根岸S

東京競馬場2日目11R
第34回
根岸S
ダ 1400m/GⅢ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


先週の東海Sに続くフェブラリーSへの前哨戦。先週の勝ち馬エアアルマスが骨折してしまったのは残念だが連覇を狙うインティや、これに先着したWORLD本命馬ヴェンジェンスが参戦予定。今年はチャンピオンズC1・2着馬のクリソベリル、ゴールドドリームがサウジカップに向かうこともあり、GⅠ直行組がやや手薄。東海Sの上位馬、そして根岸Sの上位馬がそのままフェブラリーSでも中心として推されることになるだろう。
再びマーフィー騎手を迎えるコパノキッキングは重賞連勝&同一レース連覇が懸かる立場。これを伸び盛りのミッキーワイルド、明け4歳馬ワイドファラオ、初ダートの安田記念馬モズアスコットらが追う構図。馬券的な傾向としては実績のある高齢馬の大穴、これには注意しておきたい。
来週の東京では芝マイルの注目レース東京新聞杯が行われる。実績馬の参戦が少ない一方で、上位入線馬はその後出世することが多い、東京のGⅢらしい好カード。今年もここから安田記念を目指す伸び盛りの素質馬の名前が多く、インディチャンプが勝利しWORLDとしては◎レッドオルガから万馬券的中をお届けした昨年と同様か、それ以上に注目すべき一戦になりそうだ。







2枠3番
ミッキーワイルド
牡5/56.0kg 
デムーロ/安田隆行
騎手厩舎連対率:68.8%
東京ダ:3-2-1-0 
ダ1400m:2-3-1-0 
最高タイム:1.21.3
《期待値65%》

ダートに転向してから9戦全てで3着以内に入り、特に近4走は1000万勝ち→3勝クラス勝ち→プロキオンS2着→霜月S勝ちと文句なしの成績を残している安田隆行厩舎ミッキーワイルド。そのダート転向初戦では「ダートならOPや重賞も目指せる器。初ダートこそが馬券勝負」という情報をお伝えして【参加者限定SPECIALTY】の本命馬に推奨したというWORLDにとっても縁のある馬だが、その時にお伝えした情報通りの出世を遂げてここまできた。
安田隆行厩舎はトランセンドとグレープブランデーでフェブラリーSを2勝。短距離馬の名門というイメージが強いが、ダート馬の育成も得意でダートなら距離を問わず好成績。その中にあって、フェブラリーSはアングライフェンやデュープロセスを使わずミッキーワイルドで臨む予定を立てている。「ずっと左回りの1400~1600mにこだわっていた馬なので、もちろんフェブラリーSは大きな目標です。次に控えるマイル戦を意識しつつ、結果を残して自信を持って本番に向かいたいですね」と関係者。上位候補の1頭と評価していいだろう。





2枠4番
ワンダーリーデル
牡7/57.0kg 
横山典弘/安田翔伍
騎手厩舎連対率:66.7%
東京ダ:3-0-2-6 
ダ1400m:5-0-5-6 
最高タイム:1.23.1
《期待値55%》

沖芳夫厩舎に在籍していた頃の初勝利から5勝目までは全て1400mで挙げていたワンダーリーデルだが、昨年3月に安田翔伍厩舎に転厩してからは東京コースを集中的に使うようになりマイル戦で2勝。武蔵野Sでは大波乱の主役となった。今回は通算成績的には上の1400m戦だが、安田翔伍厩舎のスタッフには「1400m向きの馬」という感覚はないようで、「フェブラリーSのための叩きに徹する」という話が入ってきた。
まず、「前走のチャンピオンズCは前哨戦を勝ったのでチャレンジしてみただけで、距離が長いことは分かり切っていました」と陣営。「次のフェブラリーSが条件的にもベストで大目標のレース。なので、1400mを使うことで刺激を与えて、次のフェブラリーSで楽に流れにのが狙いです」とのことで、今回は次を見据えて内容重視のレースになりそうな雰囲気。「始動戦としては良い雰囲気に仕上がった」とのことで、地力を考えても後方のままサッパリということはないはずだが、勝負気配の薄さがどう影響するか。





3枠5番
コパノキッキング
セ5/58.0kg 
マーフィー/村山明
騎手厩舎連対率:-
東京ダ:1-0-0-1 
ダ1400m:1-2-0-1 
最高タイム:1.22.4
《期待値65%》

昨年と同じくカペラS→根岸Sの連勝が掛かっている村山明厩舎コパノキッキング。昨年のフェブラリーSからオーナーの要望で藤田菜七子騎手を乗せ続け話題になっていた馬だが、東京盃で交流重賞初制覇、カペラSで中央重賞初制覇を達成し、オーナーが「これで願いは叶った。十分ワガママは聞いてもらったのであとは厩舎に任せる」といった旨の発言をして藤田菜七子騎手とのコンビは円満解消。今回は、なんとオイシン・マーフィー騎手への乗り替わりとなる。
引き続き状態は良く、厩舎スタッフは「こういう時期が合っているのだろう」と語る。「条件としては東京より中山の方がいいし、距離も1200mがベストで延びるほど難しい」とのことで、適性的にはカペラSが上とのジャッジだが、「昨年勝っているレースだし、1400mでもGⅢ程度、それもオイシンなら大丈夫だと思う」と、今回までは普通に勝ち負けになる感触を持っているようだ。今回のレース次第でフェブラリーSでの注目度が変わってくる。


