阪急杯

阪急杯
芝 1400m/GⅢ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


昨年は11番人気のスマートオーディン、一昨年は7番人気のダイアナヘイロー、3年前は7番人気のトーキングドラムが勝って3着には最低人気のナガラオリオンが飛び込んでいる波乱含みの阪急杯。GⅠの前哨戦で、本番とは1ハロン違う非根幹の1400m。各馬とも目標や仕上がりに差があるため、なかなか人気通りに決まらないのも当然と言えば当然だろう。
今年はタワーオブロンドンとダノンスマッシュがオーシャンSから始動し、モズスーパーフレアはシルクロードSから高松宮記念直行。ミスターメロディはドバイ遠征でレッツゴードンキは引退。昨年の短距離路線の活躍馬が阪急杯に全く出てきていない。実績上位のダイアトニックやステルヴィオは、今回の結果次第で高松宮記念に進むつもりという話だが…。
先週までの京都開催は馬場悪化の影響で芝のレースは難しい状況が続いていたが、今週から阪神も初日から雨で稍重となった。来週には注目の重賞チューリップ賞が行われるが、阪急杯の結果はよく見定めておきたい。




1枠1番
ジョイフル
牡6/56.0kg 
川又賢治/吉村圭司
騎手厩舎連対率:16.1%
阪神芝:2-0-0-1 
芝1400m:2-2-2-4 
最高タイム:1.20.1
《期待値60%》

前走は初めての重賞挑戦で0秒3差の7着だった吉村圭司厩舎ジョイフル。数字だけなら健闘の部類だが、レースを見ていた関係者は「重賞の壁を感じる負け方だった」とポツリ。勝ったアウィルアウェイとはポジションも進路取りも同じで直線半ばまで併せる格好だったが、最後の1ハロンで伸び負けてしまい、さらに後ろからも差されるという負け方で、「展開も嵌っていたが、あそこまでか…」という印象だったようだ。
しかし、今回は変わり身を期待できる要素がある。関係者は「京都よりも直線に坂のある阪神の方が良い。1200mか1400mかは問わないし、もう一度力を試してみたい」と前向き。厩舎スタッフは「前走はスタート後にフォームが収まらず、いつものような末脚が出せませんでした。京都の下り坂も合っていなかったです」と敗因を見ており、「阪神の1400mで見直したい」と、やはり前走の負けでトーンを落としている感じはしない。





2枠3番
ダイアトニック
牡5/57.0kg 
北村友一/安田隆行
騎手厩舎連対率:40.5%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1400m:5-1-0-0 
最高タイム:1.19.6
《期待値65%》

大敗明けだった前走の京都金杯で本命公開し、的中馬券をお届けしている安田隆行厩舎ダイアトニック。京都の1400mでは5戦5勝のパーフェクトだが、他の距離や他の競馬場になるとやや安定感が落ちるという面があったこの馬。前走は「GⅢで内枠を引ければマイルでも大丈夫」という話を聞いて巻き返しを確信したが、今回は距離こそ1400mだが新馬戦以来の阪神でのレースと、また条件が替わる。
今回は「阪急杯の内容次第では高松宮記念も視野に入れる」という一戦。厩舎サイドは「京都に良績が集まっているが、阪神も1戦1勝という形だし1400mだったら心配はない。ここ最近の中では一番と言っていいくらい状態が良いのでタイトルが欲しい」と強気だった。
北村友一騎手は「これまでは1600mでも対応できるように考えてレースをしてきたが、今回は高松宮記念を視野に入れていると聞いているので、乗り方をガラっと変えてみようと思う」と、厩舎サイドに相談していたという話。どうやら前半からある程度出して行くつもりのようだ。





3枠6番
フィアーノロマーノ
牡6/56.0kg 
川田将雅/高野友和
騎手厩舎連対率:42.4%
阪神芝:2-1-0-0 
芝1400m:1-1-0-2 
最高タイム:1.20.2
《期待値65%》

前走の阪神Cで本命公開し的中をお届けしている高野友和厩舎フィアーノロマーノ。今回も同じ条件ということで引き続き関係者のトーンは高く、前走は相手が悪かったという感じの2着だったが、ココで重賞2勝目という可能性はある。
「今回が明け6歳の初戦ですが、今になって本格化してきた気配です」と関係者。「馬体は増えているけど、それは逞しくなって幅が出てきたから。休む前より走りの軸がブレなくなっていて、前走以上に力を付けています」という話だ。
精神面に関しても「これまでは気分よく走れるような形じゃないとタコ負けしてしまうような脆さがあったが、前走は出遅れて厳しい形になっても伸びてきた。そういう意味でも成長している」と関係者は高評価。阪神は3戦3連対の舞台で、今回は勝ち負け候補の1頭であることは間違いないだろう。





