きさらぎ賞

京都競馬場4日目11R
第60回
きさらぎ賞
芝 1800m/GⅢ/3歳/別定/別定


【事前情報ランクC】


きさらぎ賞が少頭数になるのは毎年のこと。それでも例年メンバーレベルは高く、皐月賞、ダービーでも主役になるような馬を度々輩出している。今年はきさらぎ賞では定番の池江泰寿厩舎が送り込むアルジャンナが人気の中心となりそうだが、他の7頭も粒揃い。
馬券的には非常に堅く収まるか、上位馬が大崩れになるかの両極端な傾向にある。波乱になる時は大逃げや後方一気といった極端な戦法の馬が目立つ印象で、2011年は後の3冠馬オルフェーヴルがリキサンマックスの大逃げを捕らえ切れず3着に敗れるというレースもあった。
いずれにせよ、今年は上位馬がそのままクラシック路線でも注目を集めることになるだろう。コントレイル、サリオス、そして来週の共同通信杯に控えるマイラプソディらにこのレースから挑戦状を叩きつけるのはどの馬になるか。
来週の京都は京都記念。カレンブーケドール、クロノジェネシスという4歳牝馬2頭が注目を集める。この2頭、昨年も同じ週のクイーンCで対決していたが、今年は京都の2200mに舞台を移し、秋華賞以来の再戦となる。




1枠1番
コルテジア
牡3/56.0kg 
松山弘平/鈴木孝志
騎手厩舎連対率:15.8%
京都芝:1-0-1-1 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.49.3
《期待値60%》

初勝利が逃げ切り、続くデイリー杯2歳Sでもハナを切ったのでシンザン記念でもレースを引っ張る形になると見られていた鈴木孝志厩舎コルテジアだが、レースでは行く気を見せず中団の内目からの競馬に。しかし、上手く内を立ち回って3着争いを制して波乱を演出。今回は初勝利を挙げたレースと同じ1800m戦になる。
「前走でハナにこだわらなくても走れることが分かったのは良かった」と関係者は話しているが、一方で「今回は他に逃げたそうな馬もいないようだし、押し出されて逃げる形になりそう」という展開を予期している。「大負けしたデイリー杯は途中でマクられてペースが乱れた。最後まで自分のリズムで運べれば」とのことで、今回も位置取りではなくスムーズにリズム良く追走できるかがカギになりそうだ。


3枠3番
トゥルーヴィル
牡3/56.0kg 
北村友一/斉藤崇史
騎手厩舎連対率:14.3%
京都芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.53.3
《期待値65%》

全兄のレプランシュは2016年のきさらぎ賞でサトノダイヤモンドの2着。その後は故障もあって大成出来なかったが、半姉ボールヴァンドルも紫苑S3着から秋華賞に駒を進めており、底力のある血統だ。
6番仔のトゥルーヴィルは斉藤崇史厩舎に入り、昨年11月に今回と同じ京都芝1800mの新馬戦をスミヨン騎手を背に単勝1.3倍の支持に応えて勝利。レース後はNFしがらきに放牧に出ていたが、牧場の期待も高く、1戦1勝の立場できさらぎ賞に挑戦する形となった。
現在はクロノジェネシス(京都記念に出走予定)と同じ厩務員が担当しており、この中間はその2頭での併せ馬も消化。最終追い切りは新たにコンビを組む北村友一騎手に乗ってもらっている。北村友一騎手は「まだまだ良くなる余地がある馬」としつつも「気持ちは走る方に向いているし態勢は整っている」と評価。良馬場のキレ味勝負なら通用していい。


4枠4番
ギベルティ
牡3/56.0kg 
武豊/小島茂之
騎手厩舎連対率:100.0%
京都芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

2週間前から栗東に滞在して調整を進めている小島茂之厩舎のギベルティ。最終追い切りは同厩舎の古馬OP馬アウトライアーズを坂路で圧倒し、態勢は整っている。きさらぎ賞に参戦する理由は「新馬戦で勝たせた武豊騎手が、きさらぎ賞に他の候補馬がいなかったのでこの馬を使って欲しいと頼んだ」のだという噂だ。
コルテジア陣営は「他に逃げ馬がいないので押し出されて逃げることになりそう」と話していたが、ギベルティも初戦はレース途中で先頭を奪っての押し切り。関係者は「別にハナじゃないとダメな馬ではないけど、このメンバーでユタカさんが逃げれば誰も競り掛けてこないだろうし展開は向きますね」と、先行策を示唆していた。


5枠5番
グランレイ
牡3/56.0kg 
池添謙一/池添学
騎手厩舎連対率:21.4%
京都芝:1-0-1-0 
芝1800m:0-0-1-0 
最高タイム:1.48.2
《期待値65%》

