中山記念

中山記念
芝 1800m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクC】


昨年は11頭立てでGⅠ馬が5頭という豪華メンバーの中、当時はGⅠ馬ではなかったウインブライトが中山巧者ぶりを見せ付け連覇を達成した中山記念。
今年もまた、GⅠ馬の仲間入りを果たしたウインブライトを含めて出走9頭のうち5頭がGⅠ馬という豪華メンバー。昨年の1・2着馬ウインブライト、ラッキーライラックに加え、マイル王インディチャンプ、2年ぶり参戦のペルシアンナイト、引退レースのソウルスターリングが出走する。そして、GⅠ馬ではないが実績は並のGⅠ馬以上といっていい明け4歳馬ダノンキングリーがこれらに挑戦する。
次走はドバイ、香港、大阪杯など様々で、共通しているのはこの後のGⅠに向けての始動戦ということだが、陣営により表向きのトーンは様々。実績や実力は甲乙付け難いメンバーだが、果たして今回の中山記念を獲りに来ている馬とは?
来週の中山はオーシャンSと弥生賞ディープインパクト記念の2本立て。オーシャンSはタワーオブロンドンとダノンスマッシュという短距離界のトップが揃って参戦予定という例年にない豪華さ。弥生賞はワーケア、サトノフラッグ、ブラックホールら関東の有力馬が集まっている。なお、来週の中山からヒューイットソン騎手が新たに短期免許で来日予定。オーシャンSではハウメア、弥生賞ではオーソリティに騎乗するらしい。







1枠1番
インディチャンプ
牡5/58.0kg 
福永祐一/音無秀孝
騎手厩舎連対率:33.3%
中山芝:未経験 
芝1800m:0-0-2-0 
最高タイム:1.44.8
《期待値65%》

昨年の「2019年度JRA賞 最優秀短距離馬」の年明け初戦。香港マイルは馬群から抜け出せず不完全燃焼の7着に終わったが、今年の春は中山記念から香港のチャンピオンズマイル(4月26日)でリベンジを期し、その後は連覇の懸かる安田記念に向かう予定。日本のマイル王として昨年よりもワンランク上のローテを組んでいる。
今回の1800mではこれまでも結果が出ておらず、厩舎サイドは「どうしても勝たなきゃいけないレースじゃないから気楽に臨みたい」と、昨秋の毎日王冠と同様に叩き台ムードを醸し出しているが、とある情報筋は「調教の動きなんかを見ると、昨秋からさらにパワーアップした印象があります。もしかすると更に短距離向きにシフトしているという可能性もありますが、叩き台にするには勿体ないくらいのデキです」と仕上がりを絶賛している。
ちなみに、福永祐一騎手は「理想としてはウインブライトを見ながらジックリ追走したいが、中間にゲート練習を入念にやっていたのでスタートが出た時の想定もしている。いずれにしてもソラを使わないように、早めに抜け出さないように心掛けたい」と、主戦だけあってレースプランは綿密に練っているようだ。





3枠3番
ダノンキングリー
牡4/56.0kg 
横山典弘/萩原清
騎手厩舎連対率:8.3%
中山芝:1-0-1-0 
芝1800m:2-0-0-0 
最高タイム:1.44.4
《期待値65%》

昨秋はマイルへの適性も期待していたとはいえ、同オーナーのダノンプレミアムのローテーションとの絡みもあって毎日王冠→マイルチャンピオンSという2戦だけで終えることになった昨年のダービー2着馬ダノンキングリー。
前走から続けてコンビを組む横山典弘騎手は「やはりGⅠを勝てる馬だと思う。マイルCSは初めての長距離輸送とか色々初めてのことがあったからね。今回は調教に乗ってないので状態のことは言えないけど、まともならこの相手でも勝負になる」と親しい関係者に感触を語っている。
厩舎サイドは「前走は当日になって感じがイマイチになった。やはり輸送が影響したのだろう」と当時のことを振り返り、「今回は帰厩した当初こそトモの感じが良くなかったけど、時間を掛けられたのでひと追いごとに良くなってきた」と初戦としては十分な仕上がりになると話している。
1800mでは共同通信杯と毎日王冠の2戦2勝。どちらもGⅠ馬を撃破している。今回も1800mの前哨戦という同じような状況で、ライバルのGⅠ馬たちとは斤量差がある。昨年のドル箱馬の未来を占う一戦。





4枠4番
ソウルスターリング
牝6/54.0kg 
北村宏司/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:20.0%
中山芝:未経験 
芝1800m:2-0-1-2 
最高タイム:1.45.9
《期待値60%》

