東海S

京都競馬場9日目11R
第37回
東海S
ダ 1800m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


今年は中京ではなく京都で行われる東海S。条件としてはチャンピオンズCの前哨戦だったみやこSと同じ京都ダート1800mという形で、このレースにはみやこSに出走していた馬が7頭出走している。
根岸S、川崎記念と他にもフェブラリーSに向かう上での選択肢はあるが、やはり最近は東海Sに最も良いメンバーが集まる印象だ。今年は昨年東海S→フェブラリーSの連勝でGⅠ馬となったインティを筆頭に、結果次第で本番でも上位評価を受けることになる馬たちが揃っている。
関東では来週から東京開催がスタートし、もう一つの前哨戦である根岸Sが行われるが、京都開催は2月の2回開催に突入。来週の日曜日は高松宮記念に向けたシルクロードSが行われる。セイウンコウセイ、モズスーパーフレア、レッドアンシェルらが出走予定。




1枠1番
モズアトラクション
牡6/56.0kg 
藤岡康太/松下武士
騎手厩舎連対率:36.4%
京都ダ:2-1-0-3 
ダ1800m:2-0-0-5 
最高タイム:1.49.9
《期待値60%》

昨年は再度のOP入りに重賞制覇、初のGⅠ参戦と飛躍の年になった松下武士厩舎モズアトラクション。ここ2戦はともに12着大敗となっているが、ダートでの追い込み一手という個性派ゆえに、戦績にムラが出るのは仕方ないところ。「気分屋なところがあって、追ってもまるで伸びない時もある」と関係者も話しており、それが大駆けした時のインパクトにも繋がる。昨年人気薄で好走した雅S、平安Sはどちらも前走2桁着順からの巻き返しだった。
「今回はインティとスマハマがいるので、みやこSの時みたいにやりあってくれればズブズブの展開になりそう」と陣営は先行争いが激しくなるシーンを期待している。重賞制覇を果たしたエルムSも逃げ馬3頭がやり合って完全に差し追い込みの競馬だったが、そういう展開になった時にメンバー最強の末脚を繰り出せるのがこの馬だ。


2枠3番
アングライフェン
牡8/56.0kg 
デムーロ/安田隆行
騎手厩舎連対率:73.3%
京都ダ:1-1-0-1 
ダ1800m:0-1-0-3 
最高タイム:1.50.1
《期待値60%》

昨年の東海Sは6着だった安田隆行厩舎アングライフェンが、この1年間で大きく実績を積み重ねてきた。ダートに専念するようになってから成績が上向き、東海S後のアルデバランSで2年半ぶりの勝利。その後、OP特別でもう1勝、さらに重賞では2度2着に走り、今年は昨年以上の注目度でこのレースに臨む。8歳馬だが、ダートでのキャリアは2年弱。衰えどころかまだまだ上積みがある。
「中央のレースだとポジションを取れないので他力本願な面があるし、1800mは少し短い印象がある」とは厩舎筋の話だが、2走前のみやこSを引き合いに出して「展開さえ向いてくれればあれくらいは走れる」と前向きな話も。鞍上のデムーロ騎手も土曜の中山で3勝と勢いに乗っての京都入りで侮れない。





2枠4番
スマハマ
牡5/56.0kg 
藤岡佑介/高橋亮
騎手厩舎連対率:38.9%
京都ダ:1-0-0-2 
ダ1800m:3-1-1-2 
最高タイム:1.47.6
《期待値60%》

他の先行馬と競り合ってオーバーペースになってしまったみやこSこそ9着に敗れたが、ここまでのキャリア9戦の中で掲示板を外したのはこの1戦だけという高橋亮厩舎スマハマ。東海Sは中京で行われた昨年に3着に好走しており、重賞初制覇の舞台として期待は大きい。
「前走はハッキリ言って楽に勝てると思っていたので情けない2着だった」と語るのは厩舎筋の関係者。「みやこSのことがあったからかペースを落とし過ぎて持ち味が出なかったのもあるが、正直あの相手に差されるのは物足りない」とのことで、今回はもう少し強気に行くつもりのようだ。
当事者のみならず他の陣営も注目するインティとの先行争いに関しては藤岡佑介騎手が「内目を引いたので何が何でも行く」と逃げ宣言。ただし、枠が出る前には別の情報筋に「インティが行くなら2番手でいい。喧嘩はしません」と話していたらしく、結局はゲートが開いてからの両者の出方次第となるのだろう。外枠を引いたインティの立ち回りがスマハマの動きをも決めることになる。





4枠7番
エアアルマス
牡5/56.0kg 
松山弘平/池添学
騎手厩舎連対率:13.3%
京都ダ:1-0-0-0 
ダ1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.49.1
《期待値60%》

