フィリーズレビュー

阪神競馬場6日目11R
第54回
フィリーズレビュー
芝 1400m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


牝馬クラシック1冠目に向けて、本番より1ハロン短い内回りの1400mで3枠を争うトライアル。同じトライアルGⅡのチューリップ賞と比べて桜花賞への関連度が低いのは、距離が1ハロン違うという事実以上に、「マイルの本番では用無しだからベスト距離のココがメイチ!」という馬が多く出走してくるからだろう。フィリーズレビューの好走馬は後々スプリント路線に転向していくことが多いのも一つの特徴といえる。
チューリップ賞は実績馬3頭によって決着しており、このフィリーズレビューと中山のアネモネSでもう5枠の優先出走権が確定。そこにシンザン記念勝ちのサンクテュエール、クイーンC組、エルフィンS組、来週のフラワーC組、そして阪神JFから直行のリアアメリアらを加えて桜花賞に名を刻む18頭が定まっていく。世界全体が揺れている状況だが、競馬の春はすぐそこまでやってきている。




1枠1番
カリオストロ
牝3/54.0kg 
松山弘平/加用正
騎手厩舎連対率:23.8%
阪神芝:2-0-0-0 
芝1400m:2-0-0-1 
最高タイム:1.20.4
《期待値65%》

フィリーズレビューの舞台である阪神芝1400mでは2戦2勝の加用正厩舎カリオストロ。しかも未勝利勝ちが3馬身半差、万両賞勝ちがレコードで5馬身差という圧勝ぶりで、今回が重賞初挑戦でも関係者の注目度はかなり高い。
「間隔を空けた方が走るという感じがあるので、前走後は意図的にフィリーズレビューに直行する形にして休ませていました」と関係者。「前走は逃げる形だったが、何が何でもハナというタイプではない。ただ、ここまでの競馬を見ると先行して後ろから突かれる形の方が走る気を出しそうなので、最内枠だし行くことになるだろう」と、別の情報筋はここもおそらく先行策になるだろうと語る。
「レコード勝ちだった前走すら抜け出してからフワフワしていた」という話もあり、そのスピード、そしてこのコースへの適性はかなり。「距離が延びて外回りだと同じような競馬が出来るか分からないし、桜花賞というよりはココで勝負したいタイプ。レコード勝ちのスピードを活かして、変に溜めずに強気に運びたい」とのことで、勝負気配は高い。



2枠3番
フェアレストアイル
牝3/54.0kg 
坂井瑠星/中内田充正
騎手厩舎連対率:18.2%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1400m:1-1-0-1 
最高タイム:1.21.8
《期待値60%》

クラヴァシュドールとリアアメリアが桜花賞行きを決めている中内田充正厩舎がフィリーズレビューも2頭出し。ミッキーアイルの全妹フェアレストアイルはサンデーレーシングのこの世代の牝馬で2番目タイの高額募集馬で、新馬勝ちが今回と同じ阪神の芝1400m。この条件でGⅠへの切符と賞金を掴みにきた。
「前走はゲートが全て。なので中間はしつこいくらい練習を重ねてきました。おそらく今回は五分に出てくれると思います」と厩舎サイド。その前走は煽って上に跳ね上がるようなスタートになってしまい、それが堪えての5着敗退だった。「ポンと出てくれればこの枠だし好位からになると思います。牝馬同士なら差はないですよ」と陣営。ちなみに、厩舎関係者は「馬場が悪くても対応できそうなのはコッチ」とも話していた。


3枠5番
エーポス
牝3/54.0kg 
岩田康誠/北出成人
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

中山での新馬勝ちの後、白梅賞5着、エルフィンS4着と上のクラスでは惜敗が続く北出成人厩舎エーポス。この戦績の通りなら重賞の今回はさらに厳しいように見えるが、関係者から「この馬は背腰が緩いので、馬場が悪かった前開催の京都は全く合っていなかった。阪神なら馬場の回復次第で一変もある」というプッシュが入っている。
「デビューからここまでは全てマイル戦ですが、今回チューリップ賞ではなくフィリーズレビューにしたのは桜花賞に出るかどうかよりもココで賞金を稼いでおきたいから。前走は行って甘くなってしまいましたが、1400m向きのスピードがあるしこっちのメンバーなら通用します」と、関係者はとにかく前向き。格下感漂う馬だが、馬場が乾くようなら軽視は禁物だ。


4枠7番
ヤマカツマーメイド
牝3/54.0kg 
池添謙一/池添兼雄
騎手厩舎連対率:11.7%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1400m:1-0-0-2 
最高タイム:1.21.2
《期待値65%》

