日経新春杯

京都競馬場7日目11R
第67回
日経新春杯
芝 2400m/GⅡ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


最近の10年間のうち7回は明け4歳馬が勝っており、1番人気馬も直近の3連勝など10年で[4-4-1-1]と連対率8割。ハンデ重賞ながら“若くて強い馬が勝つ”という傾向が明確に出ている。高齢馬のワンツースリーで例年通りの大波乱となった愛知杯とは、ハンデ戦といってもその性格は真逆だ。
今年は14頭立てで明け4歳馬が3頭、明け5歳馬が4頭いるが、この7頭がきれいに1~7番人気を占めている。つまり、このレースも高齢馬の食い込みがあれば波乱になるということ。その可能性があるかどうかのジャッジは大きなポイントになる。
昨年の勝ち馬グローリーヴェイズは日経新春杯が初重賞だったが、その後天皇賞・春2着、香港ヴァーズ制覇と大きく飛躍。今年も後のGⅠ級が頭角を現すようなレースとなるか。
来週の京都ではダート重賞の東海Sが行われる。これは本来1月にある中京開催が小倉に振り替えられていることに関連しての移設だが、2010年~2012年は中京競馬場の改修工事に伴い3年続けて5月の京都で行われていたので、“京都の東海S”には意外と違和感が無い方も少なくないか。注目馬はインティ、モズアトラクションら。




1枠1番
メロディーレーン
牝4/49.0kg 
岩田望来/森田直行
騎手厩舎連対率:20.0%
京都芝:0-0-2-4 
芝2400m:1-0-1-1 
最高タイム:2.25.6
《期待値60%》

超小柄な馬体でアイドル的な人気を誇る森田直行厩舎メロディーレーン。しかし、ファンを惹き付けるのは馬体重だけではなく、その中身に秘められた力強さ。阪神2600mの1勝クラスをレコードタイムの2馬身半差で制し、牡馬に混じって戦った菊花賞では5着に健闘。今回は立場上は2階級の格上挑戦という形になるが、ココは軽ハンデで出られることを見越して陣営が狙っていた一戦。この馬体重だけに負担重量には敏感で、過去の2勝はどちらも当時3キロ減の岩田望来騎手が乗って51キロ、49キロだった。古馬になってから49キロで出られるレースとなると、こういった形しかない。
「前走はレース前からテンションが高かったし、大逃げの馬がいる難しい展開で結果的には早く動き過ぎた。それでも着差を考えれば力は見せていたし、むしろ負けたことで今回49キロならばラッキー」と関係者。「前走を使ったことで落ち着きが出て、今回の方が力を出せる態勢。条件も合っているし人気になるだけの条件は整っています」とのことだ。ミーハー人気という訳ではない。





2枠2番
レッドジェニアル
牡4/56.0kg 
武豊/高橋義忠
騎手厩舎連対率:40.0%
京都芝:2-0-2-1 
芝2400m:0-0-0-3 
最高タイム:2.23.4
《期待値65%》

明け4歳馬でトップハンデのレッドジェニアルが京都新聞杯以来の重賞制覇、そして今年前半の目標に置いている天皇賞・春に向けた好スタートを狙って出陣。鞍上は3歳時にコンビを組んでいた酒井学騎手から武豊騎手へ。京都新聞杯の当時は厩舎サイドも「勝つまでとは思っていなかった」と振り返るほどで、たまたま初勝利のタイミングで乗っていた酒井学騎手にクラシックの最後まで任せる形となったが、新たなシーズンを迎え、さらに上を目指すために武豊騎手に新コンビ結成を打診したそうだ。
京都新聞杯が人気薄での勝利だったところから、ずっと「強い馬」というイメージが無いレッドジェニアルだが、ダービーは後方の馬はほぼ出番がない展開で、サートゥルナーリアに次ぐ上がりをマークし8着、神戸新聞杯はサートゥルナーリア、ヴェロックス、ワールドプレミアに続く4着で、菊花賞も「厩舎サイドが乗り方に不満を持っていた」という話ながら6着。立派に世代上位の力は示している。
帰厩後しばらく状態が上がらなかったのは事実だが、「帰厩が先月の上旬と早かったので、時間を掛けてケアしていくことが出来ました。年明けから状態がしっかり上向いてきたし、コンディションについては何の不安もなくレースを迎えられそうです」と厩舎スタッフは仕上がりに満足している。





3枠4番
レッドレオン
牡5/54.0kg 
北村友一/角居勝彦
騎手厩舎連対率:17.6%
京都芝:2-0-1-2 
芝2400m:0-0-0-1 
最高タイム:2.25.9
《期待値65%》