1番人気を裏切る形になった武蔵野Sに関しては、レース前から関係者の間では賛否両論だった。「エニフSの時に砂を被って全く進まなくなるという弱点を見せていたので、内枠を引いてしまった武蔵野Sでは立ち回りに失敗したらどこにもいない可能性があるとは言われていた」と関係者は当時を振り返る。
レースはまさに不安の方が的中する展開。川田騎手はスタート直後から外に持ち出すことを強く意識する動きをしていたが、結局外から被されて馬群の中に押し込められてしまい、あとは後退する一方。直線に入る前に力尽き、馬群がバラけてからも闘志が戻ることは無かった。レース後の川田騎手は「内枠が当たった時点で厳しい競馬になりました」と語るのみだったという。
こういう経緯があった故に、今回も枠順がどうなるかが注目の的だったが、4枠7番に関係者は渋い顔。「1800mの方が前半の立ち回りは楽なので、何とか力を出せるポジションを取ってもらいたいが」と、あまりテンション上がる枠順にはならなかった。あとは、先入観のない松山騎手が新たな面を引き出すことに期待か。





7枠13番
インティ
牡6/58.0kg 
武豊/野中賢二
騎手厩舎連対率:44.4%
京都ダ:2-0-0-1 
ダ1800m:5-0-1-2 
最高タイム:1.48.7
《期待値65%》

ハナを切ったチャンピオンズCで3着に巻き返した野中賢二厩舎インティ。昨年は東海Sで重賞初制覇、そしてフェブラリーSでGⅠ初制覇を果たしたが、今年も両レースの連覇を狙っての始動戦となる。川崎記念を使うプランもあったが、フェブラリーSへのステップという点を考慮して東海Sを選択している。
チャンピオンズCの後は在厩のままここまで調整。これは調教師が「自分の手元で調整したかった」ということで、デキに関しては文句なし。馬体重は調教後で前走から10キロ程度増えており、輸送も込みでだいたいみやこSと同じ520キロ前後になるそうだ。
そのみやこSは他の先行馬と競り合って大敗してしまった苦い思い出のレース。今回は再びスマハマと相対するが、関係者は「インティの方が外に入ったし枠が離れているのもいい。向こうが行くなら番手で控えればいいし、一度同じ舞台で失敗しているだけあって、どちらも上手いこと折り合おうとすると思いますよ」と、あまり心配していない様子だった。


7枠14番
キングズガード
牡9/56.0kg 
秋山真一郎/寺島良
騎手厩舎連対率:33.3%
京都ダ:2-1-3-3 
ダ1800m:0-2-1-2 
最高タイム:1.49.1
《期待値60%》

チャンピオンズCで上がり最速の5着と健闘した寺島良厩舎キングズガード。前走後は東京大賞典を使うという話もあったようだが、今年の東海Sは京都で行なうと知って方針転換。「右回りの方が良い馬なので中京だったら使わなかったが、京都なら右回りだしみやこSで結果も出ているので」と、ここまで待つことにしたようだ。
秋山真一郎騎手曰く「最高の感触だった前走の時よりは物足りないが、今回もこの馬の競馬をするだけ」とのこと。「右回りなら終いは確実に来る。みやこSは展開に恵まれたが、今回もメンバー的にはその再現のような展開になる可能性もある」と関係者も色気を持っているようだ。インティ、スマハマらが序盤から競り合うのを期待している1頭。





8枠15番
ヴェンジェンス
牡7/56.0kg 
幸英明/大根田裕之
騎手厩舎連対率:17.1%
京都ダ:1-3-2-3 
ダ1800m:1-1-0-1 
最高タイム:1.49.1
《期待値65%》

カジノドライヴ産駒は短距離志向でベストは1400m。大根田裕之厩舎ヴェンジェンスもカジノドライヴの初年度産駒、その代表馬の1頭として昨夏まではダート1400mを中心に活躍を続けていたが、3走前の太秦Sでの距離延長がヴェンジェンス自身の大きな転機に、そしてカジノドライヴ産駒の常識を塗り替えることになった。
太秦Sはエアアルマスに及ばず2着だったが、続くみやこSで展開の助けはあったにせよ豪快なマクりを決めて重賞初制覇。チャンピオンズCは経験の浅い左回りだったことが影響したのか「直線で手前を換えてくれなかった」ということで伸び切れなかったが、それでも初GⅠで7着というのは健闘と呼ぶべき結果だった。
今回は昨秋と同じ京都の1800m戦。「揉まれない位置で競馬がしたい」ということで8枠は好材料。「GⅠ後だが3週続けてビシっとやれているし、最終追い切りは折り合って走ることが出来た。引き続きデキはいい」とのことで、順当に巻き返せそうな態勢。もちろん、みやこSのように先行争いが激しくなれば得をする1頭でもある。



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