弥生賞ディープインパクト記念

中山競馬場4日目11R
第57回
弥生賞ディープインパクト記念
芝 2000m/GⅡ/3歳/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


頭数が10頭程度に収まるのは近年の弥生賞としては普通の傾向だが、今年の場合はメンバーレベルにも若干の疑問符が付く。
重賞勝ち馬は札幌2歳S勝ちのブラックホール1頭だけで、実績最上位はアイビーS勝ち+ホープフルS3着のワーケアというところ。しかも、1番人気になりそうなのは重賞どころかOPも初挑戦のサトノフラッグという状況になっている。
弥生賞の頭数が少なくなるのは、例えばダノンプレミアムとワグネリアンが戦った2018年、マカヒキ、リオンディーズ、エアスピネルが揃った2016年、シャイニングレイVSサトノクラウンの対決となった2015年のように、世代のトップが集まるからこその少数精鋭だったはずだが…。ここ2年は世代の有力どころが弥生賞を避けており、メンバーレベルが低下している。
とはいえ、この評価も弥生賞の結果が出るまでのもの。もしもココで3馬身、5馬身の圧勝を果たすような馬が現れれば、その時は堂々と王道トライアルの覇者としてコントレイルやサリオスに対抗する存在となっていくだろう。「低レベル」という前評判を覆すような好レースを期待したい。
来週は障害戦を含め土日5重賞の大盤振る舞い。中山では土曜日に中山牝馬Sが、日曜日は重賞ではないが桜花賞トライアルのアネモネSが行われる。日曜中京の金鯱賞には、有馬記念の本命馬サートゥルナーリアの名が…!




1枠1番
サトノフラッグ
牡3/56.0kg 
武豊/国枝栄
騎手厩舎連対率:71.4%
中山芝:1-0-0-0 
芝2000m:2-0-0-1 
最高タイム:1.59.5
《期待値65%》

デビュー2戦目の未勝利戦を2歳のコースレコードで、1勝クラスの中山戦をホープフルSのコントレイルと同じ勝ち時計でともに圧勝し2連勝中の国枝栄厩舎サトノフラッグ。デビュー前から「この世代の国枝厩舎の牡馬では一番」と言われていた良血馬で、馬の気持ちが走る方に向いていなかったという初戦こそ案外だったが、2連勝の内容はクラシックを狙えるレベルにある。
「マーフィーが2戦目で勝たせた時に『今まで自分が乗った馬の中でもトップクラス』と絶賛していた馬で、前走の勝ちは期待通り。一戦ごとに良くなっていて、この成長力があれば本当にダービーまで楽しみ」と関係者。「今年はあまりメンバーが揃わなかったし、皐月賞に向けては3着が最低目標だけど目標のダービーを考えると2着以上が欲しい」と自信を見せている。


4枠4番
オーロアドーネ
牡3/56.0kg 
三浦皇成/戸田博文
騎手厩舎連対率:28.6%
中山芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

今年の弥生賞では唯一の1戦1勝馬となる戸田博文厩舎オーロアドーネ。2月頭の東京、マイル戦で新馬勝ちしてからの中4週だが、陣営は「新馬戦は後続を突き放す良い勝ち方だったし、乗っていたマーフィー騎手も『折り合いが付けば距離自体は延ばしても大丈夫』と評価していましたから」と前向き。父は好調の新種牡馬エピファネイアで、エピファネイア自身は弥生賞で4着に敗れているが産駒は中山の2000mで好成績を残している。
騎乗するのは今週から戦列に復帰している三浦皇成騎手。実はデビュー前にも追い切りに乗っており、この中間と比較して「前に乗った時と比べると精神的に成長していた」と好感触。「何頭か強い馬はいるけど、権利を取るところまでやれていい」と厩舎スタッフも強気だった。昇級して底が割れつつある馬も多いだけに、未知の魅力に賭けるならこの馬か。


5枠5番
ブラックホール
牡3/56.0kg 
石川裕紀人/相沢郁
騎手厩舎連対率:19.8%
中山芝:0-0-0-1 
芝2000m:0-0-0-1 
最高タイム:2.03.3
《期待値60%》

