京都牝馬S

京都牝馬S
芝 1400m/GⅢ/4歳上/牝馬/国際/別定


【事前情報ランクM】


施行時期が後ろにずれて距離が1400mとなってから5回目を迎える京都牝馬S。この距離になったことで、ヴィクトリアマイルを目指す馬だけでなく、高松宮記念へのステップとして参戦する馬も出てくるようになった。そして、非根幹距離らしく“1400mのスペシャリスト”の活躍も目立つ。
今年は昨シーズンの牝馬クラシックの中心として活躍したシゲルピンクダイヤとビーチサンバが出走。この2頭はどちらも1勝馬で、実績は十分でも初タイトルが欲しいところだろう。
そして、この時期らしく引退絡みの話も少なくない。社台系一口クラブの6歳牝馬だけでなく、調教師転身を控える四位洋文騎手や、今月末が定年というスタッフが送り出す馬も。




1枠1番
アルーシャ
牝5/55.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:49.5%
京都芝:0-0-0-1 
芝1400m:3-0-0-1 
最高タイム:1.20.2
《期待値60%》

昨年のこのレースにはOP入り初戦という状況で出走し4着だった藤沢和雄厩舎アルーシャ。その後はOP特別だけを3戦して⑪①③着という成績を刻み、実績を積んだ状態での京都牝馬S再挑戦となる。
前走のニューイヤーCは牡馬混合のマイル戦で大外枠。「出して行くと引っ掛かりそうだったので出たなりの競馬をしたら、内がゴチャついていたこともあって外を回らざるを得なくなった」とはレース後のマーフィー騎手のコメントで、結果的には距離ロスが響いて前を捕らえ切れず3着という結果。牡馬相手でも楽に勝てると考えていた厩舎は肩を落としていたという。
とはいえ、ニューイヤーCを叩いて京都牝馬Sという形は予定通り。この中間は「馬装をクロス鼻革に替えたことで、上体を起こして走れるようになっている」という厩舎からの話も入っている。ルメール騎手が乗りに来ている点も含め、勝ち負けに向けて色気のある参戦であることは間違いない。





1枠2番
ビーチサンバ
牝4/54.0kg 
福永祐一/友道康夫
騎手厩舎連対率:34.5%
京都芝:0-0-0-1 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

新馬勝ち後は牝馬クラシックの王道を歩み、距離が長かったオークス以外では全てのレースで掲示板を確保した実力馬ビーチサンバ。秋華賞の後はしっかり休ませることになり、明け4歳の初戦は京都牝馬Sに。今回が初めての古馬相手のレース、そして初めての1400m戦ということになる。
「今回から担当厩務員が替わっていて、そのおかげか馬がふっくらして良くなった印象があります」と関係者。「秋華賞がメイチだったので、仕上がりという点では前走には及ばないですが、休み明けとしては十分なデキにありますよ」と、陣営のトーンも悪くない。
「スピードがあるし京都なら外回りなので1400mでも流れに戸惑うことはないでしょう」と関係者。「先週の京都記念で4歳牝馬がワンツーしたが、ビーチサンバもクロノジェネシスやカレンブーケドールと差のない競馬をしていた馬。以前から古馬になったらもっと良くなると言われてきた馬だし、今回はしっかりメドの立つ競馬をしたいね」と、期待の持てる復帰戦。


4枠7番
メイショウショウブ
牝4/54.0kg 
四位洋文/池添兼雄
騎手厩舎連対率:-
京都芝:0-1-1-1 
芝1400m:0-0-1-0 
最高タイム:1.20.2
《期待値55%》

今年の京都牝馬Sには3頭出しの「メイショウ」の馬だが、特別な話があるのはやはりメイショウショウブだろう。鞍上の四位洋文騎手は2月29日での引退と調教師転身は決まっており、このレースが現役最後の重賞騎乗となる。
この中間は2週続けて追い切りに乗っており、「状態は凄くイイ」と本人は好感触。陣営も「悪い時は歩様に出がちな馬だけど、今回は具合がいい」と仕上がりに自信を持っている。「最後の重賞ってことは周りも皆知ってるし、ハナに行ったら誰も邪魔しないでしょう」と、関係者は展開利にも期待を持っていた。
ただ、メイショウショウブに四位洋文騎手が乗ることになったのは、池添謙一騎手がダイヤモンドSのメイショウテンゲンの方を選んだことで鞍上が空いたから。その池添騎手は京都金杯の大敗後に「ノドが鳴って仕方ない」と状態に不満をぶつけていたらしく、陣営は「ノドの話は初めて聞いたが、だから今回はテンゲンの方を選んだんだろう」と少し困惑していたという。