4枠7番
ステルヴィオ
牡5/57.0kg 
丸山元気/木村哲也
騎手厩舎連対率:28.0%
阪神芝:0-1-0-1 
芝1400m:未経験 
《期待値60%》

安田記念以来9か月ぶりのレースとなる木村哲也厩舎ステルヴィオ。昨秋はスプリンターズSへの出走を目指していたが、レースの2週前に目を傷めてしまい回避。当時の獣医が「角膜が傷つくこと自体はよくあることだが、今回は普通なら傷つかない箇所を傷めていて、そのためなのか治りも遅い。原因はハッキリしないが継続的な治療が必要」と話していたように、珍しい症例だった。
眼の状態が良くなったのは11月下旬で、そこから本格的に乗り出しを再開したため秋競馬は全休。今回は「東京新聞杯は斤量が重くなるし、もうマイルより長い距離は使わないので中山記念でもない」ということで、1400mの阪急杯を狙うことになった。「1200mを使おうとしていたくらいなので1400mに不安はありません」と陣営は語る。
「ノドに関しては以前から変わらない。もちろん距離が短くなる分には影響が少なくなって良い」とのことだが、一部の関係者は「最終追い切りが想定していた形と違っていて、調教師は不満げだった」と追い切り日の様子を伝えてきた。実績では間違いなく一番の存在だが、長期休養と状態面、初距離がどう影響してくるか。


6枠12番
レインボーフラッグ
牡7/56.0kg 
松山弘平/小崎憲
騎手厩舎連対率:12.5%
阪神芝:1-4-0-5 
芝1400m:2-5-0-10 
最高タイム:1.20.0
《期待値65%》

「出走できて本当に良かった」と厩舎サイドが喜んでいた小崎憲厩舎レインボーフラッグ。というのも、使える脚が一瞬しかないためベストの距離は成績通り1400m。前走の洛陽Sは8着に敗れているが、小崎憲調教師は「やっぱり一瞬だけ脚を使って最後は止まってしまった。マイルではどうしても終いが甘くなってしまう」と、和田竜二騎手は「残り100mで脚がなくなった。時計や馬場ではなく、この馬が嵌まるとしたら1400mでしょう」と、ともにサバサバと敗戦を受け入れていた。
その後は「阪急杯を使いたいが、賞金が足りなければダートの1400mも考える」と、距離への強いこだわりを持っての調整。出走馬がフルゲートちょうどに収まり出走が決まったことを本当に喜んでいたそうだ。
2走前の阪神Cは6着だったが、これは内から抜群の手応えで上がってきて、進路が無くなり追えずにゴールしてのもの。「脚色を考えると、捌けていれば2着はあった」とレース後の陣営は悔しがっていた。今回はその時と同じ条件。


8枠17番
ラヴィングアンサー
牡6/56.0kg 
和田竜二/石坂正
騎手厩舎連対率:5.0%
阪神芝:1-0-2-4 
芝1400m:2-1-2-6 
最高タイム:1.19.5
《期待値60%》

どうしても高松宮記念に管理馬を送り込みたいと、シルクロードSに続いて阪急杯にエントリーしてきた石坂正厩舎のラヴィングアンサー。「馬の状態は前走から更に上がってきている。これだけデキがいいと仮に高松宮記念に出られてもその時が心配になるが、とにかく結果が必要なのでビシビシ仕上げている」とのことで、目先の賞金加算を最優先と考えているムードだ。
シルクロードSは0秒3差の6着で、下馬評と外差し展開を考えれば健闘の部類だったが、「あそこまでいったら2着が欲しかった」と関係者は悔しがっていた。「今回は別定戦で斤量が増えるのが気になる」とのこと。「あまりゲートを出過ぎると良くないけど、かといって無理に抑えてもダメ。出たなりに上手く脚を溜めて、展開が向くといいが」と陣営はチャンスを窺っている。





8枠18番
スマートオーディン
牡7/56.0kg 
秋山真一郎/池江泰寿
騎手厩舎連対率:0.0%
阪神芝:3-0-0-2 
芝1400m:1-0-0-3 
最高タイム:1.19.7
《期待値55%》

昨年の阪急杯はデビューから初めての1400m戦だったが、この起用が嵌まって強烈な末脚を引き出すことができ、大穴で復活の重賞勝利を遂げた池江泰寿厩舎スマートオーディン。ただ、ショック療法が効いたのはその一回限りだったということなのか、その後は再び低迷。前走は関係者が「禁断の選択」と話していた1200mを使ったものの結果が出なかった。
「とにかく折り合いが付くかどうかと展開面。去年は初めての1400mで抑える必要がなく、あの驚異的な末脚を使うことができました。ただ、もう1400mのペースにも慣れてしまったので…」と情報筋。「大外枠に関しては去年と同じなので良いと思いますが、とにかくこの馬が気分よく走れて、それでいて前が止まるようなペースになればでしょうね」と、展開待ちの状況であることは否定できないようだ。



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