阪神ジュベナイルフィリーズで5着と実績的には一番の池添兼雄厩舎ヤマカツマーメイド。関係者は「前走はユタカさんが最内枠から上手く乗ってくれた分もあるからね。ベストは1400mだし、桜花賞で勝負になるような自信はないのでココで格好を付けておきたい」と、1400mの前哨戦である今回での勝負を匂わせている。確かに、阪神JFでは残り1ハロンの時点ではレシステンシアを追って2番手を守っていた。
「この中間の放牧でしっかり成長して戻ってきてくれた。ジョッキーが乗ったこの2週の調教の動きも良かったし、今回は自信があるよ」と厩舎サイド。今年もフィリーズレビューは「1400mでこそ」という馬が多いが、この馬もトライアル勝負の有力候補の1頭。


6枠11番
ケープコッド
牝3/54.0kg 
デムーロ/高柳瑞樹
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:未経験 
芝1400m:0-0-0-1 
最高タイム:1.21.4
《期待値60%》

今回のメンバーで唯一の3勝馬ケープコッド。その3勝は全て1200m戦だが、一度だけ走った1400m戦のファンタジーSも6着と大崩れはしておらず、今回再戦するヤマカツマーメイド(4着)との比較では0秒2差。陣営も「1400mまでは守備範囲。能力の高い馬でチャンスは十分あると思っている」と強気に構えている。
「前走のクリスマスローズSは他馬より1キロ重い斤量でもしっかり勝ち切ってくれました。やはり良い馬ですよ」と関係者。「ファンタジーSの時は最初から距離を不安視していたせいで、消極的なレース運びで後手後手になってしまいました。今回は他に行く馬がいなければ自分で行くくらいの積極的な競馬をしようと思っています」とのことで、3勝を積み上げた実績と差して6着だったファンタジーSの内容は今回の自信に繋がっているようだ。


7枠14番
アヌラーダプラ
牝3/54.0kg 
三浦皇成/萩原清
騎手厩舎連対率:26.1%
阪神芝:未経験 
芝1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.21.0
《期待値65%》

デビューからの2戦を着差以上に痺れるパフォーマンスで連勝し、フェアリーSでは落馬負傷で離脱した三浦皇成騎手に替わってルメール騎手が騎乗して堂々の1番人気に推されていた萩原清厩舎アヌラーダプラ。ところが、レースはこれまでのような伸びを見せられず6着に敗退。レース後にルメール騎手に「マイルは長い」と断じられてしまった。
フェアリーSの敗戦で桜花賞やNHKマイルCといった目標には若干の不安が出てしまったものの、厩舎サイドや今回でコンビ復活の三浦皇成騎手も「一番強かったのは1400mでズバっと伸びた2戦目」とは認めるところ。「いずれは短い距離の馬になるだろうと思っていた馬で、1600mよりも1400mの方が良いと思います。春はNHKマイルCを目標にするようですが、1400mの今回は何とかしたいですね」とは今週の三浦騎手の話だ。
ということで、オーナーや牧場の使い分けという側面もありそうだが、アヌラーダプラはココで権利を取っても桜花賞には向かわない予定。つまり、桜花賞への権利は得るが賞金は加算されない3着に意味はなく、狙うは連対以上ということになる。


7枠15番
マテンロウディーバ
牝3/54.0kg 
藤岡佑介/中内田充正
騎手厩舎連対率:21.1%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1400m:1-0-1-0 
最高タイム:1.22.3
《期待値60%》

フェアレストアイルも取り上げているが、中内田充正厩舎は2頭出し。大きな差がある訳ではないが、関係者の評価が高いのは紅梅S3着から臨むマテンロウディーバの方のようだ。
「前走は折り合いに難しいところを見せていたが、それでも終いはしっかりと伸びていた。今回も気性面が課題にはなるが、多頭数の重賞で流れが速くなればその分折り合いは付きやすくなりそうだし、より良い面が出るかもしれない」と関係者は前向きなトーン。「今回も出遅れそうだし嵌まり待ちにはなりそうだけど、展開に乗れば食い込むだけの力はある」という話だった。
「環境が変わるとカイ食いが細くなってしまうので、前走後は在厩のまま進めてきました。上手く調整出来ましたよ」と厩舎サイドも仕上げには手応えを感じている。 桜花賞3頭出しを目指して、先行するフェアレストアイルと後方から末脚に賭けるマテンロウディーバの二面作戦という形か。



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