ファルコンS

中京競馬場5日目11R
第34回
ファルコンS
芝 1400m/GⅢ/3歳/国際/別定


【事前情報ランクM】


今年はマイル路線からの転向組が多いという印象のファルコンS。マイルGⅠの朝日杯フューチュリティSを使っていた馬が6頭出走しているが全て7着以下に大敗しており、他の路線からの馬も「1200m~1400mで勝っているがマイルでは結果が出ずにファルコンSへ」といったパターンが多い。
メンバーレベルは年によって大きく異なり、それゆえに後々のレースでのファルコンS組の活躍具合も世代によってバラバラだが、2年前にはファルコンS勝ち馬のミスターメロディがNHKマイルCで惜しい4着となり、翌年の高松宮記念を制している。今年は出走馬18頭のうち14頭が賞金900万円以上で、成績的にはハイレベルなメンバーが揃っているが、果たしてNHKマイルCやダービーに希望を持てるような勝ち方をする馬は出てくるか。




1枠1番
ウイングレイテスト
牡3/56.0kg 
ミナリク/青木孝文
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値55%》

デイリー杯2歳Sでレッドベルジュールに続く2着に好走してGⅠ朝日杯フューチュリティSに歩を進めるも、そこでは9着に敗れてしまった青木孝文厩舎ウイングレイテスト。初勝利は芝1800m戦で挙げており、兄には京都新聞杯勝ちのベストメンバーがいる血統でもあるが、朝日杯FSの後は1400mのファルコンSを目標にしていたそうだ。
「青木厩舎はこの馬のようにソコソコ走る馬も出てきたけど、まだ重賞勝ちが無いのを気にしている。今回クラシック路線じゃなくファルコンSを狙ってきたのも重賞タイトルが欲しいからじゃないか」と、ある関係者は出走の経緯を指摘している。
ウインブライト(中山記念)やウインカーネリアン(弥生賞)に続き、この馬も松岡正海騎手が主戦だったが負傷休養中のためミナリク騎手への乗り替わり。しかし、ウインブライトやウインカーネリアンは褒めていたミナリク騎手だが、ウイングレイテストに関しては「良い馬だけど集中力に欠けるし、まだ子供って感じ。先々はよくなるだろうけど今回はどうだろうか」と控え目だったそうだ。


2枠3番
エグレムニ
牡3/56.0kg 
岩田望来/加用正
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:未経験 
芝1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.22.9
《期待値60%》

2走前の朝日杯フューチュリティSは14着に大敗している加用正厩舎エグレムニだが、これはGⅠということ以上にマイルの距離が適性外だったので度外視が妥当。距離を1200mに短縮したマーガレットSではしっかり3着に巻き返しており、1勝クラス勝ちは1400m戦。今回は朝日杯FSのように手も足も出ない敗戦とはならないだろう。
加用正厩舎は日曜のフィリーズレビューにもカリオストロを出走させており、そちらは人気になりそうだが、厩舎関係者の間ではエグレムニの評価もヒケを取らない。「中1週になるが、叩いて馬がピリっときて状態は上向き。最終追い切りではカリオストロをおいでおいでする手応えだった」とのことで、状態面は強調できるレベル。
「歩様が悪いので硬くて速いような馬場では危なっかしい。なので緩いくらいの道悪が理想で、実際に未勝利戦も重馬場で勝っている」とのことで、雨雲が名古屋に掛かるようならチャンス増大だが。


3枠5番
トリプルエース
牡3/56.0kg 
藤岡康太/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

斉藤崇史厩舎は朝日杯フューチュリティSと同じくトリプルエース、ラウダシオンの2頭出し。ラウダシオンの方はクロッカスS勝ちを挟んでの参戦となるが、トリプルエースの方は朝日杯FS11着からの直行となる。
デビューからの2戦は1200m戦で、3戦目にデイリー杯2歳Sを使った時には「夏場は番組がなかったので1200mを使っていたけど、前からマイルくらいの距離を使ってみたかった」と陣営が話していたが、マイルの2戦で結果が出なかったこともあり、「マイルだと少し長いのかもしれない」と方針転換。「今回の1400mは初めてになるけど、一連のレースぶりを考えるとこの距離がベストという可能性はある」と、改めての距離変更に期待を寄せている。
今回は藤岡康太騎手との初コンビになるが、2週続けて稽古に乗って「感じは悪くなかった」と一応の感触は掴んでいる模様。厩舎スタッフは「この距離が良い方に出れば、今回のメンバーレベルなら好勝負でしょう。ラウダシオンとのワンツーもありますよ」と前向き。


3枠6番
シャインガーネット
牝3/54.0kg 
田辺裕信/栗田徹
騎手厩舎連対率:33.3%
中京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

今週は3歳牝馬にとってはOPの番組が豊富。中山マイルのアネモネS、阪神1400mのフィリーズレビュー、そしてこのファルコンSと3つの選択肢があり、実際に3つ全てに特別登録をしている馬も何頭かいた。
その中で、パッと見では意外なレース選択をしてきたように見えるのが栗田徹厩舎シャインガーネット。デビューからの3戦は全てマイル戦で、中山マイルは新馬勝ち+フェアリーS4着の実績。その意味ではアネモネSが妥当に思えるし、牝馬クラシックを狙っている馬というこれまでの話からすれば、重賞だとしても桜花賞トライアルのフィリーズレビューの方が普通に感じるところだ。なぜ、3つ目の選択肢である中京、1400m、牡馬相手のファルコンSなのか。
この件について情報筋から聞くと、しっかりとした理由があっての前向きな判断だということが分かった。「まず、フェアリーSでポジションを取りに行く競馬をしたら引っ掛かってしまったので次は距離を縮めようということは決まっていました」とのこと。そして、「これまでの競馬で東京の赤松賞の内容が一番良かった。なので左回りの中京を使うことにした」とのこと。つまり、1400mがベターかつ左回りがベターという判断のもとでファルコンSを選んだそうだ。