何度か長い休みを挟んでいるため、明け5歳ながらまだキャリアが7戦4勝という角居勝彦厩舎レッドレオン。重賞は新馬勝ち直後に挑んだきさらぎ賞4着以来となるが、その当時よりもチャンスはありそうな雰囲気だ。
「前走は休み明けだったし、その割に馬体に成長が見られなかったので厩舎は自信が無かったそうです」と関係者。しかし、そんな状態で楽に勝ち切ったことで、「やはりポテンシャルは相当高い」と再確認。「見た目が目立つ訳でもないし、調教で動く訳でもないし、ディープ産駒の割に鋭い瞬発力がある訳でもない。なので、何がセールスポイントとは言いにくいんですが、総合的な能力が高いのでこれだけ走れるんでしょう」と、関係者はこの馬について、あまり聞かれない褒め方をしている。
「状態に関しては前走より上なのは間違いありません。長く脚を使ってナンボなので、今の京都は合いそうなイメージがあります」とのこと。レッドジェニアルがいるのに同じレースに使ってきただけあって、厩舎やオーナーも勝負になる手応えは持っているようだ。


4枠6番
モズベッロ
牡4/52.0kg 
池添謙一/森田直行
騎手厩舎連対率:33.3%
京都芝:2-1-0-1 
芝2400m:1-0-0-0 
最高タイム:2.26.4
《期待値60%》

前日最終オッズでレッドジェニアルに次ぐ2番人気に推されている森田直行厩舎モズベッロ。前走は3勝クラスのグレイトフルSで4着に敗れており、今回は格上挑戦の形となるが、レッドジェニアルとは4キロ差という軽ハンデが支持を集める要因となっている。
「前走は中山の2500mでスローになった時の典型で、明らかに内の先行馬が有利なレースになりました。それを外に出して追い込んでの4着なら評価できます」と情報筋は前走の負け方に好感を持っている。「京都の2400mなら2走前に圧勝しているし、前走で取りこぼしたことでハンデが軽くなったのは良かったかもしれない」と陣営も前向き。森田直行厩舎はメロディーレーンとともに、格上挑戦の人気馬で今年の日経新春杯に挑むことになる。


5枠7番
タイセイトレイル
牡5/55.0kg 
川田将雅/矢作芳人
騎手厩舎連対率:0.0%
京都芝:0-0-2-2 
芝2400m:1-1-1-1 
最高タイム:2.23.1
《期待値60%》

矢作芳人厩舎はこのレース3頭出し。弟子の森田直行厩舎も2頭出しで“矢作閥”が5頭と言ってもいい顔ぶれだが、一部の関係者は「日曜の京都でリスグラシューの引退式があるから色々と集めてきたんだろう」と囁き合っていた。それはともかくとしても、3頭出しの中で一応の大将格と見られているのがタイセイトレイル。
前走のジャパンカップはスタート直後の接触と道悪が堪えて全くレースにならず、「鞍上もラヴズオンリーユーが回避して急にこの馬を宛がわれてやる気が無かった」という事情もあって15着に終わったが、その前は10戦連続で3着以内を継続していた堅実派。アルゼンチン共和国杯でも2着に好走しており、当時と同じ55キロなら通用して不思議はない。
気になるのは状態面で、帰厩10日での競馬で追い切りは2本。どちらもビシっと追ってはいるものの、「急仕上げ感は否めない」とのこと。「ジャパンカップに挑戦した反動はあったんじゃないか」という話もある。今回は状態面をどこまで考慮するかで馬券的な扱いが変わってくる。


7枠11番
サトノガーネット
牝5/55.0kg 
坂井瑠星/矢作芳人
騎手厩舎連対率:18.7%
京都芝:1-2-1-3 
芝2400m:1-0-0-0 
最高タイム:2.26.2
《期待値60%》

OP入り後はワンパンチ足りない競馬が続いていたが、牡馬相手となった中日新聞杯で大外から差し切り念願の重賞制覇を果たしたサトノガーネット。そこから中5週となる今回は放牧を挟んで10日競馬だが、「中日新聞杯の時点で良い状態だったので、この中間は疲れを癒しながらそのデキをキープできれば十分」とのことで、急仕上げ気味と言われている同厩舎のタイセイトレイルよりは状態はよさそうだ。
2400mは昨夏に勝っており、関係者は「距離自体は良いと思うし、京都も合っている」と今回の条件には好感。その一方で、53キロで中日新聞杯を勝ってGⅡの日経新春杯で55キロのトップハンデタイという点には不満がある模様。「前走は展開に恵まれた面もあったので、今回も純粋な地力勝負となると自信がある訳ではない」とのことだった。





8枠13番
アフリカンゴールド
セ5/55.0kg 
福永祐一/西園正都
騎手厩舎連対率:66.7%
京都芝:1-2-0-4 
芝2400m:3-1-0-2 
最高タイム:2.25.4
《期待値65%》

昨年の日経新春杯では52キロの軽ハンデで人気を集めたものの15着に大敗してしまったアフリカンゴールド。しかし、そこからの1年で3勝クラスを突破しアルゼンチン共和国杯でも3着。明け5歳初戦となる今年は、55キロのオープン馬として昨年の雪辱を期す。
「前走後はジャパンカップを使うプランもあったが、無理をさせる時期ではないということで放牧に出してココを待っていた」と関係者。「去勢明け2戦目の六社Sからその効果が出てきているし、その意味でも大敗した昨年とは馬が変わっている」とのことで、「距離や折り合いへの心配はなくなった」と、好走を見込んでいる。気になる点は「前のめりな走り方をするので京都の下り坂が苦手」という点だが、それでも京都外回りは[1-2-0-2]と、成績的には悪くない。


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