小倉大賞典

小倉大賞典
芝 1800m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


GⅠ裏のハンデGⅢということで基本的には混戦メンバー。言うなればサマー2000シリーズのような顔ぶれで、それだけに近2年は続けて単勝万馬券の大穴馬が馬券に絡むなど波乱傾向もある重賞だが、今年は久々にビッグネームが参戦してきた。昨年のクラシック戦線で中心を張ったヴェロックスが有馬記念8着からの転戦。鞍上も現在リーディングトップの川田将雅騎手がこの馬のために小倉入りしている。
馬券的にはまずヴェロックスをどう評価するかだが、ヴェロックス以外の13頭もハンデ重賞らしい一長一短な感じ。能力差がそれほどないのなら、馬場、展開、参戦の経緯と仕上がり、あらゆる情報と分析を駆使して波乱の目に対応する必要がありそうだ。
今年は6週のロングラン開催となった小倉競馬はこれで終了。来週からは4週間の中京開催にバトンタッチする。重賞は3週目にファルコンSと金鯱賞、4週目に高松宮記念と後半に固まっているが、金鯱賞の出走予定馬には既に有馬記念の本命馬サートゥルナーリアという名前が刻まれている。




2枠2番
カデナ
牡6/57.0kg 
鮫島克駿/中竹和也
騎手厩舎連対率:20.0%
小倉芝:0-1-0-0 
芝1800m:1-0-1-1 
最高タイム:1.47.5
《期待値60%》

中距離戦でとにかく脚を溜める形なら直線猛然と伸びる中竹和也厩舎カデナだが、前走の中山金杯はGⅢとしては久々となる大敗。上がりこそ最速をマークしたが、2番手のトリオンフが押し切る流れで17頭立ての最後方では間に合わなかった。今回は馬場が限界を迎えているロングランの“フユコク”の最終日。自分の形に徹すれば巻き返しの目はありそうだ。
「ハンデの57キロは気になりますが、小回りの小倉はあっているし荒れた馬場も問題ありません」と関係者。「前走は展開が全く向かなかったので度外視でいい。この馬自身は脚を使えていたように状態は悪くないし、年齢を重ねたことで仕上がりにムラがなくなった」とのことだ。「あくまで嵌まり待ち」としつつも、「この条件なら一発があっていい」と、色気は持っている様子。


3枠3番
テリトーリアル
牡6/56.0kg 
藤岡康太/西浦勝一
騎手厩舎連対率:26.1%
小倉芝:未経験 
芝1800m:3-2-1-1 
最高タイム:1.44.9
《期待値60%》

前走の中山金杯では人気を落としていたが、最内枠から上手い立ち回りを見せて3着に好走。その後は「小回りコースが合っていそうな感じ」ということで、在厩のまま小倉大賞典に向けて調整してきた。「ヴェロックスは強いのかもしれないけど、その他のメンバーはだいたい中山金杯と同じようなレベル。それなら立ち回り一つで再び勝負になるはず」と関係者は前向きだ。
西浦勝一調教師は「ハナにこだわっていた時期もあったが、自在性が出てきてから立ち回りが上手くなっている」と前走内容を評価。「チャレンジCはポカだと思うが、前走でキッチリ巻き返してくれた。小回りの1800mは条件的にベストだと思うし、力の要る馬場も合う。前走から据え置きの56キロなら」とのことで、期待度は前走以上。


3枠4番
レイホーロマンス
牝7/51.0kg 
松若風馬/橋田満
騎手厩舎連対率:0.0%
小倉芝:1-1-1-3 
芝1800m:1-0-1-4 
最高タイム:1.47.4
《期待値60%》

前走の愛知杯で久々に穴をあけた橋田満厩舎レイホーロマンス。愛知杯はこの馬としては積極的な位置取りと仕掛けで直線一旦は完全に先頭に立っており、レースを見ていた厩舎筋の関係者は「レイホーロマンスにあんな競馬が出来たのか」と、3着という結果だけでなくその中身に驚いていたという。
「今回も同じ小倉だし、荒れた馬場は合います」と関係者。「年を取ってウルさい面が落ち着いたので、レース後のダメージやテンションが上がるところがない。順調に調整が進んでいて、馬体重も前走と同じくらいで出せそうです」とのことで、使い詰めだが状態面の心配もいらないようだ。「牡馬相手になるが、ハンデは前走から1キロ減って51キロ。これなら十分やれますよ」とのことで、引き続き無視は出来ない1頭。





4枠6番
ヴェロックス
牡4/57.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:48.5%
小倉芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-1-0-1 
最高タイム:1.46.6
《期待値65%》