5枠9番
アブソルティスモ
牡3/56.0kg 
丸山元気/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:41.7%
中京芝:1-0-0-0 
芝1400m:0-0-0-1 
最高タイム:1.21.8
《期待値60%》

前走のクロッカスSでは人気に応えられず4着に敗れてしまった藤沢和雄厩舎アブソルティスモ。しかし、厩舎スタッフや関係者はレース後も想像以上に前向きだった。
「結果的にはスローの前残りという展開になり、後ろからいったこの馬にはこれ以上は厳しいというレースになってしまった。ただ、これまで通り先行していれば勝負になったと言うのは簡単だが、このレースは今後のために控えて末脚を引き出す競馬をさせていた。この負けの経験が今後に活きてくると思えば、OP特別の取りこぼしをそこまで悲観することはない」と、陣営は敗戦の中の収穫を強調していたのだった。
レース後は「ファルコンSかニュージーランドT」という予定から、結局は左回りにこだわってファルコンSへ。「マイル戦では自然と先行できていたが、1400mで重賞となると簡単に良いポジションは取れないかもしれない。ただ、後ろからになれば前走で控えた経験が活きる」と、陣営はここでも前走を引き合いに出して巻き返しへ気合を見せている。


5枠10番
ラウダシオン
牡3/57.0kg 
武豊/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:40.0%
中京芝:未経験 
芝1400m:2-0-0-0 
最高タイム:1.21.2
《期待値65%》

前走のクロッカスSを勝って通算3勝目を挙げた斉藤崇史厩舎ラウダシオン。1400mでは昨秋のもみじSも勝っており、最も得意な距離と考えていいだろう。重賞は小倉2歳Sで3着に好走し、朝日杯フューチュリティSは今回出走するメンバーの中ではビアンフェに次ぐ着順の8着。今年のファルコンSでは実績上位の1頭になる。
「デキに関しては申し分ない。自在性があるし勝ち負けを見込んでいい」と関係者。「前走に関しては上手くゲートを出てくれたけど、まだ駐立に不安があるので、スタートの時だけは気を付けたい」とのことだが、そこは継続騎乗の武豊騎手なのが頼もしい。前走は他に行く馬がいない少頭数でハナを切ったが、おそらく今回はスタートを決めてもある程度控えるだろう。
ちなみに、今回のレースとは直接関係はないが、武豊騎手は追い切りに乗って「ルメールはマイルが長いと言っていたけど、これなら保つと思うよ」と厩舎に話していたそうだ。これはNHKマイルCに歩を進めた時のヒントに。


6枠11番
マイネルグリット
牡3/57.0kg 
国分優作/吉田直弘
騎手厩舎連対率:9.1%
中京芝:1-0-0-0 
芝1400m:0-0-0-1 
最高タイム:1.22.5
《期待値55%》

京王杯2歳S、朝日杯フューチュリティSと続けて大敗してしまっている吉田直弘厩舎マイネルグリット。デビュー3連勝からの落差が大きい負けっぷりだけに周辺からは「早熟馬だったんじゃないか」という厳しい声も飛ぶが、陣営は「この中間は北海道まで戻してしっかりと休ませました。その効果で今回は毛ヅヤが良いんです」と、休養効果を強調するとともに諦めない姿勢を見せている。
「朝日杯はマイルが長かったし正直力負けっぽい感じでしたが、京王杯はレース後に鞍上が馬場の硬さを気にしていたんです。今の中京は適度に荒れていて極端に速い時計の出るような状態じゃないし、この馬の力を出し切れる条件だとは思います」と関係者。「少なくとも、ここ2戦のように見せ場すらなく負けることはないと思いますが、あとは他との能力や成長力の差がどうかでしょう」とのことだった。



7枠13番
ビアンフェ
牡3/57.0kg 
藤岡佑介/中竹和也
騎手厩舎連対率:50.0%
中京芝:未経験 
芝1400m:0-1-0-0 
最高タイム:1.21.1
《期待値65%》

函館2歳S勝ち&京王杯2歳S2着ということで、今年のファルコンSでは実績一番という立場になる中竹和也厩舎ビアンフェ。戦前から「マイルは正直長い」と言われていた朝日杯フューチュリティSでもハイペースで飛ばしながら7着に粘っており、地力の高さを感じさせる内容だった。
今回は再び距離を1400mに縮めての復帰戦。「京王杯の時に比べると馬体のハリが一息」と厩舎サイドは慎重で、「ゆくゆくは1200m専用の馬になりそう」という話もあるが、今回に関してはスピードを活かして結果を求める一戦。テンからガンガン行くスピードは相変わらずなのでおそらく自然とハナに行くことになりそうだが、藤岡佑介騎手は「これまでと比べて操縦性が良くなった」と、この間の競走馬としての成長を感じていたそうだ。
ちなみに、厩舎筋の話によると「ここで好走できてもNHKマイルCには行かないと思う」とのこと。母ルシュクル、姉にブランボヌールという血統で自信も函館2歳S勝ち。狙いはサマースプリント、特に北海道シリーズか。



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する