阪神大賞典

阪神競馬場9日目11R
第68回
阪神大賞典
芝 3000m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクC】


伝統のGⅡらしく、近年の優勝馬にはズラリと名馬が並ぶ阪神大賞典。同じ3000m級の長距離戦でもステイヤーズSやダイヤモンドSとは出走するメンバーが全く違い、クラシックディスタンスの延長戦のようなメンバーで好レースが繰り広げられる。
昨年の勝ち馬シャケトラは天皇賞・春に向けての調教中に故障し安楽死という悲しい事故に遭ってしまったが、今年はシャケトラを管理していた角居勝彦厩舎が前日1番人気のキセキを、シャケトラを所有していた金子真人オーナーが前日2番人気のユーキャンスマイルを出走させる。弔い合戦と言うつもりはないが、やはり意識してしまうところはある。
勢いのある4歳馬も4頭出走しており、今回の結果は天皇賞・春だけでなく、春の重賞戦線全体に向けても参考になってくるだろう。
来週のメインは高松宮記念だが、土日の中山・阪神では他にも日経賞、毎日杯、マーチSと3つの重賞が行われる。日経賞は阪神大賞典と並んで天皇賞・春へのステップとなるGⅡ。毎日杯は皐月賞か、NHKマイルCか、それともダービーか。近年は後々のGⅠでの注目馬を輩出する舞台となっている。







3枠3番
ムイトオブリガード
牡6/57.0kg 
藤岡佑介/角田晃一
騎手厩舎連対率:22.2%
阪神芝:0-0-0-2 
芝3000m:0-0-0-1 
最高タイム:3.04.7
《期待値60%》

3000m戦への出走は一昨年の阪神大賞典以来となる角田晃一厩舎ムイトオブリガード。当時は500万下を勝った直後の超・格上挑戦だったが、今年はGⅡ勝ち馬としての再挑戦。今年の春は天皇賞への出走を考えており、陣営は「ベストは中距離だと思うので3000mは本質的には長いが、一昨年と比べれば力を付けているし、メドの立つ競馬をして天皇賞に繋げたい」と語っている。
今回はジャパンカップ以来の休み明けで6歳シーズンの初戦。「ここを目標にしっかりと乗り込まれて動きはシッカリしてきた。休み明けから走るタイプ」とのことで、状態面の不安はない。そして、とある情報筋が「前が残るような展開になれば楽しみ」と話しており、どうやら今回はアルゼンチン共和国杯を勝った時のような先行策を狙っているようだ。





6枠6番
メイショウテンゲン
牡4/55.0kg 
松山弘平/池添兼雄
騎手厩舎連対率:17.2%
阪神芝:1-0-1-0 
芝3000m:0-0-0-1 
最高タイム:3.07.7
《期待値65%》

牡馬クラシック三冠は皆勤したものの全て2桁着順と結果を残せなかった池添兼雄厩舎メイショウテンゲンだったが、古馬との戦いが始まり長距離戦を舞台としたことで本領発揮。ステイヤーズS4着、ダイヤモンドS2着と一変の競馬ぶりで結果を出している。一時はマグレとも揶揄された弥生賞勝ちだが、道悪の消耗戦を制したスタミナが長距離戦で活きている。
「他の有力馬は休み明けで目標も先だし、使っている強みで何とかならないか」と厩舎サイド。やや間隔が空いていたダイヤモンドSからの中3週で、最終追い切りは「調教師も納得の良い追い切りでした」という併せ馬の好時計。状態は明らかに前走より上向いている。
「前走はハナ差だったし、最後に寄られて怯んだ分もある」と関係者はダイヤモンドSを振り返り、「母も晩成だったので本当に良くなるのはまだ先という感じだが、現状でもこの距離なら楽しみが持てる」と、前向きに締め括っていた。