エプソムCと府中牝馬Sをどちらも左前肢の挫跖で出走取消になっており、レースへの出走は昨年のヴィクトリアマイル以来およそ9か月ぶりという形になる藤沢和雄厩舎ソウルスターリング。クラブの規定による引退時期が迫っており、「内容次第では中山牝馬Sまで使う可能性はある」としつつも、基本的には今回の中山記念が引退レースの予定で調整が進められている。
当初は京都記念を目標としていたため、帰厩は1月10日。その後で「良化がスローなので、満足のいく状態でレースに出すにはもう少し乗り込みが必要」と目標を中山記念に切り替えたため、結果的に2か月近く乗り込むことが出来た。「しっかり乗り込んで仕上がったので、直前は終い重点の追い切りで十分。気持ちの方も整っているし今回は蹄も細心の注意を払ってきたので全く問題ありません」と厩舎スタッフは好感触。
中山は引退(予定)レースにして初めての出走だが、「先行力があるのでこういうコースは合っていると思います。マルターズアポジーの2番手なんかだと展開が向きそうですね」と、コースに関する不安もないようだ。あとは、この豪華メンバー相手にオークス馬の意地でどこまで。





5枠5番
ペルシアンナイト
牡6/57.0kg 
池添謙一/池江泰寿
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:0-1-0-1 
芝1800m:1-1-0-2 
最高タイム:1.44.9
《期待値60%》

「とりあえずココは叩きで次が本番。ただ、次がどこになるかは今回の結果次第で決める」と関係者から聞いている池江泰寿厩舎ペルシアンナイト。現在、ドバイターフへの招待が届いており、陣営からは「この招待を受諾し、中山記念の後で向かうつもり」という発表こそ出ているが、まだ正式な受諾はしていない。つまり、ドバイに行くに値する走りが出来ればドバイ、厳しい内容なら国内戦へ変更という考えなのだろう。
中山記念は2年前に5着に敗れており、今回は中山での競馬自体がそれ以来となる。陣営は「他馬を気にするところがあるので直線で外に出してほしいが、中山の1800mで開幕週だとロスなく運ぶ必要もある。コースとしては合っていない」と適性に関しては不安視しているものの、一方で状態については「2週続けて良い調教ができており、これまでの休み明けの中でも一番いいくらい」と前向き。勝ち星からは長らく遠ざかっているが、王道のレースを走り続けて大崩れしていないのは地力の高さの証だ。





7枠7番
ラッキーライラック
牝5/55.0kg 
デムーロ/松永幹夫
騎手厩舎連対率:20.0%
中山芝:0-1-0-0 
芝1800m:0-1-1-0 
最高タイム:1.44.8
《期待値65%》

昨年の中山記念ではステルヴィオ、スワーヴリチャード、エポカドーロ、ディアドラという4頭のGⅠ馬に先着しての2着だった松永幹夫厩舎ラッキーライラック。4歳シーズンは尻上がりに調子を上げて、エリザベス女王杯で2年ぶりのGⅠ制覇を果たすと続く香港ヴァーズでもグローリーヴェイズの2着で日本馬ワンツーの快挙に貢献。今年は再びGⅠが揃った中山記念で始動する。
「去年と比べると休養期間が短かったので、緩んだ感じがなくて調整はしやすかった」と厩舎スタッフ。中間に外傷で2日ほど休んだが、追い切りは予定通り行なっており問題は無い。この2週の動きには関係者も満足している。
陣営は「昨年悔しい思いをしたこのレースで雪辱を」と、今回は叩き台ではなく勝ちに行く構え。なお、選出されていたドバイシーマクラシックは辞退するため、次走は未定だが国内で走ることになるようだ。





8枠8番
ウインブライト
牡6/58.0kg 
ミナリク/畠山吉宏
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:5-2-0-2 
芝1800m:5-0-0-3 
最高タイム:1.45.5
《期待値65%》

香港GⅠの2勝で「2019年度JRA賞 最優秀4歳以上牡馬」を受賞した畠山吉宏厩舎ウインブライト。今や「香港巧者」と呼ばれることもあるが、元々ウインブライトといえば現役屈指の「中山巧者」として去年の中山記念も制した馬。初GⅠのクイーンエリザベス2世Cの時も「香港は中山とコース形態や馬場が似ているから」という理由で遠征を決めたほどだった。
今回は中山での重賞5勝目と中山記念の3連覇を狙う一戦。鞍上は松岡正海騎手が負傷離脱中のためミナリク騎手が代打を担うこととなった。この乗り替わりには裏で色々な動きがあったようだが、とにかく「日本で重賞を勝ちたい」と燃えているミナリク騎手にとっては大チャンス。3週続けて追い切りに乗って感触を掴んでいる。「これまで他の外人ジョッキーに良い馬が集まっていてなかなかチャンスがなかったが、今回は本当に素晴らしいチャンスに巡り合えた。このチャンスをモノにしたい」とは本人のコメントだ。
次走のドバイも見据えつつ、このレースの1着という結果にも高いモチベーションを持って臨む中山記念。58キロで迎え撃つ立場。



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