3枠6番
ワイドファラオ
牡4/58.0kg 
福永祐一/角居勝彦
騎手厩舎連対率:43.8%
東京ダ:1-0-0-0 
ダ1400m:0-1-0-0 
最高タイム:1.25.6
《期待値65%》

昨年は芝とダートの3歳マイル重賞を勝った角居勝彦厩舎ワイドファラオだが、当時から関係者の間では「とにかくスピードがある馬なので、将来的には短距離路線でもっと大成するんじゃないか」と言われていた。昨秋はみやこSこそ内を上手く立ち回り、不利を受けつつも距離ロスを防いで5着に食い込んだが、外枠を引いてしまったチャンピオンズCは外々を回る形になって大敗。やはり、本質的に1800mは長く、今回はコースも距離も絶好の条件であることは間違いない。
「馬自身は昨秋と比べると緩さが抜けて、かなりパワーアップしています」と厩舎サイド。「これでもまだまだ完成度は低い状態で、本当に良くなればGⅠでも主役を張れる」と、関係者の評価はかなり高い。今回は58キロを背負うことになるのが懸念だが、関係者は「コパノも58キロでしょ?フェブラリーでもコパノとは同斤で走るんだから、ここで斤量を言い訳にしているようじゃ本番の楽しみがなくなる」と、次を見据えて強気の姿勢を崩していない。


5枠9番
カフジテイク
牡8/56.0kg 
津村明秀/湯窪幸雄
騎手厩舎連対率:0.0%
東京ダ:3-0-3-2 
ダ1400m:6-3-3-7 
最高タイム:1.21.9
《期待値55%》

3年前の根岸S勝ち馬カフジテイクが長期休養明け5戦目でこのレースに帰ってきた。根岸Sを勝った2017年の前後はカフジテイクの全盛期で、チャンピオンズC4着、フェブラリーSは1番人気に推されての3着と、ダート界の頂点まであと一歩まで迫っていた。しかし、2018年の根岸S3着後に故障して戦列を離れ、実は2019年の根岸S1年ぶりの復帰を目指していたが復帰に向けた調教中に再び脚部不安。結局昨年9月まで復帰はずれ込み、そこからは厳しい斤量のレースもあって⑤④⑧⑦着にとどまっている。
今回は様々な因縁のある根岸S。鞍上には3年ぶりに全盛期のレースを共にした津村明秀騎手が跨る。「久々の騎乗になるけど、実はかなり前から何度か声は掛けてもらっていたんです。本人も乗れるのを楽しみにしていますよ」と関係者。「決して力が衰えている感じはしないので、この馬らしい直線一本の競馬でどこまでやれるかでしょう。結果次第ではフェブラリーにも行けそうですし、チャンスはあると思っています」と、トーンはなかなか前向きだった。


6枠11番
モズアスコット
牡6/58.0kg 
ルメール/矢作芳人
騎手厩舎連対率:57.1%
東京ダ:未経験 
ダ1400m:未経験 
《期待値60%》

根岸S、フェブラリーSではたびたび芝の一流馬の参戦が話題となるが、今年は安田記念馬モズアスコットがダートに矛先を向けてきた。「根岸SとフェブラリーSをセットで使う予定です」とのことで、「稽古で動く馬だし、スピードもパワーもあるのでダートで走っても不思議はありません」と、ここまではダート参戦馬のお決まりともいえるコメント。根岸Sでダートを試してからフェブラリーSという形は好感が持てる。
今回はルメール騎手が1年ぶりに騎乗しており、色気を持ってのダート参戦であることは確か。単純な能力で上なのは間違いないし、58キロの斤量も背負い慣れたもの。その点は陣営もあまり心配していなかった。ただ、今回は芝ダート云々よりも「休み明けだと馬体も心肺機能も緩んでしまう馬で、典型的な叩き良化型。次は良くなってきそうですが、今回はどうでしょうか」とのことで、むしろ休養明けであることが課題。となると、今回格好が付けばフェブラリーSではダート慣れと叩き良化でかなり楽しみな存在となるが。





8枠15番
ダノンフェイス
牡7/56.0kg 
田辺裕信/大久保龍志
騎手厩舎連対率:-
東京ダ:3-1-1-4 
ダ1400m:6-1-1-8 
最高タイム:1.21.9
《期待値60%》

2017年の11月に霜月Sを勝つも、その後で「腰とか飛節とか、色々なところにガタがきてしまった」と関係者が表現するような故障で長期離脱を余儀なくされ、復帰を果たしたのは1年4か月後。それからはなかなか結果が出ないままだったが、昨秋から復調気配を見せ、前走のすばるSで2年2か月ぶりの勝利を手にした。
「前走は展開が向いたし、川田もこれ以上ないくらい上手く乗ってくれたけど、良い時の走りが戻ってきていることは確か」と関係者。「東京の1400mは休む前に一番結果が出ていたコースだし、根岸Sは追い込みの展開になりやすいレースなので」と、期待は持っている様子だ。調教師は「ココ一本に絞っています」と、関係者に向けてフェブラリーSは考えていないと伝えている。ベスト条件で完全復活を告げる勝負駆けが叶うか。



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