレースを使っているのは、コースへの相性を考えてのことだろう。中山ではマイル戦以外にもホープフルS2着、弥生賞3着の実績があり、坂があってやや上がりを要するような舞台が合っている。藤井勘一郎騎手は池江泰寿厩舎の馬によく乗っているが、2週前のフラワーCで池江厩舎のアブレイズに乗って待望のJRA重賞初勝利を成し遂げた。同じ中山、同じ厩舎の馬で今回も力が入っているはず。





3枠6番
レイエンダ
牡5/57.0kg 
丸山元気/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:28.6%
中山芝:0-1-0-0 
芝1600m:0-1-0-3 
最高タイム:1.32.5
《期待値55%》

種牡馬入りした兄レイデオロほど軌道に乗り切れていない現状の藤沢和雄厩舎レイエンダ。昨秋の富士Sはノームコアに急追する素晴らしい末脚での2着だったが、その後は再び凡走続き。前走の東京新聞杯は楽な手応えから直線半ばでズルっと下がってしまったように気性的な課題もあるのかもしれないが、近走の一連の成績を考えると、極端な展開の時に嵌るかどうかというタイプなのかもしれない。
今回は「放牧先の天栄での動きが良かった」ということで、本来の予定よりも早く3月17日に帰厩してダービー卿チャレンジTを目標にすることに。「少々タイトなスケジュールではある」とは厩舎サイドも認めるところだが、「間に合わなければ東京まで待てばいい」としながらダービー卿CTに投票してきたように、レースに行けるだけの仕上がりは進んでいるようだ。「戻ってからの本数が少ないのでキッチリ仕上がったとはいえないものの、気持ちの面を考えるとこれでいいかもしれない」とのこと。久々の中山がどう出るか。





4枠7番
プリモシーン
牝5/56.0kg 
デムーロ/木村哲也
騎手厩舎連対率:35.7%
中山芝:1-2-0-1 
芝1600m:4-3-1-4 
最高タイム:1.30.5
《期待値60%》

牡馬相手の東京新聞杯を勝って重賞3勝目を挙げた木村哲也厩舎プリモシーン。実は、前走後には高松宮記念に挑戦するプランも出ていたが、レース後の疲れを取るのに時間が掛かったため「万全でないのにGⅠに使っても仕方がない」と自重し、去年も2着のダービー卿CTにスライドする形となっている。東京新聞杯は別定56キロだったが、ハンデ戦の今回も56キロ。実質トップハンデで楽ではないが、「前走も同じ斤量で勝っているし、実績を考えるとハンデはもう仕方がない」と厩舎サイドは受け入れている。
厩舎サイドが強調しているのは「昨秋とは走りのバランスに毛ヅヤ、馬の雰囲気がまるっきり違う」と豪語するほどのデキの良さ。調子の良さは前走の走りを見れば明らかなところだが、引き続き状態はキープできているようだ。継続騎乗となるデムーロ騎手も最終追い切りに乗って好感触だったそうで、目標としているヴィクトリアマイル制覇に向けて牡馬相手でも連続好走を果たしたい。


7枠14番
ドーヴァー
牡7/56.0kg 
田辺裕信/伊藤圭三
騎手厩舎連対率:27.1%
中山芝:4-1-0-3 
芝1600m:5-1-0-5 
最高タイム:1.32.1
《期待値60%》

昨年のダービー卿チャレンジTで1番人気に推されながら7着に敗れてしまった伊藤圭三厩舎ドーヴァー。中山のマイル戦では通算で4勝を挙げており、さらに直前のニューイヤーSを勝っていたところも期待されての人気だったが、外を回り過ぎたこともあって差を詰め切れないという形の敗戦だった。7歳シーズンの今年は、不良馬場のキャピタルSで勝ち星を1つ積み上げての再挑戦となる。
「去年と比べるとプレッシャーなく気楽に一発を狙って走れると思いますよ」と関係者。「差す競馬を続けているので展開に左右されるのは仕方ないし、ここ2戦の負けは割り切れるもの。中山は最も得意なコースなので、決め手を活かしたい」と前向きだった。
ただし、「コースが替わるので内枠を引いてロス無く運びたい」と話していたのとは真逆の7枠14番。これについては「去年のように外々を回らされてしまうと…」と、難しい顔だった。


8枠15番
カツジ
牡5/56.0kg 
松山弘平/池添兼雄
騎手厩舎連対率:17.2%
中山芝:1-0-0-3 
芝1600m:2-1-1-6 
最高タイム:1.32.6
《期待値60%》

前走はほぼ1年ぶりの復帰戦ながら4角先頭の競馬で見せ場を作り、最後まで大バテせずに6着に残した池添兼雄厩舎カツジ。東風Sをひと叩きしてダービー卿CTというローテーションは復帰当時からの予定通りで、去年は同じローテーションで上手くいかなかったものの、中山マイルは3歳春にニュージーランドT勝ちがあるコース。関係者のトーンは上がっているようだ。
「ジックリ休ませてよかった」とは厩舎サイド。去年の夏にも一度帰厩したが、体調が上向かなかったためレースに使わず再放牧した経緯があり、「具合が悪い時に無理に使わなかったことで、今は馬体もフックラしたし状態は文句なし」と、陣営は休養効果を感じている。「前走は他馬と競り合いながらなし崩しに脚を使うような形になってしまったし、そもそも1年ぶりで結果は気にしていなかった。今回は勝負ですよ」とのことで、どれだけ変わり身を見せてくれるか楽しみな一戦。





8枠16番
マイスタイル
牡6/57.5kg 
横山典弘/昆貢
騎手厩舎連対率:9.1%
中山芝:0-1-1-1 
芝1600m:1-1-2-2 
最高タイム:1.31.7
《期待値60%》

阪急杯の後は横山典弘騎手とともに4月4日のオーストラリアのドンカスターマイルに遠征する予定だった昆貢厩舎マイスタイル。それで大阪杯のダノンキングリーはルメール騎手に乗り替わることにもなっていたのだが、世界的な情勢を踏まえてモズアスコットと同様に遠征を断念。同日のマイル戦であるダービー卿チャレンジTに出走することになった。鞍上は遠征時と同じく横山典弘騎手になる。
「出国前に東京競馬場で2週間くらい楽をさせていて、遠征中止が決まってから栗東に戻して再調整という形。代わりに使う感じなので勝負駆けとは言えない」と関係者は話しているが、「海外GⅠに出るつもりだったんだから、これくらいのメンバーなら格好は付けて欲しい」とも。57.5キロのハンデは数字の上ではトップハンデ(牝馬56キロのプリモシーンが実質トップハンデ)で、「ここ2走は乗り方も不満足で、だから鞍上をスイッチすることになった。まともならハンデ差があってもGⅢでは負けられない」と陣営は強気に構えている。


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