5枠9番
プールヴィル
牝4/55.0kg 
岩田康誠/庄野靖志
騎手厩舎連対率:0.0%
京都芝:1-1-0-0 
芝1400m:3-3-0-0 
最高タイム:1.20.1
《期待値65%》

ここまでの成績通り明らかに1400mがベスト条件の庄野靖志厩舎プールヴィルは「重賞を勝つなら牝馬同士で1400mのココしかない」と関係者も燃えている。「秋山には悪いけど、今回は勝負の乗り替わりで岩田。先月から岩田の方に依頼は入っていたし、最終追い切りで感触を掴んでもらっている。ゲート練習も行なう念の入れようで、年イチくらいの勝負気配だよ」とのことだ。
「ここ2戦は2着だけどどちらも僅差だし、立て直した今回は秋よりフットワークが大きくなっていて状態は上。道悪や荒れた馬場も苦にしないので今回は結果を出したい」と陣営は強気。京都はりんどう賞1着と紅梅S2着の2戦で、やはり崩れていない。





7枠13番
シゲルピンクダイヤ
牝4/55.0kg 
和田竜二/渡辺薫彦
騎手厩舎連対率:16.7%
京都芝:1-0-2-0 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

牝馬クラシックのレースでは人気薄で走ることが多かったが、桜花賞2着、秋華賞3着という成績は立派な世代トップクラス。前走のターコイズSはデビュー以来初めて1番人気に推されて3着だったが、牝馬クラシックを戦い切った後で初の中山コースという点が堪えた。放牧を挟んで京都ならば、初の1400mでも恥ずかしい競馬は出来ないところ。
相変わらず気性は荒いところがあるが、「ゲートに影響が出ない程度のイレ込みなら許容範囲内だし、なんなら少しくらい出遅れても牝馬同士のGⅢならリカバーできるはず」と関係者はもはやそれほど不安視していない。距離に関しては「短い方が、速い流れになった時に嵌まりそうなイメージがある」とのこと。「前が引っ張ってくれれば直線で突き抜ける。そもそも力が違うからね」と、初タイトルへ意欲十分。





7枠14番
ドナウデルタ
牝4/54.0kg 
北村友一/石坂正
騎手厩舎連対率:25.0%
京都芝:2-0-1-2 
芝1400m:4-1-0-0 
最高タイム:1.20.5
《期待値65%》

1400m戦で3連勝中と本格化を見せている良血馬ドナウデルタ。前走は「勝って京都牝馬Sが青写真」という情報をお伝えした上で本命公開し、その情報通りに快勝すると、やはり予定通り京都牝馬Sに出走してきた。
「前走は余裕残しで勝ったので中間も順調です。最終追い切りは坂路で自己ベストが出たし、不安らしい不安はありません。重賞なので相手関係がカギになりますが、今の充実ぶりと距離適性を考えれば4連勝も十分に可能でしょう」と陣営は今回も前向きだ。
そして、今回は「この馬を担当している持ち乗りの助手さんが今月いっぱいで定年引退。なのでこのレースが最後の重賞なんです。ヴァーミリアンとかも担当していた人で、最後に一花という気持ちはもちろんあります。本人だけじゃなく厩舎全体としても気合が入っていますよ」という話も。石坂正厩舎自体、定年による解散までちょうど1年というところまで来ているが、今回は厩舎を支えてきた腕利きに1年早い引退話。





8枠17番
サウンドキアラ
牝5/55.0kg 
松山弘平/安達昭夫
騎手厩舎連対率:40.0%
京都芝:5-1-0-1 
芝1400m:1-0-1-1 
最高タイム:1.22.2
《期待値60%》

京都金杯で重賞初制覇を果たした安達昭夫厩舎サウンドキアラが今度は牝馬限定の重賞に参戦。1400m戦への出走は3歳の2月以来、ちょうど2年ぶりとなるが、関係者は「京都コース自体はかなり得意にしているし、外回りなら1ハロン短くても大丈夫だと思う」と前向き。京都では通算[5-1-0-1]という抜群の成績を誇っており、マイル戦だが阪神コースの阪神牝馬Sではなく京都牝馬Sを選んだ理由もそこにあるのだろう。
気になる点としては、前走の京都金杯が内枠の利を存分に活かしての快勝だった分、大外枠になってどうかという点。中間には陣営も「枠順や他馬の出方次第でレースプランは変わる」と話していたようだが、この枠だと力で捻じ伏せられるかどうか、という競馬をすることになりそうだ。



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