GⅠ朝日杯フューチュリティステークス3着の実績を引っ提げてきさらぎ賞に臨む池添学厩舎グランレイ。その前走は14番人気・単勝229.3倍で大外から追い込んでくるという超大穴の激走だったが、とある関係者は「未勝利勝ちの時も引っ掛かって全く制御が利いていなかったのにあれだけ突き放して勝った馬。能力自体はあると言われていたんだ。前走は展開が向いたのは確かだろうけどね」と話しており、全く根拠のない好走ではなかったようだ。
陣営は「まだまだ本当に良くなるのは先だけど、調教を見ていても走り方は良くなっている」と前向き。「前々走は出遅れをリカバーするために出して行ったらハミを噛んでしまったが、前走はGⅠだったので後方で嵌まり待ちに徹したことでリズム良く走れた。今回も五分にスタートを切って道中急かさなければ」とのこと。


6枠6番
サトノゴールド
牡3/56.0kg 
幸英明/須貝尚介
騎手厩舎連対率:0.0%
京都芝:未経験 
芝1800m:1-1-0-0 
最高タイム:1.50.6
《期待値60%》

札幌2歳S2着以来の復帰戦となる須貝尚介厩舎サトノゴールド。ゴールドシップの初年度産駒でこの名前、そして須貝尚介厩舎に入ったことで昨夏は話題になっていた馬だが、ここまで待っての復帰となったのは、まとまった休養を挟んで成長を促せばもっと良くなる感触があったことと、「外回りの1800mという条件が合っていそう」というジャッジによるものだそうだ。
最終追い切りは土曜メインに出走した古馬OPのスワーヴアラミスと併走し、最後まで食らい付く動き。「ここまで本数を重ねてきたし、これだけ動けば十分。馬体も仕上がっているし、休み明けに対する心配はない」と、陣営は良い調整が出来たと自負している。「先々を見据えて内容のあるレースを」と言われているように、クラシック路線を志している1頭。今回も賞金加算が叶えば皐月賞、ダービーが大きく近づく。


7枠7番
ストーンリッジ
牡3/56.0kg 
シュタルケ/藤原英昭
騎手厩舎連対率:-
京都芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

マウントシャスタ、ベルキャニオン、ボレアス、カミノタサハラなど、中央でデビューした上の兄姉10頭全てが勝ち上がり、合計で31勝を積み重ねているというクロウキャニオンの産駒たち。この血統11頭目のデビューを果たしたストーンリッジも血統通りの能力と堅実さで新馬勝ち。1戦1勝で直接きさらぎ賞に参戦してきた。
「新馬戦で3着に負かしたヒメノカリスが先週の競馬で圧勝。スローペースだったので時計は平凡でしたが、レースレベルは悪くなかったと思います」と関係者。「早くから活躍できる血統だし、このメンバーならキャリア不足を跳ね返して通用してもいい」と厩舎サイドも前向きだった。ちなみに、火曜日には藤原英昭師自らが跨って調教を付けていた。


8枠8番
アルジャンナ
牡3/56.0kg 
川田将雅/池江泰寿
騎手厩舎連対率:51.4%
京都芝:未経験 
芝1800m:0-1-0-0 
最高タイム:1.45.3
《期待値70%》

東スポ杯2歳Sで本命公開し、3種馬券的中をお届けした池江泰寿厩舎アルジャンナ。2着に終わったあの結果は、今になって振り返ればコントレイルが想像以上に規格外の存在だったということになるが、アルジャンナ自身も従来のレコードは大きく上回る1分45秒3で走破し、3着ラインベックには4馬身差を付けていた。今回の相手ならばキッチリと1着を獲り、誇りを取り戻す、そんなレースにしたいところだろう。
「今のところ、池江厩舎の3歳馬の中では一番という評価です」と情報筋。きさらぎ賞といえば池江厩舎御用達のレースの一つで、2019年ダノンチェイサー1着、2017年サトノアーサー2着、2016年サトノダイヤモンド1着、2015年アッシュゴールド3着、2014年トーセンスターダム1着、2012年ワールドエース1着、2011年オルフェーヴル3着と、池江厩舎の馬がいない方が珍しいレベルで好走馬を輩出し続けている。
つまり、きさらぎ賞に使うこと自体が池江厩舎的には大きな期待を与えていることの証明。「目標にしてきたレースなので仕上がりは十分。折り合い面を考えると大外枠が嫌なのと、今の京都はこういう王道のディープ産駒に向かない印象なのが、どうかですが、そういう課題をクリアしてこそGⅠで勝ち負けする馬になりますから」と、関係者は自信十分。



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