今年のメンバーでは唯一の重賞勝ち馬である相沢郁厩舎ブラックホールだが、前走のホープフルSは石川裕紀人騎手や厩舎関係者の自信とは裏腹に見せ場なく大敗。同じ中山芝2000mのレースに臨む今回は、皐月賞に向けての不安を払拭するレースにしたい。
ホープフルSに関しては「積極的にポジションを取りに行ったのが敗因。相手が強いのに色気を持ち過ぎた」と関係者。別の情報筋によると「レース後にオーナーが激怒して、一度は石川がクビという話も出ていた」とのことで、単純な力負けというより作戦ミスという側面が強いようだ。
「今回は中団追走で脚を溜める形。それで勝った2戦のように動きたいタイミングで動けば最後まで伸びるはず」というのが今回のプラン。今回何も出来ないとクラシック本番は出走するだけのような立場になってしまうだけに、何とか巻き返したい。


6枠6番
ウインカーネリアン
牡3/56.0kg 
ミナリク/鹿戸雄一
騎手厩舎連対率:25.0%
中山芝:0-1-0-0 
芝2000m:0-1-0-0 
最高タイム:2.03.3
《期待値60%》

自己条件のセントポーリア賞で6着に負けてしまったため今回は人気を落としそうな鹿戸雄一厩舎ウインカーネリアン。しかし、ここまでのキャリアで勝ったのは福島の1800m戦、上のクラスで好走したのは中山2000mの芙蓉Sということで、持ち味が活きるのは小回りコースで先行した時。東京から中山に舞台が替わる今回は挽回の余地がある。
松岡正海騎手が負傷離脱中のため、鞍上は先週のウインブライトと同様ミナリク騎手に乗り替わる。先週のウインブライトの結果は忘れるとして、ミナリク騎手はこの馬の1週前追い切りにも乗っており「松岡がああいう競馬を選択するのも理解できる。前々でダラダラと脚を使う形じゃないと」と、決め手不足を感じつつも小回り向きの先行力を活かそうと考えていた。


7枠8番
ワーケア
牡3/56.0kg 
ルメール/手塚貴久
騎手厩舎連対率:38.9%
中山芝:0-0-1-0 
芝2000m:0-0-1-0 
最高タイム:2.01.9
《期待値65%》

陣営が「前走は位置取りの差が堪えたとしか言う他ない」と振り返るように、手塚貴久厩舎ワーケアのホープフルSはスタート後に外の馬に寄られたことでゴチャ付き本来狙っていた好位からの競馬が出来なかったことが敗因。上がりの脚は1、2着のコントレイル、ヴェルトライゼンデと遜色ないもので、まだ勝負付けは済んでいない。
ルメール騎手がデビューから4戦全てで手綱を取るクラシック候補だけに、クラシック戦線の他の有力馬が見当たらない今回はしっかりと結果を出してコントレイル、サリオス、マイラプソディらに挑戦状を叩き付けたいところ。前走の位置取りはイレギュラーなものだし、中山も2度目なら立ち回りは進歩する。
「この馬にとって本当の目標はダービーなので、ここからビシビシと仕上げている訳ではないが、今週も時計的には十分動いたし息もしっかり出来ている」と厩舎サイド。一部では追い切りの見栄えが悪かったという評価もされているが、厩舎筋の関係者は「あれは併せた相手のフォアシュピールがメチャクチャ動く馬だから。それを追い掛ける形だったのであれで大丈夫」と心配していない。
「ダービー向きの馬だし中山はベストじゃないけど、ここで勝ち負けできなきゃダービーの楽しみがない」と関係者。例えば、ダービーでこその馬だったワグネリアンやワンアンドオンリーも中山は得意でないながら弥生賞、皐月賞はそこそこにまとめてダービーを掴んでいる。ワーケアもタイプとしてはコレか。


8枠10番
オーソリティ
牡3/56.0kg 
ヒューイットソン/木村哲也
騎手厩舎連対率:-
中山芝:1-0-0-1 
芝2000m:1-0-0-1 
最高タイム:2.02.2
《期待値60%》

ホープフルSは5着にとどまった木村哲也厩舎オーソリティだが、あのレースは出遅れた点に情状酌量の余地がある。「これまでは最初から良いポジションに付けられていたけど、前走は出遅れてしまったため、勝負どころで外からマクって脚を使う展開になってしまった。結局レースは距離ロス無く運んだ先行馬が残る結果だったし、あの負けは仕方ない」と陣営も気持ちを切り替えている。
今回は短期免許で来日のヒューイットソン騎手に乗り替わり。デビューからコンビを組んでいた池添謙一騎手は池江泰寿厩舎のヴェルトライゼンデでクラシック本番を戦うことになったため、このタイミングで乗り替わりとなったそうだ。「オルフェーヴル産駒らしく毎回テンションをキープするのに苦労しますが、今回はちょうどよく仕上がりました。2走前のような競馬なら即反撃です」と関係者。今年のメンバーなら上位の1頭。



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