7枠7番
ボスジラ
牡4/55.0kg 
武豊/国枝栄
騎手厩舎連対率:66.7%
阪神芝:未経験 
芝3000m:未経験 
《期待値65%》

目下3連勝中の国枝栄厩舎ボスジラ。兄のマウントロブソンは2016年のスプリングS勝ち馬で、妹のミヤマザクラは先日のクイーンCを制して桜花賞にスタンバイ。ミスパスカリの産駒から3頭目となる重賞ウィナー誕生への期待が掛かる。
「前走で乗った武豊騎手が気に入ってくれて、『次は阪神大賞典がいい』という打診を受けて距離を延ばすことにしました」と語るのは厩舎筋の関係者。「全兄のポポカテペトルが菊花賞3着だし、牡馬に出るとズブさが目立つ血統。折り合いにも心配はないし長距離は合っているはずです」と、厩舎サイドもこの参戦には前向きだ。
「前走はクビ差でもまだまだ余力があった。使うごとに体質が強くなっているし、まだま成長の余地は残しているけど現状でもキセキ以外とは差がないと思っている」とのこと。サトノフラッグと同じ武豊×国枝栄のコンビで4連勝&初重賞となるか。





8枠9番
キセキ
牡6/57.0kg 
川田将雅/角居勝彦
騎手厩舎連対率:63.2%
阪神芝:1-3-2-1 
芝3000m:1-0-0-0 
最高タイム:3.18.9
《期待値70%》

一昨年の秋に毎日王冠で復調を果たして以降は、国内ではGⅠにしか出走していなかった角居勝彦厩舎キセキ。常にレベルの高いところで走っていたため3歳秋の菊花賞を最後に勝利はないが、今回は1年半ぶりとなる国内でのGⅡ出走。悲願となっている2度目のGⅠ制覇に向けて、断然の主役という立場で走る今回は負けられない一戦だろう。
「先週のサートゥルナーリアと同じ。相手関係や今後の目標を考えれば勝ち負けしないといけないレースです」と話すのは角居厩舎をよく知る関係者。「2月の初めに入厩して、2か月近くビッシリと乗り込んできました。久々の3000m戦になるのでスタミナ面を強化しないといけないという狙いで乗り込み量を増やしていて、休み明けの不安はありません」とのことだ。
そして、「この馬に関しては川田が一番分かっている。ゲートも出してくれるし、別にハナにこだわっている訳ではないので流れに応じて良い位置で回ってきてくれるはず」と、厩舎関係者は川田将雅騎手が戻ってくることにも期待している。
ちなみに、前走ゲートでやらかしてしまったムーア騎手(結果的には追い込みの流れに乗れてよかったのかもしれないが)、レース後に「この馬はステイヤーだね」と話していたそうだ。この話もキセキが阪神大賞典から始動する理由の一つになったのかもしれない。


8枠10番
ユーキャンスマイル
牡5/56.0kg 
岩田康誠/友道康夫
騎手厩舎連対率:17.9%
阪神芝:0-1-0-1 
芝3000m:0-1-1-0 
最高タイム:3.06.3
《期待値65%》

ジャパンカップ5着以来の復帰戦となる友道康夫厩舎ユーキャンスマイル。昨年はGⅠも含めて全てのレースで掲示板を確保し、「ジャパンカップも内有利の展開を思えば非常に強い内容だった」と関係者は高評価。今回は昨年5着の天皇賞・春を見据えての始動戦となる。
ただし、今回は陣営の思惑とは違う出走。「左回りが良い馬なので、当初は金鯱賞から使っていく予定だった。しかし、中間にフレグモーネになって仕上がりが進まなかったので1週スライドした経緯がある。今なら右回りでも大丈夫だとは思うが、やっぱり狙っていたレースが使えなかったのは痛い」と陣営。別の関係者は「1週スライドしただけで態勢が整うとは思えない」と状態面の不安を指摘している。
それでも元々休み明けは得意で、今回のメンバーなら地力上位は明らか。天皇賞を狙うならこの距離で下手な競馬は出来ないだろう。キセキとは出走レースが綺麗に被っておらず、今回が初対戦というのも興味深いところだ。



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