今年の小倉大賞典のメンバーの中では明らかに格が違う存在と言ってしまっていい中内田充正厩舎ヴェロックス。クラシック戦線での活躍は今更振り返るまでもないが、勝ち星という意味ではOP特別の若駒Sと若葉Sまでしか勝っておらず、重賞は未勝利。今回は「箔を付けて大阪杯に行きたい」という陣営の話のように、勝てる重賞を狙ってきたようだ。川田将雅騎手はフェブラリーS裏の小倉大賞典に乗りに行くとかなり早い段階で決めていた。
おそらくオッズは当日まで1倍台。それが妥当な存在ではあるが、だからこそ懸念を挙げるとすれば、今の小倉の特殊な馬場状態。関係者は「普通なら楽勝だけど、今の馬場で普通に走ってこられるかに尽きる」と話していた。「状態は高いレベルで維持できているので、何とかタイトルを持って大阪杯へ」とのことで、川田将雅騎手のエスコートに注目。なお、ハンデはシルクロードSに登録した時と同じ57キロ。これは周囲と比べるとかなり有利だろう。


5枠7番
ナイトオブナイツ
牡7/56.0kg 
丹内祐次/池添兼雄
騎手厩舎連対率:-
小倉芝:0-0-0-2 
芝1800m:5-1-0-10 
最高タイム:1.46.1
《期待値60%》

小回りの1800mがベストで、昨年の小倉大賞典では4着に健闘した池添兼雄厩舎ナイトオブナイツ。前走のディセンバーSは展開が全く向かず勝ち負けには加われなかったが、直線では後方からただ1頭脚を伸ばして上がりは最速だった。その後は1800mの番組を求めてここまで待機。重馬場や洋芝での実績があり、今の小倉も上手対応できそうなタイプと言える。
「帰厩して日は浅いけど、そんなに調教しなくてもすぐに仕上がるタイプ。これまでもこれくらいの調整で何度も好走しているし、旋回癖があるので厩舎に置いておくと疲れてしまうからね」と陣営。仕上がりに関しては不安はない。「条件は合うのであとは差せる流れになれば」と、陣営はあくまで展開待ちだと控え目だが、近走の着順が悪いだけで昨年の上半期はずっと掲示板をキープしてきた地力がある。


6枠9番
エメラルファイト
牡4/56.0kg 
石川裕紀人/相沢郁
騎手厩舎連対率:22.3%
小倉芝:未経験 
芝1800m:1-0-1-1 
最高タイム:1.47.8
《期待値60%》

去年の秋以降はマイル路線に戻るも、イマイチ結果を出すことが出来なかった相沢郁厩舎エメラルファイト。今回は勝ったスプリングSと同じ小回り1800mの小倉大賞典を目標にしてきたが、これが美浦にいた頃も小倉入りしてからも関係者の間で盛り上がっているという。鞍上の石川裕紀人騎手は付きっ切りで中間の追い切りに跨り、今週はエメラルファイトとともに小倉入りして現地の最終追い切りにも乗っている。
「コレは相当良くなっています」と関係者。石川騎手も「一番良かった頃に近付いている。今回はチャンスがある」と好感触で、厩舎サイドの指示で早めに小倉入りすることになった(そのため土曜に東京で乗れなくなった)ことに関しても「この馬のためなら」と不満なく従ったという。「ヴェロックスを見る位置で競馬をしたい」という話からも、勝ち負けを強く意識していることは明らか。同じ4歳世代の馬が主役の脚元を掬う展開となるだろうか。


8枠13番
ジナンボー
牡5/55.0kg 
シュタルケ/堀宣行
騎手厩舎連対率:66.7%
小倉芝:未経験 
芝1800m:2-0-0-0 
最高タイム:1.47.2
《期待値60%》

前走のジャパンカップは「距離的なことを考えたら天皇賞を使いたかったが、調整が遅れて間に合わなかった」という経緯があっての参戦。ただでさえ相手が強力なGⅠで距離も長いとなると、大敗も致し方なしというところだった。今回はしっかり休養を設けた上で、しがらきから直接小倉入り。現地で1か月弱調教を積んでしっかり態勢は整っている。距離も2400mの前走より合うことは確か。
「休み明けで崩れたのは前走だけで、むしろ叩き2走目のポカがあるタイプ。走るなら今回でしょう」と厩舎筋。「理想は前々での立ち回り。馬場は心配ですが、積極的に運んで残せる流れになってほしい」と語っていた。キャリアは浅いが超良血。2走前の新潟記念で僅差3着の競馬が出来たのはポテンシャルの高さの証だ。
ちなみに、情報筋は「新潟記念で負けた相手が同じ金子馬のユーキャンスマイルだったんですよね。今回も同じ勝負服の断然人気馬(ヴェロックス)がいるのでまた2着かもしれません」と冗談交じりに話していた。



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